改名

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改名(かいめい)とは、人の本名芸名ペンネームハンドルネームニックネーム団体法人の名称、地名等を改めること。

目次

[編集] 本名

人名などの改名では婚姻による(名字)の改名が最も多い。この場合改名したことによって仕事上不都合が起こると主張する議論がある。詳しくは夫婦別姓を参照されたい。婚姻による改名は婚姻届を提出することによって許可される。また離婚などによって婚姻が解消された場合、もとの姓に戻ることができる。元に戻さずに結婚していた時の姓を名乗り続けても構わない。

この他に、字画が悪い(改名によって運気を高める目的がある)、偶然犯罪者と同姓同名となり迷惑を被っている、珍名が恥ずかしい、専ら本名以外の名を使用しており本名よりもそちらの方が知られている、僧侶になるため名前を変える、異性に間違えられる、家に代々伝わる世襲名を名乗る、婚姻や養子縁組によって姓を改名した結果配偶者や姻族・養家族と同姓同名になってしまうなどの理由で名の変更届によって改名が行われる場合がある。

舞台美術家の妹尾河童は、元の本名である肇(はじめ)より、あだ名の「カッパさん」の方が通りがよくなってしまったという理由で改名をしている。こうした場合の戸籍上の本名の改名には家庭裁判所の許可が必要である。

また、2つ以上の名前をもつ場合にもうひとつの名前に変更する行為は譲渡になる[1]。改称は旧名での権利が消滅したのに対し、譲渡とは譲渡者、譲受者それぞれの名義における権利が有効であることが異なる。

[編集] 帰化・国籍変更による場合

また、日本の国籍を持たない人が日本に帰化するとき、国籍を取得したことを分かって貰うために改名を行う場合がある。これは、帰化もしくは国籍を選択する際に薦められる行為であって、必ずしも日本風の名前に変更する必要は無い[2]

現在でも、帰化した際には日本風の姓名(通名含む)が必須であるという誤解が根強いが、これは、帰化申請の書類を提出する際に、氏名の欄へ記入できる文字は日本語(日本の常用漢字・人名用漢字・平仮名・片仮名)のみとなっていることが拡大解釈されていると思われる。ただこれは、例えば日本人がアメリカに帰化するならば、申請書類には当然アルファベットで自分の氏名を記入しなければならない事と同じである。

安易に名前を変更すると、自身のアイデンティティーやルーツを喪失してしまう恐れがある。日本以外の移民の多いヨーロッパアメリカ州では帰化、国籍選択の際に名前は変更しないのが普通である。そのため名前を見ればその人のルーツ(ドイツ系だとかイタリア系だとか)が分かる。ただし、例えばアメリカ合衆国のように、市民権取得の際に、それまでの名前と全く関係のない別名に変更する事が可能な国もある。日本でも、台湾のジュディ・オングは当初、翁玉恵(おきな たまえ)という名前にして帰化したが、現在は翁ジュディとしているように、日本とも出身国とも異なる名前にする事も不可能ではない(ただ、彼女は台湾時代からジュディという英語名を持っており、全く無関係の名前というわけではない)。

日本への国籍変更の際に一般的な改名の方法は、自分の姓に適当な漢字を当てる方法である(例:ツルネン・マルテイ(弦念丸呈)や三都主アレサンドロクロード・チアリ(智有蔵上人)など)。その他、元々日本風の苗字を持っている日系人の場合は、それをそのまま使う方法がある(例:田中マルクス闘莉王など)。また二重国籍者の場合、日本人の親の姓(婚姻により姓が変更されている場合は旧姓)を用いる方法もある(例:マーク・パンサー(酒井龍一)など)。さらに日本人と結婚して帰化した場合、配偶者の姓を使用する方法もある(例:ボビー・オロゴン(近田ボビー)など)。

力士の場合、日本人も外国人も、本名とは異なる四股名を貰う。この四股名を帰化した時の本名とする場合がある(例:KONISHIKI武蔵丸光洋)。長年用いてきた四股名であればアイデンティティーの一部となっている事がほとんどなのでこの方法を用いる力士は多い。また、日本人と結婚した外国人力士の場合、帰化する際妻の名字を本名とするケースもある[3]

[編集] 在日コリアンの場合

在日コリアンで日本人風の通称(通名)を用いている者は多く、帰化する際に通名を本名とする者も多い。一方で帰化する際にそれまでの名前を用いる者[4]も存在する。

[編集] 本名でない場合

芸名ペンネームハンドルネームニックネームなどの変更は、特に申請は必要ないので、人気の出ない芸能人などが頻繁に改名する例がしばしば見受けられる。またそれなりに知名度のある芸能人などでも、運気の上昇を狙って改名する場合がある。

これは同時に宣伝効果なども期待されての行為である。ただし、それまでの名前と新しい名前に何らかの関連性がないと、同一人物だと分かってもらえない可能性があるので、漢字を変えたなどの程度に留まる事が多い。最近では「藤岡弘、」や「本田美奈子.」等のように記号を用いる場合もある。こうした改名は日本人だけに留まらず、プリンスなどは読み方不明のシンボルマークを用いていた時期があった。これは自己顕示による行為であると思われる。

