東急車輛製造

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東急車輛製造株式会社
Tokyu car corporation
種類 株式会社
市場情報
東証1部 7123 1959年7月~2002年9月30日
大証1部 7123 1968年2月~2002年9月30日
略称 東急車輛
本社所在地 日本
〒236-0043
神奈川県横浜市金沢区大川3番1号
設立 1948年(昭和23年)8月23日
業種 輸送用機器
代表者 取締役社長 落合和雄
資本金 140億4,770万50円
従業員数 1,373名(2006年3月31日現在)
主要株主 東京急行電鉄 100%
外部リンク http://www.tokyu-car.co.jp/
  

東急車輛製造株式会社(とうきゅうしゃりょうせいぞう、英称:Tokyu car corporation)は、鉄道車両や特装車、立体駐車場機器などの製造会社。東京急行電鉄が全株式を保有しており、同社の完全子会社である。

神奈川県横浜市金沢区大川(本社・横浜製作所)と和歌山県紀の川市(和歌山製作所)、群馬県邑楽郡邑楽町(群馬製作所)および埼玉県羽生市(羽生製作所)に工場を持つ。

目次

[編集] 歴史と概要

第二次世界大戦終戦後、東京急行電鉄は横浜市金沢区の旧海軍工廠跡地に「東急横浜製作所」を開設し、鉄道車両の製造・修理改造事業を開始した。東京急行電鉄向けだけではなく、日本国有鉄道JR各社、私鉄公営企業向けに新幹線電車在来線電車・ディーゼルカー客車などを製造、供給しており、日本国外への輸出実績もある。2007年時点では、関東地方に工場を持つ唯一の鉄道車両メーカーである。下記の製造車両実績のとおり、関東の主要な鉄道事業者で、東急車輛製造製の車両を導入していない会社はないといっても過言ではないほどである。 横浜製作所の敷地面積は296,000m²、建屋面積113,000m²、鉄道車両生産能力は720両/年(通勤型車両換算)である。

特に、早くからアメリカ合衆国バッド社(現・ボンバルディア)との技術提携によって、オールステンレス車両の製造を開始した点、さらにボーイング社の有限要素法解析による、軽量ステンレス車体の開発等の先進的な技術をいち早く取り入れた点が特筆できる。近年では、東日本旅客鉄道(JR東日本)などと共同で、VVVFインバータ制御も導入した軽量ステンレス通勤形電車を開発した。これらは、従来の電車に比べて約40%の電力で運行できる省エネルギー車両である。また、JR東日本に対して車両製造の技術供与を行い、新津車両製作所の開設に協力した。

鉄道車両以外では、鉄道・海上用コンテナトレーラータンクローリー・などの特装車、二段式および多段式立体駐車場1992年には販売実績業界第一位)、分岐器、横取り装置をはじめとする軌道関連部品の製造も行っている。なお、現在日本で鉄道用コンテナを製造しているのは当社のみでありシェア100%である。

和歌山製作所は、2003年平成15年)に大阪製作所(堺市に所在)を移転したものであり、元々は帝國車輛工業[1]を合併したものであって、今では鉄道車両の製造は行っておらず、トラックコンテナ、特装車、分岐器の製造専門工場になっている。

東急車輛製造は、工場内外の撮影に対し、対応が非常に厳しいことで有名である。工場周辺には撮影を禁止する旨の看板が設置されている。なお、東急車輛製造での鉄道車両の新規製造車両第一号は、1950年昭和25年)の東京急行電鉄玉川線用のデハ80形85号である。

[編集] 沿革

  • 1946年昭和21年)6月 - 東急興業(株)横浜製作所において東京急行電鉄の車両の戦災復旧を主体に操業開始。
  • 1948年(昭和23年)8月 - (株)東急横浜製作所を設立。資本金2,500万円。初の新造車は東京急行電鉄玉川線80形85号車。
  • 1949年(昭和24年)9月 - 日本国有鉄道から湘南形電車貨車の新造を受注。
  • 1950年(昭和25年)9月 - 米軍Y.E.Dと各種トレーラの整備契約締結、3000両のトレーラ・建設機械の整備を開始。
  • 1953年(昭和28年)2月 - 東急車輛製造(株)に社名変更。
  • 1959年(昭和34年)7月 - 東京証券取引所株式上場
  • 1964年(昭和39年)6月 - 東邦特殊自動車工業(株)を合併、大宮工場(埼玉製作所)とする。
  • 1966年(昭和41年)11月 - 国鉄から新幹線製作許可メーカーに指定される。
  • 1967年(昭和42年)4月 - 立体駐車装置の開発・販売開始。
  • 1968年(昭和43年)2月 - 大阪証券取引所に株式上場。
  • 1968年(昭和43年)3月 - 帝國車輛工業(株)を吸収合併、同社大阪工場(大阪製作所)とする。
  • 1969年(昭和44年)1月 - 本社工場(現:横浜製作所)で海上コンテナの量産を開始。
  • 1970年(昭和45年)6月 - 大阪工場(大阪製作所)で海上コンテナの量産を開始。
  • 1972年(昭和47年)11月 - 海上コンテナ生産5万個達成、スチールコンテナ生産量世界一となる。
  • 1988年(昭和63年)4月 - オールステンレス車両生産2000両達成。
  • 1990年平成2年)10月 - 新造旅客車両生産10000両達成。
  • 1992年(平成4年) - 二段および多段式立体駐車装置の販売で業界1位となる。
  • 1993年(平成5年)6月 - 羽生工場完成。
  • 1994年(平成6年)6月 - 大規模機械式立体駐車場設備(TIP)第1号機受注。
  • 1996年(平成8年)10月 - 秋田新幹線こまち」用E3系電車納入。
  • 1997年(平成9年)8月 - 長野新幹線あさま」用E2系電車納入。
  • 1999年(平成11年)10月 - 群馬製作所完成(埼玉製作所閉鎖)。
  • 2002年(平成14年)10月 - 株式交換により、東京急行電鉄の完全子会社となる(同時に上場廃止)。
  • 2003年(平成15年)10月 - 和歌山製作所完成(大阪製作所閉鎖、跡地には2008年3月にアリオ鳳がオープン)。
  • 2008年(平成20年)8月22日 - 東急車輛産業遺産制度を設け、東急5200系電車を第1号に認定。デハ5201号車を構内で永久保存することが決定した。
  • 2009年(平成21年)- 東急7000系電車デハ7052号を東急車輛産業遺産制度第2号に認定。横浜製作所歴史記念館を開設。

