機動戦士ガンダムUC
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| 機動戦士ガンダムUC | |
|---|---|
| ジャンル | SF、ガンダムシリーズ |
| 小説 | |
| 著者 | 福井晴敏 |
| イラスト | 安彦良和→虎哉孝征 |
| 出版社 | 角川グループパブリッシング |
| 掲載誌 | ガンダムエース |
| レーベル | 角川コミックス・エース |
| 発表期間 | 2007年2月号 - 2009年8月号 |
| 巻数 | 全10巻 |
| その他 | キャラクターデザイン:安彦良和 メカニックデザイン:カトキハジメ |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
『機動戦士ガンダムUC』(きどうせんしガンダムユニコーン、MOBILE SUIT GUNDAM UNICORN)は、福井晴敏による日本の小説作品。角川書店『ガンダムエース』誌上にて2007年2月号から2009年8月号まで連載されていた。キャラクターデザインは安彦良和、メカニックデザインはカトキハジメ。挿絵は連載第9回まで安彦良和、10回から虎哉孝征。全10巻。
目次 |
[編集] 概要
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096年が主な舞台となる、正統な宇宙世紀ガンダムの新作である。物語は宇宙世紀元年から始まり、その年に起こった、宇宙世紀誕生や一年戦争の発端にも関わるラプラス事件が物語の中核になる。
福井自身がファンでもある安彦良和がキャラクターデザインと挿絵を担当していたが、4巻以降の挿絵は『月刊アフタヌーン』で『終戦のローレライ』の漫画版の作画をつとめた虎哉孝征が担当する。福井はプロデューサー的立場も兼任する。メカニックデザインはカトキハジメ。
単行本は1巻あたり3回分の連載を収録し(福井がインターネットラジオで1話あたり原稿用紙100枚程度の長さだと語っている)、挿絵は小説の連載1回につきカラーが2 - 3点、残りはモノクロページで、計10カット前後が掲載されている。カトキハジメによるメカニック解説、設定考証担当の小倉信也による解説なども同時に掲載されていた。
『ガンダムエース』元編集長の古林英明によると、この企画が開始されたのは2002年とのこと。雑誌『活字倶楽部』2005年夏号の福井晴敏インタビューでは、2006年頃を目処に新しいガンダムの準備をしていると語られていた。2007年夏には、書店公開用のプロモーションフィルムが作成された。
時系列的に『逆襲のシャア』の次作にあたるため、登場人物やメカニックの設定にもその内容が引き継がれている。『新訳Z』の発表でシリーズ原作者の富野から排除された格好の『機動戦士ガンダムΖΖ』を比肩する要素として取り上げ重要な設定に位置づけている。『ΖΖ』の設定を主に使用して展開した作品は、近年では短編映像集の『GUNDAM EVOLVE』や同じく『ガンダムエース』誌上にて連載されていた『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』など少数であり、そのような意味でも本作は設定的に珍しいと言える。
2007年12月にはマスターグレードNo.102としてユニコーンガンダムのプラモデルが発売され、2008年12月にはNo.116シナンジュが発売された。こういったメディアミックス展開の一環として、単行本4巻および8巻(特装版)には、これらのプラモデルに装着可能なオプション装備のキットを同梱するなど、これまでの小説作品としてあまり類を見ない意欲的な試みも実施されている。また本作は小説作品であるにもかかわらず、コミックス流通で単行本が刊行されている。このことについて福井は、「本好きの方たちだけではなく、その外側に広がる“世間”へ仕掛けてゆく」ための実験といった趣旨の発言をしている[1]。
ちなみに、本作のタイトルを決定した時点で福井は、アムロ・レイのトレードマークとして度々ユニコーンのモチーフが使用されていることを知らなかった。そのため、少なくとも構想段階では、その事と本作との特別な関連性は考慮していなかったという。
ファン層としては、30代以降のファーストガンダム世代に特に人気だという[2]。
単行本8巻発売時に正式にアニメ化がアナウンスされ、2009年4月25日には公式プレサイトが開設された[3]。アニメに関する詳細は下記参照。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] 物語
第二次ネオ・ジオン抗争、別名「シャアの反乱」の終結によって地球圏には束の間の平穏が訪れた。
それから3年後、宇宙世紀0096年。工業コロニー「インダストリアル7」において、とある謀議が交わされようとしていた。地球連邦政府を裏から操ると言われるビスト財団が、ネオ・ジオン残党軍「袖付き」に最高機密「ラプラスの箱」を引き渡すという。
一方、コロニー内に設置されたアナハイム工専に通う少年バナージ・リンクスは、オードリー・バーンと名乗る謎めいた少女と出会う。新たな戦争の火種となり得る箱の取引を阻止するべく、たった一人で行動を起こした彼女を手助けするうちに、代わり映えのしない毎日にずれを感じていたバナージは次第にオードリーに惹かれていく。
