東急7200系電車
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| 東急7200系電車 | |
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東急7200系事業用車(2007年2月25日、つくし野駅にて撮影)
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| 編成 | 最終時4両編成 過去2両・3両・6両・8両編成 |
| 起動加速度 | MT比1:1 2.5km/h/s 2M1T3両編成 2.7km/h/s 3M1T 4両編成3.0km/h/s |
| 営業最高速度 | 100km/h |
| 設計最高速度 | 100km/h |
| 減速度 | 3.5km/h/s(常用最大) 4.5km/h/s(非常) |
| 車両定員 | 先頭車140(座席48)人 中間車150(座席56)人 |
| 全長 | 18,000mm |
| 全幅 | 先頭車2,744mm 中間車2,740mm |
| 全高 | 4,100mm |
| 車両質量 | デハ7200形33.3→34.0t(アルミ車30.0t) クハ7500形21.0→24.0または24.5t(アルミ車17.9t) ・非冷房→冷房化後 カッコはアルミ車改造前 |
| 軌間 | 1,067mm |
| 電気方式 | 直流1,500V(架空電車線方式) |
| 主電動機 | 直流複巻電動機 110kW |
| 歯車比 | 86:15=5.73 |
| 制御装置 | 抵抗制御方式 |
| 駆動装置 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
| 台車 | 電動車TS-802形 付随車PⅢ-707形→TS-708形(一部TS-839A形に再交換) |
| ブレーキ方式 | 回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ |
| 保安装置 | 東急形ATS |
| 製造メーカー | 東急車輛製造 |
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この表について
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東急7200系電車(とうきゅう7200けいでんしゃ)は、東京急行電鉄の通勤形電車。2009年現在は事業用車のみが在籍している。
旅客営業列車としては1967年(昭和42年)3月27日に営業運転を開始し、2000年(平成12年)8月4日で運転を終了した。
目次 |
[編集] 概要
東急が7000系に続いて導入した通勤型電車である。7000系同様の18m級ステンレス車体(アルミ合金で製造された2両を除く)で、側面の客用ドアは3か所。ただし、正面は「く」の字状に上下左右に折れ曲がった「ダイヤモンドカット」と呼ばれる特徴的なデザインを有する。
当初は田園都市線(1967年当時、当時は大井町 - 二子玉川園 - 長津田間)用に製造された。本形式登場時の同線は大井町駅~鷺沼駅間を4両編成で、同駅で2両を切り離して以西を2両編成で運転していた為、2両+2両の編成を基本として造られた。
[編集] 運用
全盛期には田園都市線(現行の大井町線区間も含む)と東横線で使用された。そして1990年代以降は目蒲線(現・目黒線および東急多摩川線)と池上線で使用された。なお、東横線での急行運用時は7000系・6000系・8000系と同様に先頭車の前面に「急行」の種別札を装着して運用していた。
[編集] 構造
- 抵抗制御方式、界磁調整器もしくは界磁制御器による回生ブレーキを使用している。主電動機出力110kW、歯車比は5.73である(日立製・東洋製共)。
- 旧5000系と同じく1M方式で、M車とT車の組み合わせにより自在に経済的な編成が組める。起動加速度はMT比1:1で2.5km/h/s。
- 車幅を地方鉄道車両定規に収め、当時の東急全線に入線可能だった。地上線専用として屋根・天井が高くなった車体断面は8000系へとつながる。
- 東急の軌道線用のデハ150形に続いて、鉄道線用車両で戦後初めて1段下降式窓を採用した。
- 目蒲線と池上線での活躍時は、両線で初の冷房車となった。冷房装置は8000系と同じ装置である。
- 台車は電動車がTS-802形、付随車はパイオニア台車とした。
- 車両番号の下2桁が50番台の車両は東洋電機製造製の制御装置を搭載し、それ以外の車両は日立製作所製の制御装置を搭載する。なお、当初は東洋車についても0番台であったが、途中で変更・改番されており、併せて日立車にも改番が発生した。このようになったのは7000系が電装品による番台区分がされなかったことに対しての反省であると推定されるが、7000系が電装品による運用の違いがあったのに対し、7200系は共通運用であったため、ほとんど意味はなかった。
[編集] 形式
当初の計画ではデハ7200形(Mc)、デハ7300形(M)、サハ7400形(T)、クハ7500形(Tc)の4形式を予定していたが[1]、実際に製造されたのは下記の4形式である。
- デハ7200形
