海のトリトン

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海のトリトン
ジャンル ファンタジーアニメ
アニメ
原作 手塚治虫
監督 富野喜幸
プロデューサー 西崎義展
アニメーション制作 アニメーション・スタッフルーム
製作 朝日放送
アニメーション・スタッフルーム
放送局 朝日放送
放送期間 1972年4月1日 - 1972年9月30日
話数 全27話
コピーライト表記 ©1972 手塚プロダクション東北新社
映画:「海のトリトン 劇場版」
監督 舛田利雄
制作 オフィス・アカデミー
封切日 1979年7月4日
上映時間 139分
コピーライト表記 ©1972、1979 手塚プロダクション・東北新社
テンプレート使用方法 ノート

海のトリトン』(うみのトリトン)は、手塚治虫漫画。および同作を原作としたテレビアニメ

目次

[編集] 概要

サンケイ新聞1969年9月1日から1971年12月31日まで新聞漫画『青いトリトン』として連載、タイトルはアニメ放送開始に伴い『海のトリトン』に改められた。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] 漫画(原作版)

当初、海棲人類トリトン族の赤ん坊「トリトン」を拾ってしまった漁村の少年「矢崎和也」を主人公とし、抗争に巻き込まれた第三者の冒険と根性のストーリーになるはずだったが、作者自身が純然たる冒険活劇とした方が作品として面白くなる事に気づき(秋田書店版の前書きにて著者自らが語っている)、物語中途で和也を失踪させ、主人公をトリトンに交代させた。

アニメ版のストーリーに比べて、トリトンが陸の人間として成長し、知識と武術を習得して海に出るまでを丹念に描き、水中でも息が出来るだけのようなトリトンが海の怪物にも等しいポセイドン族と互角に戦える理由を説明している。ポセイドン族との抗争の他、トリトン族と人間との好意的とは言いがたい接触がストーリーのもう一本の柱になっている。

[編集] 原作版サブタイトル

  1. 第1章『トリトンの誕生』
  2. 第2章『和也東京へ行く』
  3. 第3章『丹下全膳』
  4. 第4章『運命の日』
  5. 第5章『金色のイルカ』
  6. 第6章『武骨丸の秘密』
  7. 第7章『ターリン』
  8. 第8章『洋子の家』
  9. 第9章『ドデカポーダ』
  10. 第10章『ピピ子』
  11. 第11章『ヘプタポーダ』
  12. 第12章『ターリンの逆襲』
  13. 第13章『ドリッペ』
  14. 第14章『洋子の病気』
  15. 第15章『変身』
  16. 第16章『三匹の殺し屋』
  17. 第17章『ガノモス』
  18. 第18章『赤潮』
  19. 第19章『ドロテアの最期』
  20. 第20章『甲ら島へ!』
  21. 第21章『ポセイドンの要塞』
  22. 第22章『きさきえらび』
  23. 第23章『ウミワタ』
  24. 第24章『魔獣ゴーブ』
  25. 第25章『ゴーブ退治』
  26. 第26章『愛のかたみ』
  27. 第27章『ヨットにのって』
  28. 第28章『サンゴ礁の侵入者』
  29. 第29章『日本上陸』
  30. 第30章『高潮』
  31. 第31章『ミイラス将軍』
  32. 第32章『ポセイドンの最期』
  33. 最終章『トリトンよ永遠に』

[編集] 単行本

[編集] アニメ

1972年4月1日から同年9月30日までABC制作、TBS系で毎週土曜日19時 - 19時30分に全27話が放送された[1]。元々は虫プロダクションでアニメ化する予定でパイロット版まで制作されたが、虫プロの経営悪化による混乱の中、アニメ化の権利を後に『宇宙戦艦ヤマト』を制作する西崎義展が取得。西崎のテレビアニメ初プロデュース作品であり、富野喜幸(現・富野由悠季)の初監督作品となる。『ふしぎなメルモ』のスタッフと虫プロ商事のスタッフを中心に設立されたアニメーション・スタッフルーム[2]で製作されることとなった。こうした製作の経緯があったため、手塚は秋田書店版の単行本のカバー袖のコメントで、テレビまんがのトリトンは自分のつくったものではないとの断りを入れている[3]

