検便

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便潜血検査用の採便管

検便(けんべん)とは排泄された大便を検査すること。病気の有無、寄生虫、細菌の有無を調べるために行なわれるもの。食品を扱う調理従事者、保育介護関係者、水道管理事業従業員(配管工事ではなく、水そのものを管理する人)には定期的に検査を行なうことが多い。また海外渡航者、園児学童(最近行わない学校等も多い)を対象に検査が行なわれることもある。

目次

[編集] 検査項目

目的に応じて下記の内容から選択、検査される。

[編集] 細菌検査

赤痢菌、チフス菌、病原性大腸菌などによる細菌性腸炎(細菌性食中毒)が疑われるときに実施される。塗抹標本の鏡検および培養検査があるが、健常では無菌であるべき他の標本(喀痰や尿など)の検査と異なり、もともと便中には健常でも多量の細菌が存在するため、塗抹検査では白血球の有無が、培養検査では病原細菌の同定が重要である。病原細菌には他にキャンピロバクターサルモネラ(チフス菌もサルモネラ属のひとつである)などがある。

[編集] 潜血反応

便中の微量な血液の有無を調べる検査。大量の出血がある場合にはタール便(上部消化管出血)、血便(下部消化管出血)として肉眼で指摘できるが、微量の場合はこの検査によらないと判別できない。以前は化学法を用いていたが、ヒト以外の血液(食物中に含まれる魚肉の血液)にも反応してしまうため、現在では通常ヒトヘモグロビンにのみ反応する免疫法を用いて検査する。通常は感度を高めるために2日法(2日分の便をそれぞれ検査する)が推奨される。このうち1回でも潜血反応陽性の場合、潰瘍腫瘍(特に胃癌大腸癌)、炎症性疾患(クローン病潰瘍性大腸炎)などが存在する可能性があり、内視鏡検査あるいは造影X線検査を実施することが推奨される。ただし、このうち最も重要な疾患は腫瘍性疾患であるが、早期がんの場合便潜血検査が陽性になることは少なく、進行がんでも必ずしも陽性になるとは限らない[1]。このため、便潜血反応が陰性であるからといって安心というわけではない。これらのことから、がん年齢の人については、便潜血検査が陰性でも定期的に内視鏡検査を受けることは重要である。

[編集] 虫卵検査

寄生虫の虫卵の有無を鏡検で調べる検査。日本国内では寄生虫感染症は減少しているが、それでも寄生虫感染が多発する地域は世界的に見て多く存在するため、そのような地域への渡航歴がある場合には重要な検査である。また南西諸島でも、糞線虫感染が現在でも多いため、重要な検査になっている。ギョウチュウについては、成虫が肛門周囲に産卵するため、便検査ではなくセロテープ法による検査が必要である。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

最終更新 2009年4月6日 (月) 09:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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