楽音

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[編集] 概説

[編集] 楽音

楽音(がくおん)とは、を振動の形態によって純音・楽音・噪音の3つに分類する場合の一つである。その場合規則的な振動が持続する音のうち、純音を除いたものをいう。
楽音には明確な音の高さを感じることができる。旋律を奏でられる楽器(弦楽器管楽器・電子音源・歌唱時の人声など)の通常の奏法で出される音は概ね楽音である。
楽音を正弦波の集合に分解(フーリエ変換)すると、 基本振動となる正弦波(基音)と、その周波数の2以上の整数倍の周波数の正弦波群(倍音)が得られる。人間はフーリエ変換に相当する作業を脳で行い、基音の周波数を「音の高さ」、倍音の組合せを「音色」として知覚している。

[編集] 純音

ひとつの正弦波(単振動)の音は純音という。音叉や時報の音などは純音といわれる。純音は倍音を含まないために音色としての特徴を欠いていて空虚な印象を与える。また、器楽や発声においてハーモニクスやフラジオレットといったある種の演奏法で生じる音には、ほとんど純音と見なせるものがある。また、楽音の高さがある程度(個人差はあるが耳の良い若い人の最高値で10kHz程度)を越えると可聴域に倍音が存在しない、あるいは存在しても殆ど聴こえないため音源の種類に関わらず純音に聴こえる。 また電子楽器にはサインウェーブという名称で正弦波音色が用意されているものがある(ただし必ずしも完全な純音とは限らない)。

[編集] 噪音

振動に一定の規則性が認められにくい音は噪音(そうおん)と呼ばれる。従って音高を感じにくい音である。 打撃音や物が壊れる時の音などのパルス状の音波や、摩擦音、声の子音などは噪音である。非楽音ともいわれる。

[編集] 注意すべき点

西洋音楽において楽音が多用されてきた歴史的な背景から「楽音」の語が用いられるが、「音楽に使われる音」を意味しているのではないことに注意が必要である。

また、噪音と同じ発音の言葉に「騒音」があるが、騒音は「聞くと不快感を催す音」「聞きたくない音」の意味であり、噪音とは全く別の用語である。

楽音と噪音の間に明確な境界はない。楽器の美しい音色でも倍音以外の上音を多少含んでいことがあるし、倍音の波数は完全な整数倍ではない。逆に噪音でも多少の周期性がみられる場合が多い。

[編集] 楽器との関係

打楽器の音は噪音であることが多い。ただし、ピアノ(ピアノの発音原理は打楽器である)、ティンパニ木琴鉄琴などは打撃の瞬間に噪音を発するが、その後の持続音は楽音もしくは純音である。
喋り声は噪音と説明されることがある。ボーカルフライ(エッジサウンド)などの雑音が生じている場合や起声の瞬間及び子音は噪音であるが、それ以外の母音は楽音に近いことが多い。

最終更新 2008年1月4日 (金) 02:52 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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