日本貨物航空

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日本貨物航空
NIPPON CARGO AIRLINES CO., LTD.
IATA
KZ
ICAO
NCA
コールサイン
Nippon Cargo
設立日 1978年9月27日
ハブ空港 成田国際空港
保有機材数 8機
就航地 16都市
親会社 日本郵船
本拠地 東京都港区西新橋三丁目23番5号御成門郵船ビルディング6階
代表者 代表取締役社長 石田忠正
外部リンク http://www.nca.aero/
  
日本貨物航空の747-400F(JA02KZ)

日本貨物航空株式会社(にっぽんかもつこうくう、 英 Nippon Cargo Airlines Co., Ltd.NCA)は総合物流企業である日本郵船グループの空運部門を担当する、国際線貨物専門航空会社。フリートはノーズカーゴドアを持つ大型貨物専用機ボーイング747-400F(ジャンボフレーター)に統一されている。一般航空貨物を輸送する貨物専門航空会社としては世界有数の運航規模を誇る。

目次

[編集] 沿革

  • 1958年:海運各社(日本郵船川崎汽船商船三井)による貨物航空会社設立構想。
  • 1978年9月27日:日本郵船を主導とする海運各社(日本郵船、山下新日本汽船、川崎汽船、商船三井)および全日本空輸(ANA)、日本通運共同出資にて設立[1]。しかし当時国際線運航は日本航空1社の独占体制であったため事業免許が取得できず就航まで長期間を要する。
  • 1983年運輸審議会の答申結果(国際線貨物便の複数社参入支持)を受け、定期航空運送事業免許を取得。海運2社(昭和海運、ジャパンライン)が参加。日本通運は免許取得上の課題(貨物混載事業者の経営参加)により離脱。
  • 1984年12月17日:初号機ボーイング747-200F(機体番号:JA8167)をボーイング社より受領。同年IATAへの加盟承認。
  • 1985年4月1日:就航計画日であったが日米航空交渉が合意に至らず(米国籍会社の反対)就航を延期
  • 1985年4月30日:日米航空交渉により米国乗入れ合意(84MOU)。
  • 1985年5月8日:初便就航(KZ102便NRT/SFO/JFK JA8167) 邦人航空会社としては日本航空に次ぎ2番目の国際線定期便進出となる。
  • 1985年11月1日:不定期航空運送事業免許を取得。貨物チャーター便の運航が可能となる。
  • 1998年3月14日:日米航空交渉により指定先発(インカンバント)企業へ昇格(98MOU)。
  • 1998年:日中航空交渉により中国政府より本土路線免許取得。関西上海成田線を開設。
  • 2003年:IATA CARGO2000正会員へ昇格(01年4月より準会員として加盟)。
  • 2004年:香港に現地法人NLV(NCA Logistics Venture)社を設立、三国間貨物輸送を強化。
  • 2005年6月15日:ボーイング747-400F初号機(JA01KZ)をボーイング社より受領。6月欧州線に投入。
  • 2005年8月5日:日本郵船が全日空所有の持ち株27.5%を取得し、日本郵船単独経営体制に移行(全日空が共同経営体制より離脱し自社単独による貨物事業展開を選択)[2]
  • 2005年11月:次世代主力機ボーイング747-8Fを発注。カーゴルックス航空と共に同型機のローンチカスタマーとなる。同時にカーゴルックス社と8F導入に向け提携。
  • 2006年3月:747-400Fにより従来給油の為アンカレジに寄航していた欧州路線の直行を開始。
  • 2007年1月:日本における営業・運送の中核となるNCA Japan社が営業開始。以降世界4極(Japan, Asia Pacific, Europe, America)における事業体制を構築。
  • 2007年2月:シンガポールに設立された貨物専門航空会社ジェットエイト(Jett8)社と戦略的提携。
  • 2007年3月:ボーイング747-400F/-8F対応型フライトシミュレーターを発注[3]
  • 2007年6月:IATA常設委員会であるCargo Committeeメンバー(世界有力12社)に選出
  • 2007年7月:ボーイング747-400Fの整備体制を自社にて確立。(200FについてはANAへ委託継続)
  • 2007年10月:成田空港内に運航管理部門の拠点となるグローバルオペレーションセンター(GOC)を開設
  • 2008年1月:成田国際空港整備地区内に整備用ハンガーを建設・着工[4]
  • 2008年3月28日:ボーイング747-200Fが退役(KZ152便NRT/SFO/LAX JA8181)し、フリートが747-400Fへ統一[5][6]
  • 2008年4月1日:運航業務ならびに整備業務が完全自立化し、航空会社としての自社オペレーション体制が確立
  • 2008年4月:運航(i-Sky)・運送(i-cargo)・整備(i-Macs)情報システムを新規に構築・運用開始
  • 2008年6月:日本国政府手配による四川大地震救援物資を中国成都双流国際空港へチャーター輸送
  • 2009年6月:成田空港内整備用ハンガーの供用開始。