だが取引を察知した地球連邦軍の軍事介入により、コロニーは火の海と化してしまう。仲間達と必死の思いで避難しながらもオードリーの姿を捜し求めるバナージの前に、ビスト財団当主カーディアス・ビストが現れる。バナージは瀕死のカーディアスから出生の秘密を知らされた上、箱の鍵となる、まるで神獣"ユニコーン"のごとく頭部に1本の角をもつ、白亜のモビルスーツを託される。
バナージは必死の思いでモビルスーツを起動させるが、「袖付き」と連邦の戦闘に巻き込まれる。目の前に出現した「袖付き」のモビルスーツを前に、死の恐怖を感じるバナージ。その時、ユニコーンに変化が起きる。一角が2つの角に分かれ、新たな顔が現れる。
果たして、箱の鍵たる「ユニコーンガンダム」とは何なのか。そして「ラプラスの箱」に眠る宇宙世紀の始まりの秘密とは…。
[編集] 登場人物
[編集] 民間人
- バナージ・リンクス
- 声 - 内山昂輝
- 本作の主人公。工業コロニー・インダストリアル7にあるアナハイム・エレクトロニクス社系列のアナハイム工業専門学校に通う学生。16歳。
- 一年戦争も含め戦乱を経験していないごく普通の少年で、学業の傍らブッホ・ジャンク社で、小型のモビルスーツ(プチ・モビ)を使いスペースデブリを回収するアルバイトをしていたが、狭いコロニーの中での変わり映えのしない生活に違和感を覚えていた。
- しかしオードリー・バーンことミネバ・ラオ・ザビとの出会いと、自身の秘められた出生から世界を揺るがす大きな争いに巻き込まれることとなり、事変の鍵を握る「ユニコーンガンダム」に搭乗することになる。
- バナージの能力は、常人では到底耐えられないであろう「ユニコーンガンダム」の負荷に適応する特異性を、ハサンから指摘されたことからも窺える。カーディアスに作られた強化人間の可能性を疑われるが後に否定され、ニュータイプとして覚醒している。
- ミネバと出会った当初は、互いの生きてきた世界の違いから、考えの狭さなどと指摘されていたが、「大人」や「組織」同士のしがらみや駆け引きにとらわれない、いかなる悲しみを見てもなお希望を見つけようとするひたむきさが、ミネバやマリーダ達、周りの人間を動かしていく。
- ミネバ・ラオ・ザビ
- 声 - 藤村歩
- 本作のヒロイン。エメラルド色の瞳に、理性と高貴さ、そして謎を秘めた美しい少女。序盤ではオードリー・バーンという偽名を名乗っていた。16歳。
- 「ラプラスの箱」のネオ・ジオンへの譲渡を止めるため単身インダストリアル7へ赴くが、そこでバナージ・リンクスと出会った事が彼女の運命を大きく変えていくこととなる。
詳細は「ミネバ・ラオ・ザビ」を参照
- タクヤ・イレイ
- 声 - 下野紘
- バナージのルームメイトで同じアナハイム工専に通う少年。16歳。将来はアナハイム・エレクトロニクス社のテストパイロットを志望しており、モビルスーツにも詳しい。インダストリアル7襲撃の際にネェル・アーガマへ乗ることとなる。
- ミコット・バーチ
- 声 - 戸松遥
- アナハイム工専に隣接する私立のハイスクールに通う少女。16歳。インダストリアル7の工場長を父親に持つ。学校は違うもののタクヤと親しく、バナージに想いを寄せている。タクヤと同じくインダストリアル7襲撃の際にネェル・アーガマへ乗ることとなる。
- アーロン・テルジェフ
- アナハイム・エレクトロニクスの社員でユニコーンガンダムの開発者の一人。32歳。装甲材質部門の担当としてユニコーンガンダム開発計画に参加していたがインダストリアル7襲撃時エコーズに重要参考人として拘束、ネェル・アーガマに収監される。サイコフレームなどサイコミュ関連の技術に詳しく、ユニコーンガンダムや回収したクシャトリヤの検分等を手伝うことになる。
- ベルトーチカ・イルマ
- ルオ商会のステファニー専務に代わりブライトに調査結果を報告した女性。「グリプス戦役」時に反地球連邦政府軍(エゥーゴ)の支援組織カラバの一員だった経歴がある。アムロ・レイの元恋人。
詳細は「ベルトーチカ・イルマ」を参照
詳細は「カイ・シデン」を参照
[編集] 袖付き(ネオ・ジオン残党軍)
- フル・フロンタル
- 声 - 池田秀一
- 宇宙世紀0096時点におけるネオ・ジオン軍の首魁。大佐(正式な階級かは不明)。「シャアの再来」と呼ばれる仮面をつけた謎の男。「丸裸」を意味するその名とは裏腹に、謎めいた言動でバナージ達を翻弄する。赤いモビルスーツ・シナンジュを駆り、赤い彗星の名に恥じぬ神業的なモビルスーツの操縦や高いカリスマ性を持ってネオ・ジオン残党を糾合し、地球連邦軍と宇宙世紀の根幹に関わる秘密を巡り争奪戦を繰り広げる。
- 素顔や口調はシャア・アズナブルに酷似しており、その声もシャアの記録映像を見たことのあるネェル・アーガマ艦長オットーをして「そっくり」と言わしめる程に似ている。額にはシャアが一年戦争終盤アムロによってつけられた傷と同様の傷跡がある。一方でフロンタル本人はシャアを「敗北した人間」と称する。
- ラプラスの箱を奪取して連邦との取引材料に用い、ジオン共和国の自治権放棄を延期する間に外交を駆使してコロニー共栄圏構想を推し進め、経済的に地球を孤立させる事で地球に住む人々を棄民にしようと目論む。ラプラスの箱の中身に関心はなく、シャアを含めジオンやネオ・ジオンを率いてきた人物たちのように乱暴な手段を用いてでも、スペースノイドの独立や救済を図ろうといった意志や情熱もない。目的の為ならば俗人に迎合し、他人を踏みつけにすることを厭わない極めて冷めた政治観と野心を持つ「赤い彗星の亡霊」。ジオン共和国に作られた強化人間であり、凋落する組織を支える希望として生み出された。
