棋戦 (将棋)

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棋戦(きせん)は将棋の大会のこと。特にプロのものを指すことが多く、棋士の棋戦と女流棋戦の2つに大別される。また、将棋における公式戦(こうしきせん)とは、対局結果が正式に記録として残る日本将棋連盟公認の棋戦のことで、最高峰のものはタイトル戦(タイトルせん)と呼ばれる。タイトル戦ではタイトル保持者と挑戦者との間で番勝負が行われ[1][2]、その勝者が新たなタイトル保持者の座に就く[3]とともにタイトル称号が与えられる。現在、プロ将棋界には7つのタイトル戦と5つの女流タイトル戦が設けられている。

目次

[編集] 沿革

[編集] 実力名人制とタイトル戦の歴史

1935年(昭和10年)、関根金次郎十三世名人が名人位を退位し、それまで推薦制だった名人位が短期実力名人制に改められた。第1期名人戦(当時の正式名称は名人決定大棋戦)がそれから2年にわたって行われ、1937年(昭和12年)に木村義雄が初代名人となった。これが将棋のタイトル戦の始まりである。

1950年(昭和25年)には九段戦(1962年(昭和37年)に十段戦に改称)と王将戦(毎日新聞社主催)が創設されて、タイトル戦の数が3つという時代が約10年続く。

また、1960年(昭和35年)に王位戦、1962年(昭和37年)に棋聖戦(産経新聞社主催)も開始し、タイトル戦の数が5つという時代が十余年続く。

さらには、1974年(昭和49年)に棋王戦(共同通信社主催)が創設されて、タイトル戦は6つとなる。そして、1983年(昭和58年)には、王座戦(日本経済新聞社主催、1953年(昭和28年)に創設)がタイトル戦に昇格し、タイトル戦の数は7つとなる。

1988年(昭和63年)には十段戦が発展解消して竜王戦(読売新聞社主催)となる。

棋聖戦は当初、1つの年度に2期(前期・後期)行われたが、1995年度(平成7年度)からは1年度1期となり、7つのタイトル戦の開催は現在の形となる。

このように、新聞棋戦が増えるに伴って、連盟公認の「タイトル」も増えることになったが、長らく「名人」は別格であり続けた。しかし、竜王戦の創設にあたり、竜王戦が賞金額1位、序列1位の棋戦として位置づけられた。ただし、棋戦ではなくタイトルとしての竜王と名人は、同格とされている。

(以上、年の記載は、予選開始年ではなく番勝負が実施された年度を表す。)

[編集] 全冠独占・タイトル獲得数

タイトルのすべてを同時に保持(全冠独占)することは至難の業と考えられていたが、1957年(昭和32年)、升田幸三が当時のタイトルであった名人・九段・王将を独占し「三冠王」となった。しかし、大山康晴は升田から三冠をすべて奪い、1959年(昭和34年)にはその後創設された王位・棋聖を含めた「五冠王」となる。大山はその後延べ6年にわたり五冠を保持し、「大山時代」と呼ばれる黄金期をつくる。大山の通算獲得タイトル期数は80期に上り、現在よりタイトル数が少なかった時期も含めた時代に達成された記録でありながら、未だに破られていない。

1972年(昭和47年)に名人位に就き、棋界に君臨した中原誠も、1977年度(昭和52年度)に五冠王となった。なお、同年度に、残るタイトルである棋王にも挑戦したが敗退し、一気の六冠独占はならなかった。

その後、王座がタイトルに昇格してタイトル戦の数が7つになり、全冠独占の難易度はさらに高くなったが、1996年(平成8年)2月に羽生善治が「七冠王」となり[4]、将棋に関心がなかった人々の間にもブームを巻き起こした。それ以降も羽生は無冠となったことがなく、通算獲得タイトル期数は70期を超え、大山の記録に迫っている。

1996年(平成8年)7月には、女流棋界でも清水市代が当時のタイトルであった女流名人位・女流王将・女流王位・倉敷藤花を独占し「女流四冠」となった[5]。2007(平成19年)~2008年にマイナビ女子オープンが新規の女流タイトル戦として発足してからは、女流全冠独占をした者はまだいない。

