朝鮮労働党

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朝鮮民主主義人民共和国の政党
朝鮮労働党
조선로동당
総書記 金正日
成立年月日 結成日:1949年6月30日
創設日:1945年10月10日
(朝鮮共産党北部分局)
本部所在地 平壌市
最高人民会議議席数
政治的思想・立場 社会主義を標榜。社会主義国家建設のための指導理念として主体思想先軍政治を掲げる。
公式サイト 労働新聞
シンボル 朝鮮労働党旗
  
朝鮮労働党
各種表記
チョソングル 조선로동당
漢字 朝鮮勞動黨
平仮名
(日本語読み仮名)
ちょうせんろうどうとう
片仮名
(現地語読み仮名)
チョソンロドンダン
英語 Workers' Party of Korea (WPK) / Korean Workers' Party (KWP)
  

朝鮮労働党(ちょうせんろうどうとう)は、朝鮮民主主義人民共和国政党

同国憲法で「朝鮮民主主義人民共和国は、すべての活動を朝鮮労働党の指導のもとにおこなう」と規定されており、ソ連党-国家体制によって行政機関と併立し事実上の一党独裁制を堅持している。

国内では、一般市民に比して朝鮮人民軍職業軍人と労働党員は特権階級と位置づけられている(詳しくは出身成分を参照)。

目次

[編集] 名称

朝鮮語表記では조선로동당チョソンロドンダン)。大韓民国では北韓勞動黨북한노동당)(プッカンノドンダン)と呼ばれている。

名称について朝鮮民主主義人民共和国政府、朝鮮労働党ともに公式見解を発表していないため、英語表記は2つの用法が見られる。朝鮮民主主義人民共和国内ではWorkers' Party of Korea (WPK) という表記法を使用する。しかしCNNBBCCIAなど欧米諸国メディア・機関はKorean Workers' Party (KWP) を使用することが多く、日本の英字新聞などもこれに倣うことが多い。

[編集] 組織

  • 党大会 : 原則として5年に1度開催される、党の最高意思決定機関。党の大筋の政策決定、党綱領及び党規約の採択・修正補完、党中央検査委員会の選挙などを行う。1980年の第6回大会以後開催されていない。
  • 党代表者会 : 党大会の閉会中、党中央委員及び党中央委員候補などの構成員を選出する。
  • 党中央委員会 : 党大会の開催中、党大会で成された事業形態を具体的に組織化し、また細部機関への指導を行う。また政治局常務委員・政治局委員、総書記及び書記局の構成員を選出する。
  • 政治局政治局常務委員会): 党事業の決定・指導権を持つ。政治局常務委員及び政治局委員は党の最高幹部。
  • 書記(秘書)局 : 党中央部の細部組織を指揮・監督し、その他幹部人事や党問題を討議する。専門部署として組織指導部、統一戦線部、宣伝扇動部、対外連絡部、総務部、国際部、軍事部などがあり、具体的な政策執行はこれらの専門部署が行い、中でも組織指導部はその他の部署全ての事業を統制する権利を持つ。
  • 中央検査委員会 : 党員の反党・反革命的活動を取り締まり、違反者に対する処罰等を決定する。
  • 中央軍事委員会 : 党の軍事事業を指導し、軍事力強化や軍需産業に関する組織指導などを行う。先軍政治の下で影響力が高まっている。

[編集] 党幹部

[編集] 歴史

1945年10月10日朝鮮共産党北部分局として発足(党創設記念日)。1946年8月朝鮮新民党を吸収し北朝鮮労働党となる(第1回党大会)。1949年6月30日南朝鮮労働党(南労党)と合併し、金日成を党委員長に選出、「朝鮮労働党」となる。

もともと朝鮮労働党は、共産主義者系独立運動の連合体の性格があったが、次々に粛清を続け、ここに至って金日成を脅かす勢力の排除に完全に成功した。南朝鮮労働党の指導者だった朴憲永は、朝鮮戦争直後の1953年に逮捕され、1955年に粛清されている。これと並行して金日成に対する個人崇拝が強化されていった。

