横浜高速鉄道みなとみらい21線

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横浜高速鉄道みなとみらい21線
横浜高速鉄道Y500系電車(東急東横線を走行中の姿)
横浜高速鉄道みなとみらい21線の路線図
路線総延長 4.1 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V 架空電車線方式 (直流)

みなとみらい21線(みなとみらいにじゅういちせん)は、神奈川県横浜市西区横浜駅から中区元町・中華街駅までを結ぶ横浜高速鉄道鉄道路線である。

全線が地下区間で、横浜みなとみらい21地区、関内地区を通る。通過する地域は地盤の弱い埋立地であり、各駅とも地下4 - 5階と深いところを走行する。

路線の正式名称は「みなとみらい21線」だが、駅や車内の案内など利用者向けの案内はすべて「21」を省略した「みなとみらい線」で統一されており、正式名称はほとんど使われていない。

目次

[編集] 路線データ

[編集] 歴史

  • 1989年(平成元年)3月 横浜高速鉄道株式会社設立
  • 1990年(平成2年)4月 第一種鉄道事業免許取得
  • 1991年(平成3年)11月 第一期工区(みなとみらい駅 - 元町・中華街駅)施工認可
  • 1992年(平成4年)11月 第一期工区起工式
  • 1994年(平成6年)10月 第二期工区(横浜駅 - みなとみらい駅)施工認可
  • 1995年(平成7年)2月 第二期工区起工式
  • 1997年(平成9年)1月 新高島駅新設計画変更認可
  • 2002年(平成14年) 正式な駅名が決定する。横浜駅から順に新高島駅(高島駅)、みなとみらい駅(みなとみらい中央駅)、馬車道駅(北仲駅)、日本大通り駅(県庁前駅)、元町・中華街駅(元町駅)となる(カッコ内は仮称)。また、日本大通り駅には「県庁・大さん橋」、元町・中華街駅には「山下公園」という副名称がそれぞれ付けられた。
  • 2003年(平成15年)7月9日 開業日を平成16年2月1日とし、同時に東急東横線との相互直通運転を行うと正式に発表した。また、路線名を「みなとみらい線」という略称で統一することを明らかにした。
  • 2003年(平成15年)11月 線内先行試運転開始。これに先立ち、Y500系Y516編成と東急9000系9008F編成が長津田車両工場からトレーラーによる陸上輸送で東横線東白楽駅付近まで運ばれ、一時的に設置された地下線への線路を使って搬入された。
開業4周年ヘッドマーク

[編集] 運行形態

[編集] 東急東横線との直通運転

始発列車となる5:10横浜駅発元町・中華街行各駅停車を除く全列車が東急東横線と相互直通運転を行い、東京都渋谷区渋谷駅まで乗り入れるため、東横線とみなとみらい線は事実上一つの路線と化している。これは、東武伊勢崎線との直通運転を行う前までの東急田園都市線営団(現・東京メトロ)半蔵門線においても同様の例が見られた。

運転業務は東急に委託しており、横浜駅で乗務員交代は行わず東急の乗務員がみなとみらい線内も引き続き乗務する。これは、京成東成田線芝山鉄道線の相互直通運転と同様である。また、駅業務に関しても田園都市線半蔵門線副都心線渋谷駅と同じく、東急の子会社である東急レールウェイサービスが担当している。

[編集] 東京メトロ副都心線との直通運転

2012年度から直通運転先である東急東横線が東京メトロ副都心線との相互直通運転を開始するため、本路線も東横線を経て副都心線との相互直通運転を実施する予定である。この結果、副都心線開業時から相互直通運転を行っている東武東上線西武池袋線西武有楽町線経由)から副都心線・東横線を介して本路線までが一本で結ばれ、西武鉄道の車両が営業運転としては初めて東急線及び神奈川県内を走行することになる。

[編集] 車両

前述した副都心線との相互直通運転開始に合わせ、東横線及び本路線の特急・通勤特急・急行(以下「優等列車」と表記)を現行の8両編成から10両編成に増強させ、優等列車停車駅においては10両編成の列車が停車できるようにホーム延長工事を実施する予定である。なお、各駅停車については今まで通り8両編成での運転となる。

東京メトロ側では、東京メトロ7000系のうち、一部を10両編成から各駅停車向けの8両編成に改造ならびに車体の帯を副都心線仕様に変更し、主に副都心線や乗り入れ先の東武東上線や西武有楽町線・池袋線で各駅停車として使用されている。これは、東急東横線・みなとみらい線内においても各駅停車として運用に就くことに備えたものである。

[編集] 臨時列車

詳細は「みなとみらい号」を参照

休日などに臨時列車として浦和美園駅・高島平駅・北千住駅から東急線を経由して元町・中華街駅まで「みなとみらい号」が運行されている。2004年の設定当初は「横浜みらい号」の名称で、東横線内は通勤特急と同じ停車駅で運転した。過去に線内はいずれも急行として運転していたが、2007年4月運転分より各駅に停車するようになった。なお、沿線で花火大会が開催される際は定期特急も含め全列車各駅停車になる。

