油冷エンジン

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油冷エンジン(ゆれいエンジン)とは、エンジンオイルを冷却媒体として積極的に活用するエンジンである。潤滑に必要とする以上の大量のエンジンオイルをシリンダーヘッドやピストンの裏に噴射して熱を奪い、大型のオイルクーラーなどを用いて放熱することにより冷却効果を得る。しかし基本的には空冷エンジンの派生的存在であり、明確に区別すべきかどうかは意見の分かれるところである。

油冷システムとして特に有名なものにスズキSACS(Suzuki Advanced Cooling System)が挙げられる。これはシリンダーヘッド内部にオイルを噴射するノズルが潤滑系とは別に設けられており、ここから燃焼室側へオイルを勢い良く吹き付けることにより熱境界層を破壊しつつ、効率的に冷却を行うものである。水冷エンジンのように別個独立した冷却装置を必要としないため、簡略かつ軽量に作れるのが利点。オイルによる冷却は全体の冷却量の50%以上を担っている。しかし、潤滑油冷却水に比べて比熱が劣ることから、極限状態での油冷エンジンの冷却効率は水冷エンジンに劣る。

水冷システムが発達した現在ではあまり見られなくなってきたが、軽量さと冷却による効率とのバランスがとれる事から、オートバイの一部車種では、今でも油冷エンジンが採用されている。2007年5月現在においてはスズキの単気筒エンジンと、ヒョースンモーターV型2気筒エンジンおよび単気筒エンジンに油冷機構が用いられているが、環境問題の観点から水冷に劣ることが明確な多気筒エンジンについては、それが搭載されたバンディット1200/S及びGSX1400油冷ファイナルエディションという特別仕様車の発売をもって姿を消すことになった。

なおポルシェ・911の空冷モデルは、大量のエンジンオイルで燃焼室温度をコントロールしており、広義の意味で空油冷エンジンに該当すると言える。

BMW4バルブRシリーズは空冷エンジンであるが、排気ポート周辺に冷却専用のオイル通路を持ち、オイルヘッドと呼ばれている。

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最終更新 2009年6月3日 (水) 13:47 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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