日産・フェアレディZ Z33

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日産・フェアレディZ(5代目)
Z33型
後期型(2007年1月-2008年11月)ロードスター
後期型ロードスター リア
後期型クーペ 室内
乗車定員 2人
ボディタイプ 3ドアファストバック
2ドアオープンカー
エンジン 3.5L V6 VQ35DE型 280ps/294ps
3.5L V6 VQ35HR型 313ps
変速機 5AT/6MT
駆動方式 FR
サスペンション マルチリンク式
全長 2002年7月-2007年1月
4,310mm
2007年1月-2008年11月
4,315mm
全幅 1,815mm
全高 1,315mm(クーペ)
1,325mm(ロードスター)
ホイールベース 2,650mm
車両重量 クーペ
2002年7月-2007年1月
1,430-1,550kg
2007年1月-2008年11月
1,480-1,510kg
Version NISMO Type 380RS-Competition
1,260kg

ロードスター
2003年10月-2007年1月
1,550kg
2007年1月-2008年11月
1,590-1,610kg
先代 フェアレディZ Z32
後継 フェアレディZ Z34
-このスペック表は試行運用中です-

フェアレディZ Z33 (FAIRLADY Z Z33) は、2002年から2008年まで日産自動車が製造していたファストバック型スポーツタイプの乗用車およびオープンカーである。発売から2004年1月までは日産自動車追浜工場で生産されていたが、2004年1月からは同社栃木工場に移管され[1]フルモデルチェンジ後もここで生産されている。

目次

[編集] 概要

2000年9月に先代であるZ32型フェアレディZの生産が終了され[2]、その後、約2年間の空白ののち、2002年7月にフェアレディZとしては5代目となるZ33型フェアレディZが発売された。その約1年後の2003年10月にはオープンモデルの「ロードスター」が追加された。先代Z32型に用意されていた4人乗り仕様については廃止された。

発表時には「Zは毎年進化する」と宣言され、その宣言通り、2008年にZ34型にフルモデルチェンジされるまでに計4回のエンジンスペックの向上が行われた[3]

なお、排気量が3.5Lであるため、海外においては「350Z」の名称で販売されていた。現在も一部市場においてはZ34型クーペと本モデルのロードスターが併売されている。

[編集] 開発

240Zコンセプト

Z32型発売から数年後には次期型フェアレディZの開発が始まっていたが、バブル景気の崩壊により開発は一時中断された[4]。しかし、カルロス・ゴーン就任後の2000年には開発が再開され[3]、2000年のZ32型生産終了から2年間のブランクを経て、2002年に発売された。

なお、開発初期には4気筒エンジンを搭載する計画もあったが[4]、最終的にはZ32型から500cc排気量を増加したV6エンジンが搭載された。

[編集] 240Zコンセプト

1999年北米国際オートショーには2.4L 4気筒 DOHCエンジンを搭載する「240Zコンセプト」が出展された。プラットフォームシルビアのものを利用し、日産デザインアメリカのAjay Panchalによりデザインされた[5]。また、2.4Lエンジンには5速MTが組み合わせられ、実走可能であった[6]。なお、このコンセプトカーは、日産デザインアメリカが全米のZオーナーズクラブからの強力なバックアップのもとで独自に開発したものである[7]

[編集] メカニズム

エンジンルーム(2002年7月-2007年1月、VQ35DE型)

V35型スカイラインセダンに採用されるFMプラットフォームをベースとし、重量配分を前53:後47とした。空力性能は発売当時クラストップを誇り、Cd値は0.30で、フロントゼロリフトを達成、前後スポイラー装着車はCd値が0.29で、フロント・リアゼロリフトを達成した[8]。コンバーチブルについても、フロントウインドウからトランクリッドまでの形状を最適化し、風の巻き込みを防いだ。

なお、プラットフォームのほかにも、サスペンションやエンジンなどをスカイラインと共有しており、安価な価格設定を可能とした[9]。エンジンについては当初V6 3.5L VQ35DE型を搭載していたが、2007年1月の一部改良により、モデルチェンジしてV36型となったスカイラインセダンと共通のVQ35HRエンジンに変更された。それに伴いエンジンブロック全高が高くなったため、ボンネットフードに初代S30型を彷彿とさせるバルジが設けられた。トランスミッションにはジヤトコ[10]5速AT愛知機械工業製のFS6R31型[11]6速MTが用意される。