- アンジェロ・ザウパー
- 声 - 柿原徹也
- ネオ・ジオンのMSパイロット。大尉。19歳。フロンタル親衛隊隊長でフル・フロンタルに心酔しており、ミネバからも「危険な男」と称される存在。シナンジュとの連携を前提にカスタムされた専用ギラ・ズールを駆る。物語中盤からはズール系のフレームにシナンジュの予備パーツを使用して建造されたカスタムモビルスーツ、ローゼン・ズールに搭乗する。ラプラスの箱争奪戦でバナージと対峙する度にユニコーンの攻撃で仲間を失い、バナージに執着を見せるフロンタルの態度から、バナージ個人を憎悪するようになる。
- 幼少の頃はジンネマン一家と同じくサイド3の都市グローブに住んでおり、野獣と化した連邦兵により父を惨殺され、母を犯された悲しい過去を持つ。母と共に辛うじて生き残るが、精神を打ち砕かれた母は再婚後自殺する。虚無感に陥り養家を出奔。自暴自棄から男娼として客を取っていた。フロンタルに助けられ、以後は彼を盲信する。シーツは彼の精神を表し、殺された父、汚された母、身も心も傷ついた自分自身を象徴している。
- スベロア・ジンネマン
- 声 - 手塚秀彰
- 「袖付き」と呼ばれる反連邦組織に属する偽装貨物船ガランシェールの船長。大尉。52歳。ヤクザな雰囲気を漂わせる、一年戦争以前からジオン軍に所属する歴戦の勇士。部下からは「キャプテン」と呼ばれ慕われている。
- 一年戦争においてはアフリカ戦線で終戦を迎え、捕虜生活を余儀なくされる。その頃、妻子の暮らすサイド3の都市グローブは連邦占領軍による殺戮と陵辱により「公衆便所」と化していた。拭えぬ憎しみから復讐心の虜となり収容所時代の部下たちと共に軍人として戦い続け、陵辱の記録であるグローブのビデオを取引する闇ルートを虱つぶしに壊滅させていたが、その過程で男共の慰み者として心身共に衰弱したプルトゥエルブと出会う。傷ついた彼女の庇護者となり、亡くなった実娘の名マリィを与えたものの、愛する者を再び奪われることへの恐怖と悔恨から「マリーダ・クルス」という忠実な部下として扱ってきた。第一次ネオ・ジオン抗争以後はジオンの「姫様」であるミネバを守る役割を与えられ、時には彼女の意向を無視してでもその身を固く守り続けた。
- 「ラプラスの箱」の受取人としてインダストリアル7に赴くが、取引きは失敗。その後は箱を巡る争いに関わることになる。パラオ攻略戦でマリーダが捕虜となった後、ガランシェールにやってきたガエル・チャンと共にマリーダの奪回を計画するが失敗、母艦への帰還が不可能となったユニコーンガンダムとバナージを回収し、共に地球へ降下することとなる。対立や葛藤を乗り越えて父子にも似た感情を共有するようになった二人は命懸けでマリーダを救出し、ガランシェールで地球を離れる。
- 生き残ったクルーとともにかつての敵艦ネェル・アーガマに身を寄せ、バナージとミネバに協力するようになったかに見えたが、根深い対立を乗り越えるには至らず、隙をついてネェル・アーガマを占拠し、ジオン共和国軍とフロンタルを受け入れる。しかし、ミネバとの交渉で明らかになったフロンタルの真意に落胆させられ、ミネバの導きによりネェル・アーガマクルーによる艦の奪回を黙認。死を決意し、旧知のガエルに引導を頼むが断られる。その後は自失していたが、いまわの際にマリーダが放ったメッセージを受けて再起。メガラニカの艦長に就任する。
- マリーダ・クルス
- 声 - 甲斐田裕子
- 「袖付き」のガランシェールに搭載されているMSクシャトリヤの女性パイロット。中尉。18歳。長い栗色の髪と蒼い目を持ち、強靭な肉体と鋭い洞察力を持つ強化人間。船長のジンネマンを「マスター」と呼び、彼の命令には忠実に従う。
- 実は『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場したエルピー・プルのクローンの一人であり、「プルトゥエルブ」として出生した過去を持つ。第一次ネオ・ジオン抗争の最中、グレミー・トトによって覚醒させられ先に目覚めた姉妹達と共にネオ・ジオン軍のMSパイロットとして戦った。宇宙世紀0089年1月17日、キャラ・スーンとの戦闘で姉妹達の機体が撃墜されていく中、一人臆して生き延びるも、脱出ポッドを回収した男に娼館に売られ、以後数年間娼婦として客を取らされ続ける。後にジンネマンに保護されるが、その身体は妊娠・堕胎・客の倒錯行為により著しく消耗しており、女性としての機能も破壊されていた。
- パラオ攻略戦でユニコーンを駆るバナージと相見えるが、NT-Dを発動したユニコーンに自機のファンネルのコントロールを奪われ撃墜寸前に追い込まれる。が、すんでの所で二人は精神感応を起こし意識を共有。バナージは攻撃を停止し、クシャトリヤと共にネェル・アーガマに収容された。
- その後、重力化で評価試験を受けていたRX-0二号機バンシィの検体となるべくビスト財団により地球に移送されることになるが、途中ガエルの襲撃を受けたアルベルトを庇い、彼に思いを寄せられる。地球降下後はオーガスタ研究所で「光(母性)を奪ったガンダムへの憎しみ」からバナージとユニコーンを敵視する刷り込み調整を受け、アルベルトをマスターとしてバンシィを駆ることとなり、ダカールの戦闘で消耗していたバナージを倒してユニコーンの捕獲に成功する。その後はラー・カイラムと共にトリントン基地へ移動するが、トリントン襲撃の隙をついて脱走したユニコーンとガルダ輸送機上で再び交戦。ジンネマンの再三の説得やバナージとの交戦で精神に変調を来たし暴走し、サイコフレームの共鳴現象から発生するサイコフィールドによりガルダをズタズタに破壊する。ガルダ格納庫での死闘で憎むべき存在であるはずのガンダムを自ら操っていることに気づいてしまい、意識を消失する。