[編集] 棋士の棋戦

日本将棋連盟の正会員である「棋士」(将棋棋士)の棋戦である。 ただし、女流棋士奨励会員、アマチュア選手の出場枠が設けられているものもある。

[編集] タイトル戦

棋士のタイトル戦は、現在7つある。

棋戦名 タイトル 主催・協賛 開始年 挑戦手合(持ち時間・日数)
竜王戦 竜王 読売新聞社 1988年[† 1] 七番勝負(各8時間・2日制)
名人戦[† 2] 名人 毎日新聞社朝日新聞社
大和証券グループ
1937年 七番勝負(各9時間・2日制)
王位戦 王位 新聞三社連合 1960年 七番勝負(各8時間・2日制)
王座戦 王座 日本経済新聞社 1983年[† 3] 五番勝負(各5時間・1日制)
棋王戦 棋王 共同通信社 1974年 五番勝負(各4時間・1日制)
棋聖戦 棋聖 産業経済新聞社 1962年 五番勝負(各4時間・1日制)
王将戦 王将 スポーツニッポン新聞社
毎日新聞社
1950年 七番勝負(各8時間・2日制)
  1. ^ 竜王戦の前身は、「十段戦」であり、1950年創設の「九段戦」に始まる。
  2. ^ 名人戦のみ予選の名称がタイトル戦の名称と異なり、「順位戦」と呼ばれる。
  3. ^ 王座戦は優勝棋戦として1953年に創設され、1983年よりタイトル戦。

タイトル在位者、過去のタイトルホルダーは次の項目を参照。

[編集] その他の棋戦

[編集] 終了した棋戦

[編集] 女流棋戦

女流棋戦(女流プロ将棋の棋戦)は、参加が女流棋士に限られた棋戦である。ただし、育成会員や女性アマチュア選手の出場枠が設けられているものもある。

[編集] 日本将棋連盟主催の女流公式戦

日本将棋連盟が開催するタイトル戦には、連盟所属の女流棋士だけでなく、日本女子プロ将棋協会所属を含む全女流棋士が参加する。また、全女流棋士参加棋戦ではない女流最強戦には、選抜・推薦された同協会所属の女流棋士が招待選手として出場している。

[編集] 女流タイトル戦

女流タイトル戦は現在5つある。

棋戦名 タイトル名 主催・協賛 開始年 挑戦手合い
(持ち時間・日数)
マイナビ女子オープン 女王 毎日コミュニケーションズ
日本将棋連盟・日本女子プロ将棋協会
2007年 五番勝負
(各3時間・1日制)
女流名人位戦 女流名人 スポーツ報知アルゼ 1974年 五番勝負
(各3時間・1日制)
女流王将戦 女流王将 サテライトカルチャージャパン
日本将棋連盟・霧島酒造
1978年 五番勝負
(各3時間・1日制)[f 1]
女流王位戦 女流王位 新聞三社連合・日本将棋連盟・
日本女子プロ将棋協会
1990年 五番勝負
(各4時間・1日制)
大山名人杯倉敷藤花戦 倉敷藤花 倉敷市・倉敷市文化振興財団・山陽新聞 1993年 三番勝負
(各2時間・1日制)
  1. ^ 2009年は一時休止した後再開した変則日程のため、三番勝負・持ち時間各25分(切れたら40秒以内)で開催。2010年以降は未定。

将棋のタイトル在位者一覧 (女流棋戦)も参照。

[編集] その他の女流公式戦

[編集] 女流の非公式戦

[編集] 日本女子プロ将棋協会(LPSA)主催の女流棋戦

一部の女流棋士が日本将棋連盟を退会して2007年に結成した日本女子プロ将棋協会(LPSA)の女流棋戦である。基本的に同協会所属の女流棋士が出場する棋戦だが、女性アマチュア選手や、ペア将棋形式の棋戦に(男性の)棋士やアマチュア選手が参加することもある。

[編集] 終了した女流棋戦

[編集] アマチュアの棋戦

詳細は「将棋のアマチュア棋戦」を参照

下記6大会は主要アマ6棋戦と呼ばれる。そのいずれかにおける優勝は奨励会三段リーグ編入試験の受験資格となる。

  • 全日本アマチュア名人戦
  • アマチュア竜王戦
  • 全国アマチュア王将位大会
  • 朝日アマ名人戦
  • しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会(赤旗名人戦)
  • 支部名人戦

[編集] 永世称号

[編集] 概要

永世称号は、同一タイトルを一定の期数獲得、あるいは同一棋戦で一定回数優勝した者に与えられる称号であり、タイトル戦とNHK杯戦に設けられている。各棋戦には永世称号獲得のために必要な、連続または通算タイトル獲得期数あるいは優勝回数が規定されている。永世称号は引退後に名乗るのが原則であるが例外もある。

