暗譜
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暗譜(あんぷ)とは音楽の演奏において、楽譜を用いず演奏することを指す。聴衆に演奏を直接訴える条件となるので、演奏家には避けられない。
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[編集] 暗譜の方法
- 基本的には楽譜表記を覚えることにあるが、単純に丸暗記という手段では暗譜能力の向上は望めない。楽譜を覚える能力=ソルフェージュ能力という図式があり、ソルフェージュ能力に長ける者はそれだけ暗譜スピードも速い。つまり耳を使う(聴力ではない)ことが第一である。そのため、目で見て覚えられるということは少ない。
- 殆どの演奏者は、暗記という手段は軽い段階に留め、楽曲全体面での理解を深めながら暗譜を進めることが多い。楽器演奏の際は音を押さえるポジションなどで覚えることもある。しかしながら、どの分野においても結果的にソルフェージュ能力が出来不出来を左右することには変わりが無い。
[編集] 主に用いられる例
- コンクール
- 音楽コンクールにおいて、演奏上に関する指定の中に「暗譜で演奏」という項目が多々見られる。但し、ソロに適用される場合が殆どであり、アンサンブルや大編成の演奏では適用されないことが多い。演奏者の曲に対する理解力の深さ、演奏技術の正確さを計る上での狙いである。
[編集] 暗譜に関する小話
- 過去のクラシック音楽の分野においては、楽譜を見ながら演奏することは決して恥ずかしいことでは無く、むしろ通常の行為として行われてきた。この流れが変わったのはクララ・シューマンに暗譜の習慣があったためで、広まった理由の大半は「かっこいいから」。しかしそのころの暗譜演奏に対する評価は賛否両論であった。暗譜演奏が現在の様な意味合いを持ったのは、もう少し後の時代である。
- 「吹奏楽コンクール」などの演奏団体でも全員が暗譜で演奏する風景が見られるようになった。見た目のかっこよさや演奏曲に対する理解度を深める、またそれを審査員へアピールするという両面で効果的であるからと推測される。
- 指揮者の暗譜というのはあまり多くない。これは全体の演奏を管理する上でどうしても楽譜(スコア)が必要であり、忘れてしまうと演奏が止まってしまう、という最大のリスクが伴うからと推測される。
- アルトゥーロ・トスカニーニは暗譜で指揮し、トスカニーニに私淑したヘルベルト・フォン・カラヤンもそれにならったが、トスカニーニが暗譜で指揮したそもそもの理由は「強度の近視で譜面台に置いた楽譜が読めないから」であった(トスカニーニが引退を決意した演奏会では、途中で暗譜していた楽譜を忘れてしまい演奏が混乱するというハプニングが発生している)。
- 合唱の分野では低学年でも暗譜で演奏することが多い。これは歌詞があることで楽譜を暗記する手助けとなっているからである。
- クラシック音楽以外の分野では主に暗譜が基本である。
[編集] 関連項目
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