新旧分離
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新旧分離(しんきゅうぶんり)は、企業が経営破綻した際に、その再建のために行われる方法のひとつである。
[編集] 概要
ある会社が極端な債務超過に陥ったが、会社を潰してしまうと多方面に二次的な大損害をもたらすため、簡単には潰せない状況に置かれたとする。このような場合に、それまでの会社(以下「旧法人」とする。)を債務弁済のみのために存続させ、当該会社が行っていた事業と社名については新たに法人を設立してそこ(以下「新法人」とする。)に引き継がせる。これが、「新旧分離」方式である。商法上においては、「企業分割」と「事業譲渡」に当てはまるが、そのうちで、旧法人の債務整理と新法人による事業の継続をその目的とするものについて、他のケースと区別してこう呼ばれることが多い。
大抵の場合、旧法人は最終的に清算され消滅するが、中には歴史と伝統を守るため旧法人が必死になって債務を弁済し続けたケースもある。
[編集] 新旧分離を行った主な企業
- 金剛組
- 毎日新聞社
- 中央公論新社
- フォーライフ・レコード
- ヒット曲に恵まれなかったことや有力歌手に移籍されるなどして1990年代後半より経営が悪化。2001年に新会社フォーライフミュージックエンタテイメントを設立し、営業権・総資産・所属アーティストを継承。旧法人は「三宿産業株式会社」に社名変更され2001年12月に特別清算を完了し解散した。
- 沖縄三越
- 徳間書店
- 東京法経学院
- 2007年に実施。
- CROSS FM
- 東急建設
- 2003年、不動産事業の債務超過により、旧・東急建設の建設部門を元に、TCホールディングスを設立。旧・東急建設をTCプロパティーズに改称。新・東急建設(旧TCホールディングス)が代わって東証一部に上場。
- スター・チャンネル
- 2008年に実施。
- 丸井今井
- 北海道の老舗百貨店。2005年、一旦は通常の会社分割という形で新旧分離を行ったものの、その新会社も2009年経営破綻。三越伊勢丹ホールディングスが、最初の分割時に最後まで残すと決められた2店舗の受け皿会社を新たに設立し、事業譲渡された。2005年分割時の新旧会社ともども、清算処理の予定。
- 琴参バス
- 香川県西部で路線バス事業を営んでいた琴平参宮電鉄が不動産部門の不振により路線バス部門を琴参バスとして新旧分離。同社の株式を同県東部の同業者である大川自動車が買収する形で譲渡。
[編集] 海外の事例
日本以外の国においては当然根拠となる法令が異なるものの、新旧分離は経営再建の手法として幅広く用いられる。
2009年、 アメリカ合衆国では自動車業界の“BIG 3”を形成していたクライスラーとゼネラル・モータースが相次いで経営破綻した。再建に係る適用法令は米連邦倒産法第11章であるが、これは日本では民事再生法に相当する法律とされる。同条に基づく再建の過程では、それぞれの会社を債務整理のみを目的とする旧社と、優良事業及びそれを継続させるための資産・人員のみ引き継ぐ新社とに分けることを骨子とする方向で調整が進められている。
最終更新 2009年10月6日 (火) 05:20 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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