ボディ剛性確保のため、トランクルームにはフェアレディZのロゴマークのついたフレームが取り付けられたが、これによりトランクルームの使い勝手に問題を残すこととなった。

[編集] ラインアップ

前期型ロードスター/ロードスター Version T
(写真は北米仕様350Zロードスター)

グレードはベースグレードのほか、ラグジュアリーグレードの「Version T」、スポーツグレードの「Version S」、最上級グレードの「Version ST」が用意される。当初はベースグレードと「Version T」には17インチホイールが、他のグレードには18インチホイールが装着されたが、2005年9月のマイナーチェンジ以降は、全車18インチホイールが装着される。

また、ロードスターには電動ソフトトップが採用され、開閉時間は約20秒となる。また、BOSEサウンドシステムには専用のチューニングが施されている。2005年9月のマイナーチェンジまでは、ベースグレードと「Version T」のみが用意され、両グレードとも5速ATと6速MTの両方が用意される。2005年9月以降には、「Version ST」が追加され、ベースグレードは6速MTのみ、「Version T」は5速ATのみの採用となった。なお、ロードスターは型式が「HZ33型」となる。

[編集] 歴史

2001年10月
東京モーターショーにZ33型コンセプトモデルを出品。
前期型(2002年7月-2005年9月)Version S/ST
 
前期型(2002年7月-2005年9月)Version S/ST
前期型(2002年7月-2005年9月)Version S/ST
2002年7月30日
Z33型クーペを発売。
2003年4月
ニューヨーク国際オートショーに「350Zロードスター」を出品。
2003年7月
北米において「ロードスター」を先行発売。なお、北米市場においてコンバーチブルモデルは350Zのうち約4割を占めている[12]
2003年10月1日
「ロードスター」シリーズを追加。前述のようにこのモデルは北米市場では販売の約4割を占めているが、日本市場においては2割程にとどまっている[12]
同時にクーペも一部改良され、インテリアの質感向上を図ったほか、ブレンボブレーキのマスターバックの容量を増加した。また、「Version ST」にはに5速AT車が追加された。
2004年1月
生産効率改善のため、追浜工場から栃木工場に生産拠点を移管。
2004年1月26日
同年2月29日までの期間限定車「Type E」を発売。「Version S」をベースとし、ロングノーズ・ロングテールバンパー、サイドフィニッシャーが装備された。これにより、フロント180mm、リア135mm増となった。
また、同日、NISMOよりコンプリートカーの「フェアレディZ S-tune GT」が発売された。「Version S」をベースとしており、エンジン・シャシーにチューニングが施され、フロントバンパー・リアバンパースポイラー(ロング)、新開発リアスポイラー、サイドスカート、19インチ鍛造アルミホイールなどが装着された。エンジンは出力が280psから300psとなり、600回転高回転化された。なお、2004年中に納車された車両には「20周年」記念ロゴエンブレムが装着された[13]
2004年9月8日
一部改良。ロードスターのネットシート装着車を除く全モデルに運転席シートリフターを標準装備化し、同時にマニュアルモード付フルレンジ電子制御5速オートマチックにシンクロレブコントロール機能を採用した。なお、この機能を採用するのは日産としてはフェアレディZが初めてである[14]
2005年1月13日
フェアレディZ生誕35周年記念車「35th Anniversary」を発売。クーペ「Version ST」の6MT車をベースとし、専用チューンドエンジン、軽量18インチアルミホイール、専用エンブレムなどが装備された。なお、エンジンのチューニングにより、最高回転数を向上し、標準車の6600rpmから7000rpmとした。
2005年9月8日
マイナーチェンジ。フロントバンパーやヘッドランプのデザインが変更され、LEDリヤコンビネーションランプが新たに装備された。エンジンについては、同年1月に発売された「35th Anniversary」に搭載されたエンジンをベースに、最高出力を280psから294psに向上させた。同時に、デュアルフローパスショックアブソーバーや、「35th Anniversary」に初採用された18インチホイールを全車に採用し、標準仕様のブレーキサイズを16インチから17インチに大型化させた。
2006年1月12日
オーテックジャパンより期間限定車「Version ST Type G」発売。クーペ「Version ST」をベースに前18インチ、後19インチのレイズ製鍛造アルミホイールを装着し、前後フェンダーモールを装着し、25mm全幅が増加している。
Version NISMO
 
