次元大介
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次元 大介(じげん だいすけ)は、モンキー・パンチの漫画作品およびそれを原作とするアニメ『ルパン三世』シリーズに登場する架空の人物。アニメでのオリジナルキャストは小林清志、OVA版の風魔一族は銀河万丈。
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[編集] 概要
ルパン三世の相棒で拳銃の名手。顎髭を生やし、主に紺系のダークスーツ[1]とソフト帽を常に着用している。アニメではほぼ一貫して帽子を深くかぶってはいるものの、『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』では目線を見せている場面が比較的多いほか、『ルパン三世 PartIII』の前半部分では完全に帽子を上げて自然に目を見せる作画で描かれていた。また、コミカルなシーンに目を見せるケースが多く、シリアスなシーンには目を見せる事はない(『ルパン三世 ルパン暗殺指令』)。原作でも時期によっては帽子を上げて表情を明らかにしている。髪は長髪にオールバックが基本だが、アニメの一部では前髪を垂らして目を隠していたりもする。作画上重要な目が隠れているために作画の変化があまり感じられない。名前の由来は、モンキー・パンチが「四次元」や「次元が違う」などといった、「次元」という言葉が大好きであるため(双葉社発行『ルパン三世カルトブック』から)。
[編集] 原作における次元
初出では第10話「ルパン殺し」より、ルパンを追う次元大介刑事(正体はニセルパンを追うルパン)として登場。次の「健在ルパン帝国」で本人が初登場し、ルパンの相棒になるきっかけも描かれている(この話で彼がルパンの幼馴染であることが明かされている)。拳銃の名手という設定は徐々に加味されていったもので、当初は滑稽な役回りも多かった。拳銃はワルサーP38やルガーP08に似た、形式不明の自動式を愛用。『新ルパン三世』以降にはアニメと同じく回転式を使用している場面もある。
『新ルパン三世』第1話「ルパン一家勢揃い」では五ェ門に変装して居合いの腕を披露している。その際、本物の五ェ門に正体を暴かれるまで誰も次元の変装だと気づかなかったことから、原作に限れば居合いの腕も超一流であることが窺える。
[編集] アニメでの次元
『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』 第1話「ルパンは燃えているか・・・・?!」より登場。この時点で既にルパンの相棒となっている。その性格から必要なく過去を語らないため、家族関係等は明かされていない。しかし不二子のように特に国籍・正体不明というわけではなく、ルパン・五ェ門・銭形のように先祖が有名人の家系というわけでもない。また、ルパンに「ガキの頃に縁日の射的で、あと1発のところで弾がなくなって泣き顔を見たことがある」[2]と打ち明けているところから、次元は家系としては平凡な日本人だったが、きっかけがあって裏の世界に入ったことが分かる。ちなみにこのとき狙ったのはピンクのドレスを着たフランス人形。
だが、殺し屋だったときに因縁のある敵が数多く登場していることから、殺し屋時代以降のエピソードは割と多く、『ルパン三世(TV第2シリーズ)』 第66話「射殺命令!!」では6年前はニューヨークでの殺し屋、第76話「シェークスピアを知ってるかい」では8年前の冬にも既に殺し屋稼業だったと語っている。
『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』第20話『ニセルパンを捕まえろ!』は、アニメで唯一次元が登場しない珍しいエピソードである。
[編集] 次元と銃
次元は拳銃使用の際にホルスターを使わず、ズボンとシャツの間に挟んで持ち歩く。パイロットフィルムではスラックスのヒップポケットから抜く描写が、TV第1シリーズの初期OPと『ルパン三世 ルパン暗殺指令』ではヒップホルスターを使用している描写が存在する。