永世称号の名称はタイトル名に「永世」を冠したものである。ただし、囲碁と同棋戦名・同主催者である王座戦日本経済新聞社主催)とNHK杯戦については、囲碁の名誉称号と同名の名誉王座・名誉NHK杯である。また、永世名人は資格を得た順に番号が付き「○世名人」と呼称される(名人 (将棋)を参照)。女流棋戦の永世称号は、「女流○○」であるタイトル名を「クイーン○○」とする「クイーン称号」である。ただし大山名人杯倉敷藤花戦のクイーン称号はクイーン倉敷藤花である。

現在のタイトル戦では永世棋王だけが連続獲得のみによる規定であるが、これは米長邦雄が通算5期目、連続4期目の棋王位を獲得しようとする防衛戦(対森安秀光)の最中に、「通算5期でも永世棋王は認められない」という判断を日本将棋連盟が下したことなどによる[6]

「名誉」が冠される称号には名誉王座・名誉NHK杯の他に、棋士としての活躍が認められて連盟から贈られる名誉称号がある。

[編集] 永世称号一覧

表中のボールド体で表記されている棋士は、現役のままその称号を名乗った棋士。

永世称号
永世称号 条件 該当者
永世竜王 連続5期または通算7期 渡辺明
永世名人 通算5期 木村義雄大山康晴中原誠谷川浩司森内俊之羽生善治
永世九段 連続3期 塚田正夫
永世十段 通算10期 大山康晴・中原誠
永世王位 連続5期または通算10期 大山康晴・中原誠・羽生善治
名誉王座 連続5期または通算10期 中原誠・羽生善治
永世棋王 連続5期 羽生善治
永世棋聖 通算5期 大山康晴・中原誠米長邦雄・羽生善治・佐藤康光
永世王将 通算10期 大山康晴・羽生善治
名誉NHK杯 通算10回優勝 (なし)
  • 永世十段の条件となる十段獲得期数には、前身の九段戦における九段獲得も含めて数えた。
  • 名誉王座の条件となる王座獲得期数には、非タイトル戦時代の獲得も含む。
女流棋戦の永世称号
永世称号 条件 該当者
クイーン名人 通算5期 中井広恵清水市代
クイーン王位 清水市代
クイーン倉敷藤花 清水市代
クイーン王将 林葉直子)・清水市代
  • 林葉はクイーン王将の資格保持者となったが、1995年に連盟を退会し将棋界から離れたため称号を名乗る資格を失っている。
  • 2007年に創設されたマイナビ女子オープンのタイトルである女王ついては、永世称号名および条件が発表されていない。

[編集] 現役で永世称号を使用した棋士

永世称号は現役引退後に使用することとされているが、長年タイトルを保持していた棋士が無冠となった場合などには、段位で呼ぶのにそぐわないため、将棋連盟の決定により永世称号で呼称することがある。名誉王座と永世棋王はその規定により、連盟の決定によらずとも満60歳をもって名乗ることができる(囲碁の名誉称号も同様)。

  • 大山康晴:永世王将(1973年)、十五世名人(1976年)
  • 中原誠:永世十段(1994年)、名誉王座(2007年)、十六世名人(2007年)、永世棋聖(2008年)、永世王位(2008年)
  • 米長邦雄:永世棋聖(1998年)

[編集] 記録

[編集] タイトル獲得記録

カッコ内は登場回数。6期以上のタイトルを獲得した棋士の名前には着色してある(「将棋のタイトル在位者一覧 (1)および(2)」も同色)。タイトル数の黄色は永世称号資格。

