死霊

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死霊(しりょう、しれい)は、日本の古神道(縄文神道とも呼称される民間信仰)における神霊の概念の一つで、現世(うつしよ)に残る、幽か(かすか)可視化した死者霊魂の総称。

死霊は生霊(生きている人の怨念から、その人の分霊したとされる、その人の姿で幽かに可視化した、禍をもたらす霊)の相対語としても使われる。

[編集] 概要

文化人類学アニミズム論における、森羅万象が宿るとする自然崇拝や精霊崇拝の、特に東アジアや日本で多く見られる祖先崇拝観念のなかの一つで、縄文時代からすでにこの考え方が存在したといわれている。6世紀以前の神道を特に古神道と呼び、それ以降の神社神道や皇室神道に分かれたが、古神道は組織教団を持たないため、民間信仰といわれるが、神道の源流であり、神社神道にも皇室神道にも先祖崇拝の考えは残っており、死者の魂(近い直系だけでなく家系としてや、時には縁のあった他人)やそれをらを弔う慰霊するという慣わしは、日本に顕著にみられる信仰であるとされる。

生者や死者に限らず、自然山河気象現象や動植物)や生業農業鍛冶醸造)や道具九十九神や包丁塚や針供養)にさえ命が宿ると考え、それらには性格のようなものがあり、「あらみたま(荒御魂など表記は多種)」と「にぎみたま(和御魂など表記は多種)」と呼ばれる状態にあるとされている。また神道においての世界観として、現実世界の現世(うつしよ)と、神域とされる常世・常夜(双方とこよ)がある。

また、たんに現実世界の現世と、幽世(かくりよ)といわれる神域であり、神の国でもある死後の世界の二つからなるともいわれる。

[編集] 死霊に分類されるもの

死霊の分類について、精霊(しょうりょう)や祖霊(それい)との関係があり、精霊は幽世へ旅立った死者の霊魂をいい、現世にあるものを死霊という現世・幽世を前提とした相対関係にあるとする考えや、現世や幽世という空間ではなく、時間経過の時系列から、祖霊は、死後から数年たっただけの霊を死霊とし、それ以上経って、より神に近い存在となった精霊に分類されるという考えがある。ただし、辞書などの記述は、時間や空間に対する特筆はないことと、精霊の一般的な観念から考え、ここでは、現世にある死者の霊魂とした。

和御魂 - 安寧なる穏やかな状態。

  • 人魂 - 現世にある御魂がおぼろげに可視化したもの。
  • 亡霊 - 現世に残った生前の姿で幽かに可視化した人の霊。何故そうなったかは解らない。
  • 幽霊 - 現世に残った生前の姿で幽かに可視化した人の霊。何故そうなったか理由があり遺恨や未練を解くためにあらわれた霊。

荒御魂 - 荒ぶり災いをもたらす状態。

  • 悪霊 - 禍をもたらす霊のことで、生霊と怨霊の総称である。生霊は死霊ではないが、分類の上で記述した。
    • 怨霊 - 現世に残った生前の姿で幽かに可視化した人の霊。強い怨念から禍をもたらすといわれる霊。

[編集] 関連事項

最終更新 2009年10月26日 (月) 13:45 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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