「オートマティックよりもリボルバーが好き」と語ったことがある(『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』では、同じマグナム拳銃のデザートイーグルを品のない銃と評した)。また、ワルサーP38とは相性が悪く、ルパンからは「俺の恋人(ワルサー)大切にしてくれよ」と言われるシーンがある。『ルパン三世 1$マネーウォーズ 』では、潜入した時に足を踏み外して落下しそうになった時にコンバットマグナムを落とし、同情したルパンからワルサーを借りたこともあった。しかし相性が悪いため、何度か使用してから返上した(このおかげでルパンは命拾いをした)。『GREEN VS RED』では、ヘリに対抗する際にコンバットマグナムを紛失(後に五エ門が回収)してしまったため、偶然その場にあったコルト・ガバメントを使用しているが、撃墜には至らなかった。また手入れについても上手で、本人いわく「銃というのはメンテナンスが大事」とのことである。『GREEN VS RED』では、道端で出会った少年のリボルバー遊戯銃の故障を簡単に直してしまった。
超一流のガンマンであるため、その腕を買われることもしばしばある。ルパンと組む前は、南アフリカの王家の用心棒だったり(『ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ』)、ニューヨークマフィアのガルベス一家の用心棒でもあった(『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』)。また、アラスカで列車強盗をしていた過去もあり(『ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎』)、アメリカ軍の給料輸送車を襲ったことがある。その際に仲間だったマッシュに裏切られて左腕を撃たれ、傷痕が残っている。
何故リボルバーを愛用しているかについては、殺し屋稼業が長かったせいであるという。殺し屋はむやみに乱射せず、一撃で確実に相手を射殺するのがいいとされており、その点では.357マグナムを使用するコンバットマグナムは対人殺傷用としては十分に威力がある。また、リボルバーは仮に不発が起こった際、もう1度引き金を引くだけで次弾が発射可能であり、信頼性が高い(オートマティックの場合、1度スライドを操作し、廃莢しなければならない)。信頼性という理由でリボルバーを選ぶケースは実際でも見られ、アメリカ大統領シークレットサービスもリボルバーを愛用している。(『ルパン三世Y』スーパーコレクション―次元大介編―)
しばしば「次元は自前の帽子がないと銃が上手く撃てない」として、「キャラクターの基本設定」のように紹介する蘊蓄TV番組があるが、これは大きな誤りである。原作やTV第1シリーズ第2話『魔術師と呼ばれた男』、TV第2シリーズ第75話『不二子に花嫁衣裳はにあわない』、同じく第137話『華麗なるチームプレイ作戦』などに見られるように、次元は帽子の有無に関わらず、一流の射撃の腕を持っていることは明らかである。またルパン三世 PartIIIのOPや『ヘミングウェイペーパーの謎』でも帽子なしで撃つシーンがある。そのため、『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』第152話『次元と帽子と拳銃と』での「特定の規格の帽子(前述)の鍔を射撃のときの照準合わせに使い、着用しなければ命中率が落ちる(作中では全く命中しない)」という設定は、他とは明らかに矛盾するため、この話固有の設定と考えるべきである(基本設定として帽子の有無を強いて云々するとしても、帽子を「長年のトレードマーク」と自称している点から、気分的に帽子を被っていた方がより射撃の調子が優れるという、ちょっとした精神的な違い程度の事であって、次元の射撃の腕前には殆ど関係ない)。
[編集] 拳銃以外の扱い
拳銃以外にも、狙撃銃や対戦車ライフルなど、あらゆる兵器を使いこなしている。これには、様々な軍隊を流れ歩いたという設定があり、「戦争の英雄」と言われたギャランコや、フランス外人部隊の指揮官ギースの下で否応なく数回戦地に送り込まれた戦歴を持つことから会得したスキルとも言える。また、『ルパン三世 PartIII』第50話では、原子力潜水艦イワノフの操縦まで行っている。それらのスキルを生かし、ヴェスパニア王国で軍隊の教官を務めていたこともあり、その際は部下から慕われていた(『ルパン三世VS名探偵コナン』)。ルパンと長く付き合っていたせいか、コンピュータやルパンオリジナルのメカを操作するシーンが多々ある。
