浦沢義雄

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うらさわよしお
浦沢義雄
別名 うらさわよしお
生年月日 1951年1月21日(58歳)
出生地 日本の旗日本東京都
民族 日本人
ジャンル 放送作家、脚本家
活動期間 1979年 -

浦沢 義雄(うらさわ よしお、1951年1月21日 - )は日本放送作家脚本家東京都足立区出身。

目次

[編集] 概要

高校卒業後、放送作家として『巨泉・前武のゲバゲバ90分!!』『カリキュラマシーン』など、数々の番組の構成に参加。脚本家としてのデビューは1979年日本テレビで放送された『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』第68話「カジノ島・逆転また逆転」。それ以前の履歴は、本人が過去を語りたがらないこともあり詳らかでないが、作家になる前はダンサーであったらしく[1]、『はれときどきぶた』や『うたう!大龍宮城』、『ボボボーボ・ボーボボ』、『おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ』などの作品にもその影響が見て取れる。

1981年に始まった東映不思議コメディーシリーズでは、全作品の脚本に携わっている。また、シリーズ内の『どきんちょ!ネムリン』、『うたう!大龍宮城』などでは挿入歌の作詞を手がけた。

その縁から、作風が似ている月曜ドラマランド枠の中でも東映制作の作品を多数執筆しており、水木しげる原作『悪魔くん』や、おニャン子クラブ主演「三代目はおニャン子お嬢さま?! 花吹雪893組」を手がけた。 1980年代の一時期、「うらさわよしお」名義で活動していた。

2003年には小説『たまご和尚』(絵:タムラノボル)を発表。

2009年7月から、テレビ東京の深夜ドラマ『俺たちは天使だ! NO ANGEL NO LUCK』で、久々に実写ドラマのシナリオに挑戦。当初は半年間担当する予定だったが、諸般の事情により、1クールで降板となった[2]