芸名の改名の場合は、次のような例もある。

またスポーツ選手等の場合、本名での登録からニックネームでの登録名に変更する場合がある。これも一種の改名と捉える事が出来る。日本では、ブーマー・ウェルズに始まり、日本人選手ではイチローパンチがこのさきがけとなった。

他の例としてSHINJOとして登録した新庄剛志などがある。スポーツ選手の場合、ファンに親しみを持ってもらう事は彼らの仕事のうちの一つである。こうしたニックネームを用いる方法はファンサービスの一環として捉える事ができるが、単なる受け狙いとして批判的に見る向きもあり、実際改名してから急成長した選手はイチローぐらいである。

Jリーグでは本名が長くかつ本国でも通称での登録が当たり前に行われているブラジル人選手以外はニックネームでの登録は原則として認められていない。ただし双子の選手などは紛らわしいしファンも区別するために登録されている苗字以外で呼ぶ事が多いのでニックネームでの登録を認めるように主張している者もいる。なお現在も、ユニフォームに名前を表示する際は通称でも構わない[5]

変わった例としては、1962年プロ野球大毎オリオンズに在籍したフランク・マンコビッチという投手が、放送禁止用語等の配慮からフランク・マニーという登録名にされたケースがある。

[編集] 団体・法人名

社名変更の一覧」も参照

団体、法人の名前の変更は運気の上昇、イメージアップなどを目的として行われる。1980年代に元々の漢字表記での団体名、法人名をカタカナの略称やブランド名などに変更したり、英語表記の新団体名、法人名に変える事がブームになった。

これはイメージアップが目的だが、高齢者を中心としてそれまで慣れ親しまれた名前をいきなり「カナ」「横文字」にされた事に対する戸惑いが多く聞かれた。現在でも電電公社専売公社等と言う人もいる。またJRグループをさきがけとして“J”と言う文字を使用することが1990年代初頭に流行した。

現在では松下電器産業が「ナショナル」「松下」という有名な呼称を棄てて全て「パナソニック」に変更するという行動には複雑に思う顧客も多い。また、INAXなど語尾に-Xをつけることも流行している。こうした団体名や法人名の改名においては、時流に合わせた改名が行われることが多い。

イメージアップを意図した改名例として、アダルト系雑誌の発行元である英知出版と名称が偶然同一だったこともあり「エッチ大学」という蔑称で呼ばれるなどした英知大学が[6]聖トマス大学に名称変更したケースがある。

[編集] 日本国外での名称変更

こうした流行とは関係なく、多国籍企業や複数の国で販売されている商品は、国外に出ることによって全く変わった意味で取られてしまうことにより改名を迫られる場合が多い。

例:

  • 全日本空輸:略称である「全日空」は中国語だと「終日、暇」「一日中空っぽ」という意味に取られると言うことで英語表記での略称の"ANA"に統一を図った。但し、同社がスポンサー(当時。現在は同社所属)している卓球福原愛選手が中国超級リーグで着用していたユニフォームなどにはそのまま「全日空」表記が残った。
  • 近畿日本ツーリスト:英語で社名をそのまま"Kinki"としてしまうと、発音の似た"Kinky"(本来「ねじれた」という意味だが、俗語で「いやらしい」「助平」「性的異常趣味」などの意もある)にとられるため、アメリカ合衆国などの現地法人では、親会社の近鉄の名義を使い、"Kintetsu International"としている。同様の理由で、近畿大学が、英語名をKinki UniversityからKindai Universityに変更することを検討した[7]が、実際に正式に変更するまでには至らず、英語版大学ホームページでもKinki Universityと表示しているものの、URLについては日英両語ともkindai.ac.jpとするなどしたケースがある。
  • ポカリスエット大塚製薬):"sweat"(汗)と言う単語にクリーンなイメージは皆無で、汚らしいイメージしかないため、英語圏での改名を迫られた。
  • カルピス:これも同じく英語圏で"Cow Piss"(尿)という発音に聞こえてしまうため、"Calpico"(カルピコ)という名前で販売されている。
  • セリカXX(ダブルエックス):「XX」が米国でポルノ映画の「卑猥度中ランク」を意味するので、米国輸出時に「Supra」(スープラ、「最上」の意味)に改名された。後に日本国内でもこれに従った。

[編集] 地名

市町村合併によって、新たな自治体名に改名される例が多い。こうした地名の改名は最近始まったことではなく、古代から行われてきたものである。古代における改名の記録は紛失している場合が多いので、元々地名の縁起や意味が判らなくなっているものが多いのではないかと見られている。

この例に限らず、地名にはその由来や歴史が隠されていることが多い。改名が行われることによって歴史性が喪失されるのは、今も昔も変わりは無い。こうした改名は土地区画整理に伴う番地整理などによっても行われる。

南アルプス市などのように古い名前を捨てて全く歴史的な関係の無いイメージ優先の名前を付ける場合もある。首都圏などを中心として都市部などでは元々の境がどこにあったのかも分からなくなってきてしまっている。

[編集] 改名一覧

最終更新 2009年11月9日 (月) 05:54 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【改名】変更履歴

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