江ノ島電鉄線

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江ノ島電鉄線
峰ヶ原信号場にて(2006年2月3日撮影)
峰ヶ原信号場にて(2006年2月3日撮影)
軌間 1067 mm
電圧 600 V (直流)
最小半径 28 m
最高速度 60 km/h
KRZo BHFq STRq
JR東東海道本線
ABZfg KBHFr
藤沢駅 ↑↓小田急江ノ島線
STR KBFa-ELEV
0.0 藤沢駅
LUECKE ELEVe
LUECKE HST
0.6 石上駅
LUECKE HST
1.2 柳小路駅
LUECKE BHF
1.9 鵠沼駅
LUECKE WBRÜCKE
境川
LUECKE HST
2.7 湘南海岸公園駅
KBHFe STR
↑小田急:江ノ島線 片瀬江ノ島駅
STR KBHFl
湘南江の島駅 湘南モノレール
BHF
3.3 江ノ島駅
KDSTl ABZrf
留置線
uSTR
併用軌道区間
WBRÜCKE
神戸川
HST
3.9 腰越駅
HST
4.7 鎌倉高校前駅
DST
峰ヶ原信号場
HST
5.6 七里ヶ浜駅
BHF
6.8 稲村ヶ崎駅
ABZlf KDSTr
極楽寺検車区
HST
7.6 極楽寺駅
TUNNEL1
極楽寺トンネル
BHF
8.3 長谷駅
HST
8.9 由比ヶ浜駅
HST
9.2 和田塚駅
xABZlf KBHFr
10.0 鎌倉駅
uxmKRZu BHFq
JR東横須賀線
uexKBHFe
(旧)鎌倉駅 -1949年 旧・小町駅
併用軌道区間を行く1000形(2005年9月14日撮影)
併用軌道区間を行く新500形(2006年5月2日撮影)

江ノ島電鉄線(えのしまでんてつせん)は、神奈川県藤沢市南藤沢の藤沢駅から江ノ島駅を経て鎌倉市御成町の鎌倉駅に至る、江ノ島電鉄鉄道路線1902年明治35年)に藤沢 - 片瀬(現・江ノ島)間が開通し、1910年(明治43年)に小町(現・鎌倉)までの全線が開通した。地元住民や観光客からは「江ノ電」として広く親しまれている。

全区間にて、ICカード乗車券PASMOSuicaが利用可能である。パスネットICOCATOICA等の他社局のカード類は利用できない。

目次

[編集] 概要

小型ながら普通鉄道タイプの車両が用いられ、特に腰越駅 - 江ノ島駅間は路面電車同様に一般道を走行するが、軌道法ではなく鉄道事業法に基づいており、法律上は路面電車ではない。しかし建設の経緯や車両の大きさなどから広義での路面電車やLRTに分類されることもある。日本の路面電車一覧の項目も参照。

一時期、電力会社(横浜電気→東京電燈)の経営であった名残から、現在も一部の架線柱を東京電力の電力柱と共有している。路線の沿革については江ノ島電鉄の項目を参照。

戦後はモータリゼーションの影響で乗客数が落ち込み、一時は廃止の危機に陥った。しかし、付近の道路が渋滞して電車の定時性が見直されたことや、テレビドラマや鎌倉・湘南ブームで江ノ電の人気が復活したこともあって、地方の中小私鉄としては優秀な成績で存続している。会社自体も鉄道事業の利益により累積赤字を解消するなど、営業成績の良い鉄道である。定期外客・リピータ客が多いのも特徴である。

全線単線で、江ノ島 - 腰越間に県道上を、七里ヶ浜付近や稲村ヶ崎付近に市道の端を走る併用軌道区間がある。検修工場は極楽寺駅近くに極楽寺検車区があり、江ノ島駅構内には留置線3線がある。

交換可能駅や信号場に設置されているポイントは、ほとんどが発条転轍機(スプリングポイント)となっている。正式な踏切はすべて警報機と遮断機が付いている第一種踏切であるが、一部には私設踏切があり、これには警報設備は全く無い。

和田塚、由比ヶ浜、鎌倉高校前、湘南海岸公園、柳小路、石上の6駅が無人駅となっており、切符は乗務員が回収するか、備え付けの集札箱に入れるようになっている。また、夏休みなどに由比ヶ浜駅などの無人駅にも駅員が配置されることがある。また交換可能駅には跨線橋の類は一切無く、構内踏切(渡線路)しかない(江ノ島、稲村ヶ崎、長谷)。

鎌倉駅と藤沢駅、長谷駅と江ノ島駅に自動改札機が設置されている。これは、首都圏のPASMO・Suica相互利用開始に伴うもので、その他の駅のすべての出入り口にも簡易改札機(ICカードをタッチするだけのもの。乗車券の改札・回収機能は無い)が完備されている。