[編集] 人物、作風

  • 浦沢作品の多くはシュールな作風や奇抜さなどにおいて独自の世界を作り上げており、“浦沢ワールド”などと呼ばれ、特撮・アニメともに多くのファンを持つ。頻繁に登場するキャラクターは性格のキツイ美少女、大人びた子供、常軌を逸した言動の秀才、喋る無生物(自販機、ラーメン、ATM等)が挙げられ、原作のないオリジナル作品や、原作があっても脚本家サイドに自由な裁量が与えられた作品には、ほぼ登場する。
  • 無生物が活躍する作品が多いことついては、「俺の場合、人間が嫌いなんだ。書いてて面白くない。(…)役者の熱演より、鍋が喋った方が面白いだろうって」と述べている[3]。また、放送作家時代に参画していたバラエティ番組『カリキュラマシーン』でタイルや文字、数字が乱舞していたので、無生物を好むのはその影響もあるという。無生物路線の中では、不思議コメディーシリーズの『ペットントン』の第30話「横浜チャーハン物語」が、特に気に入っていると回想(チャーハンとシュウマイの駆け落ちを、実写で大真面目に映像化している)[4]
  • 多くの脚本家が重要視しているドラマ性やキャラクターを深く書くことよりも、アイデアの面白さや話の展開を重視している。「アイデアが書きたいことで、それを書きたいからしょうがなくてドラマ部分を書く。それくらいの気持ち」[3]なのだという。「もともとそんなに話をたくさん作れるようなタイプじゃない。話はだいたい同じパターンの繰り返しでアイデアが変わっているだけ」[3]とも話している。
  • 作中に、頻繁にゲイが登場する。『ペットントン』で、レギュラーの少年が主人公の少年に恋していて「かわいいおしりしてるな」とさわったりするが、「意識してやってた。当時子ども番組であそこまでやる人は絶対いなかったから」という[4]。ゲイに関しては、「小学校の時、同級生にオカマがいた」ので得意のネタになったらしい[1]
  • ドライな終わり方を好む。『うたう!大龍宮城』では、「エンディングの歌がラストカットのままの画面に突き放したように流れるのにこだわったんだ。時々、監督たちがそれを意識しないでカット変えたりしちゃうこともあったんだけれどね」という[4]
  • 基本的には明朗かつ不条理なコメディ作品を得意とするが、シリアスかつ不条理な作品もあり、ドラマ『世にも奇妙な物語』の『親切すぎる家族』では、仕事のために家庭を省みることが出来なかった男の淋しさを、仕事先で出会った家族達とのふれあいの中で描いている。
  • アニメーションの脚本も多数執筆しているが、「アニメはライターよりアニメーターの力のほうが強いから。(…)お手伝いしているという感じだね」と述べており、実写に思い入れがあるという。「俺はやっぱり映画が好きだから、実写なら映画のスタッフをやってるような気持ちになれるから」とも語っている[4]
  • 浦沢の脚本はト書きが簡素であり、監督の演出によって内容が大きく左右される事が多い。実写作品における坂本太郎、アニメ作品におけるワタナベシンイチといった監督とは、特に相性が合うといわれている。
  • シリーズ構成を担当する作品の脚本を、全話手掛けることも多い。業界内では全話書くのは珍しく、ある作品を担当する際に「全話書く」と言ったところ、プロデューサーが困惑し、念のために何かあった場合の為に代打として数名の脚本家を用意しておいたが、見事全話を書ききったという。「気分としては全部自分で書く方がラク。(他の脚本家と分担すると)人のホンを読まなきゃいけないからさ、そういうの苦手なんだ(笑)」という[4]
  • 癖が強い為、自分以外の脚本家がシリーズ構成をしている作品や原作つき作品などで作品の雰囲気を壊してしまう場合があり、その作品のファンからバッシングされることも多い(『激走戦隊カーレンジャー』では敵が芋羊羹を食べて巨大化するなどの過去のシリーズとは大きく異なる内容に好評もあった反面、一部の戦隊ファンが嫌悪感を示した)。しかし、その作品のコメディの範囲を広げるなど作品に新鮮味を持たせることも寡数ながらある。結果的に『カーレンジャー』は、年間の平均視聴率では戦隊史上ワースト2を記録したものの、作風を変えることなく、ギャグ路線は最終回まで継承された。
  • 初期は作風が理解されず『ロボット8ちゃん』第3話で「殴ってくれ打ってくれ」と頼むマゾロボットを登場させたことが社内で問題になって一時的に番組を降ろされたり[5]、『不思議少女ナイルなトトメス』では子供達の喧嘩の中で「子供の産めない体にしてやる」という台詞を出したためPTAから抗議を受けたことがある。
  • OV『大予言 復活の巨神』は多額の予算をかけた作品で、東映監督の小林義明は当初浦沢にシナリオを依頼し、浦沢は脱稿した。小林はその完成脚本を気に入ったが、社内から大反対にあい、シナリオが没になった。結局浦沢は降板し、脚本は江連卓が代わりに担当した。
  • 人造昆虫カブトボーグ V×V 』では、浦沢の担当する話はシュールな展開・結末を迎えることが多く、特異な内容である本作品の中でも、とりわけ異様なエピソードに仕上がっている。ファンの間で、「浦沢回」という愛称で親しまれている。彼の担当する話の中には「何らかの食べ物を批判するシーン」(カツ丼ラーメンを登場人物が「まずいまずい」と批判する)や「主人公達に周りの登場人物が物を投げつけるシーン」が登場する。
  • デビュー以来ワープロは使わず、執筆は全て手書き。携帯電話やパソコン、DVDプレーヤーは所有しておらず、ビデオデッキも長年壊れたままだという。テレビでアニメーションを見る習慣がないので、自身のアニメ作品は「比較的、観ない方」。制作会社より作品サンプルが送られてきても、知人や息子にあげてしまう(たまに息子のプレステ2で見る)ともインタビューでは語っている[6]

[編集] 関連、周辺人物

[編集] 主な脚本作品

[編集] TVアニメ(放映年順)

[編集] シリーズ構成、及びチーフライター担当作品

[編集] その他脚本参加作品

[編集] 特撮(放映年順)

[編集] メインライター担当作品

※この内「ペットントン」「美少女仮面ポワトリン」「不思議少女ナイルなトトメス」「うたう!大龍宮城」は、全話執筆を行なっている[7]

