樵
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樵(きこり、木樵)とは、森林の樹木を斧などにより伐採すること、もしくはそれによって生計を立てている者を指す。樵夫(しょうふ)や杣夫(そまふ)ともいう。昔話などにもよく登場する職業である。
「木伐(こ)る」というラ行四段活用動詞(「木」と「伐(こ)る」との複合動詞)の連用形「木伐り」からの転成名詞と考えられる。「伐る」は、「木を切る/伐採する」の意味。
「樵」は差別的な意味合いを含むという指摘があり[要出典]、近年では「林業従事者」などへの言い換えが進んでいる。ただ、語源を見れば明らかなように、「木伐る/木伐り」という語自体に差別的な意味はない。平成3年度検定済国語教科書(光村図書小4国語下「はばたき」)所収の「一本の鉛筆の向こうに」(原本は、福音館書店「いっぽんの鉛筆のむこうに」谷川俊太郎ほか著)では、「きこり」という語が使われている。当時は「樵(きこり)」を差別的な語ととらえる認識はなかったと考えられる。
[編集] 伐採作業
木を切り倒す作業は、かつては斧または鋸を併用して行われてきたが、現代ではチェーンソーを用いることが一般的である。チェーンソーの取扱については、必要な資格を確認すると共に、適切な服装(防刃服、防刃長靴など)を選択する必要がある。また、必要に応じて鋸、くさび、くさびを打ち込むハンマー、ロープ、ウインチ、バールなどを使用する。
まず、安全に伐倒させる方向を確認し受け口を切る。受け口は、直径の1/4から1/3程度を目安に水平方向から切り込みを入れ、さらに上方から水平の切り込み面に向け30度程度の角度をもって、斜めに切り込みを入れる。受け口によりできる三角形の木片は取り除く。切り残しの部分は、「つる」といい、後に倒す際のスピードをコントロールする要素となる。
次に、つるの部分に反対方向から追い口を入れる。追い口は、受け口の高さの2/3程度の高さを目安に水平方向に切れ込みを入れる。追い口を入れることで、つるは立木の自重で挫屈し、受け口方向へ倒れるため加減を入れながら行うことが基本である。切れ込みを一気に受け口まで入れることは、立木の倒れる方向や早さを変化させることから危険である。直径の大きい木は、適宜、切れ目にくさびを入れてハンマーで押し倒したり、ロープとウインチを併用して伐倒方向を制御する。こうした作業を全て高性能重機(プロセッサー)で行うこともある。
間伐など立木が密生して行う場所では、伐倒した木が隣の木にかかり完全に倒れない「かかり木」が発生しやすい。かかり木は、放置すると不意に倒れることから危険であり、その場で対処することが必要である。対処方法は、根本にバールなどを当てて、てこの原理で伐倒した木を安全な方向へ根気よく動かし、立木から離すことが原則である。
伐倒した木は、枝を落とし、流通を考慮した長さに切る(玉切り)作業の後、ウインチやケーブルクレーンなどにより林外へ搬出される。大規模な伐採地であれば、ブルドーザーなど大型重機による引き出し、奥地でかつ高価な木材であればヘリコプターによる搬出がごく稀に行われる。 このような過程は、熟練の作業者が丁寧に安全を確認しながら実施しても、輻輳的に発生する事故は多く、完全に防ぐことは出来ない。林業労働者の労働災害発生率は、平均的な工場労働者の10倍から20倍以上になるなど非常に危険な仕事の一つとされている。
[編集] 関連項目
- 森林
- 覚 - サトリと木樵の伝説で、木樵の斧の頭がはずれ死ぬ話がある。
- アンドレ・ザ・ジャイアント - かつて巨漢・怪力系のプロレスラーの設定として「木こり出身」というのは非常にポピュラーであった。
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