トイレは柳小路・石上・極楽寺を除く全駅に設置されている(身障者用は鎌倉、長谷、江ノ島、藤沢に設置)。また、すべての駅トイレにトイレットペーパーが設置されている。ただし極楽寺駅にあるトイレは鎌倉市管理の公衆トイレで、トイレットペーパーの台座すら無い。

[編集] 路線データ

  • 路線距離(営業キロ):10.0km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:15駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:全線(直流600V)
  • 閉塞方式:自動閉塞方式(特殊)(一停車場間が一閉塞区間)
  • 交換可能駅・信号場:5(長谷、稲村ヶ崎、峰ヶ原(信)、江ノ島、鵠沼)
  • 保安設備:江ノ電形点制御変周式 時間比較速度照査式eATS
  • 最高許容速度:60km/h
  • 2008年度輸送人員実績:15,709,499人(一日あたり平均43,039人。他のデータは利用状況参照)


[編集] 運行形態

藤沢駅の0kmポスト(2009年4月2日撮影)

起点は藤沢駅であり、従って藤沢方面行きが上り列車(列車番号が偶数)、鎌倉方面行きが下り列車(列車番号が奇数)となる。

早朝・深夜を除き12分間隔で運行され、すべての交換可能駅で列車交換が行われる「ネットダイヤ」を形成している。所要時分は藤沢 - 江ノ島間10分、江ノ島 - 鎌倉間23分、藤沢 - 鎌倉間34分。全区間通しの列車のほか、朝と夜の一部は検車区のある極楽寺駅終着や稲村ヶ崎駅始発や、留置線のある江ノ島駅を始発・終着とする区間列車がある。

日中は6編成で運行され、平日は4両編成5本・2両編成1本が基本。土休日は全部4両編成が組まれる。ゴールデンウィークなどは7編成で運行され、鎌倉駅で段落しと称される交互発着で運用される。