[編集] 列車種別

横浜駅での列車種別変更は行われず、すべての列車が東横線での列車種別を引き継いで運行される。詳しくは東急東横線のページを参照のこと。

[編集] 利用状況

  • 2004年度 1日平均利用者数12.1万人 営業収益73億9600万円 経常利益-20億3100万円
  • 2005年度 1日平均利用者数13.2万人 営業収益79億9200万円 経常利益-10億6100万円
  • 2006年度 1日平均利用者数14.0万人 営業収益84億8000万円 経常利益-5億6300万円
  • 2007年度 1日平均利用者数15.3万人 営業収益90億8200万円 経常利益-3億6900万円
  • 2008年度 1日平均利用者数16.1万人 営業収益94億5900万円 経常利益-19億0500万円

利用状況としては、全線を通じて横浜駅を利用(乗降・通過)する乗客が96%を占めており、次いで元町・中華街駅やみなとみらい駅の利用客が多くなっている。

大都市での地下路線建設となったため、建設費は全線・関連工事等含め約3000億円と非常に高額になった。各駅とも位置が深く駅の規模も大きいことと、既存鉄道・高速道路・河川交差部が多いためである。このため運賃は180 - 200円と、既存鉄道と比べて割高となっており、利用状況に影響している。

当初は運賃の割高感が特に定期利用客から嫌われ、JR根岸線など運賃の安い並行路線からの乗客転移が見込みを大きく下回っていた。しかし2006年度においては、当初の1日平均利用客計画数である13.7万人をはじめて上回り、定期客の利用も増え、こどもの国線と合わせた会社全体の営業利益も2007年度で16億9千万円となっている。

営業利益は開業初年度より黒字だが、22億円弱という巨額の支払利息があるため経常損益では3億6900万円の赤字(2007年度)となっており、開業以来の赤字経営がなおも続いている。なお2008年度は開通以降の残工事分費用と利子の支払いを減価償却費に当てたことから赤字額が大幅に増えている。

今後の増収策としては、沿線施設等とタイアップしたイベントの実施、東京メトロ日比谷線や東急目黒線を介した都営三田線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線からの直通臨時列車「みなとみらい号」の継続運転など、観光利用を引き続き推進するほか、横浜市からの要請による沿線の企業・官庁へのみなとみらい線定期利用推進の営業活動などが挙げられている。

[編集] 女性専用車

直通運転先の東急東横線と合わせ、平日ダイヤで以下の時間帯に運行する特急・通勤特急・急行を対象に、女性専用車を設置している。設置位置は5号車。土曜・休日ダイヤでは実施されない。

  • 実施列車
    • 早朝…上下とも、初電から東横線・みなとみらい線内10時まで。
    • 夕方 - 深夜…下り電車、渋谷駅発17時 - 終電。
  • 実施区間は全区間。線内を走行中に10時になると、一斉開放する。
  • 事故などでダイヤが乱れた際は、女性専用車の運用を中止することがある。

2005年7月25日から2006年7月14日までは、平日ダイヤで運行する特急・通勤特急・急行の全列車を対象に、8号車を女性専用車に設定していた。しかし、元町・中華街駅の元町口の最寄りの車両が8号車であり、東横線菊名駅では後方(横浜寄り)一箇所しか階段がなく、ここに最も近い8号車が女性専用となったことで乗り遅れが多発し、さらに東急電鉄に対して苦情が多く寄せられたため5号車に変更され、設定時間帯についても昼間や夕方以降に渋谷方面行において女性専用車の利用率が低いため、終日設定を取りやめた。

[編集] 駅一覧

全駅にエスカレーターエレベーターが設置されている。前述の通り地下深い場所を通っているため、「高速エスカレーター」が採用されている。赤外線で利用者を検知し、「高速運転」と「通常運転」の切り替えを行い、高速運転時は通常のエスカレーターの約1.3倍の速さとなる。

また、横浜駅を除く全駅のトイレ温水洗浄便座が設置され、多機能トイレはすべてオストメイト対応設備を備えている。

  • 全線神奈川県横浜市内に所在
  • 停車駅 … ●:停車、|:通過
    各駅停車は全駅に停車するため省略
駅名 駅間
キロ
累計
キロ
急行 通勤
特急
特急 接続路線 所在地
横浜駅 - 0.0 東京急行電鉄東横線渋谷駅まで直通運転)
東日本旅客鉄道京浜東北線根岸線横浜線東海道線横須賀線湘南新宿ライン
京浜急行電鉄本線
相模鉄道本線
横浜市営地下鉄ブルーライン (B20)
西区
新高島駅 0.8 0.8  
みなとみらい駅 0.9 1.7  
馬車道駅 0.9 2.6   中区
日本大通り駅
(県庁・大さん橋)
0.6 3.2  
元町・中華街駅
(山下公園)
0.9 4.1  