- バナージとジンネマンにより救出され、ネェルアーガマに収容されハサンの治療を受けるが意識は回復しなかった。しかしガランシェール隊によるネェル・アーガマ強奪と、フロンタルの脅迫で危機に陥ったミネバの求めで覚醒し、ミネバと共にクシャトリヤを起動させてバナージの窮地を救い、ジオン軍人としての復讐心とフロンタルへの落胆の板挟みで思考停止に陥っていたジンネマンを救う。ユニコーンとともに戦線を張り、ネオジオン艦隊を一蹴。ボロボロの機体でフロンタルをも退けるが、暴走したリディのバンシィがネェル・アーガマに向けて放ったビームマグナムの一撃を受け止め戦死する。その死はバナージ、ミネバ、ジンネマンだけでなく、リディにも影響を与え再起を促した。
- ギルボア・サント
- 偽装貨物船ガランシェールの操舵手とギラ・ズールのパイロットを務める、ジンネマンの腹心的存在。妻と三人の子供を持っている。パラオではジンネマンの頼みでマリーダを居候させており、捕らえられたバナージの面倒も見ることになった。一年戦争の際に連邦軍の捕虜となるも、ジンネマンによって収容所から救出された過去を持つ。ダグザの死により暴走したバナージがガランシェールを撃とうとした際、バナージを止めるためギラ・ズールで体を張って阻止しようと試みるが果たせず、ライフルに貫かれ死亡する。
- フラスト・スコール
- 偽装貨物船ガランシェールの乗組員。
- マハディ・ガーベイ
- 「ドバイの末裔」たるガーベイ一族の長。58歳。精悍な顔とギロリとした冷たい瞳、印象的な口髭が特徴。イスラム教徒。太陽光発電を基幹産業とする巨大企業「ガーベイ・エンタープライズ」の会長というのが表の顔である。
- その裏では反連邦の志を掲げ、ジオンやネオ・ジオンのシンパとして活動を援助してきた。その見返りとしてネオ・ジオンが開発を断念したモビルアーマー、シャンブロの設計図を入手し、巨費を投じて完成させる。白人と白人社会を憎悪し、彼らの信ずる神を殺した連邦政府に復讐心をたぎらせ機会を狙っていた。
- ダカールにおけるラプラスプログラムの発動に協力するためフロンタルに接触する。しかしこれはただの口実に過ぎず、白人社会の象徴たる連邦政府の首都ダカールの壊滅そのものが真の目的であった。三人の子とともにシャンブロに乗り込んで私怨による破壊と殺戮を繰り広げ、破壊する意味もない無関係なホテルの破壊をも実行させた。しかし、娘ロニが銃を手に止めようとしたためこれを射殺。リフレクタービットの防御力を失ったシャンブロはユニコーンとデルタプラスの一点突破攻撃により敢えなく撃破され、残りの子達と共に蒸発した。
- ロニ・ガーベイ
- マハディの娘。18歳。褐色の肌にウェーブのかかった黒髪、エメラルドの瞳を持つ美少女。ダカールを訪れたバナージとジンネマンの案内役となった。聡明でシニカル、体制に極めて批判的で父の思想に共鳴するところが大きいものの、子供好きで心根の優しい面も持つ。ユニコーンの乗り手であるバナージの真っ直ぐな感性に共鳴し、互いに好意を寄せあう。
- しかし、彼女はモビルアーマー、シャンブロの守りの要であるリフレクタービットをサイコミュ制御するパイロットの一人でもあった。ラプラスプログラム発動のため、父や兄たちと共にダカールの街を火の海に変える。しかし、阿鼻叫喚の地獄絵図をサイコミュで受信し続けたことで、父への服従に耐えきれなくなり、殺戮に酔いしれる父を止めようとして逆に射殺されてしまう。彼女の遺志がバナージを導きシャンブロを止めさせた。
[編集] ビスト一族
- サイアム・ビスト
- 声 - 永井一郎
- 中近東に位置する小国で生まれた男。宇宙移民政策による社会の歪みと生活苦からテロリストとなり、宇宙世紀元年にラプラス破壊に関わった。その際に何億分の一の偶然で「ラプラスの箱」を入手、その後裏社会のパイプと「箱」を利用してのしあがり、やがてビスト家の婿養子となることでビスト財閥の頭首となる。冷凍睡眠により宇宙世紀0096年においても100歳以上の長寿で生きながらえている。停滞する世界の変革のため、長らく封印されてきた「箱」の解放を目論む。事件の当事者であり目撃者。物語を締めくくるキーパーソンである。
- OVA版において、声優に永井一郎を起用することにより、ファーストガンダムにおけるナレーションはこのサイアムによる物という意味を含ませている[要出典]。
- カーディアス・ビスト
- 声 - 菅生隆之
- サイアム・ビストの孫にしてビスト家の二代目当主。学生時代に地球連邦宇宙軍に入隊し、戦闘機のパイロットになった。主人公バナージの実父であるが、妻(バナージの母で、名前はアンナ・リンクス)と別れて以降は長らく二人と会うことはなかった。
- 前当主の祖父サイアムの意思を汲み、「箱」をネオ・ジオンに引き渡そうとするが失敗、その後のインダストリアル7の混乱の中でアルベルトに銃撃される。死に際、偶然再会したバナージに人間の優しさと希望を見出し、破壊しようとしていたユニコーンガンダムを彼に託して息を引き取った。60歳。
- アルベルト・ビスト
- 声 - 高木渉
