攻撃 (戦術論)

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攻撃(こうげき、: attack)は、現代戦術論において、停止・後退・進撃する敵に対して、積極的・能動的に火力と機動を用いる戦術行動である。攻撃を積極的に行おうとする態勢を攻勢(offense)と呼ぶ。

目次

[編集] 概要

火力と機動を積極的に用い、最終的に突撃・火力による攻撃・陣地からの集中的直接照準射撃に至る積極的な戦術行動であり、敵を破砕、撃破、制圧することが可能である。戦闘において敵戦力を効果的に減衰させるために、攻撃はなくてはならない戦闘行動である。なぜなら敵を破砕、撃破、制圧することができる唯一の効果的な手段であり、さらに戦闘の主導権を掌握することができる行動であるからである。また防御に徹することは地形の優位性を維持できるが、戦闘の主導権を握ることができず、また戦力の運用を拘束され、敵の攻撃に対して受動的となる危険性がある。このため、防御は適時において攻撃と併用することが重要である。

[編集] 分類

[編集] 応急攻撃

応急攻撃(Hasty attack)とは遭遇戦における攻撃を言う。遭遇戦とは部隊の戦闘展開が不完全な状態で発生する戦闘であるが、移動中に突発的に発生する場合もある。全く予想していない敵と遭遇する場合は不期遭遇戦と呼ぶ。応急攻撃を行う場合は敵味方共に状況不明に陥ることが多い。その経過は極めて迅速に発展するため、速やかに部隊を戦闘展開して対応しなければならない。

[編集] 陣地攻撃

陣地攻撃(周密攻撃)とは敵が戦闘陣地要塞などに立て篭もり、防御行動を準備している状況において行われる準備された攻撃である。その攻撃においては基本的に敵の正面を避けて迂回することが原則となる。なぜなら、正面から攻撃するよりも、迂回するほうが攻撃側の利点である機動力を発揮することができるからである。

[編集] 戦果拡張

戦果拡張(Exploitation)とは攻撃によって得られた利益を拡張することを狙った、追撃にまでは至らない追加的な攻撃である。攻撃の成功に引き続き、敵の防御の再編、敵部隊の離脱を妨害することで、目標を占領し、敵部隊を撃滅することが可能である。

[編集] 追撃

追撃とは退却する敵に対して追跡して加える攻撃である。敵の後方を追尾して行う追尾追撃と、敵の退却と並行する別路を移動して行う平行追撃がある。この追撃を実行する場合は、敵の退却の状況を的確かつ速やかに把握し、時期を逃さないことが重要である。敵は退却に先立って一部の部隊による攻撃を行い、その間に本隊の離脱を図る場合がある。この場合、捕虜・スパイ、偵察員などから情報を収集し敵の状況を正確に把握する手段を講じなければ成らない。

[編集] 逆襲

逆襲(counterattack)とは敵の攻撃を受けた場合、これを防御した上で行われる攻撃であり、攻撃転移の手段である。これを行うことは効果的な防御戦闘に欠かせないが、非常に戦機を見極めることが重要である。それゆえ、優秀な指揮官の指揮統制の下で実行する場合は作戦計画、他正面の防御や遅滞作戦、攻撃中の部隊との連携に注意することが不可欠である。

[編集] 強襲

強襲(Raid)とは敵地において拠点や土地の占領ではない特定の目的のために行われる限定的な目標に対する攻撃である。例えばこれは敵の戦略要地の破壊、敵の指揮系統欺瞞や後方攪乱などが目的となって実行される。古今東西に渡って見られる例として敵の継戦能力を効果的に削ぐのを目的に補給物資が狙われることが多い。強襲部隊は作戦目標を達成した後はその場にとどまらず、速やかに撤収して友軍と合流する。

[編集] 陽攻・陽動

陽攻(Feint)とは敵部隊をある目的を以って行われる限定的かつ小規模な攻撃である。陽動(Demontration)とは敵に対して部隊を見せ付ける活動であり、敵部隊とは接触しない。これらは主要となる作戦行動を効率的に行うための補助的な手段として行われる。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年9月15日 (火) 11:56 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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