アニメ版では原作にあったトリトン族と人間との関わりの部分を切り捨て、物語全体の鍵を握る「オリハルコンの短剣」を登場させて、圧倒的な敵を相手に戦闘が成り立つことを説明している。本作は『鉄腕アトム』や『リボンの騎士』等とは違って虫プロの色は手塚治虫のスターシステムキャラクターは全く登場しなかった。

[編集] 玩具

  • スポンサーの中嶋製作所が商品化したポセイドン族は「ウルトラ怪獣」とされ、価格もブルマァクの怪獣ソフビ同様350円。バキューラやゲプラー等の怪獣は商品化されなかった。また当時、バンダイの「わんぱくイルカ」のヒットに便乗しルカーが同様に水中モーターを搭載して商品化されている。

[編集] オープニングアニメ

オープニングアニメーションの作画が放映開始に間に合わなかった最初の作品でもあり、かぐや姫須藤リカがエンディング・テーマ『海のトリトン』を歌う映像を約1クールの間、オープニングと入れ替えて用いていた。主題歌である『GO! GO! トリトン』は、早い時期にミュージックエイト社による吹奏楽譜がリリースされたこともあり、多くの学校で吹奏楽の演奏曲目として使用されている。特に高校野球の応援によく演奏される曲目でもある。

[編集] 再放送

再放送に関しては、1975年3月31日にABCテレビがテレビ朝日系列ネットチェンジしたことにより、テレビ朝日系列のある地域では、静岡放送静岡けんみんテレビ中国放送広島ホームテレビ、等その局に移譲して行われていたところもある。また後年、毎日放送(MBS)のアニメ再放送枠「ヒーローは眠らない」でも放送された。

[編集] アニメ史上の評価

本作は『宇宙戦艦ヤマト』以前に高年齢層に人気を博した作品で、アニメブームの先駆者として『ルパン三世』と並んで重要とされる[誰?]作品。また日本で初めてテレビアニメのファンクラブが作られた作品で、とりわけ女性ファンの人気が高かった[要出典]

後に西崎の『宇宙戦艦ヤマト』と富野の『機動戦士ガンダム』が大ヒットしたことで、本作は再評価された。1978年1月25日には、「アニメ愛蔵盤シリーズ」の1作として本作のサウンドトラック『海のトリトン』(CS-7044)が発売され、オリコンLPチャートで最高4位[4]を記録した。

アニメブームが到来すると、テレビ版を再編集した劇場版前編(74分)が1979年7月4日に『宇宙戦艦ヤマト』『さらば宇宙戦艦ヤマト』の再上映のアンコールイベント『宇宙戦艦ヤマト・フェスティバル』で公開されたが、後編(65分)は未公開であったが、前後編を合わせて収録した完全版が2002年3月にパイオニアLCDよりDVDで発売されている[5]。また本作は富野喜幸の初監督作品として、守るべきものに追われる主人公、トリトン族が悪でありポセイドン族が善という衝撃のラストが後の『無敵超人ザンボット3』に繋がるとしてしばしば比較される[要出典]

ケイブンシャが発行した『大百科シリーズ112 世界の怪獣大百科』では、本作に出てきた一部のポセイドン族やメドンが紹介されている。

[編集] DVD

本編はDVD-BOXとして2001年9月21日に発売されている。また2002年10月25日には、全5巻の単品DVDも発売されていた。しかし劇場版とBOXと単品版は廃盤扱いのため入手困難になり、オークションや中古DVD・ビデオ店やまんだらけなどでは値段が高騰していた。2009年9月11日東北新社より、TV版と劇場版を完全収録したDVD-BOXが発売された。