個人としての戦闘能力は、用心棒や殺し屋稼業をしていたと言っても主に射撃面であり、特に武術の心得があるわけではない。そのため五右ェ門などが武芸に秀でた殺し屋と戦う時は、「あんなのと当たらなくて良かったぜ」などの発言も時折見られる。しかしながら上記のような幾つかの傭兵体験や、ルパンと共に長年に渡って多くの死線や修羅場を潜り抜けてきただけあって、中途半端なチンピラ連中などでは相手にならないレベルの強さをいつしか自然と身に付けている[3]。
[編集] 次元と女
アニメの次元は「女嫌い」で通しているが、実際は女性とのロマンス話が多く、女性の扱い方も心得ている。「ルパンより自分の方がもてる」という趣旨の発言をすることもしばしばある。TV第2シリーズ第26話『バラとピストル』では、ルパンが惚れていたフラメンコダンサー・リンダからバラの花を投げられた際、ルパンに対して「自分がいつも思っていたこと」として、「ルパンよりも自分の方がハンサムではないのか?」と述べている。
ルパンとの大きな違いは、常に女性に対してストイックに接する点である。そのためか、ルパンに「何が女嫌いだ。お前はただのロマンチストだ」と罵倒されたことがある[4]。ただ、TV第1シリーズ17話『罠にかかったルパン』では、妖艶なクラブママの星影銀子の色香に負けて、デレデレしている場面もある。『カリオストロの城』のクラリスに対しては特に冷たい接し方はせず、むしろ好感を持っていて、ラストでは笑顔で手を振って別れるという態度を見せていた。
『ルパン三世Y』によると、「女嫌い」というわけではなく「女運が悪い」ため女性が信用ならないという設定になっていて、「最高の女に会っても気を許せるのは一晩だけ」という考えを持っている。そのため、アニメ同様、女性に素っ気ない態度で接しているが、とある回では不二子とわずかに親しくなったこともあった。
[編集] ファッション
おしゃれにはこだわりがあるらしく、TV第2シリーズ128話「老婆とルパンの泥棒合戦」ではおろしたてのスーツに水を浴びせられて怒っている。好みの下着の色は紫で、それに拘るシーンもある。ドレスシャツは、アイビー御用達のボタンダウンのブルーを愛用。『ルパン三世 PartIII』では、ルパンもボタンダウンを愛用するようになった。
[編集] プロフィール
- 公式サイトより。ただし、原作・アニメ本編にこの設定は出てきたことはない。
- 嗜好:
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- バーボン・ウイスキー(特にI・W・ハーパー、ジャックダニエル)、スコッチ・ウイスキー
- 愛飲の銘柄はマールボロもしくはペルメル(ポールモール)だが、『ルパン三世 ルパンVS複製人間』でルパンとタバコを回し吸いする描写があり、劇場版次作『ルパン三世 カリオストロの城』でも灰皿からシケモクを拾うシーンがある。そのため、“次元のタバコ=シケモク”というイメージが定着してしまっている。なお、次元は一度だけ禁煙をしていた時期があったようだが、達成されたことはない。1日に吸うたばこは70本[5]。点火の際はジッポーを使用。
- 好きな食べ物
- 帽子:
- 趣味:
- 好きな俳優はハンフリー・ボガート、マリリン・モンロー[7](だが、好きな映画はマカロニ・ウェスタンである)、好きな音楽はクラシック
- 苦手なもの:
また、『新ルパン三世』中でルパンの命を狙うライバル・シャードックに「ルパンの陰に隠れているが、実はルパンより切れ者」として頭脳を評価されている。ちなみに自分を独身貴族と自称した事がある。
[編集] 次元のM19コンバット・マグナムに関して
『GREEN VS RED』で本人が「もう40年以上使っている」と語っているS&W M19 コンバットマグナムだが、実際には、小形のKフレームを使用した、.38スペシャル用の拳銃に、.357マグナム弾の発射能力を(簡易的に)持たせたものである。そのため、実際のS&W M19はマグナムを多用するとフレームに歪みが発生しやすいことで知られている(詳細はS&W M19の項を参照)。金属の熱処理技術が向上した現在においては、Kフレームでの.357マグナムの強装弾発射による破損の心配はないようである。
ルパン三世のアニメシリーズにおいて描写されている、一見、コルト・パイソン並みの大型拳銃に見えるS&W M19は、マグナム弾を多用しても歪みが出ないよう、一回り大きいNフレームにM19のメカニズムをマッチングさせたカスタム銃に近い。ただし1作目のOPを見るとアジャスタブルリアサイトの付いたM19ではなく固定タイプのリアサイトのリボルバーなのでM10シリーズのいずれかと思われる(次元がマグナム弾を使用する事を想定するとシリンダー強化処理がされているM13もしくはステンレスモデルのM65をベースにしている可能性が高い)。