- 「箱」の開放阻止のため、エコーズと共にネェル・アーガマに乗り込んできたアナハイム・エレクトロニクス社の重役。33歳。ビスト一族の一人でもあり、「箱」の道標たるユニコーンガンダムに並々ならぬ執着を見せる。カーディアスの息子でバナ-ジとは異母兄。バナージに激しい嫉妬心を抱き、並ならぬ増悪を向ける。マーサの忠実な犬として動く臆病な小心者だったが、父殺しの後ろめたさと流転の運命は次第に彼を変貌させていく。命を救われた経緯からマリーダに思慕を感じるようになるが、彼がバンシィを託したリディの手で殺されてしまう。マリーダの導きでマーサと決別し、バナージに協力するようになる。
- マーサ・ビスト・カーバイン
- カーディアスの妹で、アナハイム・エレクトロニクスの創業者一族であるカーバイン家に嫁いだ。55歳。カーディアスの死後、ビスト財団の当主代行となる。妖艶な美貌を持ち、政治家的な気質と才覚を多分に擁した人物であり、嫁ぎ先において辣腕を振るっている傑物。その手腕は連邦軍上層部をも動かすほどである。「箱」の取り扱いについてサイアム、カーディアスの二人と対立しており、インダストリアル7の襲撃も彼女の意向が働いていると見られる。アルベルトをネェル・アーガマへ送り込んだ張本人。事件を隠蔽するため、コロニーレーザーを使いインダストリアル7もろとも箱と箱の秘密を知った人々を消滅させようと目論見るが果たせず、連邦軍に身柄を拘束された。
- ガエル・チャン
- カーディアスの秘書。元連邦軍人。禿頭の屈強な男であり、カーディアスの死後はその仇であるマーサやアルベルトを狙うためにガランシェール隊と共闘するが失敗、負傷してネェル・アーガマに収容された。その後、カーディアスの後継者であるバナージを見出したことからネェル・アーガマに協力することになる。
[編集] 地球連邦軍
- リディ・マーセナス
- 声 - 浪川大輔
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊のMSパイロット。少尉。23歳。連邦政府初代首相でラプラス事件で非業の死を遂げたリカルド・マーセナスの後裔。ローナン・マーセナスの嫡子。理想や家族を捨てて政治家になった父ローナンとマーセナス家に反発し、連邦軍に入った。家の七光りではなく、自分の腕だけで名をあげようとパイロットになるも、いつまでもついてまわる家の影響に辟易している。内心はモビルスーツよりも航空機に憧れを抱いており、常にかの伝説的なエースパイロットが搭乗していた複葉機のプラモデルを持ち歩いている。搭乗機はリゼル→デルタプラス→バンシィ。それに伴い母艦もネェル・アーガマ→ラー・カイラム→ゼネラル・レビルと乗り換えることに。
- インダストリアル7内の戦闘、続く暗礁宙域でのシナンジュ迎撃戦においてネェル・アーガマ艦載MS隊最後の一人となるも、上層部の政治的意向で艦を降りることになる。しかしミネバとの出会いを経たことで、闇に葬られるであろうこの事件を世に明らかにする決意を固め、独断でミネバ、タクヤ、ミコットを伴いネェル・アーガマに戻る。パラオ攻略戦ではデルタプラスを受領するが、ひそかにミネバを同乗させ、戦闘終盤に戦線を離脱。パラオのマスドライバーで地球へと向かう。
- 地球到着後は移民問題評議会の議長である父ローナンの協力を仰ぐが、ローナンからラプラスの箱とマーセナス家の宿業を明かされたことで重い宿命に絶望し、ジオンの姫として利用される運命にあったミネバを救うために、事実上の求婚をするが、このことがミネバの失望を買う原因となってしまう。その後、ローナンの意を受けて「箱」の解放を防ぐためラー・カイラムに乗艦、ダカールの戦闘では先陣としてシャンブロと交戦し、友軍や避難民を助けて善戦する。ユニコーンに搭乗したバナージと共闘しシャンブロを撃破した後、新たに下されたユニコーン捕獲の命に反してバナージを逃がすが、好意も空しくマリーダの駆るバンシィに敗北したユニコーンは拿捕される。
- 囚われのバナージの身を案じていたが、アルベルトの口からバナージもまたビスト一族の一人と知り衝撃を受ける。ミネバが評議会と財団との政争の道具にされた挙げ句にその身柄が財団に引き渡されたことに凄まじい憤りを覚え、トリントン襲撃後、持ち場を離れてデルタプラスで単身ガルダに乗り込み、マーサを脅迫してミネバを救出しようとするが、ミネバ自身に拒絶されてしまう。直後、墜落するガルダからアルベルトを救出してバンシィで脱出。ともに失恋の傷心とバナージへの嫉妬と憎悪を抱くアルベルトと共鳴、ユニコーンを倒すべくバンシィを搭乗機とし、ゼネラル・レビルに乗艦する。先行部隊としてネオジオン艦隊と戦うネェルアーガマ部隊を強襲。ニュータイプ能力に覚醒しNT-Dシステムを起動してバナージと激しい戦闘を繰り広げる。ビスト家の末裔であるバナージと相討ちになることで箱にかけられた呪いから世界を守ろうとしていた。しかし、バナージからリディ自身もニュータイプであると指摘され暴走する。リディの放ったビームマグナムはネェル・アーガマを直撃しようとするが、クシャトリヤが盾となりマリーダを殺してしまう。マリーダを殺した罪悪感に陥るが、マリーダ自身の導きで再起する。バナージと共闘してフロンタルを倒し、サイコフレームの発動でコロニーレーザーを食い止めた。
- 宇宙世紀の物語でニュータイプを自称した人物は多いが、ニュータイプを災厄のように忌み嫌い全力で否定しようとした数少ない人物。リディが誤ってマリーダを殺し、罪悪感に打ちのめされ泣く場面は正にアムロがララァを殺した場面の再現である。
- ミヒロ・オイワッケン
- 声 - 豊口めぐみ