[編集] アニメ版ストーリー

老漁師一平に岬で拾われた緑の髪の赤子は、トリトンと名づけられ育てられるが不吉な髪の色として疎外される。ある日一頭の白いイルカ、ルカーに出会う。ルカーは、トリトンが人ではなく、海棲人類トリトン族の最後の生き残りであること、トリトン族は七つの海を支配し、暴虐を尽くすポセイドン族と戦う運命にあることを告げる。イルカの言葉が判ること自体に狼狽し、それを信じようとしないトリトンであったが、一平がトリトンと一緒に拾ったトリトン族の衣装と宝物「オリハルコンの短剣」を発見し、ルカーのいうことが真実だと知る。そのとき、トリトンを発見したポセイドン族の尖兵が漁村を襲い、トリトンは村を救うため、海への旅立ちを決意する。トリトン族の他の生き残りを探すため、父母の仇、村の仇であるポセイドン族を倒すため……。

苦難の旅の果て、ポセイドン族の本拠地へのりこんだトリトンは衝撃の真実を知る。ポセイドン族はアトランティス人によってポセイドンの神像の人身御供として捧げられた人々の生き残りであり、トリトン族は彼らに滅ぼされたアトランティス人がポセイドン族に復讐するために生み出した新人種であった。ポセイドン族は安心して地上で暮らすためにトリトン族を虐殺してきたのである[6]

[編集] スタッフ(TV版)

  • 原作:手塚治虫
  • プロデューサー:西崎義展
  • 連載:産経新聞、テレビマガジン、たのしい幼稚園(クレジット無し)
  • 脚本:松岡清治辻真先宮田雪、松元力
  • 演出(総監督):富野喜幸
  • 演出(各話監督):富野喜幸、永樹凡人、正延宏三他
  • 演出助手:川田武範、山吉康夫、清水マサル、井出康道、田村善行
  • コンテ:斧谷稔、永樹凡人、正延宏三、山吉康夫、大貫信夫池原成利、西谷克和、平田敏夫、佐々木正広
  • キャラクターデザイン・作画監督:羽根章悦
  • 作画:古沢日出夫、落合正宗、石黒育、平賀みちる、塩田秀考、米川功真、坂井俊一、桜井美知代、タイガープロダクション、スタジオジョーク、スタジオテイク、タマプロダクションFプロダクション、アニメスター、高プロダクション
  • 美術監督:伊藤主計、牧野光成
  • 背景:勝又激、水谷昇、西芳邦、西原繁男、明石貞一、プロペロン、スタジオ・アクア
  • 撮影:菅谷正昭(スタジオ珊瑚礁)、高橋宏固、豊永安義、長谷川令子、佐藤博司、金沢和男
  • 仕上:西牧たみ子(アド・リブ)、高橋達雄、前田峯子
  • 音響監督:浦上靖夫
  • 音響制作:オーディオ・プランニング・U(クレジット無し)
  • 音楽担当:松原武俊
  • 音楽:鈴木宏昌
  • 効果:森賢二
  • 編集:菅谷正昭(スタジオ珊瑚礁)、高橋宏固、豊永安義、長谷川令子、山本栄子、むつごろう一座
  • 製作助手:片山秀男
  • 文芸進行:鶴見和一
  • 製作担当:鈴木紀男
  • 製作担当プロデューサー:黒川慶二郎
  • 製作協力:朝日フィルム
  • 録音:アオイスタジオ
  • 現像:東洋現像所
  • 制作:ABC、アニメーションスタッフルーム
  • 主題歌
  • 挿入歌
    • 『海のファンタジー』(作詞:山川庄太郎/作曲:南こうせつ/歌:須藤リカ、かぐや姫/発売元:日本クラウン)
    • 『ピピのうた』(作詞:丘灯至夫/作曲:松山祐士/歌:広川あけみ/発売元:日本コロムビア)

[編集] スタッフ(劇場版)

