海岸物語 昔みたいに…

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海岸物語 昔みたいに…
ジャンル テレビドラマ
放送時間 毎週水曜21:00 - 21:54(54分)
放送期間 1988年 4月6日 - 6月22日(12回)
放送国 日本
制作局 TBS
企画 飯島敏宏
演出 松本健
山田高道
脚本 松原敏春
プロデューサー 松本健
浜井誠
出演者 奥田瑛二
麻生祐未
オープニング ゲット・バック・イン・ラブ山下達郎
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海岸物語 昔みたいに…かいがんものがたり むかしみたいに…)は、1988年木下プロダクション(現・ドリマックス・テレビジョン)とTBSが製作した。脚本は『金曜日には花を買って』などを手がけた松原敏春

ドラマの舞台となった鎌倉山のパン屋ボンジュールは話題になった。江ノ島江ノ電湘南モノレール等、湘南海岸周辺の風情が効果的に使われた。また主人公達也(奥田瑛二)の住居は、今はなき青山同潤会アパート(現表参道ヒルズ)という設定だった。

ドラマ主題歌は山下達郎の名曲『ゲット・バック・イン・ラブ』。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] ストーリー

サラリーマン生活10年。画家志望だった達也は広告代理店につとめていた。「あなたは前に進もうとしない。あなたは、ただよっているだけ!」2年間達也と同棲した信子は達也が引き止めるのを振り切り、達也のアパートを出ていった。信子が出て行くその日、ボンジュールの閉店を知らせるハガキを達也は目にした。ボンジュールは達也たち(+良平・進)が憧れていた「朋子さん」の父親が経営する鎌倉山湘南)のパン屋だった。ひょんなことからその昔、達也と良平と進は、この店に半ば住み込み、パン作りのバイトをやっていた。閉店の知らせが気になり、久しぶりにボンジュールを訪ねた達也は、フランスにいるはずの「朋子さん」と10年ぶりに再会した。

成り行きといくつかの思惑から、達也ら3人が週末パン作りを行い、新たに加わった女性2人がパンの販売を手伝うことで、ボンジュールは土日限定で営業を存続することになる。湘南の海を散歩、営業後はテーブルをかこんでみんなで食事、昔どおりお揃いのバーバリー(エンブレム付JK)を着て、「朋子さん」とのラミー…  達也たちにとって、一番楽しかった青春時代に舞い戻ったかのような、心地よい空間、心地よい時間だった。それは「前に進もうとしない」達也が、ついに過去に引きこもってしまったことでもあったが。

達也が中川真弓と一夜限りの関係をもったことがきっかけで、男女7人の関係がぎくしゃくしはじめる。悪い人はいないのに、誰もがどんどん傷ついていってしまう。いくつかの出来事が積みかさなるうち、楽しかった過去にはもう戻れないという当たり前の事実にぶち当たる。

進は証券会社を辞め、実家のある大阪で出直しをはかる。「朋子さん」は娘との生活を優先させ、フランスに戻っていく。達也はもう一度絵筆をにぎり、かつての夢を取り戻そうとする。ラストシーン、「百合ちゃん」と新緑の季節の同潤会アパート前(表参道)は美しかった!

『海岸物語 昔みたいに…』は再生の物語だった。

[編集] キャスト

[編集] 回ごとのサブタイトル

  • 第1回 『再会の時』
  • 第2回 『パンと男たち』
  • 第3回 『海と女たち』
  • 第4回 『私のさくらんぼ』
  • 第5回 『誘惑しないで』
  • 第6回 『雨にボンジュール』
  • 第7回 『描きかけの絵』
  • 第8回 『君には笑顔が似合う』
  • 第9回 『激情海流』
  • 第10回 『焦げたフランスパン』
  • 第11回 『海を見つめて』
  • 最終回 『想い出に別れを告げて』

[編集] 主題歌

[編集] スタッフ

  • 企画:飯島敏宏
  • 脚本:松原敏春
  • プロデューサー:松本健、浜井誠
  • 演出:松本健、山田高道

[編集] その他

  • フランス』が隠れテーマになっていた。達也らと「朋子さん」の出会いは、御茶ノ水のアテネフランセ(語学学校)だった。美大生だった達也は、フランスに絵画留学したかった。物語の舞台となるパン屋の名前は『ボンジュール』だった。良平の生まれてはじめてのデートはフランス映画恐怖の報酬アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督)』だった。「朋子さん」はフランス帰りだった。娘と別れた夫は、今もフランスにいる等。
  • 大事件が起こらず、人が一人も死なないドラマだった。ていねいな伏線によるきめ細かいドラマ運び、ていねいな心理描写が見所だった。ドラマの語り口そのものも、フランス(映画)的だった。たとえば『ゲームの規則(ジャン・ルノワール監督)』(閉鎖した空間、閉鎖したコミュニティの男女のいざこざ)、『鬼火ルイ・マル監督)』(昔の遊び仲間との再会)などに通じるものがあった。
  • 松原敏春(脚本)の前作『金曜日には花を買って』は鎌田敏夫脚本の大ヒット作『金曜日の妻たちへ』のフォロワー的作品だったが、『海岸物語 昔みたいに…』も同じく鎌田敏夫脚本の大ヒット作『男女7人夏物語』のフォロワー的位置づけがあることは否めない(これら4作品はいずれも木下プロダクションTBSの共同制作)。松原敏春の作品は、良くも悪くも男性目線が強かった。裏を返せば、鎌田作品に比べ、女性目線が弱かった。このことは『海岸物語 昔みたいに…』が鎌田作品ほど支持されなかったこと、現在忘却されてしまったことの主な原因になっていると思われる。しかしドラマとしての完成度はすこぶる高く、男性を中心に一部に熱烈な支持者をもつ。主要登場人物7人は誰一人手抜きがなく、生き生きと描きこまれていた。それぞれの立場で、7通りの見通しがきくドラマに仕上がっていた。
  • 達也(広告代理店)、良平(建設会社)、進(証券会社)の勤め先にもあらわれているが、バブル絶頂期のドラマだった。しかしバブルの喧騒よりも、むしろバブルに疲れた気分、傷ついた感じ、静謐感すら漂っていた。
  • 達也が描いた、光り輝いていた時分の「朋子さん」の肖像画が、有効かつ印象的に使われた。
  • タイトルロールは、奥田瑛二麻生祐未山口美江⇒久保京子の順。トメは賀来千香子、トメの一つ前が島田紳助だった。
  • 『ボンジュール』は今(2009年現在)も営業を行っているが、ドラマ当時(1988年)と経営者は変わっている。

[編集] 関連項目

TBS系 水曜21:00枠
前番組 番組名 次番組
空に星があるように
海岸物語 昔みたいに…
結婚してシマッタ!

最終更新 2009年8月24日 (月) 00:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【海岸物語 昔みたいに…】変更履歴

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