[編集] 今後の事業計画

  • 2010年度:次世代主力機ボーイング747-8Fを受領予定。

[編集] 概略

日本貨物航空株式会社
NIPPON CARGO AIRLINES CO., LTD.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 NCA
本社所在地 日本
〒105-0003
東京都港区西新橋三丁目23番5号
電話番号 03-5402-3003(代表)
設立 1978年(昭和53年)9月27日
業種 空運業
事業内容 貨物定期航空運送事業
代表者 石田 忠正(代表取締役社長)
資本金 505億7,432万5千円
(2009年3月31日時点)
発行済株式総数 1,190,973,000株
内訳:普通株式 790,973,000株
第二種優先株式 400,000,000株
(2009年3月31日時点)
売上高 連結:794億01百万円
単独:786億57百万円
(2009年3月期)
営業利益 連結:-175億52百万円
単独:-176億21百万円
(2009年3月期)
純利益 連結:-468億04百万円
単独:-468億11百万円
(2009年3月期)
純資産 連結:-490億03百万円
単独:-490億01百万円
(2009年3月31日時点)
総資産 連結:709億22百万円
単独:710億27百万円
(2009年3月31日時点)
従業員数 連結:678人 単独:678人
(2009年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 日本郵船(株) 83.78%
日本通運(株) 2.73%
鈴与(株) 2.53%
ヤマトホールディングス 2.53%
(2009年3月31日現在)
外部リンク www.nca.aero
特記事項:財務情報、会社基礎情報はEDINET日本貨物航空より。株主の割合は所有議決権割合
  
  • プリフィックス(航空運送状番号):933
  • 拠点空港:成田国際空港(NRT)
  • 他就航空港(都市):関西国際空港(KIX)、中部国際空港(NGO)、香港(HKG)、ソウル(ICN)、上海(PVG)、バンコク(BKK)、シンガポール(SIN)、サンフランシスコ(SFO)、ロサンゼルス(LAX)、シカゴ(ORD)、ニューヨーク(JFK)、アンカレッジ(ANC)、アムステルダム(AMS)、ミラノ(MXP)


 ソウルは就航当初金浦国際空港であったが2001年3月より仁川国際空港開港により変更
 バンコクは就航当初ドンムアン空港であったが2006年9月よりスワンナプーム空港開港に変更

  • 過去就航していたが現在は運休中の地点

 ポートランド(PDX)、ロンドン(STN)、クアラルンプール(KUL)、マニラ(MNL)、北京(PEK)(2008年8月から運休)

  • 不定期便実績(主要)

 インディアナポリス(IND)、アトランタ(ATL)、ダブリン(DUB)、札幌(CTS)
 2003年よりIRL主催インディカー・シリーズインディジャパン300」レースマシン輸送の公式企業に選定されている。

[編集] 保有機材

この航空会社の機材は以下の航空機で構成される(2009年11月現在)[7]

