海外クール宅配便

海外クール宅配便の最新ニュースをまとめて検索!

海外クール宅配便とは、海外へ物品を冷蔵及び冷凍して輸送する宅配便の形態の一つ。

小荷物をドア・ツー・ドアで運送するサービスの一種。国際宅配便、国際エクスプレスと呼ばれるサービスの一種に分類される。海外ではスモールパッケージやパーセル、あるいはクーリエと呼ばれるサービスの一種である。

ある国における事務所、家庭あるいは工場など荷物の出発地における集荷から、それとは別の国の最終目的地への配達まで、様々な運送経路と運送モード(陸上、海上、航空)の組み合わせを必要とする一連の輸送について、一貫した運送責任を負ったうえで提供される運送サービスで、このうち、冷蔵や冷凍など低い温度環境保持のもとで行われるサービス。

[編集] 概略

これまで研究用試薬品の冷凍輸送のような緊急を要する特別な輸送手段として考えられてきた。しかし近年、一般商業ベースで大幅に利用され、物流の新たな方法と考えられ始めている。例えば食料品サンプルや、昨今の金余りの状況からくる寿司用高級魚の冷凍輸送などである。もともと航空輸送の利点は安全性、高速性、運航頻度、安定性、信頼性を特徴としており、ボーダレスな現代において航空機での冷凍、冷蔵のサービスは今後需要を見込める運送形態といえる。

郵便局で取り扱っているEMS(国際スピード郵便)や、FedEx、DHL、UPSと言った世界的に大きなネットワークを張ってDoor to Doorの国際宅配便サービスを行っている各社も現在のところ、冷蔵や冷凍と言った温度管理を行ったうえで世界各国に送ることが出来るようなサービスは提供していない。比較的規模が小さい専門業者の幾社のみが、この種のサービスを提供している。

EMSやDHLなど、一般の国際宅配便サービスは、各社のウェブサイトに運賃の案内が明記されているが、海外クール宅配便については、荷物の大きさ、重量、あるい配達先の国に区分された料金を明示しているところは一社もない。運賃は荷物の内容や、温度管理の状態、配達先の国、都市などによって大きく異なってくるものと考えられ、また、クール宅配便で送る必要があるような、食品や医薬品などは、世界いずれの国においても、大変厳しい輸入規制や管理法などが施行されているのが一般的で、これらの法規制をクリアすることも重要となる。


[編集] 国内クール宅配便と海外クール宅配便の違い

国内クール宅配便は、あくまで本邦内での荷物の輸送であり、内国貨物のまま集荷から配達までの一連の業務が完了する。すなわち荷物が外国貨物になることはない。それに対して、海外クール宅配便の場合は、内国貨物を外国に向けて送り出すことになり、どれだけ荷物が小さかろうが、送り人(荷主)が、個人であろうが、法人であろうが、その区分を問わず関税法上、輸出とみなされる。また、当然であるが、荷物の送り先の国では、同じく輸入とみなされる。

したがって、本邦から荷物が出る際には、日本の関税法、通関業法が定める輸出通関手続きや、その他輸出貨物について規制を課している外為法、輸出貿易管理令、文化財保護法、食糧法、大麻取締法などを始めとする様々な他法令に沿った通関申告手続き、輸出関連法申告手続きが不可欠となる。同様、荷物が送り先の国に入るときには、送り先の国が定める関税法をはじめ、動植物検疫法や食品衛生法、薬事法といった法令が定める通関申告手続きや検疫申告手続きなどを経る必要がある。

一般に、クール宅配便で運ぶような性質の荷物は、この輸出入にかかる各種申告手続きが非常に煩雑になることから、国内クール宅配便を提供している大手の郵便事業会社、ヤマト運輸、佐川急便なども、海外クール宅配便に関しては、パッケージ化された商品を出していないものと思われる。


[編集] 用途と可能性

これまで送ることが非常に難しかった生鮮食品や冷凍食品、お菓子や果物、惣菜などの加工食品を送ることを可能としてくれる。これまでは、貿易会社や輸出入商社のような冷蔵や冷凍のコンテナや倉庫、トラックなど設備を持った会社が、大量に輸送、輸出入したものを、買うしかなかったが、この国際クール宅配便は、ごく少量でも送れるため、輸出入専門業者でない個人や企業も気軽に、海外に、または、海外から、冷蔵や冷凍の品物を送ったり、取り寄せたりすることを可能としてくれる。

食品に限らず、医薬品や工業用素材、化学原材料、さらには最近さかんなバイオ、ナノテク分野における生成物や商品の輸送にも大きく貢献するものと思われる。近年の企業活動のグローバル化と、世界的な高度技術製品の浸透が進む今日においては、多国籍企業の研究開発活動や海外子会社における現地生産活動のスタートアップなどを、よりスムーズに実現させることは間違いない。

欧州、とりわけ北ヨーロッパでは、海外向けの温度管理を行う輸送サービスが、数年前からいくつかの企業によって手掛けられているが、非常に高額であり、ごく少量の輸送でも€3,000~€5,000程度、数十キロや数百キロともなると€10,000や€20,000程度、簡単にかかってしまうようで、この高額な費用がゆえに、一般には広く普及していない。日本においてはどの業者が、どの程度の価格でどのような質のサービスを提供しているかは、はっきりしていないが、欧州のように高額すぎると普及の妨げになると思われる。

最終更新 2008年11月19日 (水) 17:38 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【海外クール宅配便】変更履歴

ご利用上の注意