松谷みよ子

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松谷 みよ子(まつたに みよこ、本名:松谷美代子、1926年2月15日 - )は、日本児童文学作家

目次

[編集] 来歴・人物

東京市生まれ。父は戦前の無産政党代議士だった松谷與二郎東洋高等女学校卒。1948年ころ、坪田譲治に師事し、1951年、『貝になった子供』でデビュー、第1回日本児童文学者協会新人賞を受賞。

1960年の『龍の子太郎』は民話を再創造し、従来の児童文学と異なった、現実社会の厳しさを幻想的な物語と混交させた世界を作り上げ、地位を確立、第1回講談社児童文学新人賞を受賞した。62年、同書で国際アンデルセン賞優良賞を受賞。

1964年、『ちいさいモモちゃん』で第2回野間児童文芸賞を受賞。以後、モモちゃんシリーズを続けるが、そのうち「モモちゃん絵本」を除いた6巻が「モモちゃんとアカネちゃんの本」シリーズとされ、1974年の『モモちゃんとアカネちゃん』で赤い鳥文学賞受賞。

1967年刊行の『いないいないばあ』は当時ほとんど存在しなかった0歳児向けの絵本である。2007年9月までに累計405万冊を売り上げ、日本で一番売れた絵本である[1]。これに続く「あかちゃんの本」のシリーズも好評で、『いいおかお』(1967年)、『もうねんね』(1968年)、『のせてのせて』(1969年)、『おふろでちゃぷちゃぷ』(1970年)が累計100万冊を越えている[2]

また1970年代半ば以降、死やあの世に対する関心を深め、その系列の著作も多く、「モモちゃん」シリーズの第6作『アカネちゃんとなみだの海』(1992年、第30回野間児童文芸賞受賞)では、父の死という衝撃的な展開が見られてファンを驚かせた。また1985年に始められた『現代民話考』シリーズでは、ちゃんとした記録もされず散逸しつつある明治以降、昭和の戦争期に民間から発生した民話・怪談を整理収集、その業績も評価されている。ほかに、「オバケちゃん」シリーズ、『ふたりのイーダ』に始まる「直樹とゆう子」の5部作がある。平和運動に熱心で、戦争と平和をめぐる作品も多い。1979年には『私のアンネ=フランク』で日本児童文学者協会賞受賞。