[編集] 鉄道車両

車両の製作をJR東日本新津車両製作所に委託したものが一部含まれる。

※特記しないものは基本的に電車である。

[編集] 大手私鉄

[編集] 国鉄・JR

[編集] 中小私鉄・第三セクター・新交通システム

[編集] 公営交通

[編集] 日本国外

[編集] 補足

  • 京浜急行電鉄は、同社の路線が横浜製作所と直接繋がっているため、通常同製作所からは自力で出場し、主回路が新規設計など一部の例外を除きそのまま本線試運転が行われる。他社で製造された京急の車両もJR逗子駅構内から京急逗子線内の三線軌条経由で一旦横浜製作所に搬入され、台車交換、整備の後同様に出場する。京急と都営浅草線を介して線路がつながっている京成電鉄、北総鉄道の他社製車両も同様に横浜製作所に入場して台車交換が行われる。横浜製作所で製作された車両も含め、京成、北総の車両は終電後に牽引されて出場する。
  • 東日本旅客鉄道(JR東日本)向けの車両のうち、直流・交直流電車は逗子駅まで機関車牽引で輸送された後、逗子から試運転を兼ねて自力で輸送される。
  • 東武鉄道向け電車については永らく日本車輌製造での取引があったが、東京支店(蕨工場)の移転・閉鎖以降は取引がなくなり当時8000系電車を製造していた最中であったため、取引先を変更したかたちで1973年より加わったとされる。
  • 西武鉄道は、5000系以来メーカー生産車がなく自社所沢工場製であったが、101N系の設計に携わっていた関係で101N系より取引・製造が開始された。所沢製と東急製の車内が微妙に異なる。以来、2000N系・4000系・6000系も担当している。
  • 西日本旅客鉄道(JR西日本)、九州旅客鉄道(JR九州)とは車両購入での取引はない(分岐器などの購入はある。また103系・113系・117系100番台など国鉄から継承された車両には東急車輛製がある)。JR四国も5000系電車の5100形まで取引がなかった。
  • 南海電気鉄道・阪堺電気軌道・大阪府都市開発(泉北高速鉄道)・大阪市交通局は上記西日本地区のJR3社の事情があるゆえ、東急車輛製造の西日本地区における数少ない顧客である。なかでも南海電気鉄道は、合併によって大阪製作所となったもと帝国車輛時代から縁があったため、現在もグループ会社である阪堺電気軌道ともども東急車輛製造に新車を発注している。また大阪市交通局は入札制を徹底させていたため、1990年代までは旧国鉄のように主要5社すべてに新車の発注を行っていた(現在は大阪市交・大阪府都市開発との取引はない)。

[編集] 鉄道車両以外の製品

TS309形台車
札幌市電3300形(元330形
など
  • 分岐器および部品
  • コンテナ(鉄道コンテナ、タンクコンテナ、冷凍・冷蔵コンテナ、物流機器)
  • 特殊自動車(トレーラータンクローリーダンプトラック、バントラック。環境整備車両、各種作業車、ヤードキャリア)
  • 立体駐車装置(大規模機械式立体駐車装置、機械式立体駐車装置、自走式駐車装置、タワー式駐車装置)
  • 開発製品(メカトロニクス製品、環境システム製品)

など

[編集] 東急車輛グループ

  • 京浜鋼板工業株式会社
  • 東急車輛サービス株式会社
  • テイエス興業株式会社
  • 東急パーキングシステムズ株式会社
  • 東急車輛設計株式会社

[編集] 横浜製作所回送線

京急逗子線金沢八景駅 - 神武寺駅間の上り線は、JRなどへの車両の納車、改造車などの入場のために横浜製作所からJR逗子駅までの回送線を併設しているため、1,435mmと1,067mmの三線軌条区間となっている。

[編集] 脚注

  1. ^ 前身は梅鉢車輛で、戦前の一時期は京成電鉄の資本下だった。近在の南海電気鉄道とは長い付き合いであり、その当時の名残で現在でも南海、そして子会社の阪堺電気軌道の車両は東急車輛製造で製造されている

[編集] 参考文献

  • 土岐實光, 電車を創る, 交友社, 雑誌06460-12

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月21日 (土) 06:43 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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