[編集] 放送リスト

各サブタイトルは画面上表記どおり。また映画化においては、各エピソードに対し主な変更が加えられた。

  • ボトルショー(シリーズ全体で構成に影響の無い、一話完結エピソード)はカットである。
話数 サブタイトル 脚本 コンテ 演出 演出助手 作画 撮影 編集 背景 制作進行 劇場版での反映編集
1 海が呼ぶ少年 松岡清治 斧谷稔 富野喜幸 山吉康夫 石黒育
古沢日出夫
落合正宗
高橋宏固 辻井正則 勝又激 佐野禎史 物語の初端である為反映。
2 トリトンの秘密 永樹凡人 ? スタジオジョーク 菅谷正昭 ? ? ? 物語の基本設定が固まる話の為反映。
3 輝くオリハルコン 正延宏三 ? スタジオテイク ? ? ? ボトルショーの為、カット。但しドリテアとトリトンの戦闘、メドンの死は反映。
4 北海の果てに 辻真先 斧谷稔 富野喜幸 ? ? ? ? ? ? 殆ど反映だが、一部はカット。
5 さらば北の海 宮田雪 山吉康夫 ? ? ? ? ? ? ミノータスとの対決とプロテウス戦死を反映。
6 行け、南の島! 松岡清治 大貫信夫 ? ? ? ? ? ? 第10話に統合。トリトンがピピを連れ戻す以外のシーンは全べてカット。
7 南十字星のもとに 辻真先 山吉康夫 ? ? ? ? ? ? ボトルショーの為、カット。
8 消えた島の伝説 松元力 大貫信夫 ? ? ? ? ? ? ボトルショーの為、カット。
9 ゆうれい船の謎 富田宏 山吉康夫 清水マサル タイガープロ
古沢日出夫
菅谷正昭 高橋宏固 勝又激 佐野禎史 ボトルショーの為、カット。
10 めざめろ、ピピ! 松岡清治 池原成利 井出康道 タマプロダクション ? 菅谷正昭 水谷昇
プロペロン
芝野達弥 殆ど反映だが、一部はカット。
11 対決・北太平洋 宮田雪 山吉康夫 清水マサル 石黒育
古沢日出夫
? 高橋宏固 勝又激 佐野禎史 殆ど反映だが、一部はカット。
12 イルカ島大爆発 松岡清治 斧谷稔 田村善行 塩田秀考
タマプロダクション
菅谷正昭 むつごろう
一座
? 芝野達弥 (前編)のラスト。イルカ島崩壊のみ反映だが一部はカット。
13 巨獣バキューラの追撃 松元力 山吉康夫 川田武範 落合正宗
平賀みちる
? 高橋宏固 勝又激 岡吉弘 ハイライトシーン以外のシーンはカット。
14 大西洋へ旅立つ 辻真先 斧谷稔 田村善行 米川功真 ? 菅谷正昭 西芳邦
スタジオ
アクア
井出康道 ボトルショーの為、カット。
15 霧に泣く恐竜 宮田雪 大貫信夫 川田武範 石黒育
Fプロダクション
? 豊永安義 勝又激 川畑健二 漂流シーンとポリペイモス処刑のみ反映だが、恐竜のシーンはカット。
16 怪人レハールの罠 辻真先 西谷克和 田村善行 タマプロダクション
アニメスター
? 菅谷正昭 西原繁男 佐野禎史 レハール登場と海底洞窟のみ反映。
17 消えたトリトンの遺跡 松元力 平田敏夫 川田武範 石黒育
Fプロダクション
? 豊永安義 勝又激 岡吉弘 ボトルショーの為、カット。
18 灼熱の巨人タロス 辻真先 大貫信夫 田村善行 アニメスター 菅谷正昭 ? 明石貞一 吉岡優一 ピピとフィンがさらわれるシーン以外は、全べてカット。
19 甦った白鯨 宮田雪 佐々木正広 川田武範 石黒育
Fプロダクション
高橋宏固 ? 勝又激 佐野禎史 ボトルショーの為、カット。
20 海グモの牢獄 松岡清治 斧谷稔 田村善行 山プロダクション 菅谷正昭 ? 西芳邦
スタジオ
アクア
井出康道 殆ど反映。
21 太平洋の魔海 辻真先 山吉康夫 川田武範 石黒育
Fプロダクション
豊永安義 ? 勝又激 佐野禎史 ヘプタボーダの戦死のみ反映。
22 怪奇・アーモンの呪い 宮田雪 大貫信夫 田村善行 スタジオジョーク
アニメスター
菅谷正昭 ? ブロベロン 川畑健二 ボトルショーの為、カット。
23 化石の森の闘い 松岡清治 斧谷稔 山吉康夫 Fプロダクション
高プロダクション
佐藤博司 ? 勝又激 佐野禎史 殆ど反映。
24 突撃ゴンドワナ 辻真先 池原成利 田村善行 坂井俊一
桜井美知代
菅谷正昭 ? 明石貞一 丸山秀男 ボトルショーの為、カット。
25 ゴルセノスの砂地獄 宮田雪 斧谷稔 川田武範 石黒育
Fプロダクション
タイガープロ
? 長谷川令子 勝又激 佐野禎史 ネレウス処刑のみ反映。
26 ポセイドンの魔海 辻真先 大貫信夫 田村善行 坂井俊一
桜井美知代
菅谷正昭 ? 西芳邦
スタジオ
アクア
川畑健二 ボトルショーの為、カット。但し、難破船での戦闘のみ反映。
27 大西洋 陽はまた昇る 松岡清治[7] 斧谷稔 川田武範 石黒育
Fプロダクション
タイガープロ
金沢和男 山本栄子 勝又激 佐野禎史 殆ど反映。