- 棋士名 合計 竜王 十段 九段 名人 棋聖 王位 王座 棋王 王将
1 大山康晴 80(112) - 8(14) 6(8) 18(25) 16(22) 12(15) - -(2) 20(26)
2 羽生善治 75(97) 6(12) - - 6(9) 8(11) 12(16) 18(18) 13(16) 12(15)
3 中原誠 64(91) - 11(15) - 15(18) 16(23) 8(11) 6(8) 1(3) 7(13)
4 谷川浩司 27(57) 4(6) - - 5(11) 4(9) 6(11) 1(6) 3(7) 4(7)
5 米長邦雄 19(48) -(1) 2(6) - 1(8) 7(12) 1(6) - 5(7) 3(8)
6 佐藤康光 12(34) 1(5) - - 2(3) 6(7) -(5) -(3) 2(5) 1(6)
7 加藤一二三 8(24) - 3(7) - 1(4) -(2) 1(3) - 2(3) 1(5)
7 森内俊之 8(17) 1(2) - - 5(8) -(1) - -(1) 1(3) 1(2)
7 木村義雄 8(11) - - - 8(10) - - - - -(1)
10 升田幸三 7(23) - -(3) 2(3) 2(10) -(2) - - - 3(5)
10 南芳一 7(16) - - - - 2(6) - - 2(5) 3(5)
12 塚田正夫 6(10) - - 4(5) 2(3) -(1) -(1) - - -
13 二上達也 5(26) - -(3) -(2) -(3) 4(12) -(1) - - 1(5)
13 高橋道雄 5(10) - 1(1) - -(1) - 3(5) - 1(3) -
13 渡辺明 5(7) 5(5) - - - -(1) - -(1) - -
16 内藤國雄 4(13) - - - - 2(5) 2(5) -(1) -(1) -(1)
16 桐山清澄 4(10) - -(1) - -(1) 3(5) - -(1) 1(2) -
18 郷田真隆 3(13) - - - -(2) 2(6) 1(4) - -(1) -
18 屋敷伸之 3(7) - - - - 3(6) -(1) - - -
18 丸山忠久 3(7) - - - 2(3) -(1) - -(1) 1(2) -
18 藤井猛 3(5) 3(4) - - - - - -(1) - -
18 深浦康市 3(5) - - - - - 3(4) - - -(1)
23 森雞二 2(8) - - - -(1) 1(3) 1(2) -(1) - -(1)
23 山田道美 2(6) - - - -(1) 2(4) - - - -(1)
23 中村修 2(5) - - - - -(2) - - - 2(3)
23 福崎文吾 2(4) - 1(2) - - - - 1(2) - -
27 有吉道夫 1(9) - - - -(1) 1(3) -(2) - - -(3)
27 森安秀光 1(7) - - - -(1) 1(2) - -(1) -(2) -
27 島朗 1(6) 1(2) - - - -(1) - -(2) - -(1)
27 久保利明 1(5) - - - - - - -(2) 1(2) -(1)
27 大内延介 1(4) - - - -(1) - -(1) - 1(2) -
27 三浦弘行 1(3) - - - - 1(3) - - - -
27 田中寅彦 1(2) - - - - 1(2) - - - -
27 塚田泰明 1(2) - - - - - - 1(2) - -
- 棋士名 合計 竜王 十段 九段 名人 棋聖 王位 王座 棋王 王将
- 森下卓 -(6) -(1) - - -(1) -(1) - - -(2) -(1)
- 木村一基 -(4) -(1) - - - -(1) -(1) -(1) - -
- 花村元司 -(4) - - -(2) -(1) - -(1) - - -
- 丸田祐三 -(4) - - - -(1) - -(1) - - -(2)
- 松田茂役 -(3) - - -(2) - - - - - -(1)
- 鈴木大介 -(2) -(1) - - - -(1) - - - -
- 高島一岐代 -(2) - - - -(1) - - - - -(1)
- 勝浦修 -(2) - - - - -(1) -(1) - - -
- 西村一義 -(2) - - - - -(1) -(1) - - -
- 真田圭一 -(1) -(1) - - - - - - - -
- 阿部隆 -(1) -(1) - - - - - - - -
- 板谷四郎 -(1) - - -(1) - - - - - -
- 南口繁一 -(1) - - -(1) - - - - - -
- 土居市太郎 -(1) - - - -(1) - - - - -
- 神田辰之助 -(1) - - - -(1) - - - - -
- 灘蓮照 -(1) - - - -(1) - - - - -
- 関根茂 -(1) - - - - -(1) - - - -
- 本間爽悦 -(1) - - - - -(1) - - - -
- 淡路仁茂 -(1) - - - - -(1) - - - -
- 佐藤大五郎 -(1) - - - - - -(1) - - -
- 中田宏樹 -(1) - - - - - -(1) - - -
- 青野照市 -(1) - - - - - - -(1) - -
- 山崎隆之 -(1) - - - - - - -(1) - -
- 加藤博二 -(1) - - - - - - - - -(1)
- 村山聖 -(1) - - - - - - - - -(1)
- 棋士名 合計 竜王 十段 九段 名人 棋聖 王位 王座 棋王 王将

(2009年9月30日現在)

[編集] 女流タイトル

カッコ内は登場回数。6期以上のタイトルを獲得した棋士の名前には着色してある(「将棋のタイトル在位者一覧 (女流棋戦)」も同色)。タイトル数の黄色は永世称号(クィーン称号)資格。