[編集] 車両

[編集] 自社車両

[編集] 東京急行電鉄所有車両

5000系のうち東横線・みなとみらい線を走行するのは5118F・5119F・5122Fである([1][2][3])。

[編集] 臨時列車「みなとみらい号」として乗り入れる車両

[編集] 過去の運用車両

[編集] 乗務員・運行管理

  • 運転士車掌とも、臨時で乗り入れる都営地下鉄の車両を含めて東急の乗務員がそのまま乗り入れて運行する。
  • 列車の運行管理は東急電鉄の司令所で制御しているが、緊急時にはみなとみらい線のみを切り離して制御することも可能である。

[編集] 当初の計画

建設当時の仮称駅名は、横浜側から順に「横浜駅(横浜地下駅とも呼ばれた)」「高島駅」「みなとみらい中央駅」「北仲駅」「県庁前駅」「元町駅」だった。また、元々高島駅(現新高島駅)は計画されていなかったが、東横線高島町駅廃止の代償なども考え、後に都市計画が決定したことにより追加された駅である。

かつては東神奈川駅より当時の国鉄横浜線と直通する計画だったが、国鉄末期の財政的な問題により中止され、その後1987年(昭和62年)に横浜市からの申し入れを東急が受け、同年6月11日神奈川新聞の一面でスクープされ、東急東横線との直通へと計画が変更された。なお、計画変更はそのまま東横線桜木町駅廃止に直結するため、桜木町野毛町地区住民からの猛反発を招き、最初の地元説明会は横浜市当局への「糾弾の場」と化してしまったという。現在でも、野毛町周辺には「東急廃線、絶対反対!」の看板が見られる。そして、野毛町地区への補償として、桜木町駅と野毛地区を結ぶ地下道「野毛ちかみち」が整備され、また地域振興策として野毛大道芸が生まれた。

前述した神奈川新聞のスクープ記事は1995年の開業を目指すとされ、工事着手当初は1999年に開業すると工事中の看板に書かれていた。しかし、横浜駅地下化工事が難航したため、開業が大幅に遅れることとなる。2002年頃に一度、横浜地下駅の完成を待たずに、先に工事が進んでいたみなとみらい中央 - 元町(駅名はいずれも仮称)間での暫定部分開業が検討されたほか、新高島駅付近に車両搬入専用の施設(同様の例として都営大江戸線がある)や電車区を設けるとの話が浮上した。しかし、莫大な費用がかかることや有効性が疑問視され、車両の搬入方法や検査設備の確保、独自車両か東急から借用か、などの問題もあり立ち消えになった。

[編集] 延伸構想

元町・中華街駅から本牧根岸駅方面への延長構想があるが、現時点では計画が凍結状態にある。なお、この区間には横浜環状鉄道(横浜市営地下鉄グリーンライン)の延伸も合わせて計画されている。

[編集] その他

  • 開業初日の2004年2月1日は休日だったこともあり、日本各地から多くの観光客や鉄道ファンなどが殺到し、乗客数が駅の処理能力を超え、ダイヤが乱れた。そのため、昼過ぎより急遽、普段は特急通過駅である馬車道駅日本大通り駅に臨時停車し、開業2度目の週末に当たる7日・8日にも同じ措置が採られた。これは、中華街において春節を記念するイベントが行われる時期でもあったため、みなとみらい線の開業及び中華街への観光客でごった返したことも影響していた。
  • 現在は混雑対応のため花火大会などのイベント開催により一時的な多客時輸送を行う際は、全列車を各駅に停車させている(予め駅のポスター・電光掲示板・東急及び横浜高速WEBサイト上で告知され、また専用の臨時ダイヤが用意される)。
  • 各駅の発車標は、内容が東急仕様のものと同一である。
  • 横浜駅を除く各駅には発車メロディが採用されており、上りと下りで異なるメロディが流れる。なお、元町・中華街駅はこの組み合わせが逆になっている。
  • 新高島駅 - 日本大通り駅の接近放送は、東横線と同様に上りが女声、下りが男声であるが、元町・中華街駅については到着時の案内放送が男声、接近放送及び発車放送は女声である。
  • 開通後最初に一日駅長に就任したのは、開通2周年記念イベントの一つとして2006年2月4日馬車道駅にてジェリービーンズコンサートを行った「N.U.」。他に一日駅長に就任したのは、名探偵コナン江戸川コナンコマメちゃん仮面ライダー役の渡辺裕之CHURU-CHUWである。

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年9月11日 (金) 11:39 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【横浜高速鉄道みなとみらい21線】変更履歴

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