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊ネェル・アーガマのオペレーター。少尉。22歳。利発で快活な性格の女性。東洋系の血が流れており、ダークブラウンの髪と瞳を持つ。士官学校時代、低い身長へのコンプレックスをバネにするかのような奮闘ぶりから「チビ戦車(スモールタンク)」という仇名を付けられた。リディに好意を寄せていた為、パラオ戦で捕虜となったマリーダにはいい感情を持っていない。皮肉にもリディの生存を知ったのはマリーダの死がきっかけである。
- オットー・ミタス
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊の強襲揚陸艦ネェル・アーガマの艦長。大佐。45歳。練度不十分な艦の状況、連邦上層部の無策ぶりに頭を悩ませる事務屋的艦長。艦の指導者的立場をレイアム副長に奪われている感が否めない影の薄い人物だったが、「箱」を巡る争乱を経て艦長としての器を得る。
- ガランシェール隊との合流後はブライトの信任を得て、軍籍剥奪を覚悟でラプラスの箱探索に全力を傾けることを決定、宿敵であったジンネマンと和解するも手酷く裏切られる。しかし艦を奪回した後は、投降したガランシェール隊をわだかまりなく受け入れた。
- レイアム・ボーリンネア
- ネェル・アーガマの女性副長。40歳。確かな状況判断能力と決断力を持ち、クルーからは「レイアム艦長、オットー副長」と呼ばれるまでになっている。一年戦争のソロモン攻略戦で夫を亡くし、地球に長男を残している。次第に貫禄と決断を示すようになるオットーに好意を寄せる。
- ダグザ・マックール
- 声 - 東地宏樹
- 「マンハンター(人狩り)」と呼ばれる地球連邦軍特殊部隊「エコーズ」の920隊司令。中佐。「箱」のネオ・ジオンへの譲渡阻止および奪取の指令を受け、ネェル・アーガマに乗艦する。非人道的任務や戦いに巻き込まれる少年達の姿に良心の呵責を感じることもあるが、そうした感情は億尾にも見せないプロの軍人。バナージに人の心の大切さを説く。首相官邸ラプラスの残骸における調査では、ユニコーンにバナージと同乗して出動、それに続く戦闘ではユニコーンを降りてバナージを助けるが、シナンジュのビームサーベルに焼かれ死亡する。享年38歳。
- コンロイ・ハーゲンゼン
- エコーズに所属するダグザの部下。階級は少佐。ダグザの死後はエコーズ920隊の指揮を執る。物語の終局、ミネバの放送を守るため部下と共に尽力する。
- ジョナ・ギブニー
- ネェル・アーガマの整備兵で最古参。機付長。相手が士官でも平然と怒鳴りつける先任兵曹。髭面。ネオ・ジオンによるネェル・アーガマ占拠時には、艦を取り戻すために一計を図るも、失敗。見せしめとしてフル・フロンタルに額を撃ち抜かれ死亡した。
- ハサン
- ネェル・アーガマに乗務する連邦軍軍医。グリプス戦役や第一次ネオ・ジオン抗争時にかけて、エゥーゴのアーガマ及びネェル・アーガマに乗務していた。その際に強化人間の診察に携わった経験を持つ。バナージやマリーダ、ジンネマンといった特殊な相手にも特に気にせず接することのできる人物。アラブ系の浅黒い肌に、口髭を生やしている。
- ブライト・ノア
- ロンド・ベル司令。一年戦争、グリプス戦役、二度のネオ・ジオン抗争にて第一線で活躍した名艦長。第二次ネオ・ジオン抗争後も留任するが、その地位は盤石でない。ローナンやマーサに翻弄されつつも、ネェル・アーガマを送り出す。それが原因で更迭されるが、密かにシャイアン基地に入り、マーサを追いつめた。
詳細は「ブライト・ノア」を参照
[編集] トライスター
ロンド・ベルのエースパイロット三人で構成される「ロンド・ベルの三連星」。独特な連携攻撃で訓練記録を塗り替え名を広めた。本来ならUC計画のテストパイロットになる予定だったが、計画が中断し支援用量産機ジェスタに搭乗することになった。
- ナイジェル・ギャレット
- ラー・カイラムMS部隊構成員、大尉、27歳。長めの前髪、落ち着いた眼光、クールな優男といった印象。自身のスキルに絶大な自信を持つ傲慢さも見受けられる。ロンド・ベル三連星の隊長。ジェスタ(コードネームは「ユニフォーム7」)に搭乗。パーソナルマークは三つの星形を矢で射抜いたもの。紆余曲折を経てバナージ及びリディと共闘し、最後の戦場にも赴いた。
- ダリル・マッギネス
- ロンド・ベルの三連星の一人、中尉。ポリネシアン系の浅黒い肌、縮れた髪、飄々とした雰囲気。ワッツとはまた違った険がある。ジェスタ(コードネームは「ユニフォーム8」)に搭乗。ナイジェルと共に、最後まで生き残る。
- ワッツ・ステップニー
- ロンド・ベルの三連星の一人、中尉。丸顔に寸胴といった風貌。自分を飾らず、ナイジェルとは対照的。単細胞で血の気も三連星一らしく、いきなりリディに挑みかかった張本人。ジェスタ(コードネームは「ユニフォーム9」)に搭乗。ジオンの三連星のガイア同様、リディに踏み台にされる。
- 終盤ではジェスタ・キャノンに搭乗し、アンジェロのローゼン・ズールに果敢に挑むも返り討ちに遭い、トライスター唯一の戦死者となる。
[編集] 地球連邦政府
- ローナン・マーセナス
- リディ・マーセナスの父親。地球連邦政府中央議会の大物議員。移民問題評議会議長で国防方面にも顔が利く。今では保守系の大物と目されているが、若かりし頃は中央官僚や政治家たちに地球環境の悪化を思い知らせるために敢えて砂漠化の進むダカールへの遷都を推進した理想家だった。ラプラスの箱の呪縛に囚われたマーセナス家の長として家を飛び出し軍人の道を歩む息子リディを静かに見守っていた。だが、運命の皮肉はリディを箱を巡る陰謀に巻き込んでおり、あまつさえジオンの姫であるミネバを伴って現れたことでひた隠しにしてきた箱とマーセナス家の秘密を打ち明けることとなる。箱を巡る事件収拾のためブライトを抱き込むが、ダカールの惨劇の黒幕に仕立てるというマーサの恫喝に屈し、ミネバの引き渡しに応ずる。箱を巡る事件がビスト財団の隠蔽により闇に葬られること恐れ、マスコミではなくカイ・シデンに情報のリークを要請するが交渉は物別れとなった。52歳。
