攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG

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攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』(こうかくきどうたい スタンドアローンコンプレックス セカンドギグ)は、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の続編となるSFTVアニメ。前作で解散に追い込まれた公安9課が再結成してからの物語となっている。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
ジャンル SFアニメ
アニメ
原作 士郎正宗
企画 石川光久、渡辺繁
監督 神山健治
シリーズ構成 神山健治
キャラクターデザイン 後藤隆幸西尾鉄也
下村一(オリジナルキャラ)
メカニックデザイン 寺岡賢司、常木志伸
音楽 菅野よう子
アニメーション制作 Production I.G
製作 Production I.G
バンダイビジュアル
バンダイ エンタテインメント
電通日本テレビ徳間書店
ビクターエンタテインメント
マンガ エンタテインメント
放送局 パーフェクト・チョイス
日本テレビ系列(2005年
放送期間 2004年1月 - 2005年1月
話数 全26話
コピーライト表記 ©士郎正宗・Production I.G
講談社・攻殻機動隊製作委員会
テンプレート使用方法 ノート

目次

[編集] 概要

スタッフは前作の『S.A.C.』とほぼ同じであるが、ストーリーコンセプトに押井守が参加している。

主なストーリーは「個別の11人」を名乗るテロリストの事件を発端に、公安9課復活の経緯から9課と敵対する内閣情報庁の登場、個別の11人事件と、それに伴うクゼの登場からその追跡の模様、その他一話完結のストーリーを織り交ぜながら展開していく。後半は内閣情報庁の情報操作による招慰難民の蜂起、クゼの行動や出島攻撃に至る経緯などが描かれる。

2006年には「個別の11人事件」を描いたエピソードを約160分にまとめた『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Individual Eleven』が製作され、DVDでリリースされた。

[編集] 社会的背景・影響

難民問題
第4次非核大戦によってアジア某国が崩壊し、アジア全域に難民が発生する。中国などは難民の受け入れを拒否するが、当時戦後復興のため安価な労働力を必要としていた日本政府は、アジア難民の受け入れを決定。招慰難民対策特別措置法を制定し、出島・新浜・東京・函館・網走の五箇所に招慰難民居住区を設置し、戦後復興と国際貢献を国際社会にアピールした。しかし拡大する招慰難民居住区の確保と、難民の生活保障のために多くの税金が投入されているということに世論が批判的に転化し、安価な労働力が失業率を押し上げているという論調もあいまって、日本社会全体に難民受け入れに対する嫌悪感が広がっていく。これが難民問題の発端である。その後、難民嫌悪の世論を体現する「個別の11人」という反難民テロ集団が出現、難民に関連する企業や政治家や個人などに対しテロを起こしたり暗殺したりする事件が頻発化し、これにいよいよ世論は同調、対する難民も国民との摩擦にどんどん追い詰められて自爆テロを起こす一派まで発生するに至る。茅葺首相は難民対策特別措置法を廃案し、難民利権の解体とそれによる財政赤字の解消を目標に、難民受け入れの無期限停止と難民居住区の段階的縮小、そして難民帰化政策によって招慰難民を日本国国民として強制帰化させるという政策を推し進めようしていた。
作品内では所々五・一五事件に触れる部分が出て来るが、それは5.15事件が上記に似て当時の世論や風潮を体現する様な思想内容であったこと、首謀者達も世論から同情や共感、果ては英雄視までされる見方まで現れていたこと、また、パトリックシルベストルのモデルとなった三島由紀夫も、五・一五事件や二・二六事件の思想的影響を強く受け、戦後自衛隊にクーデターを起こすよう促していたことなどが挙げられる。