[編集] その他参加作品

[編集] ドラマ

[編集] ビデオ

[編集] 映画

[編集] 主な構成作品

[編集] 主な作詞

[編集] アニメ、実写作品

  • 赤い夕陽のバラバラマン(ロボット8ちゃん1stED 「八手三郎」名義)
  • 8ちゃん音頭(ロボット8ちゃん挿入歌)
  • ストップ・ザ・ネムリン(どきんちょ!ネムリン挿入歌)
  • タイムスリップおじさん(どきんちょ!ネムリン挿入歌)
  • 寝不足怪人イビキ(どきんちょ!ネムリン挿入歌)
  • 夢のサクセススクール(どきんちょ!ネムリン挿入歌)
  • 明日からムテキ!(もりもりぼっくん挿入歌)
  • 栄光のもりもりぼっくん(もりもりぼっくん挿入歌)
  • サムシング、それは‥(もりもりぼっくん挿入歌)
  • 気軽にシリアス(じゃあまん探偵団魔隣組挿入歌)
  • サブマリンマーチ(じゃあまん探偵団魔隣組挿入歌)
  • ジゴマIII世(じゃあまん探偵団魔隣組挿入歌)
  • 救ってジゴマ(じゃあまん探偵団魔隣組挿入歌)
  • マリンのハート(じゃあまん探偵団魔隣組挿入歌)
  • 目を閉じて(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • ログマ イタコタ(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • 哀しみと空き缶(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • メソメソ(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • ラブ ラブ ラブ(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • ウニ!ハイ!(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • この世にまさしく(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • 私は哀しい(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • 美しい心(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • 一番街に(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • 美しい心 part II(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • 選ばれし者(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • 魚が笑った(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • シーラカンスは昔(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • するする(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • ピーター!(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • 私はヒラマサ(うたう!大龍宮城挿入歌)
  • もしも そらから(ノンタンといっしょED)
  • 夢見るゾンネット(激走戦隊カーレンジャー挿入歌)
  • わたしの歌を聴いてほしい(ひみつのアッコちゃん(第3期)ED)
  • 恋するヤツデンワニ(爆竜戦隊アバレンジャー 挿入歌)
  • いつか王子様と……(オペレッタ狸御殿挿入歌)
  • お好きな髪は?(オペレッタ狸御殿挿入歌)
  • 思い下りますな(オペレッタ狸御殿挿入歌)
  • 快羅須山の極楽蛙(オペレッタ狸御殿挿入歌)
  • 月光浴のノクターン(オペレッタ狸御殿挿入歌)
  • 恋する炭酸水(オペレッタ狸御殿挿入歌)
  • 狸の事情、人の事情(オペレッタ狸御殿挿入歌)
  • 人は病(オペレッタ狸御殿挿入歌)
  • びるぜん婆々のマイウェイ(オペレッタ狸御殿挿入歌)
  • 霊峰・快羅須山のララバイ(オペレッタ狸御殿挿入歌)
  • 私は神になりたい(オペレッタ狸御殿挿入歌)

[編集] その他テレビ番組

[編集] 歌謡曲

  • ゴリラの一郎花とさけ(常田富士男
  • くまちゃん(モダンチョキチョキズ
  • 季節はずれのチューリップ(三ツ矢雄二
  • 警察犬レックス(丸山美雄)
  • 僕の失恋野球(不明)
  • スカートめくりのスキップ(不明)
  • 栄光のユニホーム(不明)

[編集] 主な著作

[編集] 小説

  • 洗濯機の退屈(文芸誌「リトルモア」Vol.1)
  • 冷蔵庫の不安(文芸誌「リトルモア」Vol.3)
  • たまご和尚(リトルモア)
  • オペレッタ狸御殿(河出文庫

[編集] 脚注

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  1. ^ WEBアニメスタイル 小黒祐一郎『アニメ様の七転八倒』 第32回「浦沢脚本とホモの少年」
  2. ^ そのため、浦沢が描いていたGフロンティア事件を終結させた上で、10月以降の2クール目はシチュエーションドラマ『俺たちは天使だ! NO ANGEL NO LUCK 3D』として放送されている。
  3. ^ 「東映ヒーローMAX」Vol.13(辰巳出版)
  4. ^ 「東映ヒーローMAX」Vol.14(辰巳出版)
  5. ^ 「東映ヒロインMAX」Vol.5(辰巳出版)
  6. ^ WEBアニメスタイル 期待のミュージカルアニメ『練馬大根ブラザーズ』おろしたてインタビュー
  7. ^ 但し「美少女仮面ポワトリン」は、総集編(33話)のみ監督の岩原直樹が構成を行っている。また「もりもりぼっくん」も、全39話中2話(22話、29話)を除いて浦沢が執筆。

最終更新 2009年11月4日 (水) 12:06 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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