- 棋士名 合計 女王 女流名人 女流王将 女流王位 倉敷藤花
1 清水市代 43(58) - 10(15) 9(13) 14(17) 10(13)
2 中井広恵 19(43) - 9(17) 4(12) 3(8) 3(5)
3 林葉直子 15(23) - 4(7) 10(12) -(2) 1(2)
4 蛸島彰子 7(11) - 4(7) 3(4) - -
5 矢内理絵子 6(16) 2(2) 3(4) -(2) 1(4) -(4)
6 斎田晴子 4(12) - 1(4) 2(5) - 1(3)
6 山下カズ子 4(6) - 4(5) -(1) - -
8 石橋幸緒 3(11) - - 1(4) 2(6) -(1)
9 千葉涼子 2(9) - -(3) 2(3) -(2) -(1)
9 里見香奈 2(2) - - - - 2(2)
- 棋士名 合計 女王 女流名人 女流王将 女流王位 倉敷藤花
- 関根紀代子 -(4) - -(3) -(1) - -
- 森安多恵子 -(2) - -(1) -(1) - -
- 長沢千和子 -(2) - -(1) -(1) - -
- 甲斐智美 -(1) -(1) - - - -
- 岩根忍 -(1) -(1) - - - -
- 寺下紀子 -(1) - -(1) - - -
- 多田佳子 -(1) - -(1) - - -
- 谷川治恵 -(1) - - -(1) - -
- 山田久美 -(1) - - -(1) - -
- 上田初美 -(1) - - -(1) - -
- 植村真理 -(1) - - - -(1) -
- 竹部さゆり -(1) - - - - -(1)
- 中村真梨花 -(1) - - - - -(1)

(2009年11月22日現在)

[編集] タイトル連覇記録

タイトル連覇記録は、羽生善治の王座戦連覇が抜きんでており、大山康晴が後に続いている。

タイトル連覇記録
順位 記録者 タイトル 連覇数 在位年度 備考
1 羽生善治 王座 18 1992~ 継続中
2 大山康晴 名人 13 1959~1971  
3 大山康晴 王位 12 1960~1971  
3 羽生善治 棋王 12 1990~2001  
5 大山康晴 九段・十段 10 1958~1967  
6 大山康晴 王将 9 1963~1971  
6 中原誠 名人 9 1972~1981 1977年は実施せず
6 羽生善治 王位 9 1993~2001  

 

女流タイトル連覇記録
順位 記録者 タイトル 連覇数 在位年度 備考
1 林葉直子 女流王将 10 1981~1990  
2 清水市代 女流王位 9 1998~2006  
3 清水市代 倉敷藤花 7 1994~2000  
4 清水市代 女流名人位 5 1995~1999  
5 山下カズ子 女流名人位 4 1978~1981  
5 清水市代 女流王位 4 1993~1996  

[編集] タイトル同時保持

竜王および名人は、他のタイトルを同時に保持しているか否かによらず、以下のように呼称する。

  1. 竜王を獲得し、名人を保持していないものは「竜王」
  2. 名人を獲得し、竜王を保持していないものは「名人」
  3. 竜王と名人の両タイトルを獲得した場合には「竜王・名人」

「竜王・名人」で呼称された棋士は、羽生善治(1994竜王獲得~1996竜王失冠、2003名人獲得~2003竜王失冠)、谷川浩司(1997名人獲得~1998名人失冠)、森内俊之(2004名人獲得~2004竜王失冠)の3人である。

また、竜王と名人以外のタイトルのうち2つ以上を保持した場合には肩書きが長くなりすぎるため、「五冠」「四冠」「三冠」「二冠」と呼称することがある[7]

竜王と名人については、タイトル喪失後1年間(次の竜王戦・名人戦の七番勝負終了まで)は「前竜王」「前名人」の称号を名乗ることができる。ただし他のタイトルを保持する場合はその称号で呼ばれる。しかし、谷川浩司が1998年に名人と竜王を失冠した際に「前竜王・前名人」の称号を辞退して以来、「前竜王」「前名人」を名乗った例はない。

