母衣

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母衣(和漢三才図会

母衣(ほろ)は、日本の軍装の一種。保侶とも書く。

元来は平安時代末期に生まれた懸保侶(かけぼろ)という補助防具である。背中に長い布をたわませたもので、馬を駆けると風をはらんでふくらみ、背後に長く引いて背面からの流れ矢を防ぐ役割を果たすので、大鎧とともに馬を駆りを主武器とする当時の武士の戦闘法に適した。

騎馬戦闘が廃れた室町時代のころから、内部に竹などで編んだカゴを入れて常に風をはらんでふくらんだ形状とした装飾具に変化し、指物の一種となった。

武士の組織化が進んだ戦国時代には、赤、黄など目立つ色で着色されて敵味方に識別しやすい母衣は、大名の精鋭の武士や、本陣と前線部隊の間を行き来する使番に着用が許される名誉の軍装として使われることもあった。織田信長馬廻から選抜して使番として用いた黒母衣衆赤母衣衆や、豊臣秀吉黄母衣衆などが有名であり、江戸時代諸藩の中にも、母衣衆を置いたものがあった。

最終更新 2009年7月6日 (月) 19:52 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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