機関紙労働新聞を見ると、1960年代前半までは、ソ連東欧共産党と大差はなかったが、1966年に党の最高ポストの名称が委員長から総書記に改称されたのち、1967年に党中央委員会第4期15次全員会議において唯一思想体系を提示し金日成が中心となった革命伝統教育を推進するとともに、かつて存在した様々な思想的・政治的潮流を歴史から抹殺し、「正史」を完成させていった。その後、北朝鮮独自の主体思想(チュチェ思想)の看板を掲げ、党書記は「人民は細胞、党は骨格、首領は脳髄」という有機的国家論を唱えた。そして70年代に入ると、息子の金正日への権力継承が始まる。金日成は1994年に死亡し、党の最高ポストである総書記はしばらく空席だったが、1997年に金正日が就任する。

ただ、1980年10月10日に第6回党大会を開催して以降、党大会を開いていないことや、6ヶ月に1度開かれることになっている中央委員会全員会議の開催も、近年は開催が公表されなくなるなど、支配組織としての形骸化が指摘される。

また、主体思想を打ち出すようになってからも、他の社会主義国の執権政党と同様、マルクス・レーニン主義を指導理念として掲げており、主体思想もそれを発展させたものであるという解釈をしていたが、ソ連や東欧で社会主義政権が相次いで崩壊するや、マルクス・レーニン主義に対する言及はほとんど見られなくなり、主体思想の独自性を強調するようになった。そして、金正日が総書記に就任した1997年頃から、先軍政治をかかげるようになり、軍を社会主義建設の主力とみなし、正当化するための理論構築を始めた。このため、他の社会主義国のように党が軍を指導するのではなく、軍が党を指導していると指摘される。(マルクス・レーニン主義では、プロレタリア階級を社会主義建設の前衛とする)


[編集] 諜報機関

朝鮮労働党の諜報機関は、互いに似た名称で、活動の発覚後はしばしば名称を変更するため正確な把握が難しい。ここに挙げる機関の名称、機能は、1990年代後半のものである。

朝鮮労働党には、作戦部、統一戦線部、対外連絡部、対外情報調査部という諜報機関が存在する。対外情報調査部を除く3つの諜報機関は、平壌特別市牡丹峰区域戦勝洞労働党3号庁舎に位置するため、総称として「3号庁舎」と呼ばれることもある。

作戦部작전부)は、スパイの護送及び浸透、破壊工作、要人暗殺を担当する機関である。7~10ヶ所の連絡所を管轄し、スパイを韓国(南朝鮮)や日本に護送している。ユーゴ級潜水艦浸透事件や、日本人拉致事件の実行機関と言われている。

統一戦線部통일전선부)は、韓国内の民間団体や海外同胞の包摂を担当する機関であり、南北対話と交流も指導している。過去、文化部と呼ばれていた。他の機関と比較して、公然の宣伝工作を行うことが特徴である。祖国平和統一委員会等の団体も、この機関の外郭団体である。また、在日本朝鮮人総連合会もこの機関の指導の下にある。最近まで、救国の声放送等の対南地下放送も運営していた。

対外連絡部대외련락부)は、韓国内に浸透するスパイや地下組織を管理する機関である。過去、連絡部、社会文化部と呼ばれていた。

対外情報調査部대외정보조사부)は、韓国以外の第3国における情報収集、第3国を経由した韓国内へのスパイの浸透を担当する機関である。過去、調査部、対外調査部と呼ばれ、35号室と称することもある。大韓航空機爆破事件、韓国の映画監督申相玉・崔銀姫夫妻の拉致等の実行機関とされる。

[編集] 党員

  • 労働党員になるためには、出身成分が良い18歳以上の者で党員の推薦を受けて担当部署に申し込み、それが許可されると、1年間候補者として扱いを受けそれを経過すると再び審査を受けて、通過すれば正式な党員になれる。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


最終更新 2009年11月10日 (火) 19:46 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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