- パトリック・マーセナス
- ローナンの娘、シンシアの夫で婿養子。リディの義兄。ローナンの秘書を務める一方で地元後援会との結びつきを強め、政界進出に備えている。スポーツマン然とした好人物だが、マーセナス家においては外様の悲哀を体現する。ホワイトベース戦記を愛読し、「軟弱者のカイ」の大ファンという。
- リカルド・マーセナス
- 地球連邦政府の初代首相でリベラル派とされている。アメリカ生まれだが、ドイツ、フランス、アジアなど様々な国を転々として育ってきた。また、30以上の国の血が交じり合っているという出自から連邦の初代首相に選ばれた。西暦から宇宙世紀の節目に起きたテロ(ラプラス事件)により死亡する。ちなみにこのテロの首謀者は、リベラル派の彼を嫌った何者かとも、「分離主義者」の一派ともいわれているが、実行犯であるサイアムらもその雇い主の正体は知らなかった。
- 本物の宇宙世紀憲章の中で、ジオン・ズム・ダイクンよりも70年近く早い段階で将来ニュータイプが出現することを予言していた。
- ジョン・バウアー
- ロンド・ベル創設の音頭を取った国防族議員のひとりで、民間評議会にも名を連ねており、アナハイム・エレトロニクスとの関係も深い。
[編集] 登場兵器
- 地球連邦軍
- RX-0 ユニコーンガンダム
- RX-0 ユニコーンガンダム2号機バンシィ
- RGM-89 ジェガン
- RGM-89S スターク・ジェガン
- RGZ-95 リゼル
- D-50C/D50C ロト
- MSN-001A1 デルタプラス
- RGM-96X ジェスタ
- RAG-79 アクア・ジム
- RAS-96 アンクシャ
- クラップ級 キャロット
- クラップ級 テネンバウム
- ネェル・アーガマ
- アラスカ
- コロンブス級補給艦。ネェル・アーガマへの補給、ミネバ・ザビの移送のため送られてきた。
- アイリッシュ級戦艦
- 名称不明、補給艦アラスカの護衛についていた。
- アナハイム・エレクトロニクス
- メガラニカ
- スペース・コロニーの建造を行うための超巨大宇宙船で「コロニービルダー」にカテゴライズされる。その形状からカタツムリとも呼ばれる。インダストリアル7の建造を行っている。
- ネオ・ジオン
- NZ-666 クシャトリヤ
- AMS-119 ギラ・ドーガ
- AMS-129 ギラ・ズール
- MSN-06S シナンジュ
- AMX-003 ガザC
- AMX-006 ガザD
- AMX-101K ガルスK
- RMS-119 アイザック
- AMS-129M ゼー・ズール
- AMA-X7 シャンブロ
- ガーベイ・エンタープライズ社が開発した水陸両用試作モビルアーマー。連邦海軍内で「海の亡霊(シーゴースト)」と呼ばれていた。正面からは扁平に潰れた菱形シルエット、三本の鋭い爪を備えた腕(もしくは前足)を持ち、その付け根から貝殻を思わせる丸みを帯びた装甲が張り出している。細長い流線型のボディ、上方からはスペードの形に見える先端部分は猛禽類の嘴を想起させる有機的な曲線、頭部と思わしき部分には単眼センサーを閃かせている。 最大幅80M、高さ30M 肩の装甲内に電磁流体誘導推進ユニット(MHD)を仕込んでおり、スリットから海水を吸い込み超伝導コイルで推進機関に誘導、引き入れた海水を加速して後方に噴射し推進する。この無音推進システムは初期のもので、パワー不足で使われなくなって久しいが、同機は更にミノフスキー・クラフト・エンジンを内蔵し、粒子を常時散布することでIフィールド力場を形成し、イオン化した海水を機体の保護膜とすることで潜航時の抵抗を大幅に低減、超静粛にして驚異的な機動力を獲得した。しかし、同機の真価は上陸したときに発揮されるとされている。管制は少人数パイロットで運用可能、コクピットブロックは前面の壁一面がスクリーンとなっており、その手前に操縦・索敵・防御を司るオペレーター席が並ぶ。コクピット後方の一段高いスペースは機長席となり、攻撃オペレートの役割も兼ね、非常時には一元操作も可能。
- YAMS-132 ローゼン・ズール
- ガランシェール
- 航宙貨物船。全長約120m、最大貨物積載量500t超、搭載可能MS数は4機、0096年代には旧式にあたる。クルーは33人。三角錐状の船体をしている。宇宙だけでなく大気圏内の飛行能力も持ち、宇宙と地球を往復することも可能である。
- 表向きは「リバコーナ貨物」という民間の貨物会社の船舶とされているが、実際は「袖付き」の船舶でクシャトリヤやギラ・ズールなどのモビルスーツを搭載している。
- レウルーラ
- ムサカ級(M級)軽巡洋艦
[編集] 組織
- ロンド・ベル
- 連邦宇宙軍の独立機動艦隊。特定の管轄地域を持たない有事即応の部隊で、命令系統も通常の部隊とは異にしている。現在の司令はかつての名艦長ブライト・ノア。
- エコーズ
- 連邦宇宙軍特殊作戦群(ECOAS)。ネオ・ジオン軍残党の摘発及び掃討を任務とする連邦軍の新設部隊。通称・マンハンター(人狩り)部隊。
- 袖付き
- 本作におけるネオ・ジオンの通称。第二次ネオ・ジオン抗争の後、廃墟同然の資源小惑星で朽ち果てようとしていたネオ・ジオン軍の残党をフル・フロンタルがまとめ上げた。
