映画の着色化
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映画の着色化(Film colorization)[1]は、白黒・セピアおよび単色の映画に色をつけるなどといった工程を含む作業である。 20世紀初頭に始めて映画の着色化が行われた例があり、デジタル・イメージ・プログラミングの発達によって、より簡単になり、より身近になった。 特殊効果や修復のためなど様々な理由で着色かが行われてきた。その中にはカラーテレビ向けに白黒映画を公開するため、というのもあり、論争が続いてきて、このような目的での着色化を文化的破壊活動という人もいる[2]。
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[編集] 結合
着色化はカラー映画における歴史的なストック・フッテージに対してつかわれる。例えば、映画『13デイズ』では、1962年のキューバ危機の報道場面が着色化された。 デジタル技術を用いたセットが多用された、2004年公開のカラー映画『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』において、ローレンス・オリヴィエの出演する1940年代の映画が出てくる場面では着色化がなされている。 2004年の映画『アビエイター』において、マーティン・スコセッシは初めて再インアクトメントを行う場面で『地獄の天使』のプレミアに色を付けた。この作業は通常の3ストリップ映画のように見せるために使用されたが、初回画制定の2ストリップ映画に合わせるために色調が修正された。 またスコセッシは、白黒映画『The Outlaw』からジェーン・ラッセルが出演している場面を、ドッグ・ファイトの場面は『地獄の天使』からそれぞれ引用して、着色した。
[編集] 復元目的の着色化
1970年代にカラーで制作されたイギリスのテレビ番組は、予算節約のためにw:Wipe|ワイプされてしまったものもあったが、カラーテレビの普及していない国に向けてキネコ|キネレコされた番組もあった。 そのひとつにドクター・フーの5部にわたるエピソードw:The Dæmonsがある。そのうちの1つの話はカラーで残っており、ほかの話はすべてモノクロで残っていた。 その、カラー版も、簡約化されたアメリカ合衆国の放送局による低品質のオフ・エア収録だった。 1990年代に着色化されたBBCの白黒番組の映像は、オフ・エア収録版からカラー信号を付けくわえたもので、このやり方はファンと技術者双方からから成功と見なされた。2008年[3]、ドットクロール(クロスルミナンスともいう) といった、白黒映画を高解像走査線の画面に映したときにできる不自然な現象を検出する機能のある新しい着色方法を編み出した。この方法はドクター・フーの別の回やSteptoe and Sonのように、白黒の映像だけが残っている番組の保存に用いられるとされている。 とはいうものの、1960年代に放送されたドクター・フーのようなBBCの白黒番組を着色化するという話はない[4]。
[編集] 娯楽における着色化
1980年代半ば、白黒映画『天国漫歩 』が初めて着色化されると、大きな議論が巻き起こった。[5] 着色化擁護派は白黒映画に慣れていない人々のためにも白黒映画を着色化させるべきだと主張した。それに対しウディ・アレンやロジャー・エバート、ジェームズ・ステュアート,ジョン・ヒューストンといった[5]反対派は、着色化という行為は無礼な行為で、仮に映画が洗練されたとしても、必ずしも意味のある結果になるとは限らない白黒写真用の照明調整は考慮に入れるべきではないとしている。[2] 俳優ケーリー・グラントは『天国漫歩 』の着色化によって”とてもガン・ホーな”人物になってしまった。[5]映画監督フランク・キャプラは『素晴らしき哉、人生!』や『群衆』、そしてグラントの熱意を基にした『一日だけの淑女』の着色化についてウィルソン・マークルと話し合った。Colorization, Incのブライアン・ホームズは『素晴らしき哉、人生!』を着色化した映像を10分間見せ、これを見たキャプラはColorization, Incと契約を結んだ。しかし、この作品は当時パブリック・ドメインにあるものと考えられており、結局ウィルソン・マークルとブライアン・ホームズの2人は最初のキャプラへの出資金を返し、キャプラの金融的参加権を取り消し、着色化するために美術に関する圧力を監督に掛けさせないとするとしたところで責任をとったが、キャプラはその行動に反発した[5]。
メディア王テッド・ターナーはかつて着色化に対して積極的に賛成していて、サンディエゴの企業American Film Technologiesを買い取ってはその企業に着色化をさせていた[6]。ターナーが報道関係者に『市民ケーン』の着色化をしたいと発言したところ、国民からは抗議が起こった[7] 。オーソン・ウェルズは自分の最初の契約の中で映画の支配権は自分が持ち続けているとしており、この映画をウェルズもしくは彼のエステートに無断で編集することは許さないとしており、「テッド・ターナーと彼の嫌なクレヨンから私の映画を守ってくれ!」という言葉もできた。Turner Picturesは実際のところこれが近く行われる計画だということを公表したことがなかった。後にターナー本人が着色化の批判者を刺激するためのジョークだと弁明し、それ以来彼は着色化のことを話題に上げることはなくなった。
