日産・フーガ Y51

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日産・フーガ
Y51型
ハイブリッド
ハイブリッド リア
370GT 室内
ブラウンインテリア
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアセダン
エンジン 2.5L V6 VQ25HR型
165kW (225PS) /6,400rpm
258N·m (26.3kgf·m)
/4,800rpm

3.7L V6 VQ37VHR型
245kW (333PS) /7,000rpm
363N·m (37.0kgf·m)
/5,200rpm

3.5L V6(ハイブリッド)
モーター 50kW (68PS)
270N·m (27.5kgf·m)[1]
変速機 7速AT
駆動方式 FR/4WD
サスペンション 前: ダブルウィッシュボーン
後: マルチリンク
全長 4,945mm
全幅 1,845mm
全高 1,500mm
1,510mm(Type P/VIP)
1,515mm(4WD車)
ホイールベース 2,900mm
車両重量 VQ25HR搭載車
1,690-1,730kg

VQ37VHR搭載・FR車
1,720-1,760kg

VQ37VHR搭載・4WD車
1,800-1,810kg
先代 Y50型フーガ
プラットフォーム FR-Lプラットフォーム
-このスペック表は試行運用中です-

Y51型フーガ (FUGA Y51) は、日産自動車2009年より栃木工場で製造を開始し、日本国内で販売しているセダン型乗用車である。

目次

[編集] 概要

2004年セドリック/グロリアを廃止して発売されたY50型フーガが2009年11月に初めてフルモデルチェンジされた。エンジンラインアップはV6 2.5Lと同3.7Lの2機種で、ハイブリッドが追加設定されるため、V8エンジンは廃止された[2]

日本国外では引き続き同社の高級車ブランドインフィニティで2010年春頃に3.7L車のみ「M37」として発売される予定であるが、北米向けモデルにはV8 5.6LのM56が、欧州仕様車にはV6ディーゼルモデルが用意される予定となっている。

また、2010年秋頃には3.5Lエンジンを搭載するハイブリッドモデルも発売される予定となっている[3]

また、同社の上級車種であるシーマおよびプレジデントの次期型の開発予定がないため、シーマ、プレジデントともに併売されているものの、広告やカタログなどではフーガが「フラッグシップ」と称されている[4]

[編集] メカニズム

[編集] パワートレイン

エンジンはV型6気筒 2.5Lおよび3.7Lが設定される。2.5Lエンジンについては先代と同じVQ25HR型が採用されるが、最高出力が向上し、一方で最大トルクは低下している。また燃費性能が向上し、ガソリン車としてはクラス最高となり、「平成22年度燃費基準+15%」を達成。環境対応車普及促進税制(エコカー減税)に適合させた。なお、オプション装着により車両重量が1,770kg以上になった場合は「平成22年度燃費基準+25%」達成となり、自動車重量税自動車取得税の減税額が75%に引き上げられる。3Lクラスのモデルとしては、先代では3.5LのVQ35HR型が採用されたが、モデルチェンジにより200cc排気量が増加され、3.7L VQ37VHR型となった。そのため最高出力・最大トルクともに向上したが[※ 1]、一方ではVVELの採用により、燃費性能は先代よりも向上しており、4WD車、およびオプション装着により車両重量が1,770kgを超えるFR車は平成22年度燃費基準を達成した。

さらに全車にドライブモードセレクターが設定され、「STANDARD」、「SPORT」、「ECO」、「SNOW」の4モードが走行状況により選択でき、それぞれ平常時、スポーティな走行、エコドライブ、雪道に適した制御がパワートレインや4WASなどに行われる。

また、日産独自の市販ハイブリッドカーとしてはティーノハイブリッド以来2車種目の、そしてFR車としては日産初のハイブリッドカーとなるフーガハイブリッドも2010年秋ごろに追加されることになっているが、このモデルにはV6 3.5Lエンジンが搭載される予定となっている[3]

トランスミッションは全車ジヤトコJR710E/JR711E型マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速ATが採用される。

[編集] ハイブリッドシステム

ハイブリッドシステム
左がパワートレイン、右がリチウムイオンバッテリー

フーガハイブリッドに採用されるハイブリッドシステムは、回生ブレーキも行う1つのモーターとエンジン、トランスミッションをエンジン・モーター間とトランスミッション後方にそれぞれ配置された2つのクラッチで接続したパラレル方式である。

バッテリーには同社とNECの合弁企業であるオートモーティブエナジーサプライにより製造されるリチウムイオンバッテリーが採用される。バッテリーは後席後方に配置されるため、トランクのスペースは標準車よりも小さくなる[1]

エンジンにはV6 3.5Lエンジンが搭載され、トランスミッションにはガソリン車と同様、7速ATが組み合わせられる[5]

なお、燃費性能についてはティーダ並みとなる20km/L程度を目標としているという[6]

[編集] ボディ・シャシ

プラットフォームには初代と共通のEプラットフォームが採用されるが、V36型スカイランセダンのものをベースに後部フロアが新設計されている[7]