[編集] 登場人物(原作も含む)

本作の声優陣は『宇宙戦艦ヤマト』と同く、青二プロダクションを起用しているが、本作では東京俳優生活協同組合も起用された。

トリトン:塩谷翼
トリトン族の生き残りで13歳の少年。赤ん坊の時に猪の首岬の洞窟に置き去りにされ、和也(アニメでは漁師の一平)に拾われて育てられる。ルカーの話によって自らの出生を知り、村にポセイドンの被害が及ぶことを恐れ、村を捨て自ら海へと旅立つ。アニメでは髪が緑色。原作ではナイフ投げの名人でアニメよりも最初から精神的に大人である。第32章では不死身のポセイドンを倒すためを宇宙へ追放させ、自分の運命と命を共にした(サンデーコミックス版ではポセイドンの要塞に特攻し)。パイロットフィルムでは超能力でポセイドン族に立ち向かう。
ピピ:広川あけみ
トリトン族の生き残りで人魚の少女。アニメでは北の海でアザラシのプロテウスに育てられる。慎重なトリトンとは対照的に、勝気で好奇心旺盛。その性格が災いして敵の罠に落ちることもしばしば。初期はかなり生意気な牲格でトリトンを嫌っていたが、中期からトリトンとの友情が高まり、素直な牲格になった。原作の名では「ピピ子」として登場しているが、大幅に異なっており、幼いときからおませさんで最初からトリトンの恋人でもあり、第22章ではポセイドンの妃に選らばれ、「ピンキー」の名でポセイドン一族を渦潮に誘い込み逃げようとしたが、囚われの身となり結婚される直前に搭から脱出し、第32章でトリトンと結婚し、7人の子供を生むが最終章ではトリトンの死により未亡人となってしまった。パイロットフィルムではポニーテールの髪型。
ルカー:北浜晴子
黄金の(アニメでは白)イルカ。トリトンの乳母的な存在。甥にイル・カル・フィンがいる。放送版のアニメのみ額に黄色いV字マークがある。
イル:大竹宏
イルカ三兄弟の長男。メガネをかけている。原作ではしっかり者。
カル:肝付兼太
イルカ三兄弟の次男。頬の斑点が特徴。原作ではおっちょこちょい。
フィン:杉山佳寿子
イルカ三兄弟の三男。ピンクの法螺貝をヒモで結んで頭につけている。原作では「フニャ~」しか言わない怠け者で、法螺貝を持っていない。
ガノモス(原作のみ)
数千年の年月を生きる体長数十メートルの巨大な亀。長命のため、知識はきわめて豊富で、ポセイドン一族とも交友があるなど、人脈も幅広い。当初は中立的な立場に身をおき、トリトンにはポセイドンと和睦する事を勧めていたが、ポセイドンの裏切りの後はトリトンと共にポセイドンの城に侵攻した。かなりの老齢で寿命が近かったため、戦いの後まもなく死亡し、その亡骸はトリトン一族の隠れ家となった。
メドン:外山高士(TV版)、塩見竜介(劇場版)
巨大な海亀。フィンの持つ法螺貝は元々メドンの甲羅の割れ目に隠してあった。トリトン救出に向かうが、ドリテアの罠にはまり、海底火山の爆発で命を落とした。原作の「ガノモス」に相当。
矢崎和也(原作のみ)
15歳の中学卒業の少年で、赤ん坊のトリトンを岬の下におりていって拾う。同時に襲ってきた津波で父親を失い、海を根む。血の気の多い性格で、原作ではその性格のせいで彼の給料を横領していた先輩をカッとなって刺殺してしまった。トリトンを弟としてかわいがっている。
