打楽器(だがっき)とは、打つ、こする、振るなどして音を出す楽器の総称で、各民族に様々な楽器がある。弦楽器や管楽器、鍵盤楽器に含まれる楽器は通常は打楽器から除外される。弦楽器や管楽器と比べて原始的で、長い歴史を持つと考えられている。楽器分類学では体鳴楽器と膜鳴楽器に分けられる。
打楽器のスティックやビーター
[編集] 歴史
古代中国、東
周王朝の青銅製ベル(鐸)。紀元前6世紀頃。
人類学者や歴史家たちはしばしば、最初に作り出された音楽用の道具は打楽器であったろうと推測している。人類最初の楽器は人間の声だったと思われるが、手足、それから棒、石、丸太といったものがほぼ間違いなく音楽の進歩の次の一歩であった。
一番古い打楽器は我々自身の手と足で、それから棒や丸太やお尻といった「発見した」物体が続いた。人類が狩猟や農業のための道具を発達させていくにつれ、その技能や技術でより複雑な楽器を作り出すことが可能になった。例えば、丸太は彫りを入れることでより大きな音を出せるようになり(スリットドラム)、組み合わせることで複数の音を出せるようになったであろう(スリットドラムの「ドラムセット」)。
[編集] 機能
打楽器はリズムだけではなく、旋律や和声も奏でる。
打楽器は一般に合奏の「背骨」や「心拍」と形容され、(いるならば)しばしば低音楽器と緊密に連携して機能する。ジャズやその他のポピュラー音楽では、ベーシストとドラマーはしばしばリズム隊と呼ばれる。ハイドンやモーツァルトの時代以降に作曲されたフルオーケストラのためのクラシック作品の大半は、擦弦楽器・木管楽器・金管楽器に重点を置くように作られている。しかしながら、少なくとも1対のティンパニは含められていることが多い。継続的に演奏することは稀で、どちらかと言えば必要に応じて付加的なアクセントを添える役割を担う。18・19世紀には、他の打楽器(トライアングルやシンバルのような)も使われたが、ここでも全体としては控え目にであった。20世紀のクラシック音楽では打楽器はより頻繁に使用されるようになった。
ほとんどありとあらゆる形の音楽で、打楽器は枢要な機能を演じている。軍隊のマーチングバンドやパイプバンド(pipes and drums)では、バスドラムのビートが兵士を行軍させ続け一定の速度を保たせ、スネアドラムが楽隊のメロディにあのキビキビとした決然たる空気を与えている。古典的なジャズでは、「スイング」という言葉を聞けば誰もがすぐにハイハットやライドシンバルの独特のリズムを思い浮かべる。今日のポピュラー音楽文化において、ロックやヒップホップやラップやファンクやソウルなどなどのチャートや楽曲で、何らかの打楽器的なビートがメロディにリズムを与えていないものを探すのはほとんど不可能である。
打楽器は実に多種多様なので、打楽器のみで構成される大きな楽団も珍しいものではない。こうした音楽グループではリズム、メロディ、ハーモニーはいずれも鮮明で活き活きとしたものであり、その生演奏は実に壮観である。
[編集] 打楽器の記譜法
音高のある打楽器は、打楽器以外の楽器の大半と同様にト音記号・ヘ音記号を用いて五線譜に記譜することができる。一定の音高がない打楽器のための音楽は、特化したリズム記号や打楽器記号で記譜される。しばしば、ト音記号やヘ音記号の代わりにリズム記号が用いられる。 
[編集] 打楽器の分類・主な打楽器
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| カシシ |
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| 大小2個のカシシによる演奏 |
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| シェケレ |
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| シェケレの基本的なグルーヴ |
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| 現代のタンバリン |
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| 半月型タンバリンの音色 |
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| 現代のギロ |
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| ギロの音 |
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| クラベス |
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| クラベスのパターン |
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| 現代のアゴゴ |
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| 現代アゴゴのリズムパターン |
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| カウベル |
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| カウベルのパターン |
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| ラテンスタイルのトライアングル |
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| 手を開閉させ効果を生むラテンスタイルのトライアングル |
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| ではみんな一緒に |
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| ハンドパーカッションのアンサンブル |
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[編集] 体鳴楽器
[編集] 木製
[編集] 金属製
[編集] 木の実などを中に入れるか外に付けて振る
[編集] そのほか
[編集] 鍵盤打楽器
[編集] 木製
[編集] 金属製
[編集] その他の材質
[編集] 人体
[編集] 膜鳴楽器
膜をたたく楽器で、すなわち太鼓である。
[編集] 気鳴楽器
気鳴楽器は本来管楽器に含まれるべきであるが、打楽器奏者によって演奏されるために便宜上打楽器に分類されるものがある。
[編集] 特殊楽器
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- en:James Blades, Percussion Instruments and Their History, (1970).
- Shen, Sinyan, Acoustics of Ancient Chinese Bells, Scientific American, 256, 94 (1987).