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文学賞(ぶんがくしょう)とは、優れた文学作品に対し与えられる賞の総称である。

文学賞の中には、新聞雑誌単行本などによって発表済みの作品に与えられる賞と、未発表の作品を公募してそれに与えられる賞(公募新人賞)がある。

また、特に小中学生や幼児向け児童書童話絵本など)を対象としている場合、児童文学賞と称することがある。

目次

[編集] 文学賞の種類

[編集] 公募新人賞

公募新人賞は出版社や文学関係の財団法人などが原稿を募集し、新人作家を発掘するのが目的の賞であり、受賞すると規定の賞と賞金、出版や雑誌掲載が約束される。文學界新人賞群像新人文学賞オール讀物新人賞江戸川乱歩賞など。ほとんどの場合未発表作品、作家としてデビューしていないアマチュアが対象である。

大抵の賞で著名作家・評論家が選考委員を務めるが、メフィスト賞のように編集者により選考、受賞を決定する賞もある。近年は『このミステリーがすごい!』大賞ポプラ社小説大賞など、1000万円を超える高額賞金の公募新人賞もある。

坊っちゃん文学賞のように、地方自治体が主催する公募新人賞も存在するが、出版や雑誌掲載が約束されていない場合が多く、一部を除きあまり重要と見られず、作家としてのデビューを約束されるわけではない。

[編集] 新人賞

雑誌に掲載、あるいは単行本として出版された若手作家の作品の中から、特にすぐれた作品に与えられる賞である。芥川賞三島由紀夫賞野間文芸新人賞山本周五郎賞など。これらは若手作家の登竜門とされ、賞金以上に受賞そのものが作家のキャリアとして重要となる場合が多い。直木賞もかつては新人を対象とした賞であったが、近年は中堅以上の作家の受賞が多く新人賞とは呼べなくなっている。

芥川、三島、野間新人の三賞は純文学新人賞において「三冠」と呼ばれることもあるが2007年現在、この三賞全てを受賞しているのは笙野頼子ひとりである。

[編集] その他

中堅以上の作家が受賞する文学賞として、谷崎潤一郎賞読売文学賞野間文芸賞吉川英治文学賞などがある。これらの主要な文学賞を受賞することで、文壇において大家として認められるようになる。ジャンル別では推理小説では日本推理作家協会賞日本ミステリー文学大賞、SFでは星雲賞日本SF大賞などがある。

文学賞の名前の多くは、既に他界した歴史的に重要な作家の名を冠することが多いが、大江健三郎賞小松左京賞などは現役の大家の名を冠し、自らが選考にあたっている。

[編集] 日本国外の文学賞

日本国外の文学賞で特に著名な物としては、ブッカー賞ゴンクール賞ピューリッツァー賞 フィクション部門フランツ・カフカ賞エルサレム賞ノーベル文学賞などが上げられる。前者3賞はその国内のその言語で書かれた小説、ブッカー賞はイギリスおよびアイルランド国内で、英語で書かれたもの、ゴンクール賞はフランス国内でフランス語で、ピューリッツァー賞フィクション部門は米国で書かれたものを選考対象とし、後者3賞は言語や地域を問わず、特にノーベル文学賞は小説家(散文)に限らず、詩人劇作家なども対象としている。選考対象は国際的に、複数言語に翻訳されている作家が対象であり、受賞は作家としての最高の栄誉とされる。

[編集] 小説以外を対象とした文学賞

小説以外を対象とした文学賞として、評論エッセイなどを対象とした小林秀雄賞ノンフィクションを対象とした大宅壮一ノンフィクション賞講談社ノンフィクション賞新潮ドキュメント賞現代詩を対象としたH氏賞戯曲を対象とした岸田國士戯曲賞などがある。これらは、それぞれの文学ジャンルにおいて重要な賞と見られている。

[編集] 新聞社主催による賞

読売新聞社主催の読売文学賞には小説賞の他に戯曲・シナリオ部門賞、随筆・紀行賞、評論・伝記賞、詩歌俳句賞、研究・翻訳賞の各部門があり、朝日新聞社主催の大佛次郎賞毎日新聞社主催の毎日出版文化賞は小説だけでなく評論・ノンフィクション・エッセイなどを幅広く対象としている。

[編集] 文学賞に対する批判

文学賞は受賞者に対して賞金が支払われるだけではなく、選考委員にも高額の選考料が支払われるため、作家達の体のいいアルバイトと言われることもある。選考委員という立場自体、文壇政治におけるポストのひとつと見なされており、特に芥川賞などは任期がなく、一度任命されれば辞任しない限りは亡くなるまでその地位に居続けることも可能で、これも批判の対象となることがある。

また、選考委員の好みや出版社の事情など、様々なバイアスにより授賞が必ずしも作品の出来に対する物ではない場合もある。直木賞はSFミステリーは不利とされており、SF作家である筒井康隆は自らの直木賞落選の経緯を批判的に風刺し『大いなる助走』を執筆した。中原昌也は『点滅』が芥川賞の候補になりながらも、1票も入らず落選した際、選考委員に対して雑誌連載で痛烈な批判をした。

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

最終更新 2009年5月30日 (土) 17:52 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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