一平じいさん:八奈見乗児
本家のばあさん(アニメ版ではオトヨばあさん):津田まり子
和也の父の母。トリトンのせいで和也の父が死んだとして、彼をたたりの子として嫌い、成長して村に戻ってもなお嫌う。原作では少女時代には海人との悲恋物語があった。
トリトンの父:野田圭一
トリトンの母:沢田敏子
プロテウス:滝口順平
ピピの養父に当たるアザラシ。ミノータスによって氷付けにされ、死亡。
ラカン:峰恵研
インド洋に住むシーラカンス。ヘプタポーダの脱出を助けた罪でポセイドンによって死なない体に変えられたが、オリハルコンの短剣の輝きで呪いが解けて絶命した。
ジェム:山本圭子
ポセイドン:北川国彦
ポセイドン族の首領で巨大な石像。トリトンの持つオリハルコンの短剣の輝きに引かれる。原作とパイロットフィルムでは獣的なデザインで特殊な言葉でしゃべっていて、トリトン族だけでなく公害などにより海を荒らす地上人を攻撃するための要塞を建造している。ポセイドン王は代々不死身の体を持っており、歴代の149人のポセイドン王が砦に眠っている。
ターリン(原作のみ)
ポセイドン族の殺し屋。トリトンの両親を殺した。エビカニのように脱皮する事ができる。陸ではトリトンと対決せず、海の中やポセイドン要塞で対決する手下。最期は要塞で対決したところ、皮を脱いだ時点で、潰されて死亡。
ドリテア:沢田敏子
北太平洋の女司令官。武器は鞭。トリトン征伐に失敗し、ポセイドン族の掟に従い、海底火山の噴火口に身を投げ自ら命を断つ。原作の名では「ドロテア」であるがかなりデザインが異なっている。
ヘプタポーダ:中西妙子
ポセイドンが人間から作り出したポセイドン族でありながら青い海と太陽に憧れていたために、永久追放され、南太平洋のはずれの海グモの牢獄に閉じ込められていたが、望みを叶えるという条件でトリトン征伐に参加する。ポセイドン族には珍しく美しい女性の姿をしている。何匹ものカマスを「生きた剣」に変えて戦う。トリトンとの戦いで自分の憧れていた太陽の下では輝きが強すぎてポセイドン族は生きられないと悟り、ポセイドンを裏切りトリトンに加担する。レハールの居場所をトリトンに知らせるが、自身はレハールに殺される。原作ではポセイドンの娘で陸で沖財閥と取引にした所をトリトンに襲われるが命拾いし、救われ、戦い合う事に疑問を持ち、最後は兄からトリトンを殺すように言われるも自殺した。「あなたとお友達になりたいのよ。」「あなたのことが好きよ。」とのセリフからもトリトンには少なからず好意を抱いていたと思われる。
ポリペイモス:加藤精三
鮫人で南太平洋の司令官。幾度もトリトン征伐に失敗し、その責任からポセイドン族の掟に従ってマーカスに処刑される。
ミノータス:柴田秀勝
ポセイドンが人間から作った、北極海の司令官。武器は口から吹く冷気。トリトン達を海の墓場に誘い込み、襲撃するも、トリトンのオリハルコンの短剣で倒される。パイロットフィルムではミノータスらしき怪獣が登場した。
マイペス:加藤修→野田圭一
ポセイドンが人間から作った、南極海の司令官。ミノータスとは元の人間が兄弟にあたる。兄ミノータス共にトリトン達を海の墓場に誘い込み、襲撃するも、ピピが付けたアルコールランプの炎を浴びて火達磨となり、海底に没した。