[編集] 利用状況

[編集] 輸送実績

[編集] 収入実績

[編集] 営業成績

[編集] 歴史

  • 1902年(明治35年)9月1日 江之島電氣鐵道により、藤沢 - 片瀬(現・江ノ島)間開業(開業時は軌道条例に基づく軌道)。停留所は藤沢・石上(いしがみ)・川袋・藤ヶ谷・鵠沼・新屋敷(あらやしき)・西方(にしかた)・浜須賀・山本橋・片瀬。使用車両4両。開業当日鵠沼で脱線事故を起こす。
  • 1903年(明治36年)6月20日 片瀬 - 行合橋(現・七里ヶ浜)間開業。追加停留所は龍ノ口(たつのくち)・中原・土橋・神戸橋(ごうどばし)・谷戸・満福寺前・腰越・袖ヶ浦・日坂(にっさか)・谷沢・七里ヶ浜・峰ヶ原・田辺・行合橋(ゆきあいばし)。
  • 1903年(明治36年)7月17日 行合橋 - 追揚(現在廃止)間開業。追加停留所は追揚(おいあげ)。
  • 1904年(明治37年)4月1日 追揚 - 極楽寺間開業。追加停留所は姥ヶ谷・音無橋・稲村ヶ崎・砂子坂(いさござか)・極楽寺。
  • 1907年(明治40年)2月 極楽寺トンネル竣工
  • 1907年(明治40年)8月16日 極楽寺 - 大町(現在廃止)間開業。追加停留所は権五郎(ごんごろう)社前・長谷(はせ)・由井ヶ浜・海岸院通・原の台・学校裏・大町。
  • 1910年(明治43年)11月14日 大町 - 小町(現在廃止)間開業。全線開通。追加停留所は和田塚(原の台 - 学校裏間)・蔵屋敷・小町。
  • 1911年(明治44年)10月3日 横浜電気に買収され、同社の江之島電気鉄道部の運営となる。
  • 1912年(明治45年)6月 極楽寺車庫を新設
  • 1915年(大正4年)10月18日 谷沢停留所廃止。琵琶小路(学校裏 - 大町間)停留所新設。田辺を行合に、行合橋を大境に、海岸院通を海岸通りに、小町を鎌倉に改称。
  • 1918年(大正7年)6月24日 中原・神戸橋・満福寺前停留所廃止。腰越を腰越浜上に、袖ヶ浦を恵風園前に改称。
  • 1920年(大正9年)4月 高砂(たかすな、現・石上。石上 - 川袋間)・柳小路(川袋 - 藤ヶ谷間)停留所新設
  • 1921年(大正10年)5月1日 横浜電気が東京電燈に買収され、同線の運営も引き継ぐ。
  • 1928年(昭和3年)7月1日 江ノ島電気鉄道(現・法人)が東京電燈の路線を譲り受け、同社の路線となる。
  • 1929年(昭和4年) 片瀬を江ノ島に、土橋を腰越に、腰越浜上を小動に改称。
  • 1931年(昭和6年)8月 納涼電車運転開始
  • 1935年(昭和10年) 大境 - 追揚間にキャンプカー前臨時停留所を開設。
  • 1944年(昭和19年)2月29日 新屋敷・浜須賀停留所を廃止。
  • 1944年(昭和19年)6月30日 石上・高砂・柳小路の各停留所およびキャンプカー前臨時停留所を廃止。
  • 1944年(昭和19年)11月18日 藤ヶ谷・山本橋・龍ノ口・腰越・小動・恵風園前・行合・大境・追揚・姥ヶ谷・砂子坂・権五郎社前・海岸通り・原の台・学校裏・大町・蔵屋敷の各停留所を廃止。七里ヶ浜を現在地に移設。停留所数が34から17と半減する。
  • 1945年(昭和20年)4月28日 峰ヶ原・音無橋・由井ヶ浜・琵琶小路の各停留所を廃止。停留所数が13と最少となる。
  • 1945年(昭和20年)11月27日 地方鉄道法に基づく鉄道に変更。
  • 1948年(昭和23年)7月15日 谷戸駅を腰越駅に改称。
  • 1949年(昭和24年)3月1日 鎌倉(旧・小町)駅を国鉄(当時)鎌倉駅構内に移転し、鎌倉駅への乗り入れを開始。
  • 1949年(昭和24年)8月1日 江ノ島鎌倉観光に社名変更。
  • 1950年(昭和25年)7月15日 川袋駅を廃止し、旧・高砂を石上駅と改称して復活、旧柳小路を柳小路駅として復活、旧・海岸通りを由比ヶ浜駅と改称して復活。
  • 1953年(昭和28年)8月20日 日坂駅を鎌倉高校前駅と改称、旧・峰ヶ原を信号所とする。
  • 1955年(昭和30年)7月30日 ホーム嵩上完了。ステップ廃止。
  • 1958年(昭和33年)12月1日 西方駅を湘南海岸公園駅と改称。
  • 1971年(昭和46年)6月21日 従来行っていた続行運転を廃止し、4両編成での運転を開始。
  • 1974年(昭和49年)6月7日 藤沢 - 石上間高架線化。藤沢駅が江ノ電百貨店(現小田急百貨店藤沢店)2階に移転。
  • 1981年(昭和56年)9月1日 江ノ島電鉄に社名変更。
  • 1982年(昭和57年)4月23日 境川橋梁掛け替え工事に伴い、鵠沼駅を旧・藤ヶ谷の位置に臨時移設。
  • 1984年(昭和59年)5月23日 境川橋梁掛け替え工事完了。
  • 1985年(昭和60年)5月25日 鵠沼駅改良工事完了。鵠沼駅を元の位置に戻す。
  • 1997年(平成9年)10月14日 鎌倉高校前駅、「関東の駅100選」に選定される。
  • 1999年(平成11年)10月14日 極楽寺駅、「関東の駅の100選」に選定される。
  • 2007年(平成19年)3月18日 PASMO導入。同時にSuicaも利用可能に。

駅名の変遷 (PDF)[1]

[編集] 駅一覧

駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 列車交換 所在地
藤沢駅 - 0.0 東日本旅客鉄道東海道線湘南新宿ライン
小田急電鉄江ノ島線
藤沢市
石上駅 0.6 0.6  
柳小路駅 0.6 1.2  
鵠沼駅 0.7 1.9  
湘南海岸公園駅 0.8 2.7  
江ノ島駅 0.6 3.3 小田急電鉄:江ノ島線(片瀬江ノ島駅
湘南モノレール江の島線湘南江の島駅
腰越駅 0.6 3.9   鎌倉市
鎌倉高校前駅 0.8 4.7  
峰ヶ原信号場 - -  
七里ヶ浜駅 0.9 5.6  
稲村ヶ崎駅 1.2 6.8  
極楽寺駅 0.8 7.6  
長谷駅 0.7 8.3  
由比ヶ浜駅 0.6 8.9  
和田塚駅 0.3 9.2  
鎌倉駅 0.8 10.0 東日本旅客鉄道:横須賀線・湘南新宿ライン

[編集] 脚注

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  1. ^ 吉田克彦作成「江ノ電駅名変遷」『江ノ電讃歌』(p13) より。

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

江ノ島電鉄線が登場する作品については江ノ島電鉄を参照。

[編集] 外部リンク

マルチメディア
江ノ島電鉄線に関連するマルチメディアがあります。

最終更新 2009年11月7日 (土) 17:10 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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