擦弦楽器

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擦弦楽器(さつげんがっき)とは、または棒で、をこする(擦・さつ)ことによって音を出す楽器の総称である。 一般にリュート族擦絃楽器は中東もしくは中央アジアで生まれ世界に広がったといわれるが根拠に乏しい。


目次

[編集] 歴史

絃をはじいて鳴らす撥絃楽器がすでに紀元前の古代文明から 用されていたのに比べ、擦絃楽器の出現ははるかに遅い。現在知りうる限り、もっとも古く存在したと思われる擦絃楽器は、隋、唐の時代(7世紀)に中国や中国北部の遊牧民族で 用されていた軋箏 奚琴である。両者とも河北あたりで使われたらしく、今でも河北には「軋琴」という軋箏と同様な楽器が使われている。ただし本来軋箏はツィター属である。奚琴は今日の二胡などを含む胡琴に非常に近い形状をしており、竹の棒片で擦って奏するもので、唐宋まで撥絃楽器であったという説明も見かける。北宋の音楽理論家陳暘著「楽書」の説明によると「・・・両絃間以竹片軋之・・・」とあり、少なくとも北宋代には擦奏であったことがわかる。一方弓擦楽器では、現在最も古く文献に現れるものが10世紀アラビアのラバーブ(アル・ファーラビー著「音楽大全」)と言われている。一方中国でも、北宋の音楽理論家沈括の著書「夢渓筆談」に、「馬尾胡琴」という名の楽器が登場する。「馬尾」という語からして現在の胡琴の弓と同様のものと思われる

このラバーブ以前、弓で擦奏されていた楽器は見られない。隋唐の時代には、周辺各地の音楽、楽器が大量に流入した。ことに西方の音楽は広く好まれ、壮大な理論と合奏音楽が生み出され、これらの資料は今日でもかなり残存している。しかしこれらの中に弓擦楽器の記録はない。一方同時代の西方においても、ササン朝ペルシアで使用された楽器の中にも、擦絃楽器は見当たらない。ササン朝を滅ぼして成立したイスラム帝国の正統カリフ時代、その後のウマイア朝、アッバース朝のイスラム帝国でも、その前半は「アラブ音楽の黄金時代」といわれるほどに音楽が発展したが、やはり擦絃楽器は存在しなかった。

[編集] 主な擦弦楽器

  • 胡弓
      • 三弦胡弓
      • 四弦胡弓
    • 大胡弓
    • 胡弓(くーちょー:沖縄の胡弓)
    • 玲琴
  • 牙箏(アジェン)
  • 初瀬琴
  • サーランギ
  • ディルルバ
  • エスラージ
  • サリンダ
  • ギジャック
  • ラバーブ
  • ソー・サム・サイ
  • ソー・ドゥォン
  • トゥロ
  • ダン・ニー
  • ダン・ガオ
  • グズリ
  • ケマンチェ
  • ガドゥルカ
  • ギヤーク
  • コブス

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

原一男の胡弓世界

[編集] 参考文献

  • 原一男『擦絃楽器の起源と伝播についての考察』21世紀アジア学会紀要 第3号(国士舘大学21世紀アジア学会、2005年)

最終更新 2009年10月19日 (月) 10:13 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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