この型式には社内公募により各機に愛称がつけられている。

・JA01KZ-NCA Pleiades(プレアデス)
・JA02KZ-NCA Progress(プログレス)   
・JA03KZ-NCA Phoenix(フェニックス)[11]
・JA04KZ-NCA Pegasus(ペガサス)[12][13]
・JA05KZ-NCA Appolo(アポロ)
・JA06KZ-NCA Antares(アンタレス)
・JA07KZ-NCA Andromeda(アンドロメダ)
・JA08KZ-NCA Aries(アリエス)[14]

JA03KZ-NCA Phoenixについては、生まれ変わるNCAの象徴として命名(中期経営計画"Phoenix Project"より)。

[編集] 導入予定機材

残りの二機は以下である。機体番号は予約登録されているが、同社への納入は当初の予定どおりでなく、先送りとなった[15]

・JA09KZ-NCA Artemis(アルテミス)[16],9号機
・JA10KZ-NCA Aquarius(アクエリアス)[17],10号機

発注していた14機が導入に先立ち、レジが予約登録された。登録コードは全て-8KZFである。

・JA11KZ~21KZ,23KZ~25KZ(1号機~14号機,2009年10月~2013年10月の間で納入予定[18])

 カーゴルックス航空と共に747-8Fのローンチカスタマーであり、ボーイング社への開発協力を行っている。

[編集] 退役機材

注)登録記号後の括弧内は導入順となる。
JA8167(1),JA8168(2),JA8172(3),JA8188(4),JA8191(5),JA8194(6)
JA8192(8)[20],JA8181(9),JA8182(10),JA8190(11)
JA8158(7)

[編集] 路線展開

  • 1985年: 新東京国際(NRT)、サンフランシスコ(SFO)、ニューヨーク(JFK)
  • 1986年: 香港(HKG)
  • 1987年: シンガポール(SIN)
  • 1988年: アンカレジ(ANC)、アムステルダム(SPL)
  • 1989年: バンコク(BKK)
  • 1990年: ソウル(SEL)
  • 1991年: シカゴ(ORD)、ロサンゼルス(LAX)
  • 1993年: ミラノ(MXP)
  • 1994年: 関西国際(KIX)、クアラルンプール(KUL)
  • 1996年: マニラ(MNL)
  • 1998年: ポートランド(PDX)、上海(PVG)、ロンドン(STN)
  • 2000年: フランクフルト(FRA)
  • 2005年: 中部国際(NGO)
  • 2007年: 北京(PEK)

[編集] アライアンスパートナー

[編集] 日本郵船と航空事業

戦前、日本郵船は客船による旅客運送事業を主力事業のひとつとしていたが、同時に当時揺籃期であった航空事業に対しても積極的な参加を図っていた。 例として、日本郵船は1938年に設立された国策航空会社である大日本航空(-1945 敗戦による航空禁止命令により解散)の主要株主であった。なお同社の初代取締役会長として当時日本郵船社長であった大谷登が就任している。大日本航空の定期航空路は東アジア主要都市をカバーしており、客船航路と相互補完的な関係を持っていた。

戦後、日本郵船においてはスピードに優る航空輸送に客を奪われた客船事業に代わり、貨物船による貨物輸送事業が主力となった。しかし貨物船事業においてもスピードに優る航空貨物輸送に収益性の高い貨物が徐々に奪われるという事態が生じ、同社が貨物専門航空会社設立を進める要因となった。

上記のように、歴史的に日本郵船は航空事業参入への意欲が非常に高く、最終的に日本貨物航空の経営権を全日空より取得した背景のひとつとして考えられる。

[編集] 航空事故

  • 1985年就航以来、事故による損失機無し
  • 航空事故認定 1件

2003年10月22日:成田国際空港にて離陸時機体尾部を滑走路に接触させ引き返す。
(KZ062便 JA8191 事故調査委員会による調査・報告完了)

[編集] その他

  • 2008年1月の業界誌において、「日本航空との貨物事業部門が提携を行うため調整をしている」と報道されたが、日本貨物航空はこの報道を「事実と異なる」として強く否定した[22]。しかしその1年後の2009年1月、両社はコードシェア提携を合意し、2009年3月29日よりコードシェア貨物便の運航が開始された[23]