複数のタイトルを同時に保持した棋士(最高獲得時)
タイトル数 棋士名 タイトル 開始 終了 保持期間 備考
7 羽生善治 竜王・名人・棋聖・王位・
王座・棋王・王将
1995王将 1996棋聖 167日 全冠独占
5 大山康晴 名人・十段・棋聖・王位・王将 1962棋聖(後) 1962王将 約60日 全冠独占
1963王将 1966棋聖(前) 約870日
1966棋聖(後) 1967棋聖(前) 195日
1970棋聖(前) 1970十段 147日
中原誠 名人・十段・棋聖・王位・王将 1977棋聖(後) 1978王将 367日  
4 米長邦雄 十段・棋聖・棋王・王将 1984十段 1984王将 56日  
谷川浩司 竜王・棋聖・王位・王将 1991王将 1992王位 194日  
3 升田幸三 名人・王将・九段 1957名人 1957王将 261日 全冠独占
森内俊之 竜王・名人・王将 2004名人 2004竜王 200日  
2 加藤一二三 棋王・王将 1978王将 1978棋王 54日  
名人・十段 1982名人 1982十段 142日  
高橋道雄 王位・棋王 1986棋王 1987王位 158日  
十段・棋王 1987十段 1987棋王 131日  
南芳一 棋聖・王将 1987王将 1988棋聖(前) 126日  
1991棋聖(前) 1991棋聖(後) 163日  
棋王・王将 1988棋王 1989王将 367日  
1990王将 1990棋王 5日  
佐藤康光 棋聖・王将 2002棋聖 2002王将 196日  
棋聖・棋王 2006棋王 2008棋聖 478日

 

複数のタイトルを保持した女流棋士(最高獲得時)
タイトル数 棋士名 タイトル 開始 終了 備考
4 清水市代 女流名人・女流王将・女流王位・倉敷藤花 1996女流王将 1997女流王将 全冠独占
1998女流王位 1999女流王将
3 中井広恵 女流名人・女流王将・倉敷藤花 2002女流王将 2003女流名人  
2 林葉直子 女流名人・女流王将 1982女流名人 1985女流名人  
1990女流名人 1991女流王将  
矢内理絵子 女王・女流名人 2008女王 2009女流名人 

[編集] その他のおもな記録

(2009年11月16日現在。西暦は年度。王将戦・棋王戦・女流名人位戦は実際の年とは異なる)

  • タイトル込み棋戦優勝:大山康晴(124回)
  • タイトル戦登場回数:大山康晴(112回)
  • 同時タイトル在位数:羽生善治(7冠=全冠制覇)
連続記録
  • タイトル連続在位:羽生善治(18年7か月 1990棋王獲得(1991/3/18)~)※継続中
  • タイトル戦連続登場:大山康晴(50期 1956王将戦~1967十段戦)
  • タイトル戦連続挑戦:佐藤康光 (5期 2006王位戦~2006棋王戦)
  • 同一タイトル戦連続登場:大山康晴(21期 名人戦、王将戦)
  • 同一タイトル戦連続挑戦:升田幸三二上達也・大山康晴 (3期 十段戦 1962~1964、1965~1967、1971~1973)
  • タイトル連続防衛:17期 (1974棋聖戦(後)~1977十段戦)(第1期棋王戦を含まず)
  • タイトル連続保持者交代:11期 (1987王位戦~1988棋聖戦(後))(第1期竜王戦を含まず)
  • 同一タイトル連続保持者交代:7期 (1996~2002 棋聖戦)
同一タイトル獲得数
  • 名人在位数:大山康晴(18期)
  • 王将在位数:大山康晴(20期)
  • 棋聖在位数:大山康晴・中原誠(16期)
  • 九段在位数:大山康晴(6期)
  • 十段在位数:中原誠(11期)
  • 王位在位数:大山康晴・羽生善治(12期)
  • 王座在位数:羽生善治(18期)
  • 棋王在位数:羽生善治(13期)
  • 竜王在位数:羽生善治(6期)
最年少記録
  • タイトル最年少挑戦:屋敷伸之(17歳10か月・棋聖戦)
  • タイトル最年少奪取:屋敷伸之(18歳6か月・棋聖戦)
  • タイトル最年少防衛:屋敷伸之(19歳0か月・棋聖戦)
  • タイトル最年少失冠:屋敷伸之(19歳6か月・棋聖戦)
    • 名人最年少挑戦:加藤一二三(20歳3か月)
    • 名人最年少奪取:谷川浩司(21歳2か月)
    • 名人最年少防衛:谷川浩司(22歳1か月)
    • 名人最年少失冠:谷川浩司(23歳1か月)
    • 竜王最年少挑戦:羽生善治(19歳1か月)
    • 竜王最年少奪取:羽生善治(19歳3か月)
    • 竜王最年少防衛:渡辺明(21歳7か月)
    • 竜王最年少失冠:羽生善治(20歳2か月)
  • タイトル以外の公式棋戦優勝:羽生善治(16歳11か月・若獅子戦)
最年長記録
  • タイトル最年長挑戦:大山康晴(66歳11か月・棋王戦)
  • タイトル最年長奪取:大山康晴(56歳11か月・王将戦)
  • タイトル最年長防衛:大山康晴(59歳 0か月・王将戦)
  • タイトル最年長失冠:大山康晴(59歳11か月・王将戦)
    • 名人最年長挑戦:大山康晴(63歳 2か月)
    • 名人最年長奪取:米長邦雄(49歳11か月「50歳名人」)
    • 名人最年長防衛:大山康晴(48歳 3か月)
    • 名人最年長失冠:米長邦雄(50歳11か月)
  • タイトル以外の公式棋戦優勝:大山康晴(60歳11か月・NHK杯)
同一カード
  • 全タイトル戦 22期(谷川浩司-羽生善治、羽生善治-佐藤康光)
  • 全タイトル戦連続 6期(升田幸三-大山康晴 1956王将戦~1958九段戦)
  • 同一タイトル戦 9期(升田幸三-大山康晴 名人戦)
  • 同一タイトル戦連続 6期(大山康晴-中原誠 1970~1975十段戦)