Version NISMO
Version NISMO
2007年1月11日
一部改良。エンジンをVQ35HRに変更し、最大出力を向上。同時にエンジンフードのデザインが変更された。
同日、NISMOより日産との共同開発車の「Version NISMO」が追加された。ボディ剛性が見直されたほか、専用の前後バンパー、サイドシルプロテクター、リアスポイラー、レイズ製鍛造アルミホイールなどが装備された。
それと同時に、エンジンや空力性能の向上、軽量化が図られた「Version NISMO Type 380RS-Competition」も発売された。なお、このモデルに搭載されるエンジンは、ストロークが7mm延長され、排気量が3.8Lまで引き上げられており、6速クロスレシオトランスミッションが組み合わせられる。
2007年6月21日
NISMOより「Version NISMO Type 380RS-Competition」の公道仕様である「Version NISMO Type 380RS」を発売。300台限定で、2008年6月30日に受注が終了された[15]。350psの3.8L改仕様、VQ35HRエンジンが搭載される。なお、エクステリア、インテリアのデザインは「Version NISMO」と共通となる[16]
2007年7月9日
北米市場において「Version NISMO」をベースとした「NISMO 350Z」を発売。ホイールについては専用色に変更されたほか、このモデルは北米向けとしては初のコンバージョンカーとなった[17]
2008年1月10日
特別仕様車「Type F」を発売。前後フェンダーモール、レイズ製鍛造アルミホイールなどが装備される。なお、「F」は「魅了する」、「虜にする」を意味する「fascinate」の頭文字を取っている。
2008年3月27日
「Version NISMO Type 380RS-Competition」の2008年モデルを発売。リアウイング、ロールケージの形状が変更され、車体剛性・空力性能の向上が図られた。

[編集] モータースポーツ

GT500仕様 GT500仕様
GT500仕様

発売から1年後の2003年には、シルビアに代わり、全日本GT選手権 GT300クラスに出場し、初優勝を果たした。翌、2004年にはスカイラインGT-Rに代わり、新たにV6 3L ツインターボのVQ30DETT型エンジンを搭載した車両がGT500クラスでに参戦。再びシーズン優勝を果たした。

2005年以降、全日本GT選手権はSUPER GTに名称が変更され、2007年からはV8 4.5L VK45DE型エンジンを搭載して参戦。GT500クラスについては、2008年からGT-Rが参戦している。

[編集] 受賞

[編集] クーペ

2002年
2003年
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー「Most Fun賞」
  • モーター・ウィーク「ベスト・オブ・ザ・イヤー賞」
  • キップリンジャー・パーソナル・ファイナンス「ベスト・ニュー・スポーツ・カー賞」
  • カナダ・カー・オブ・ザ・イヤー

[編集] コンバーチブル

2005年

[編集] 脚注

  1. ^ 「フェアレディZ」の生産を栃木工場へ移管 nikkei BP net
  2. ^ 【鉄人】日本の誇るべきスポーツカー「フェアレディZ」の軌跡を振り返る nikkei TRENDY net
  3. ^ 新型フェアレディZのすべて 開発ストーリー
  4. ^ 新型フェアレディZのすべて 歴代Z開発ストーリー
  5. ^ Return of the Z cars Telegraph.co.uk(英語)
  6. ^ Nissan Z Concept Goes 'Back to Basics' The AUTO Channel(英語)
  7. ^ 日産フェアレディZロードスター・エンスージアスト(6MT)【海外試乗記】 webCG
  8. ^ 新型「フェアレディZ」を発売 NISSAN PRESS ROOM
  9. ^ 試乗インプレッション 日産 フェアレディZ 3.5 バージョンST MotorMagazine MEDIALOG
  10. ^ 2003.10.1 日産『フェアレディZ ロードスター』に当社製AT搭載 Jatco ニュースリリース
  11. ^ 新型フェアレディZのすべて メカニズム詳密解説
  12. ^ 【日産 フェアレディZマイナーチェンジ詳報】その4 もっとオープンカーに乗って欲しい Response.
  13. ^ 最強のZ!?---ニスモ『フェアレディZ SチューンGT』発売 Response.
  14. ^ 「フェアレディZ」を一部改良 NISSAN PRESS ROOM
  15. ^ 「フェアレディZ Version NISMO Type 380RS」、6月30日をもって受注終了 POWERAXEL
  16. ^ 「フェアレディZ Version NISMO Type 380RS」発売 NISMO NEWS FLASH
  17. ^ オーテックジャパン、初の米国向けコンバージョンカー「NISMO 350Z(日本名:フェアレディZ)」の生産開始! CORISM

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月26日 (木) 10:14 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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