[編集] 注釈

[ヘルプ]
  1. ^ 設立より05年まではANAグループの貨物航空会社でもあり(ANAの出資比率27.5%)、同比率で日本郵船も筆頭株主であったため共同経営体制となっていた
  2. ^ 正確には議決権を持つANAの子会社の株式を取得)し、持ち株比率を50%以上にして日本郵船の連結子会社とした
  3. ^ NCA 世界初のB747-8F対応型フライトシミュレーターを発注
  4. ^ 『NCA 整備用ハンガー(格納庫)着工』自立化に向け、2009年5月供用開始の予定
  5. ^ この退役により同社の保有機から航空機関士が必要とされる3人乗務機が消えた
  6. ^ ボーイング747-200型最後の製造機体を運航していた(機体番号:JA8194,2007年1月退役)
  7. ^ 2013年度には2008年現在の発注機が完納する予定で、747-400F10機と747-8F14機の24機体制となる。これらは全てノーズカーゴドアを有する純貨物型となる
  8. ^ ボーイング社の協力を得て747-400Fの10号機(JA10KZ)受領を2009年3月までに早め、2008年度中に同型機の導入を完了することとした
  9. ^ ボーイング747-400F(純貨物型)4機を確定発注し、将来的に同機種は10機体制となる予定
  10. ^ 当初契約していたボーイング747-400BCF(改造機) 4機はキャンセルされ400Fへ切り替えられた。
  11. ^ なお、JA02KZまでは、全日空を通して発注・受領した機体や、元全日空の旅客型だった機体を貨物機に改修し、日本貨物航空に移管した機体であったため、ボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は、全日空のコードである81の機体となっており、航空機の形式名は747-481F, 747-281F, 747-281(SF), 747SR-81(F)となっていたが、全日空の共同経営体制離脱以降に発注し、2006年に引き渡されたJA03KZ以降は、初めて直接ボーイングに発注し、受領も直接受けることになったため、ボーイング社から新たに顧客番号(カスタマーコード)として2レターと同じKZが与えられ、今後の形式番号は747-4KZFなどになる。
  12. ^ 2009年5月8日より、同社初の特別塗装「NCA グリーンフレイター(Green Freighter)」として就航。
  13. ^ 「NCAグリーンフレイター」の運航開始
  14. ^ 全日空(機体番号:JA783A)・日本航空(機体番号:JA738J)のボーイング777-300ERと共に史上初の日本主要航空会社3社向けの新造機同日デリバリーとなった。
  15. ^ これらの型式はボーイング747-400ERF となる
  16. ^ この機体はベルギーのブリュッセルを拠点とする航空貨物運送会社のCargo B AirlinesのOO-CBCとしてリースされる予定で日本貨物航空としての路線就航はしばしお預けとなる。
  17. ^ この機体はベルギーのブリュッセルを拠点とする航空貨物運送会社のCargo B AirlinesのOO-CBDとしてリースされる予定で日本貨物航空としての路線就航はしばしお預けとなる。
  18. ^ 但し、ボーイング社が納期の先送りを発表したためずれ込む可能性あり。
  19. ^ ANAが導入した旅客型のボーイング747-200B型機を改修した機体である
  20. ^ 1989年ブリティッシュ・エアウェイズ(旧ブリティッシュ・カレドニアン航空)から購入した機体(元G-CITB)だが、元をただせばロイヤルヨルダン航空が導入したもの(元JY-AFS。1981年製造、1987年売却)なのでモデルネームは-2D3Bである。また、この機体はANA保有の747で唯一、アッパーデッキの階段が螺旋状だった。
  21. ^ ANAが導入した旅客型のボーイング747-100SR型機を改修した機体である
  22. ^ 日本航空との提携についての誤報道に関して
  23. ^ 日本貨物航空(NCA)と日本航空(JAL)、コードシェア便の運航を開始

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ


最終更新 2009年11月20日 (金) 10:37 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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