[編集] 女流棋戦

  • タイトル込み棋戦優勝:清水市代(53回)
  • タイトル戦登場回数:清水市代(58回)
  • 同時タイトル在位数:清水市代(4冠)
連続記録
  • タイトル戦連続登場:清水市代(22期 1995女流王位戦~2000倉敷藤花戦)
  • タイトル戦連続挑戦:中井広恵(4期 2001女流王位戦~2002女流王将戦)
  • 同一タイトル戦連続登場:清水市代(17期 女流王位戦)※継続中
  • 同一タイトル戦連続挑戦:中井広恵(3期 1995~1997女流名人位戦)
  • タイトル連続防衛:6期(1978女流王将戦~1980女流名人位戦・2002女流王位戦~2003倉敷藤花戦)
  • タイトル連続保持者交代:3期(1994倉敷藤花戦~1995女流王将戦・2001倉敷藤花戦~2002女流王将戦)※後者は中井広恵が3連続タイトル奪取
  • 同一タイトル連続保持者交代:7期(女流王将戦 1994~2000)
同一タイトル獲得数
  • 女流名人位在位数:清水市代(10期)
  • 女流王将在位数:林葉直子(10期)
  • 女流王位在位数:清水市代(14期)
  • 倉敷藤花在位数:清水市代(10期)
最年少記録
  • タイトル最年少挑戦:林葉直子(14歳・女流王将戦)
  • タイトル最年少奪取:林葉直子(14歳・女流王将戦)
  • タイトル最年少防衛:林葉直子(15歳・女流王将戦)
  • タイトル最年少失冠:林葉直子(18歳・女流名人位戦)
同一カード
  • 全タイトル戦 20期(中井広恵-清水市代)
  • 全タイトル戦連続 2期(多数)
  • 同一タイトル戦 10期(中井広恵-清水市代 女流名人位戦)
  • 同一タイトル戦連続 4期(中井広恵-清水市代 1994~1997女流名人位戦)

[編集] 主な取り決めなど

[編集] 先後の決定

先後(先手後手)は振り駒によって決定される。ただし、順位戦王位戦王将戦女流名人位戦女流王位戦リーグでは、組合せ決定時に先後も決定しているため同率戦を除き振り駒は行われない。

ここでいう同率戦とは、「挑戦者決定戦」と「残留決定戦」などである。

最強戦女流最強戦などのネット棋戦では、コンピュータがランダムに先後を決定する。

タイトル戦などの番勝負では1局目にのみ振り駒を行い、2局目以降は毎局先後を入れ替えるが、最終局については再度振り駒を行い先後を決定する。棋王戦の挑戦者決定戦(変則二番勝負)は厳密な意味での番勝負ではないため、2局目も振り駒を行う。

千日手持将棋になると先後を入れ替えて即日指し直しとなる。タイトル戦での千日手・持将棋は後日指し直しとなることもある。

番勝負において、千日手・持将棋となり即日指し直しで勝負がついた場合の次局の先後については、千日手・持将棋となった緒局から先後を入れ替える。つまり、指し直し局を手番上一局と見ず、千日手・持将棋による先後の入れ替えは後続局に持ち越されない(一局完結方式)。

かつては指し直し局(勝負のついた局)から先後を入れ替える制度となっていた。しかし、先手番の勝率が若干高いプロ棋戦においてこの制度は不合理であるとする森内俊之の問題提起[8]により、2004年度から王座戦が、2005年度からその他の全ての棋戦が現行の方式に変更された。

[編集] 服装

正式な規定ではないが、タイトル戦の番勝負では両対局者は和服を着用するのが慣例である。あくまで慣例ではあるが、タイトル戦で対局者が洋服を着用した例は加藤一二三島朗などごくわずかしかない。

