救世主イエス・キリスト

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イエス・キリスト像。12世紀に制作された、アギア・ソフィア大聖堂モザイクイコンイスタンブール)。左手に聖書を持ち、右手は指の形がΙησούς Χριστός(イイスス・フリストス[1])の頭文字である「ΙΣΧΣ」を象るように整えられ(伸ばした人差し指:Ι、曲げた中指と小指が:Σ、親指と薬指の交差がΧ)、見る者を祝福する形に挙げられた姿で描かれている。

この救世主イエス・キリスト(きゅうせいしゅイエス・キリスト)の記事では、伝統的に主流派のキリスト教の信仰の対象としてのイエス・キリストがどのように信じられ、描写されてきたかを示す。これらの伝承の中には今日では、キリスト教教会以外では歴史的事実と反すると考えられるものも少なくないが、本記事ではそうした論点は扱わない。教会における伝承以外の歴史的研究についてはナザレのイエスを参照。

日本正教会では中世以降のギリシャ語教会スラヴ語に由来する転写により「イイスス・ハリストス」と呼ばれる。かつてはカトリック教会ではイエスは「イエズス」と表記されていたが、現在ではあまり用いられない。

日本ハリストス正教会#「ハリストス」」も参照

目次

[編集] イエス伝

各エピソードの詳細は、それぞれの項目を参照。

[編集] 旧約聖書

  • 旧約聖書に預言されたキリスト

[編集] 降誕と幼少時代

ヨセフの婚約者であったマリアは結婚前に聖霊により身ごもった。 天使の御告によりヨセフはマリアを妻に迎え男の子が生まれ、その子をイエスと名づけた。キリスト教ではこの日を記念しクリスマスとして祝う。伝統的にクリスマスはイエスの誕生日と信じられてきたが、現在では教派により見解が分かれる。

“マリアが身ごもったことは、婚約者ヨセフも気づいてた。しかし、ヨセフとマリアはまだ関係したことがなく、このままではマリアは、婚約者がありながら別の男性と関係をもったと疑われてしまう。それは、ユダヤ教において重罪である姦淫罪を犯したことになり、マリアが石で打たれて死刑にされる危険にさらされることを意味した。 そこで、ヨセフはマリアに起こったことを表ざたにせずに、ひそかに縁を切ろうと決心した。そうすることにより、マリアが姦淫罪に問われないようにと考えたのである。 そんなある日、天使がヨセフの夢に現れ、心配しないで彼女を迎え入れるように、と告げた。この天使の語りかけにより、マリアからまもなく産まれてくる男の子が聖霊によって宿った子であるということ、そしてその子がイエスと名づけられなければならないということを彼も理解したのであった。 その出来事はかつて預言者が告げていたことでもあった。乙女から男の子が生まれ、その子が「インマヌエル」と称されるようになるという予言である。「インマヌエル」とは、「神はわれらとともに」という意味であり、その後のイエスの活動を暗示していた。 ヨセフは眠りから覚めると、天使が命じたとおりマリアを迎え入れた。そしてマリアは、処女のままで子供を産むこととなる。 かくして男の子は無事に誕生し、彼らはその子にイエスと名づけるのであった。”(『図説 聖書の世界』P158 月本昭男・山野貴彦・山吉智久著 学研)

イエスはガリラヤ地方のナザレで育つ。ルカの福音書によれば、大変聡明な子であったという。

[編集] 受洗、荒野の誘惑

その頃、洗礼者ヨハネヨルダン川のほとりで「悔い改め」を説き、そのしるしとして洗礼を施していた。イエスはそこに赴き、ヨハネから洗礼を受ける。

そののち、御霊によって荒れ野に送り出され、そこで四十日間断食し、悪魔の誘惑を受けた。

[編集] 宣教活動

荒野での試練の後イエスはガリラヤで宣教を開始する(公生涯)また弟子になった者の中から12人の弟子を選び、彼らに特権を与えた。十二使徒と呼ばれる。

[編集] 受難、死、復活

ゴルゴファの夕べ』ヴァシリイ・ペトロヴィチ・ヴェレシャギン(18351909Василий Петрович Верещагин、ロシアの画家:帝立美術アカデミー教授)による(1869年)、ハリストス(キリスト)の埋葬準備の光景
フレスコ画イコン『主の復活』(カーリエ博物館蔵)。キリスト(ハリストス)がアダムイヴの手を取り、地獄から引き上げる情景。旧約の時代の人々にまで遡って復活の生命が主・神であるハリストスによって人類に与えられたという「黄泉降り」と呼ばれる正教会の伝承による。
  • 最後の晩餐
  • ゲツセマネの祈り
  • キリストの捕縛
  • キリストの裁判
  • 悲しみの道

自らをユダヤ人の王であると名乗り、また「神の子」あるいはメシアであると自称した罪(イエスを妬んだユダヤ教の司祭達による冤罪だといわれる)により、ユダヤの裁判にかけられた後、ローマ政府に引き渡され磔刑(はりつけ)に処せられた。

その後、十字架からおろされ墓に埋葬されたが、3日後に復活し、大勢の弟子たちの前に現れたとされる。肉体をもった者として復活したと聖書の各所に明記されている。

キリストの復活は、クリスマスと並ぶ重要な出来事として祝われている。むしろ正教会では「クリスマスと並ぶ復活祭」というよりは、復活大祭が規模の面でも内容の面でも最大の祭である。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 現代ギリシャでも用いられる語であるため、現代ギリシャ語から転写した。古典再建音では「イエースース・クリストース」となる。また、「フリストス」は転写によっては「ハリストス」となり、これは教会用語としては日本正教会での標準的表記であるが、教派上の中立性を確保するために一般的な現代ギリシャ語転写に本項では則った。他の正教会関連記事では「ハリストス」との転写を用いている。
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最終更新 2009年10月31日 (土) 02:33 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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