- ビスト財団
- サイアム・ビストが興した巨大財閥。表向きは、地球の芸術品などの文化資産を環境の安定しているコロニーへ移送することを目的とした財団であるが、「ラプラスの箱」を秘匿する事で得た多大な影響力によって、連邦上層部との深い繋がりを持ち、アナハイム社を実質的に支配するなど、非常に強大な力を持つ。
- アナハイム・エレクトロニクス社
- 地球圏最大規模のコングロマリット。ビスト財団から影響を受けつつも、箱の扱いに関してはマーサの意向などもあり財団と対立する。
- 風の会
- ジオン共和国内部の右翼団体。国防大臣モナハン・バハロからの出資を受け、旧ジオン体制の復興を目論む。会員数は千人から一万人とも言われており、決起の時に備えて遠洋航海の護衛任務に優先的に配備されている。
- ルオ商会
[編集] アニメ
2009年4月、本作の単行本8巻および『ガンダムエース』2009年6月号にてアニメ化されることが正式発表され、同時に公式プレサイトが開設された。当初アニメ化は2009年冬の予定とされていたが、後に2010年春へと変更された。
アニメ化発表当初は公式サイトなどではメインキャラクターのヴィジュアルとアニメ版主要スタッフの紹介のみがなされ、媒体・キャストについては未発表であったが、2009年8月21日に、2010年春からサンライズとバンダイビジュアルより1話50分、全6話のOVAとして隔月発売し、その他にも様々な形態で全世界に商品を展開する予定であることが発表[4]され、さらに翌日22日にはイベント「GUNDAM BIG EXPO」内で主要キャストも発表された。
[編集] スタッフ
- 原案:矢立肇、富野由悠季
- 監督:古橋一浩
- 脚本:むとうやすゆき
- キャラクターデザイン原案:安彦良和
- アニメーションキャラクターデザイン:高橋久美子
- モビルスーツ原案:大河原邦男
- メカニカルデザイン:カトキハジメ、石垣純哉、玄馬宣彦
- ディスプレイデザイン:佐山善則、上村秀勝
- 設定考証:小倉信也
- ストーリー:福井晴敏
- 音楽:澤野弘之
- 音響監督:木村絵理子
- 美術監督:池田繁美
- 色彩設計:すずきたかこ
- 撮影監督:葛山剛士、田中唯
- CGディレクター:藤江智洋
- 編集:今井大介
- アニメーション制作:サンライズ
[編集] 刊行一覧
[編集] 単行本
- ユニコーンの日(上) ISBN 978-4047139695 (2007年9月26日発行)
- ユニコーンの日(下) ISBN 978-4047139701 (2007年9月26日発行)
- 赤い彗星 ISBN 978-4047150034 (2007年12月26日発行)
- パラオ攻略戦 ISBN 978-4047150607 (2008年4月26日発行)
- 特装版 ISBN 978-4047150188 (2008年4月26日発行)
- ラプラスの亡霊 ISBN 978-4047150843 (2008年7月26日発行)
- 重力の井戸の底で ISBN 978-4047151123 (2008年10月25日発行)
- 黒いユニコーン ISBN 978-4047151437 (2008年12月24日発行)
- 宇宙と惑星と ISBN 978-4047152298 (2009年4月25日発行)
- 特装版 ISBN 978-4047151970 (2009年4月15日発行)
- 虹の彼方に(上) ISBN 978-4047152861 (2009年8月26日発行)
- 虹の彼方に(下) ISBN 978-4047152878 (2009年8月26日発行)
[編集] その他
- 機動戦士ガンダムUC パーフェクトガイド ISBN 978-4048543880 (2009年8月20日発行)
[編集] 脚注
- ^ 「福井晴敏 スペシャルインタビュー」『IN★POCKET』2008年8月号
- ^ 「【3】ユニークなガンプラの製造拠点「ホビーセンター」」『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2008年6月19日付配信
- ^ 機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)公式サイト、NEWA & RELEASE (2009-4-25). "「機動戦士ガンダムUC」アニメ化決定 !!" (日本語). 2009年4月25日 閲覧。
- ^ 福井晴敏原作「機動戦士ガンダムUC」、'10年春からBD化 - OVA。BD/DVDに加え、上映イベントや配信を全世界で - AV Watch 2009年8月21日
[編集] 関連項目
- ガンダムシリーズ
- 貴婦人と一角獣 - 作中に『我が唯一つの望みに(À mon seul désir)』が登場している。
- ライナー・マリア・リルケ - 本作冒頭にて晩年の作品である『オルフォイスへのソネット』から一部が引用されている。
[編集] 外部リンク
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最終更新 2009年9月12日 (土) 16:05 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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