日本民話の会会員、びわの実学校同人、松谷みよ子民話研究室を主宰。 元夫は劇団太郎座主宰・作家の瀬川拓男。

[編集] 作品リスト

『ちいさいモモちゃん』講談社、1964 のち文庫
『モモちゃんとプー』講談社、1974 のち文庫
『モモちゃんとアカネちゃん』講談社、1974 のち文庫
『ちいさいアカネちゃん』講談社、1978 のち文庫
『アカネちゃんとお客さんのパパ』講談社、1983 のち文庫
『アカネちゃんのなみだの海』講談社、1992 のち文庫
  • モモちゃん絵本
    • ももちゃんねずみのくにへ あかね書房, 1965
    • ちいさいモモちゃんあめこんこん 講談社, 1971
    • ちいさいモモちゃんモモちゃんとこや 講談社, 1971
    • ちいさいモモちゃんルウのおうち 講談社, 1971
    • ちいさいモモちゃんおいしいもののすきなくまさん 講談社, 1972
    • ちいさいモモちゃんおばけとモモちゃん 講談社, 1972
    • ちいさいモモちゃんモモちゃんのおいのり 講談社, 1972
    • ちいさいモモちゃんあかちゃんとおるすばん 講談社, 1973
    • ちいさいモモちゃんよるですよう 講談社, 1975
    • ちいさいモモちゃんソースなんてこわくない 講談社, 1975
    • ちいさいモモちゃんぽんぽのいたいくまさん 講談社, 1975
    • ちいさいモモちゃんうみとモモちゃん 講談社, 1977
    • ちいさいモモちゃんおんにょろにょろ 講談社, 1977
    • ちいさいモモちゃんモモちゃんのおくりもの 講談社, 1977
  • 茂吉のねこ 三十書房, 1964 のち偕成社文庫
  • まえがみ太郎 福音館書店, 1965 のち講談社文庫
  • ふうちゃんの大旅行 小峰書店、1966
  • てんにのぼったげんごろう 偕成社, 1967
  • いないいないばあ 童心社1967
  • ジャムねこさん 大日本図書, 1967 のち講談社文庫
  • コッペパンはきつねいろ 偕成社、1968
  • ふたりのイーダ 直樹とゆう子の物語 講談社、1969 のち文庫
  • むささびのコロ 童心社, 1969
  • おひさまどうしたの あかね書房, 1969
  • ちびっこ太郎 フレーベル館, 1970 のち講談社文庫
  • 日本の伝説 1-5 講談社, 1970 のち「日本の昔ばなし」として講談社文庫、「日本の民話」として角川文庫
  • おおかみのまゆ毛 大日本図書, 1971 のち講談社文庫
  • オバケちゃん 講談社, 1971 のち文庫
  • 木やりをうたうきつね 偕成社, 1971
  • センナじいとくま 童心社, 1971
  • まこちゃんしってるよ 講談社, 1971
  • 松谷みよ子全集 全15巻 講談社, 1971-72
  • たべられたやまんば 講談社, 1972
  • 朝鮮の民話 1-3 太平洋出版社, 1972
  • さぶろべいとコブくま 童心社, 1973
  • お月さんももいろ ポプラ社, 1973
  • つとむくんのかばみがき 偕成社, 1973
  • 松谷みよ子のむかしむかし 全10巻 講談社, 1973
  • つつじのむすめ あかね書房, 1974
  • 黒いちょう ポプラ社, 1975 のち講談社文庫
  • 水のたね 講談社, 1975
  • 死の国からのバトン 直樹とゆう子の物語 偕成社, 1976
  • 千代とまり 講談社, 1977
  • てんぐとアジャ 岩崎書店, 1978
  • 私のアンネ=フランク 直樹とゆう子の物語 偕成社, 1979 のち文庫
  • いたちのこもりうた ポプラ社, 1981
  • 一まいのクリスマス・カード 偕成社, 1982
  • おかあさんのにおい 講談社, 1982 その他、ふうちゃんえほんシリーズ
  • 鯉にょうぼう 岩崎書店, 1983
  • ぼうさまになったからす 偕成社, 1983
  • あの世からのことづて 筑摩書房, 1984 のち文庫
  • おときときつねと栗の花 偕成社, 1984
  • 現代民話考 1-5 立風書房, 1985-86 のちちくま文庫
  • キママ・ハラヘッタというヒツジの話 偕成社, 1985
  • 鯨小学校 おじさんの話 偕成社 1986
  • とまり木をください 筑摩書房, 1987
  • 現代民話考 第2期 1-3 立風書房, 1987 のちちくま文庫
  • 戦争と民話 なにを語り伝えるか 岩波ブックレット、1987
  • 屋根裏部屋の秘密 直樹とゆう子の物語 偕成社 1988 のち文庫
  • 松谷みよ子全エッセイ 1-3 筑摩書房, 1989
  • ベトちゃんドクちゃんからのてがみ 童心社, 1991
  • 小説・捨てていく話 筑摩書房, 1992
  • あの世からの火 直樹とゆう子の物語 偕成社 1993
  • 松谷みよ子の本 全10巻 講談社, 1994-96
  • 現代民話考 9-12 立風書房, 1994-96 のちちくま文庫
  • りえ覚書 筑摩書房, 1994
  • 現代の民話 あなたも語り手、わたしも語り手 中公新書 2000
  • 読んであげたいおはなし 松谷みよ子の民話 筑摩書房 2002
  • 若き日の詩 童心社, 2003
  • 異界からのサイン 筑摩書房, 2004
  • 民話の世界 PHP研究所, 2005

など多数。

[編集] 共編著

  • むかしむかし 与田準一,川崎大治共著 童心社, 1966
  • 狐をめぐる世間話 青弓社, 1993
  • 福岡県筑後ん昔ばなし 松谷みよ子民話研究室, 1998

[編集] 関連項目

[編集] トーク番組

[編集] 脚注

  1. ^ 2007年9月までの累計。トーハン『ミリオンブック』2008年度版。
  2. ^ いずれもトーハン『ミリオンブック』2008年度版。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年8月24日 (月) 09:58 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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