暖秋
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暖秋(だんしゅう)とは、平年(1971~2000年の平均)に比べて気温の高い秋のことである。気象庁による3階級表現で9月~11月の平均気温が「高い」に該当した場合の秋をいう(階級表現に関しては#外部リンクも参照のこと)。
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[編集] 暖秋の原因
秋になっても日本の南の太平洋高気圧の勢力が強かったり、晩秋(11月)になっても寒気が弱かったり、また偏西風の蛇行が弱く日本付近に寒気が降りにくい状態の年は暖秋となりやすい。暖秋の年は早秋(9月)に厳しい残暑を伴うことが多いほか、気温が高いために紅葉も遅れがちになる。また、日本では平成以降、特に1998年以降は全国的に顕著な暖秋となる年が多い。これは上記で示した以外に地球温暖化や気候変動なども要因に挙げられる。
[編集] 暖秋の発生頻度
日本での暖秋年は戦後(とりわけ平成以降)に圧倒的に多く、戦前では際立って少ない。戦後では、昭和時代までは年代により発生頻度の差が大きく、明確な周期性ははっきりしていなかったが、平成以降は暖秋となる年が頻発し、特に1998年以降、2001年や2002年を除いて顕著な暖秋が恒常化している。またラニーニャ発生年は顕著な暖秋になりやすいとみられる(1999年、2007年はその代表例である)。
[編集] 過去(戦後)の主な暖秋(日本)
- この当時としては異例の暖冬、暖春となったこの年は暖秋となった年でもあり、この時代としては残暑が厳しかった。9月には伊勢湾台風による甚大な気象災害をもたらした。
- 残暑傾向が著しい平成以降を除くと1961年に次いで残暑が厳しい9月だった。10月以降は寒暖の変動が大きくなったものの、秋の平均気温は西日本を中心に高温となった。
- 10月下旬~11月に特に著しい高温となり、秋の平均気温も東日本を中心に高温となった。
- 年間を通して気温がかなり高かったこの年は、秋も全国的に顕著な暖秋となり、特に北日本では戦後第1位の記録的暖秋となった。太平洋高気圧の勢力が秋以降も強かった影響で11月30日には台風28号が和歌山県西牟婁郡白浜町に上陸、観測史上最も遅い台風の日本への上陸となった。
- 夏に記録的猛暑に見舞われたこの年は秋以降も高温傾向となり、3ヶ月間通して気温が顕著に高かった。
- 年間を通して気温がかなり高かったこの年は、秋も全国的に顕著な暖秋となり、西日本で戦後第2位タイ、南西諸島で戦後第1位の暖秋となった。10月の高温が特に記録的であった。11月も東日本以西では高温だったが、北日本では11月後半以降強い寒気の影響を受け気温が低下し、東北地方の日本海側では11月としては異例の大雪に見舞われ、青森市では21日に11月としては史上最多となる62cmの最深積雪を記録した。
- 9月は東日本以西で記録的に残暑の厳しかった年で、10月以降も平年を大きく上回る暖かさが続いた。東日本では戦後第1位の暖秋となった年である。
- 9月は前年程ではないものの残暑が厳しかった。10月以降も東日本以西では顕著な高温傾向が続き、曇りや雨の日が多かった。北日本では10月後半頃から時折寒気の影響を受けやすくなり、11月には北海道の一部で記録的な大雪となった。
- この年の夏は冷夏傾向であったが、9月に入ると冷夏から一転して太平洋高気圧が強まり東日本以西では晴天が続き残暑が厳しくなった。10月は寒暖の変動が大きく、時折寒気が南下して冷え込む日もあったが、11月は寒気の南下が殆どなく記録的な高温となり、上旬は季節外れの夏日を観測することがあった。鹿児島市では3日に11月としては史上最高の日最高気温28.5℃を記録した。
