札幌郡
札幌郡の最新ニュースをまとめて検索!
札幌郡(さっぽろぐん)は、北海道道央(石狩国)の石狩支庁管内にかつて存在した郡。現在の札幌市・江別市・北広島市がほぼその範囲であったが、1996年に消滅した。
目次 |
[編集] 歴史
飛鳥時代から平安時代初期にかけて、札幌郡域内(現在の江別市)では江別古墳群が築かれた。ここからは須恵器などの副葬品が出土し、その構造も胆振国千歳郡(現・恵庭市)の茂漁古墳群や北東北の終末期古墳と同様の群集墳で、現在確認されているものの中では日本最北の古墳である。
江戸時代の札幌郡域は西蝦夷地に属し、松前藩によって石狩十三場所のうち下記の八場所が開かれていた。
- ハッシャブ場所・・・石狩川(現・茨戸川)左岸、発寒川合流地付近。(現・札幌市北区)
- シノロ場所・・・石狩川(現・茨戸川)左岸、篠路川合流地付近。(現・札幌市北区)
- ナイホウ場所・・・伏古川上流付近。(現・札幌市東区)
- 上サッポロ場所・・・豊平川流域。(現・札幌市)
- 下サッポロ場所・・・豊平川流域。(現・札幌市)
- 上ツイシカリ場所・・・石狩川左岸、豊平川(現・世田豊平川)合流地付近。(現・江別市など)
- 下ツイシカリ場所・・・石狩川左岸、豊平川(現・世田豊平川)合流地付近。(現・江別市など)
- シュママップ場所・・・島松川流域。(現・北広島市および胆振国千歳郡の北部に相当する現・恵庭市など)
江戸時代後期になると、文化4年国防上の理由から札幌郡域は天領とされた。文政4年には一旦松前藩領に復したものの、安政2年再び天領となる。同年、篠路神社の前身の若宮八幡が、安政3年には発寒神社の前身の稲荷社が創建されている。その他、安政年間には本願寺札幌別院の前身の西本願寺札幌出張所(別名・薄野別院)や札幌元村の本龍寺も建立されている。慶応2年になると、美泉定山によって定山渓温泉が開かれ、また札幌元村が開村する際幕臣・大友亀太郎によって大友掘(後の創成川)が開削されている。札幌元村では慶応年間に本龍寺境内の妙見堂が建立された。1869年に札幌郡が置かれる。北海道石狩国に含まれた。
1882年2月8日、廃使置県にともない札幌県の所管となる。1897年11月5日の支庁制施行時には札幌区(現在の札幌市の母体)と21村(札幌・雁来・苗穂・丘珠・白石・上白石・厚別・月寒・平岸・豊平・琴似・発寒・山鼻・円山・藻岩・篠路・山口・上手稲・下手稲・江別・広島)が札幌郡に属していたが、1899年10月1日に区制が施行されると札幌区が郡の管轄を離れた。1906年に推し進められた合併政策などで町村の整理が進み、1910年には豊平町、札幌村、篠路村、琴似村、白石村、藻岩村(後の円山町)、手稲村、江別村、広島村の9町村があった。
- 1917年(大正6年)人口:61,308名。マラリア患者数:88名。
- 1941年(昭和16年)4月1日 円山町が札幌市へ編入。
- 1950年(昭和25年)7月1日 白石村が札幌市へ編入。
- 1954年(昭和29年)7月1日 江別町が市制施行し、江別市となり郡より離脱。
- 1955年(昭和30年)3月1日 琴似町、札幌村、篠路村が札幌市へ編入。
- 1961年(昭和36年)5月1日 豊平町が札幌市へ編入。
- 1967年(昭和42年)3月1日 手稲町が札幌市へ編入。
- 1996年(平成8年)9月1日 広島町が市制施行し、北広島市となり郡より離脱。同日札幌郡消滅。
[編集] 郡内自治体変遷
| 明治30年11月5日 | 明治30年 - 明治45年 | 大正1年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和63年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌区 | 明治32年10月1日 区制 札幌区(札幌郡より離脱) |
大正11年8月1日 市制 札幌市 |
札幌市 | 札幌市 | 札幌市 | 札幌市 | |||
| 山鼻村 | 明治39年4月1日 藻岩村 |
明治43年4月1日 旧山鼻村域を 札幌区に編入 |
|||||||
| 円山村 | 昭和13年4月15日 町制 円山町 |
昭和16年4月1日 札幌市に編入 |
|||||||
| 上白石村 | 明治35年4月1日 白石村 |
明治43年4月1日 旧上白石村域の 一部を札幌区に編入 |
札幌市 | ||||||
| 白石村 | 白石村 | 昭和25年7月1日 札幌市に編入 |
|||||||
| 札幌村 | 明治35年4月1日 札幌村 |
明治43年4月1日 一部を札幌区に編入 |
札幌市 | 札幌市 | |||||
| 苗穂村 | 昭和9年4月1日 一部を札幌市に編入 |
||||||||
| 丘珠村 | 札幌村 | 昭和25年4月1日 一部を札幌市に編入 |
|||||||
| 雁来村 | 札幌村 | 昭和30年3月1日 札幌市に編入 |
|||||||
| 篠路村 | 篠路村 | 篠路村 | 篠路村 | ||||||
| 明治39年4月1日 一部を琴似村に編入 |
琴似村 | 昭和17年2月11日 町制 琴似町 |
琴似町 | ||||||
| 琴似村 | 明治39年4月1日 琴似村 |
||||||||
| 発寒村 | |||||||||
| 豊平村 | 明治35年4月1日 豊平村 |
明治43年4月1日 一部を札幌区に編入 |
札幌市 | 札幌市 | 札幌市 | ||||
| 平岸村 | 明治41年6月1日 町制 豊平町 |
豊平町 | 豊平町 | 昭和36年5月1日 札幌市に編入 |
|||||
| 月寒村 | |||||||||
| 上手稲村 | 明治35年4月1日 手稲村 |
手稲村 | 昭和26年11月1日 町制 手稲町 |
昭和42年3月1日 札幌市に編入 |
|||||
| 下手稲村 | |||||||||
| 山口村 | |||||||||
| 江別村 | 明治35年4月1日 江別村 |
大正5年1月1日 町制 江別町 |
昭和29年7月1日 市制 江別市 |
江別市 | 江別市 | 江別市 | |||
| 対雁村 | |||||||||
| 篠津村 | |||||||||
| 広島村 | 広島村 | 広島村 | 広島村 | 昭和43年9月1日 町制 広島町 |
平成8年9月1日 市制 広島市 即日改称 北広島市 |
北広島市 | |||
[編集] 参考文献
- 内務省衛生局保健衛生調査室編『各地方ニ於ケル「マラリア」ニ関スル概況』1919年(大正8年)発行(2008年1月21日現在、国立国会図書館の『近代デジタルライブラリー』で閲覧可能)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
|
|||||



