痒み
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痒み(かゆみ)とは、皮膚と眼瞼結膜、鼻粘膜に起こる、引っ掻き反射を引き起こす感覚を指す。従来は痛覚神経が反応して起きると考えられていたが、ヒスタミンの痒みを伝える神経が発見され独立した感覚であると考えられるようになった。現在は、中心後回から伝えられる痛覚とは異なる痒みのメカニズムが楔前部であることが明らかになっている。
痒みが発生すると、むずむずとした不快な感覚(什痒感)を感じる。
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[編集] 痒みと痛み
痒みと痛みは以下のような共通点を持つ:
- 局所麻酔薬を末梢神経近くに注射すると(C線維による)痛みと痒みが最初に消える
- 末梢神経を圧迫した場合、痛みと痒みは最後まで感じられる
- 痛みも痒みも原因となった刺激の周辺の皮膚が過敏になる現象が発生する
- 先天性無痛症の患者は痒みを感じることができない
一方で、以下のような違いもある:
- 痒みは引っ掻き反射を引き起こすが痛みは屈曲反射を引き起こす
- 痛みは皮膚、眼瞼結膜、鼻粘膜以外でも感じられる
- お湯につけた場合など温度による影響が異なる
- 上皮層を除去すると痒みは感じられなくなるが、痛みにはより敏感になる
- モルヒネには鎮痛作用があるが、痒みには過敏になる
痒みを引き起こす代表的な原因物質であるヒスタミンが痛みの神経を活動させたり、ブラジキニンやカプサイシンなどの痛みの原因物質が痒みの神経を活動させることがわかっており、痒みと痛みは非常に複雑に関係していると考えられている。痒みは楔前部によって、痛みは中心後回によって伝えられることが判っている。
[編集] 痒みが起きる原因
- ヒスタミンなどの化学物質による刺激。
- 食べ物などによるアレルギー反応はヒスタミンを遊離する。
- アトピー、疥癬などの皮膚疾患。
- 蚊やダニなどの吸血による物。
- 閉塞性黄疸や糖尿病などの病気や妊娠(末期)
- 心理的要因
アトピーなどは痒み過敏の状態を引き起こし、衣服の接触といった通常では痒みにならないような刺激を痒いと感じるようになる。
[編集] その他語法
- 隔靴掻痒
- 「靴の上から足をかいても痒みは収まらない」という事から転じて、何をやっても手ごたえがないもどかしい状態の事を指す。
- 麻姑掻痒
- 「麻姑を倩(やと)いて痒きを掻く」とも。物事が思いのどおりになること、物事が行き届くことを指す。
[編集] 関連項目
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