[編集] 登場人物

攻殻機動隊 S.A.C.シリーズの登場人物」を参照

[編集] 用語

内閣情報庁
別名「内庁」。内閣報道庁などいくつかの情報機関と、旧防衛局が統合して誕生した最も新しい行政機関で、内閣官房長官の下国内外問わず情報の収集、分析および操作を行う。きわめて独立性、隠密性が高く、また組織力では9課を凌ぐ。
招慰難民
大戦によりアジア各地で発生した難民を、日本政府が安価な労働力として招き入れたもの。民族としてのアイデンティティを維持しながらも、日本の経済に依存しており、戦後復興以降に労働力過剰となって冷遇されている関係で、不満が蓄積している。
出島
作中では、招慰難民居住区としてストーリー進行に重要な位置を占める人工島。招慰難民のために全国5箇所に置かれている居住区の一つ。
正式には「九州招慰難民居住区出島キャンプ」。この人工島は陸からは隔絶されており、陸との間に長い橋(出島大橋)がある。また、橋には検問所がある。設定では、出島の名のとおり長崎市稲佐山北西方、相川集落沖に存在することになっている。
他に、北海道関東神戸新浜、に難民居住区ある。関東は東京(関東招慰難民居住区)。
初期革命評論集
パトリック・シルベストルによって書かれた書籍で、正式タイトルは「国家と革命への省察 初期革命評論集」。「第三身分の台頭」、「支配からの脱却」、「王朝の終焉」、「社会主義への希求」、「狂喜前夜」、「との別離」、「カストロゲバラ」、「虚無の12年」、「原理への回帰」の9編と、作者自身が遭遇し革命指導者への憧れを掻き立てられた「五月革命」の1編、あわせて10篇からなる書物である。
幻の一編とされる「個別の11人」は「5.15事件能楽と照らし合わせ評論したもの」「作者が5.15事件を最後まで革命と定義付けることが出来ず封印したため初版はたった20冊のみが発行された」「5.15事件と能楽を照らし合わせ、成功しても失敗しても一度きりという共通の性質から、革命を指揮する英雄の人間としての命の輝きを評価した」とされ、個別主義者の聖典とされる。しかしこの「個別の11人」は実際には存在せず、その正体は巧妙に偽装されたコンピュータ・ウィルスで、内閣情報庁の合田一人が作ったものであった。
個別の11人
第1話において中国大使館を占拠した9人のテロリストグループ。アジア難民の受け入れ即時撤廃と、出島など国内に五箇所ある招慰難民居住区の完全閉鎖を求め、承諾しなければ人質を殺すとの声明を発表したが、警察の突入に見せかけた公安9課により制圧された。9課再編の足掛かり的な事件になった。
この事件を元に内閣情報庁の合田一人が「個別の11人ウィルス」を作成。このウィルスは、「初期革命評論集」を電脳内に保持していることによって感染するように仕組まれていた。感染者の中から、発症因子を満たしている者のみウィルスが発症し、「難民を攻撃することで難民の蜂起を促す」という行動(「奉仕」と呼ばれる)を始め、最終的には「英雄の最後は死によって締めくくられる」という思想に従って自殺や集団自決をすることになる。ウィルスの発症因子は「義体化率が高い」「義体化以前の生身の時に童貞であった」というものである。また、ウィルスが発症した者は「初期革命評論集」の中に幻の一編「個別の11人」が存在していると思いこみ、「個別の11人」を「聖典」と呼ぶ。
クゼは「個別の11人ウィルス」が発症したが、「難民を攻撃することで難民の蜂起を促す」という行動に疑問を感じ、最終的に集団自決を思いとどまる。後にハブ電脳を介しておよそ300万人の難民の指導者となって、日本政府に出島を独立国として認めさせるために戦うこととなる[1]
劇中登場する「個別の11人」マークのデザインは、かつてエイフェックス・ツインのロゴも手がけたポール・ニコルソンによるもの。ニコルソンは前作においても「笑い男」のロゴを手がけていた。
新宿地下原発
大戦前、新宿大深度地下に極秘裏に建造された原子力発電所であり、第6話においてトグサによりその存在が確認された。
レンジャー4課
陸上自衛軍の中でも精鋭中の精鋭で構成された特殊部隊で、バトーも以前そこに属していた。最新式の熱光学迷彩を装備し、全員がバトーと同じ型のレンズ型義眼を装着している。第24話より登場。
八一軍旗
中国海軍の軍旗を指す。

[編集] 各話サブタイトル

  1. 再起動 REEMBODY
  2. 飽食の僕 NIGHT CRUISE(地上波では放送されず)
  3. 土曜の夜と日曜の朝 CASH EYE
  4. 天敵 NATURAL ENEMY
  5. 動機ある者たち INDUCTANCE
  6. 潜在熱源 EXCAVATION
  7. 狂想は亡国の調べ 239/94Pu
  8. 素食の晩餐 FAKE FOOD
  9. 絶望という名の希望 AMBIVALENCE
  10. イカレルオトコ TRIAL
  11. 草迷宮 affection
  12. 名も無き者へ SELECON
  13. 顔 MAKE UP
  14. 左眼に気をつけろ POKER FACE
  15. 機械たちの午後 PAT.
  16. そこにいること ANOTHER CHANCE
  17. 修好母子 RED DATA
  18. 天使の詩 TRANS PARENT
  19. 相対の連鎖 CHAIN REACTION
  20. 北端の混迷 FABRICATE FOG
  21. 敗走 EMBARRASSMENT
  22. 無人街 REVERSAL PROCESS
  23. 橋が落ちる日 MARTIAL LAW
  24. 出島、空爆 NUCLEAR POWER
  25. 楽園の向こうへ THIS SIDE OF JUSTICE
  26. 憂国への帰還 ENDLESS∞GIG

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

[編集] オープニングテーマ

「rise」
作詞:Tim Jensen、Origa/作曲・編曲:菅野よう子/歌:Origa
「Christmas in the silent forest」
作詞:Shanti Snydar/作曲、編曲:菅野よう子/歌:Ilaria Graziano
地上波放送用

[編集] エンディングテーマ

「living inside the shell」[2]
作詞:Shanti Snyder/作曲・編曲:菅野よう子/歌:Steve Conte
「snyper」[3]
作詞:Tim Jensen/作曲・編曲:菅野よう子/歌:Ilaria Graziano
地上波放送用

[編集] 放送局

放送局 放送日時 放送期間 備考
パーフェクト・チョイス PPVで1か月間各2話放映 2004年01月 - 2005年01月 有料放送
日本テレビ 毎週火曜 25:29 - 25:59 2005年04月05日 - 2005年09月27日
中京テレビ 毎週水曜 26:09 - 26:39 2005年04月14日 - 2005年10月13日 9日遅れ
札幌テレビ 毎週木曜 25:46 - 26:16 2006年10月12日 - 2007年04月05日 1年6ヶ月遅れ
日本テレビ(日テレ) 火曜25:29枠
前番組 番組名 次番組
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG

[編集] サウンドトラック

詳細は「攻殻機動隊 S.A.C.シリーズのサウンドトラック#攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.2」を参照

詳細は「攻殻機動隊 S.A.C.シリーズのサウンドトラック#攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.3」を参照

[編集] その他

  • 最終話のラストは、満開の桜を24時間無期限監視し、そこに事件発生の呼び出しがかかるという、コミック版の冒頭に繋がるかのような終わり方をしている。

[編集] 注釈

  1. ^ クゼが自決しなかったのは、他の感染者とは違って元々難民を救済するという強い意思があり、自決直前にその思想の差異に気づいたためであるという。
  2. ^ 最終回のみ地上版OPに同じ
  3. ^ アルバム収録時のタイトル名は「from the roof top~somewhere in the silence [sniper's theme] 」となっている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年9月1日 (火) 17:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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