[編集] 公開対局

プロの棋戦において、多くは、対局者のほか記録係・立会人等の関係者のみが対局室に入室し対局が行われるが、観覧席を設けて対局者の様子を一般のファンに公開する公開対局の形式によることもある。対局開始時やその直後等のごく短時間の公開、インターネット・TV中継での公開だけのものは公開対局にあてはまらはない。タイトル戦で実施される場合は、午前は対局室(非公開)で午後から終局までが舞台上で公開対局となるケースが多い[2][3]

棋士の側においても基本的に公開対局は奨励されるものとしての見解が多い[9]が、タイトル戦のような長時間の対局においては疑問を呈する棋士もいる[10]

例年公開対局が実施されている棋戦
タイトル戦: 棋王戦(第1局[4])、王将戦
一般棋戦: JT将棋日本シリーズ(全対局)、朝日杯将棋オープン戦(プロアマ戦、準決勝、決勝)、富士通杯達人戦(決勝のみ)
女流棋戦: マイナビ女子オープン(予選全カード公開一斉対局[5][6])、大山名人杯倉敷藤花戦(第2局)、1dayトーナメント白瀧あゆみ杯争奪戦きしろ杯争奪関西女流メイショウ戦
しばしば実施される棋戦
タイトル戦: 棋聖戦王位戦
女流棋戦: 日レスインビテーションカップ
実施されたことがある棋戦
タイトル戦: 名人戦(第67期第2局1日目午後の一部のみ 2009年)
一般棋戦: NHK杯テレビ将棋トーナメント(第49回決勝 1999年度)
女流棋戦: LADIES HOLLY CUP

[編集] 脚注

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  1. ^ 囲碁界における「挑戦手合」に相当。
  2. ^ タイトル戦以外でも、竜王戦の挑戦者決定戦や新人王戦で番勝負が行われる。
  3. ^ 正確には、たとえば第10期のタイトル獲得者が、第11期の番勝負終了までタイトル在位。
  4. ^ 1995年3月に六冠を保持して王将戦に挑戦するも谷川浩司王将の前に敗退し、七冠独占を1度失敗している。羽生は六冠すべてを防衛して翌年の王将戦の挑戦者となり、2度目の七冠挑戦で1996年2月14日に谷川から王将位を奪取した。1996年7月30日に棋聖を失冠したため、七冠独占期間は5か月半である。
  5. ^ 翌年には女流王将、女流王位を立て続けに失ったが、1998年に両タイトルとも奪回し、再び「女流四冠」に返り咲いている。
  6. ^ 米長によると、「日本将棋連盟の判断」というよりは、「将棋連盟会長としての大山康晴の判断」であったという。このとき、米長が棋王防衛に向けて有利な展開となっていたが、大山康晴は「会長として」通算5期でも永世棋王は認めないという決定を下した。米長は大山会長の元へ出向き、理由を尋ねたところ、大山は「名人はタイトルではない。(名人は他のタイトルと違って特別のものであるから、)名人以外のものは“永世”称号をつけるのはおかしい。」と言われ、さすがの米長も名人のことを引き合いに出されては、賛同せざるをえなかった。その後、大山は会長として「5期連続獲得で永世棋王とする」と決定。米長は、自分の利害にかかわることであるから、それ以上反論しなかった。翌年、米長は桐山清澄に棋王を奪われ、永世棋王になれなかった(『将棋マガジン』(日本将棋連盟)1996年5月号「さわやか流・米長邦雄のタイトル戦教室」による)。
  7. ^ 羽生善治は1993年度の竜王失冠から1994年度の名人獲得まで棋聖・王位・王座・棋王の四冠であったが、肩書は「棋聖」であった。1997年度の名人失冠後は同じ4つのタイトルを保持していたが、肩書は「四冠」であった。二冠の場合、「二冠」と呼称することが多いが、NHK杯では羽生善治「王座・王将」(2008年の名人獲得前)の表現も見られるなど、揺れが生じている。観戦記者の田辺忠幸は、「二冠というタイトルはないし、一般の人には分からない」として、観戦記では必ずタイトル名を用いた。[1]
  8. ^ 2003年以降、森内が週刊将棋将棋世界などで提案している。ウェブ上では勝手に将棋トピックス([将棋界][引き分け] 森内俊之三冠は千日手規定改定へ本気)に詳しい。
  9. ^ 1993年8月19日 日経流通新聞
  10. ^ 光速ノート45

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月22日 (日) 06:57 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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