- この年は全国的に年間を通して高温で、秋も東日本を中心に顕著な暖秋となった。夏の猛暑や9月以降の残暑の影響で真夏日日数は全国的に多く、年間真夏日の日数は東京都内で70日、大阪市で94日、熊本市では105日と各地で過去最多記録を塗り替えた。また台風の上陸数が記録的に多かった年でもあり、9月には18号、21号が、10月には22号、23号が台風が相次いで上陸し、全国各地で大雨や暴風による甚大な災害をもたらした。11月以降も寒気の南下は弱く顕著な高温が続き、初霜や初氷の観測が平年よりかなり遅くなった。
- 3年連続で残暑が極めて厳しい年となり、西日本では10月初めまで遅めの真夏日が続く地点があった。熊本市では年間の真夏日日数が106日に達し、前年に記録した105日の過去最多記録をまたしても塗り替えた。顕著な高温傾向は11月上旬まで続いたが、11月中旬には一時的に強い寒気が南下して気温が低下した。下旬には再び気温は高めになったものの、12月には一転し真冬並の強い寒気が月を通して南下し、全国的に大雪(平成18年豪雪)に見舞われ記録的に寒い12月となった。
- 9月は2003~05年のような厳しい残暑は無く概ね平年並みだったものの、10月から11月にかけて顕著な高温傾向で推移し、秋の平均気温は全国的に高温となった。11月10日には大阪府堺市で夏日を記録した。前年のように12月になっても一転して気温が急降下することはなく、冬も顕著な高温傾向で推移し、全国で戦後最大の記録的暖冬となった。なお、この年は猛暑となった8月と移動性高気圧に覆われ晴れる日が多かった10月を除き1年を通じて曇りや雨の日が多く全国的に顕著な日照不足となった。また、11月8日には北海道佐呂間町で竜巻(北海道佐呂間町竜巻災害)が発生し、被害をもたらした。
- 2003年から5年連続での顕著な暖秋となり、西日本では戦後第1位の暖秋記録を塗り替えた。9月は台風9号が東日本を縦断した以後の中旬から下旬前半にかけて特に太平洋高気圧の勢力が強まり、全国的に記録的な残暑となり、秋分以降でも季節外れの真夏日や熱帯夜を観測した地点があった。熊本市では9月1日から29日にかけて9月としては観測史上最長となる29日間連続真夏日なった(8月からの連続記録を加えると57日間連続)。10月は北日本で一時的な寒気の影響はあったものの、全国的には引き続き高温が著しく、この高温傾向は11月前半まで続いた。11月後半は北日本を中心に強い寒気が南下したため気温が一気に低下し、東北地方から山陰地方にかけて初雪を観測したほか、初氷は四国・九州まで全国的に観測された。また、北・東日本の山間部では11月としては記録的な大雪となったところがあった。
- 9月から10月にかけては寒気の南下が弱く、日本の南の太平洋高気圧の勢力も平年より強かったため全国的に気温が高めとなり、秋の平均気温も全国的に高く、2003年~07年ほど顕著ではないが2003年から6年も連続で暖秋となった。また、那覇市では11月6日から8日にかけて3日連続真夏日(11月としては初めて)を記録するなど、沖縄地方で11月上旬としては顕著な高温となった。しかし、9月末は寒気が南下して全国的に低温となり、西日本太平洋側でも最高気温が15℃前後となり、この時期としてはかなり肌寒い陽気となった。また、11月中旬後半から下旬には西日本を中心に真冬並の強い寒気が南下して全国的に低温となり、東海以西では19日から20日にかけてには日最高気温10℃以下の真冬並みの寒さとなった。寒気の影響で西日本では平地でも平年よりかなり早く初雪・初氷等を観測した地点(福岡市、広島市、岡山市などで観測)があり、暖秋とは言え寒暖の変動が大きく冬の訪れが比較的早かった。しかし、12月以降は寒気の南下が弱く再び高温傾向に転じ、冬は西日本や沖縄・奄美地方で一時的に寒気の影響があった程度で全国的に顕著な暖冬となった。また、この年は台風が全く上陸しなかったが、13号と15号はかなり接近したため太平洋側を中心に大雨となった。
- その他
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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