先代では軽量化のためにトランクフードにはアルミ合金が採用されていたが、このモデルでは空力性能への配慮からアルミでは実現できないほどの複雑な面構成となったためにスチールパネルが採用されている[8]

「Type S」に装備されるスポーツチューンドサスペンションと「Type P」および「VIP」に装備されるコンフォートサスペンションには微小な震動を吸収することを可能とした[9]新開発のダブルピストンショックアブソーバーが採用された。またリアサスペンションについても新開発されており、静粛性・安定性を向上した。

また先代の「Type S」にはリアアクティブステアが採用されていたが、モデルチェンジを機にV36型スカイラインセダンから採用されている4輪アクティブステアに変更された。

[編集] デザイン

[編集] エクステリア

外装については2009年に発表されたコンセプトカー、インフィニティ・エッセンスのデザインが一部取り入れられている[10]。また、それまでV36型スカイラインセダン・クーペに採用されていた、ヘッドランプの位置をエンジンフードから離すというデザイン手法もとっている。

また先代ではセダンとしては全高が高く、それにより室内高を大きくとっていたが、エクステリアデザインでは若干の幅狭感が指摘されていたため、このフルモデルチェンジで全高を低く[※ 2]、全幅を大きくしている。ただし左右のドアミラー間の距離は変更されていないため、取り回し性の悪化は防いでいる[11]。またAピラー位置を先代よりも50mm後退させることにより、ロングノーズなスタイリングとしている[12]

ホイールベースは先代と同一の2,900mmで、先代でも1クラス上のFセグメント車を凌いだ後席の室内空間をさらに向上している。ホイールベースの長さは発売当初は先代からクラストップを維持し続けていたが、のちに発表された6代目BMW・5シリーズがクラス最長のホイールベース2,968mmとなったため[13]、6代目5シリーズ発売以降はクラス2位のホイールベース長となる。

エアロダイナミクスでは、先代のCd値が0.28[※ 3]、フロントゼロリフト[※ 4]であったのに対し、Y51型では大幅に向上し、Cd値が0.26、フロント・リアゼロリフトを達成している。

[編集] インテリア

インテリアデザインについてもエクステリア同様、曲面が多く使用されている。室内のパッケージングは先代とほぼ同じではあるが、フィニッシャーからピアノ調が廃止され、全車木目調またはセミアニリン本革シート選択時のみに採用される新設定の純銀本木目となった。

また、これまでV36/J50型スカイラインシリーズや輸出向けインフィニティ・FXなどと共通であったアナログ時計を含め、スイッチ類はすべてデザインが変更され、配置も一部変更された[14]

[編集] ラインアップ

370GT Type S

2.5Lの「250GT」系に「250GT」、「250GT Type P」、「250GT A Package」が、3.7Lの「370GT」系に「370GT」、「370GT FOUR」、「370GT FOUR A Package」、「370GT Type S」が用意され、新たに「370VIP」も加えられた。「Type S」には専用の20インチアルミホイールとブリヂストン製、POTENZA RE050A 245/40タイヤが、その他のグレードには18インチアルミホイールとダンロップ製 SP SPORT MAXX TT 245/50タイヤが装着される。

グレード内容はV8モデルを除いて先代とほぼ同一であるが、新たに廉価モデルのAパッケージを追加することにより、先代では各種装備が省略されていたベースグレードの「250GT」と四輪駆動モデルの装備内容充実が図られている。また、最上級グレードは「370VIP」となり、唯一「GT」を冠さないモデルとなっている。

新規設定された廉価モデルのAパッケージには、電動調整ステアリングや助手席パワーオットマン機構などの装備が省略されている。

スポーティグレードの「Type S」には専用フロントバンパー、ヘッドランプインナースモークメッキ、20インチアルミホイールが装着され先代同様専用の外装となり、スポーツチューンドサスペンション、4WAS、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキなどが装備される。

「250GT Type P」および「370VIP」には先代同様、後席パワーシートや前席エアコンディショニングシート・後席ヒーター付シート、コンフォートサスペンションなどが装備された。ただし先代にオプション設定された後席用モニターは廃止されている。また最上級グレードの「370VIP」にはVIPエンブレムが装着され、各種安全装備などが標準設定されている。

[編集] 年表

2009年8月
北米仕様車「インフィニティ・M56」のCG、写真が公開。
2009年10月
第41回東京モーターショーで発表。
2009年11月12日
栃木工場で生産開始。
2009年11月19日
販売開始。

[編集] 脚注

  1. ^ ただしY50型はマイナーチェンジにより最大トルクが低下しているため、前期型の3.5Lエンジン搭載車と比較すると最大トルクについては同一値となる。
  2. ^ ただし全高については「250GT Type P」および「370VIP」はY50型と同一値、4WD車は5mm高くなっている。
  3. ^ 後期型Type SはCd値0.30。
  4. ^ ただしオプションのエアロパーツ装着でCd値が0.27となり、フロント・リアゼロリフトを達成。

[編集] 出典

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月24日 (火) 09:07 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【日産・フーガ Y51】変更履歴

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