- 1967年に登場した渋谷向き制御電動車、オールステンレス車が22両(日立車12両、東洋車10両)とアルミ車が1両(日立車)製造された。
- デハ7300形
- 1969年に登場した中間電動車。オールステンレス車が3両(日立車2両、東洋車1両)製造された。
- 当初は4連用の中間車として製造されたため電動発電機と空気圧縮機を搭載していなかったが、1984年以降の3連化に伴いこれらの機器を搭載した。
- デハ7400形
- 1969年に登場した中間電動車。オールステンレス車が4両(日立車、東洋車共に2両ずつ)製造された。
- デハ7300形と違い、製造当初より電動発電機と空気圧縮機を搭載するため形式が分けられた。
- クハ7500形
- 1967年に登場した桜木町向き制御車、オールステンレス車が22両(日立車12両、東洋車10両)とアルミ車が1両(日立車)製造された。冷房化後は電源用の電動発電機または静止形インバータを搭載した。
[編集] 歴史
- 1972年(昭和47年):目蒲線に7260編成(3両)が7200系唯一の新製冷房車として登場した。東横線などへの冷房車の投入などに比して、旧型車がほとんどの目蒲線・池上線との格差の発生に配慮したものといわれている。この編成は後々、両線での7200系さよなら運転に使用されることになる。このほかにデハ7251~7254とクハ7551~7554の8両を田園都市線用として冷房化が実施された。
- 1984年(昭和59年):冷房化したデハ7300形またはデハ7400形を組み込んだ3両編成を目蒲線に増発、池上線で初の冷房車として運転開始。
- 1987年(昭和62年):目蒲線・池上線に7200系全車を集約させる際に、M車(電動車)が不足しTc車(制御車)が余剰となることから、クハ7500形6両が7600系に改造された。その後、断続的に改造が行われ、最終的には9両が7600系となる。また、同年にアルミ車を除くすべての7200系の冷房化が完了する。
- 1988年(昭和63年):春から、7000系・7600系・7700系・8000系と共に先頭車の前面に赤帯が施された。ただし、編成の中間に組み込まれた先頭車には貼られなかった車両もある。
- 1989年(平成元年):3月18日からの目蒲線4両編成化に伴い、7600系を含む全編成が池上線に転属した。
- 1992年(平成4年):1000系が池上線に配属されると10両が廃車となり、上田交通(現・上田電鉄)に譲渡されるとともに、20両が目蒲線に転属した。
- 1996年(平成8年):7700系がワンマン運転対応改造の上で池上線に配属された際に、残りの12両も目蒲線に転属した。
- 2000年(平成12年)8月4日:8月6日の目蒲線の目黒線と東急多摩川線への分割に伴い、非ワンマン車両だった7200系はこれに先立ち、朝の運用をもって営業運転を終了した。
- 2000年(平成12年):11月12日、デハ7260-デハ7452-クハ7560の編成を使用して池上線・東急多摩川線で最後のさよなら運転が行われる。この運転時は赤帯を剥がした上で走行した。
[編集] 方向幕について
本系列は正面に行先方向幕が設置されている。これは手動式であり、ハンドルを回して行先を変えるが、1986年(昭和61年)頃に下記の2編成で電動式化、および側面表示器を新設した。編成は以下の通り
- デハ7205-デハ7401-クハ7505
- デハ7251-デハ7351-クハ7551
1993年にクハ7551が上田交通に譲渡されたため、代わりにクハ7554の正面方向幕を電動式に改造した。なお、側面への方向幕設置は見送られている。
[編集] 目蒲線で最後まで使用された7200系
目蒲線において最後まで使用された編成は以下の4両編成8本
3M1T編成
- デハ7201-デハ7212-デハ7301-クハ7501
- デハ7203-デハ7256-デハ7202-クハ7502
- デハ7206-デハ7208-デハ7302-クハ7508
- デハ7209-デハ7259-デハ7207-クハ7507
- デハ7211-デハ7204-デハ7210-クハ7504
- デハ7251-デハ7351-デハ7401-クハ7554
- デハ7260-デハ7451-デハ7452-クハ7560
2M2T編成
- デハ7205-クハ7552-デハ7255-クハ7505
最終的に目蒲線に配置された7200系は同線で終焉を迎える。編成は3M1T車が7本、2M2T車が1本である。同線の4両編成での電動幕は7251Fのみ使用可能であった。なお、8編成のうち7205Fは予備的な存在であり、使用されることはほとんどなかった。これは目蒲線で運用されている7700系(2M2T)と7200系の3M1T車の起動加速度が3.0km/h/sに対し、2M2T組成である7205Fでは2.5km/h/sと低く、ダイヤに乗りにくいためであった。しかし、7700系のワンマン化工事等で予備車の不足が発生する1999年(平成11年)頃からは使用されることとなる。
また、後年の変化として1995年(平成7年)より7201F・7206F・7203Fの3編成12両で化粧板修繕工事(化粧板張替え)が実施された。これは登場から30年近く経年し、化粧板が老朽化したためである。このほか1996年(平成8年)にはクハ7501とクハ7508のパイオニア台車を7700系7915Fの改造工事による同編成から不要となった付随台車を改造(TS-835形→TS-839A形)したものに交換した。