『ルパン三世Y』で次元が持っている、小形の拳銃がM19本来の姿である。ただし、同作品のそれは銃身の短い2&1/2モデルと思われる。また、M19のステンレスフレームモデルであるM66コンバット・マグナムはステンレス化により泣き所が解消されている。
またパイロットフィルム版では、コルト社の「コルト・エグゼクティブ(38口径ダブルアクション)」という架空の拳銃を使用していると説明されており、『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』のOPでそれを一部流用している。なお『カリオストロの城』ではM27を使用していた。
また、コンバット・マグナムはダブルアクション機構にも関わらず、アニメ版ではファニング・ショットを披露していることがある。
[編集] 補足
次元は元々「ルパンを長髪にして髭と帽子を付け加えて完成されたキャラである」と、作者のモンキー・パンチが『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』で語っている。
宮崎駿は「次元はルパンがいなければ、パッとしない殺し屋か用心棒で終わる男。何よりルパンのだめなところに安心を見つけ、ひとえにルパンと並んで歩いてる男」という人物設定にしている。また、目は極力帽子で隠すようスタッフに指示している。
『ルパン三世VS名探偵コナン』では江戸川コナンと共に探偵調査を行っており、コナンの正体が工藤新一だという事実を知っている。その際コナンと「日本人の親子」を装ったが、コナンにパパと言われからかわれていた。ヴェスパニア王国の法律では王族を裁く権限は国王にしかないと聞き、「お前等は19世紀か?」と評した。また、女王と王子殺害の犯人が雇われのスナイパーでは無いかと毛利小五郎が推理した際に、毛利蘭や王宮のメイド2人の脳裏に彼が浮かばれていた。
[編集] 配役
- パイロットフィルム:小林清志
- TVシリーズ:小林清志
- TVスペシャル:小林清志
- 劇場版:小林清志(ルパン三世 ルパンVS複製人間~ルパン三世 バビロンの黄金伝説)→銀河万丈(ルパン三世 風魔一族の陰謀)→小林清志(ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス~)
- OVA:銀河万丈(ルパン三世 風魔一族の陰謀)→小林清志(ルパン三世 生きていた魔術師)
- 実写版『ルパン三世 念力珍作戦』:田中邦衛
- ミュージカル『ルパン三世 I'm LUPIN』:ホシノケンジ
- 『ルパン三世 D2 MANGA』:郷里大輔
キャストの変更が殆ど無い点で非常に珍しいキャラクターである。
[編集] 脚注
- ^ 『ルパン三世 PartIII』では、その下にオレンジ色のワイシャツを着用している。
- ^ TV第2シリーズ第148話『ターゲットは555M』より。
- ^ TVスペシャル『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』、他
- ^ TV第2シリーズ第58話『国境は別れの顔』より。
- ^ 映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』の公開時のプログラムから。
- ^ TV第2シリーズ152話『次元と帽子と拳銃と』より。
- ^ 映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より。
- ^ い ろ TV第2シリーズ145話『死の翼アルバトロス』より。
- ^ 『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』第5話「金塊の運び方教えます」でニースのレストランで海老に舌鼓を打つ描写がある。TV第2シリーズ第74話『恐怖のカメレオン人間』では、「エビは嫌い」と述べている。
- ^ 公式ホームページによる。
[編集] 関連項目
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最終更新 2009年11月22日 (日) 19:27 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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