1990年代半ばまで着色化の議論はほとんどされなくなった。着色化の費用が高くつくため、ターナー・エンタテインメントは映画の着色化をやめてしまった。DVD技術が導入された際再び着色化の話題が巻き起こった。DVDの規格はより機能が増し、ディスクを裏返さずにオプションでモノクロ・カラーを選ぶことができるようになったため、着色化した映画を出せばもうかると考えられるようになり、1980年代に着色化を施した映画の販売を再開する会社も出てきた。イギリスにおいてボックスセットで販売されたローレル&ハーディの出演作がその一例である[8] 。また、ソニー・エンタテインメントなどでは新たに着色化が行われ、最近ではThree StoogesのDVDのボックスセットにWest Wing Studiosが新たに着色化したバージョンが収録されたことが大きな話題となった。West Wing Studiosは、どのように着色化すればよいかを調べるために、撮影当時に使用された大・小道具を手に入れた[9]。 映画とテレビ番組の復元・着色化を行っている会社はLegend Filmsである。Legend Filmsの特許である自動着色システムは2003年から2007年まで約100本の映画に色をつけてきた。シャーリー・テンプルやジェーン・ラッセル、テリー・ムーアやレイ・ハリーハウゼンは、自分の出演作や個人的に気に入っている映画の着色化を行うために、Legend Filmsに協力してきた。エクスプロイテーション映画である『リーファー・マッドネス 麻薬中毒者の狂気』や、最低な映画と名高い『プラン9・フロム・アウタースペース』は観客にサイケデリックな感覚を味わわせるために着色化が施された。2007年にLegend Films は、パラマウント映画の『素晴らしき哉、人生!』(パラマウント映画の子会社であるRepublic Picturesは1990年代にこの映画の著作権を取り戻した。)の着色化を行い、翌年はユニバーサル・ピクチャーズのHoliday Inn を着色化した。 Sony Pictures Home Entertainmentは、『奥さまは魔女』の第1シーズンのDVDをリリースした。この作品の第1シーズンはモノクロ映像であるために、モノクロ版と着色化版を収録した。翌年に『奥さまは魔女』の第2シーズンと『かわいい魔女ジニー』の第1シーズンを販売した際も同じ方法がとられた。なお、これらの作品の着色化を担当したDynacs Digitalはインドのパトナにあったが、2003年にアメリカ合衆国のフロリダ州を拠点に活動するWest Wing Studios, Inc.に買収された後は、ゴアに製作スタジオがもうけられた。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ Also known as film colourisation, film colourization, or film colorisation; see American and British English spelling differences.
- ^ い ろ "Casablanca In Color?" 3. Time (1987-01-12). 2007-01-01 閲覧。
- ^ Charles Norton (6). "Putting colour back in the Doctor's cheeks". The Guardian. 2008-03-14 閲覧。
- ^ "Doctor Who Restoration Team Official Site". 2007-01-01 閲覧。
- ^ い ろ は に (Winter, 2000). ""The Germans Wore Gray, You Wore Blue"". Journal of Popular Film and Television. 2007-10-05 閲覧。
- ^ AMERICAN FILM TECHNOLOGIES INC /DE/ - Annual Report (10-K) PART I
- ^ The Museum of Broadcast Communications: Ted Turner
- ^ "The Laurel and Hardy Collection". DVD Beaver. 2007-01-01 閲覧。
- ^ "Stooges DVD revives colorization debate". MSNBC. 2007-01-01 閲覧。
[編集] 外部リンク
- Colourisation.net - The Colourisation research project Research website for the Institute for Colourisation.
- Timebrush Studios Official website for Timebrush, providing samples and description of the Timebrush colorization process.
- New computer-assisted method for colorizing black and white images and movies has been developed by researchers at the Hebrew University of Jerusalem - A web article (including examples)
- Cerulean Fx- The site features examples of Cerulean Fx's colorization and color correction work as well as an explanation of their process.
- Legend Films - Official website features demonstration clips.
- West Wing Studios- Features colorization examples and company information.
最終更新 2009年9月25日 (金) 15:58 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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