機動

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機動(きどう、: maneuverマニューバ)は、一般的にに対して位置的に有利な態勢を得るために部隊が移動(movement)を行うことである。

目次

[編集] 概要

機動は狭義には戦場において部隊が敵との接触を保った状態で火力に支援されながら行う移動を指す。機動(maneuver)と移動(movement)は敵との接触を維持しているかどうかで区別される場合がある。(戦闘機動(戦場機動)は接触を維持した移動である)中隊レベルでは殆ど同一視できるものであり、区別しない場合もある。戦闘行動において極めて重要な要素であり、高度な機動力は戦闘力に直結する。

  • 近代戦・現代戦においては行軍以外の戦闘機動を行える部隊として、自動車化歩兵・機械化歩兵及び戦車を含む直射火力を主兵装とする戦闘車両を部隊構成の基幹とした部隊を機動部隊と呼称する。
  • 通常砲兵は、射程が長く戦闘機動を行う必要性がないため機動部隊に含まない場合が多いが、自走迫撃砲や自走榴弾砲を含む部隊も機動部隊と呼称する場合もある。(戦闘団を参照)

[編集] 分類

[編集] 行軍

行軍(traveling)とは戦場以外において部隊が移動(運動)することをいう。行軍は敵部隊との接触の蓋然性、地形による隊形・運動への影響、安全性と効率性の関係、続く戦闘展開への移行などを考慮し、移動速度や隊形を定めて行われる。

[編集] 包囲

包囲(envelopment)とは敵を捕捉して撃滅することを目的とし、敵を正面に捕捉しつつ主力部隊で敵の背後を攻撃して退路を遮断する攻撃機動の方式。また「反包囲」とは包囲を試みる部隊を逆に包囲する攻撃機動をいう(突破とあわせて攻撃の方式として考えられている)。また包囲された部隊がその包囲に対抗して行う攻撃行動を「解囲攻撃」と呼び通常その攻撃は後続部隊の通路を確保するための突破口形成部隊の突破によって構成される。

[編集] 迂回

迂回(turning movement)とは敵をより自軍にとって有利な戦場へ誘い込むことを目的とし、敵の後方連絡線を遮断する攻撃機動の方式。包囲はその場での撃滅を目的としているが、迂回はあくまでも敵が移動せざるを得ないようにし向けることにその目的がある。

[編集] 突破

突破(penetration,breakthrough)とは敵防御の正面に位置する戦闘部隊を破砕し、その突破口を拡大して各個撃破することにより敵防御を破砕する攻撃機動の方式をいう。防御陣地を素早く破砕して間隙をつくることを「突破口の形成」、これ行う部隊を「突破口形成部隊」という。

[編集] 戦略機動

敵に対して戦略的な優位を占めるために実行される機動をいう。最高司令部が立案して実施する全国的な規模の部隊の機動と、地方的統合軍・方面隊が自己の作戦領域の範囲内で行う地域的な規模の部隊の機動の二種類がある。

[編集] 戦術機動

敵に対して戦術的な優位を占めるために実行される機動を言う。これには接敵機動と戦場機動の二種類がある。接敵機動(接敵運動とも、movement to contact,advance to contact)とは戦闘態勢を有利に整えるために戦闘に先立って行われる機動であり、場合によって接触を失った敵に対する積極的な攻勢行動をいう。戦場機動(battle field maneuver)とは戦場において敵に対してより有効かつ効率的に打撃を行える態勢に移るための機動をいう。

[編集] 「機動」の語を含む事物


[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • Army Field Manual 3-21.11
  • 眞邉正行『防衛用語辞典』国会刊行会

最終更新 2009年9月16日 (水) 10:25 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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