レハール:富田耕生
マンドリル顔で頭に角を持つ男で幻覚術を使う。ポセイドンの命により2000年の眠りから目覚め、ドリテア、ポリペイモス亡き後の太平洋全域の指揮を任された。裏切り者であるヘプタポーダを倒すも、直後にオリハルコンの輝きを直視したために失明、海底を永久に彷徨うこととなり、ポセイドンにも見捨てられる。原作でも登場するが、かなりデザインが異なっていた。
マーカス:矢田耕司
ポセイドンが命令伝達に使う、瞬間移動のできるタツノオトシゴ。武器は口から吹く毒針。
ネレウス:八奈見乗児→今西正男
セイウチの顔をした参謀。数々の刺客を送り込むもトリトンに大西洋入りを許し、失敗の責任を取ってポセイドンの命を受けたゲルペスに処刑される。
ゲルペス:兼本新吾増岡弘
赤肌の半魚人。ゴルセノスにそっくり。ポセイドン守護が任務。同族の親衛隊を率いている。
ブルーダ:中曽根雅夫山田俊司
虎模様で頭に角を生やしたインド洋の司令官。インド洋でトリトンを迎え撃ち、ブーメランを武器に戦うも敗れる。オリハルコンの剣の輝きがトリトンの力から発するものであることに気づいた。
ゴルセノス:水鳥鉄夫
頭に鶏冠の生えた、鱗に覆われた緑肌の半魚人。地中海の司令官。巨大なカブトガニに乗り、砂を使った攻撃や砂の分身でトリトンを苦しめた。乱暴者と言われる割りに頭が働くようで、オリハルコンの短剣を研究して対策を練り、鏡のような大きな盾を使って短剣の輝きを反射してみせたが、最期には砂の分身が洞窟の鍾乳石から滴り落ちる水に触れて固まり、自身は盾を手放したために敗れる。
クラゲ:渡部猛(第1話未放映版)、杉山佳寿子→吉田理保子
トリトン一行の動静を連絡する、連絡係。触手で岩を叩いて連絡を取り合う。
ポセイドン族長老:渡部猛
物語の黒幕。オリハルコンの短剣はアトランティス人が伝えたポセイドンの像を破壊する物だった。このオリハルコンの短剣はマイナスの力を持つナイフだった。ポセイドン族の真の目的はトリトン族を倒し、狭い世界を出て平和に暮らしたかっただけだった。
老人:永井一郎
海鳥:神谷明
イルカ:森功至、吉田理保子、水島鉄夫
沖洋子(原作のみ)
トリトンの陸での親友。沖財閥の娘。心臓が弱く医者にスポーツをする事を止められているが、父親への反抗心から、トリトンに泳ぎをならいたい、といって近づく。陸でのトリトン理解者。トリトンとともに村に行った時、ドロテアに毒の海に投げ込まれ、心臓発作を起こし死亡。
沖波三(原作のみ)
沖商事の社長。オトヨばあさんと同様にトリトンを嫌う男。ポセイドン族に操られ、ポセイドンの要塞を建設する材料を要求される。
トリトンの子供たち(原作のみ)
トリトンとピピ子の間に生まれた7つ子の子供たちで、虹の色にちなんでブルー、レッド、イエロー、グリーン、オレンジ、バイオレット、ダークブルーと名付けられた。性別はブルーとレッドのみ男で、ほかの5人は女。トリトンの死後、ブルーはトリトンの名を継ぎ、「ブルートリトン」と名乗った。
ゴーブ(原作のみ)
ポセイドンとピピ子の身代わりとなったウミワタの間に生まれたポセイドンの34人目の子供、味方すら食べる食欲からポセイドンとトリトンの共闘により倒される。アニメでは「バキューラ」として登場した。