[編集] アルミ試作車→事業用車
デハ7200-クハ7500は、アルミ車体の試作車両として製造された。これはメーカーであり東急グループである東急車輛製造のアルミ車製作技術習得の目的があった。当初は無塗装であったが、汚れが目立ちやすかったため後にメタリックグレーに塗装された。外見はアルミ車ではあるがほとんど変わらない。
当初は他の7200系編成とともに田園都市線、そして大井町線で運用されていたが、後にこどもの国線専用車となって1989年(平成元年)まで営業車として運用した。この際、黄緑色の帯を車体に貼り、こどもの国のマークを貼って運転された。その後の田園都市線のATC化に伴い、先代の動力車デハ3499と架線検測車デヤ3001が同線を走行できなくなるのを受けて、デハ7200は両運転台・動力車化の改造を受けてデヤ7200に、クハ7500は両運転台・電動車(デハ7673への改造に伴い捻出されたデハ7402の電装品を利用)・架線試験車化の改造を受けてデヤ7290とした。両運化に伴う新設側運転台は、切妻形で配管が露出し方向幕は正面左側窓に吊り下げ式の簡易な構造。両車ともATC車上装置を搭載し、マスコンは他系列と共通のワンハンドル式としたが、ブレーキ方式は他系列の電気指令式とは異なり、新造時からの電磁直通式HSC-RをHRDに近い機構に改造して使用しているほか、サヤ7590はHRDとなっている。また、HRDの他、9000系などのHRAブレーキの制御指令の読み替えをすることもできるが、新3000系などのHRDAには対応していない。
この2両と1998年(平成10年)に製造されたステンレス車体の軌道検測車・サヤ7590の計3両が現在の東急の事業用車である。車体が黄・赤・青の派手な塗装であることから「派手車」という愛称もある。
奇数月に東急全線、及び横浜高速鉄道のみなとみらい線・こどもの国線を3両で検測走行する他(軌道線の世田谷線は除く)、不定期でサヤ7590を抜いた2両でATC車上装置を搭載しない池上線・東急多摩川線の車両(ATC車上装置を搭載する7000系は除く)の車輪転削や検査などでの回送牽引車として使用している。
界磁制御器を撤去しているため、回生ブレーキ機能を持たないほか、力行時の弱め界磁制御ができないため中速以上の加速性能も悪くなっている。
[編集] 他鉄道事業者への譲渡
上記のアルミ試作車2両と、7600系に改造された9両を除く42両全車が他鉄道事業者に譲渡され、2008年現在うち40両が使用されている。
- デハ7200形、クハ7500形各5両の計10両が1993年に譲渡された。1000系の入線に伴い、6両が引退し、うち2両が豊橋鉄道に再譲渡された。
- デハ7200形15両、デハ7300形3両、デハ7400形3両、クハ7500形9両の計30両が2000年に譲渡された。2001年に火災により2両が廃車されたが、2008年に上田電鉄から2両の譲渡を受けている。
- 十和田観光電鉄モハ7200形
- このほか、伊豆急行の1960年代の夏季多客時輸送に3600・3670形や7000系などと同じく、同線に貸し出されたことがある。
[編集] 静岡鉄道1000系電車への波及
静岡鉄道の1000系電車は、本形式を基本として設計・製造されているが、本形式とは下記の相違点が見られる。
- 全長は7200系の18,000mmに対し、17,840mmと若干短い。
- 正面が7200系と全く異なり、非貫通構造である。
- 架線電圧600V用であり、7200系の回生ブレーキに対し発電ブレーキを採用している。
- 運転室は登場当時の8000系に類似している(ただし8000系は全車運転室が改造され、現在は比較できない)。
- 電気指令式ブレーキとワンハンドルマスコンを採用する。
- 非冷房車は、後に架線電圧の直流600Vを電源とする富士電機製直接駆動集中式冷房装置を搭載した。
- 新製冷房車は東急同様の東芝製集約分散式冷房装置を搭載するが、全長の違いからパンタグラフを折りたたんだ際の面積を確保できず、7200系の菱形から下枠交差式としている。
- 車体裾の突起(天秤梁)がない。
- 連結面窓や仕切り窓の支持方法はHゴムである。
- 座席袖仕切りや荷棚形状が違う。
[編集] 脚注
- ^ 鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション15「東京急行電鉄」 P72
[編集] 参考文献
- 宮田道一「新車インタビュー 東京急行電鉄7200・7500形」『鉄道ファン』72号、交友社、1967年。
- 東京急行電鉄株式会社車両部車両課「東京急行電鉄デヤ7290形電気検測車」『鉄道ピクトリアル』550号、鉄道図書刊行会、1991年。
- 久保敏「田園都市線開業から目蒲線終えんまで 東急7200系活躍の記録」『鉄道ファン』480号、交友社、2001年。
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最終更新 2009年9月22日 (火) 15:34 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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