[編集] パイロット版

虫プロ商事によってパイロット版が作られているがタイトルは産経新聞連掲載時のタイトルである『青いトリトン』を使用している。ストーリーの内容は原作版を基本にしているようだ。

虫プロ商事株式会社/1971年10月/9分/イーストマンカラー

[編集] スタッフ

  • 原作:手塚治虫
  • 原画:上口照人
  • 動画:小林準治
  • 音楽:富田勲?

[編集] キャスト

[編集] アニメと原作のラストの違い

原作
  • 不死身のポセイドンを宇宙へ追放させるため、息子のブルーと別れ、ポセイドンと共に宇宙へ立ち去ってしまう。その後、息子のブルーがトリトンの後を継ぎ、甲ら島になったガノモスで、ラストとなる。
アニメ
  • アトランティス大陸の遺跡の中に入ったトリトンは、全ての人が死に絶えた中でポセイドン族長老の亡骸(法螺貝)から衝撃の事実を聞かされる。それによると、ポセイドン族とは、その昔オリハルコンで出来たポセイドン神像の人身御供とされた人々の末裔で、彼らは神像から注ぐオリハルコンのエネルギーで生き永らえることが出来たが、オリハルコンのエネルギーなしでは生きられぬ身体となってしまった。彼らはアトランティス人に復讐するため、オリハルコンのエネルギーを使ってアトランティス大陸を海中に沈めるが、アトランティス人はオリハルコンのエネルギーに対抗する反オリハルコンの物質で出来た短剣を作り、滅亡間際にそれを水陸両用人種のトリトン族に託した。そのためポセイドン族は、後顧の憂い無く安心して暮らすために、オリハルコンの短剣を奪い取るべくトリトン族を追いつめ、そのために七つの海を荒らしまくっていただけだというのだ。要するに、反物質としてトリトンの持つオリハルコンの短剣(マイナスのオリハルコン)にはポセイドンの神像(プラスのオリハルコン)を自ずから引きつけてしまう力が元々存在していたのだ。トリトンは自らを追ってきたポセイドン像と差し違えて神像を破壊し、その時の大爆発によってポセイドンの神殿もろとも破壊されるが、からくも生き残ったトリトンたちが何処かへ立ち去ってゆくところでラストとなる。

[編集] 脚注

  1. ^ 本作よりTBS制作番組からABC制作番組に変更
  2. ^ 実際に制作の中心となったスタジオは主に東映動画のテレビアニメシリーズの下請けをこなしていた朝日フィルムで、監督の富野は虫プロ系のスタッフが使えなかったと後に述べた[要出典]
  3. ^ これについて富野は、NHKトップランナー』に出演した際、手塚は原作を失敗作だと考えていたのではないかと推察し、ストーリーの改変についても、かなり自由に任せてくれたとも回想していた。
  4. ^ 『オリコン・チャートブック LP編 昭和45年-平成1年』オリジナル・コンフィデンス、1990年、331頁。ISBN 4871310256
  5. ^ プロデューサーは西崎で、劇場アニメ版『宇宙戦艦ヤマト』を監督した舛田利雄が監督。
  6. ^ この最終話のプロットは富野が脚本を無視して絵コンテ作成時に独断で盛り込んだものであった。このアイデアは第1クール終了頃に思いついたものの、周りに相談すると確実に却下されると考えて富野は沈黙を貫いた。ただし富野は、例え何クールの放送になろうと最後はこうすると決めていたという。富野自身「これはもう職権乱用です」と断言している(『富野由悠季全仕事』キネマ旬報社 1999年)
  7. ^ 前述の通り、このクレジットは名目上であり、最終話の脚本は存在しない。

[編集] 番組の入れ替わり


[編集] 外部リンク


最終更新 2009年11月29日 (日) 17:34 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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