消火栓

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地上式消火栓
地下式消火栓

消火栓しょうかせん)とは、消火活動に必要な水を供給する為の設備である。

消防水利として公設の水道に設けられ、主に消防隊が用いる物と、消防法等により建築物などの消防設備として設置を義務付けられ、主に一般人や自衛消防隊が用いる物の二種がある。

目次

[編集] 消防水利としての消火栓

道端でよく見かける物である。

消防隊が用いる消防水利としては、一基あたり毎分1トンの水を40分以上供給しうる物で、接続部の口径 は呼び65mmであって、ネジ式か差し込み式の結合金具の物を法規上要求している。

同時に開口し得る消火栓の数は水道の規模、水道本管の口径によりかなりの差がある。圧力に関しての規定は無い。消防ポンプを連結して使用する事が前提であるためである。

設置形態により、地盤面下のマンホール内に設けられる地下式消火栓と、地上に立管を伸ばした地上式の物がある。 一般には地下式が多く、積雪、山間地帯では地上式消火栓が多い。 ホース結合部の数により、単口、双口、その他の種類がある。圧倒的に単口の物が多いが、水道本管の口径が大きい消火栓には双口の物も用いられる。 国内では滅多に見かけないが、65mm以上の結合金具を設け、吸管を用いずに大口径の消防ホースで消防ポンプ自動車へ大量の送水をする事を前提に設計されている物もある。 豪雪地帯では雪により埋もれないように、立管部を著しく長くし、積雪期以外でも使用を容易にする為に立管の上と下にホース結合部を持つ物もある。

[編集] ホース格納箱

常設消防機関の到着が遅れる様な場所で、消火栓直結で有効な放水の可能な消火栓にあっては消火栓付近にホース格納箱が設置される場合がある。住民の使う物であるから、設置されている場所ではその使い方を訓練等で知っておく必要がある。但し、消防署や消防団の消防隊が到着した後はその指示の元に運用せねばならない。

[編集] 消防設備の消火栓

これらは、主に自衛消防組織や施設の利用者等による初期消火に利用されるもので、放水性能が限られており、公設消防隊が使用する事は極めて例外的である。

平時より、消火栓設備を設けた建物を利用する者はその使用法を熟知する必要がある。

危険物高圧ガス向けの特殊な物もあるが割愛する。一般的な消火栓は何れも20分間以上の放水ができる様に設計されている。また、同時に使用し得る消火栓は二個程度である。

[編集] 屋内消火栓

屋内消火栓(一号)

1号と2号の規格がある。

1号は、筒先(ノズル)で毎分130リットル、0.17MPaの放水性能を有する物で、半径25メートルの円で防火対象物をカバーしなければならない。その為、殆どの物は口径40mm、15mのホース2本で構成されている。ノズルの口径は13mm(1/2in)である。

2号は、筒先で毎分60リットル、0.25MPaの放水性能を有する物で、半径15mの円で防火対象物をカバーしなければならない。また、ホースは保形ホースといわれる水道ホースの様なもので、口径25mmの物が用いられ、消火栓を開く等の動作で自動的にポンプが起動する方式の物である。特に病院等の就寝施設で、一人でも有効に消火活動が行える様に考えられたのがこの消火栓である。 但し、放水性能が落ちる為に2号消火栓は倉庫等には設置できない。

最近では1号の放水性能をそのままに、2号と同じ操作で使用できる易操作性1号消火栓も製品化されている。

[編集] 屋外消火栓

屋外消火栓

毎分350リットル、0.25Mpaの放水性能を持つ物である。屋内消火栓と違い、消火栓から離れた位置にホース格納箱が設けられホースや筒先が別に設置されている場合がある、また、屋内消火栓同様、何時でもホースをバルブに取り付けた状態のものもある。取り扱いは屋内消火栓より習熟が必要である。ホースや筒先の規格は消防隊が使用する物とかなり似ている。ノズルの口径は19mm(3/4in)である。

[編集] 使用法

1号消火栓の場合や屋外消火栓の場合は必ず2人以上で操作する。

  1. 火災報知機または消火栓箱内の起動スイッチを押す(警報が自動火災報知設備の受信盤に送られる)。
  2. 筒先担当は筒先を持ちホースを完全に伸ばして火元に走り、しっかり筒先を構えてバルブ開閉担当に放水始めの合図をする。
  3. バルブ開閉担当は筒先担当の放水始めの合図を待ち、安全を確認してバルブを反時計回りに(Oの方向)廻して放水を開始する。

2号消火栓や易操作性1号消火栓の場合は元バルブを開き、ホースを任意の場所に引き出して、ノズルのコックを開けばよい。

[編集] 注意点

放水中は決して筒先(ノズル)から手を離してはならない、また、直接水流を人体に当ててはならない。 止むを得ず人体に放水する場合は、天井・壁等に水流を反射させて注水すればよい。この方法は器物の裏側の火炎等直接水流の届かない場合においても活用しうる。 先にも述べたとおり、同時に使用し得る消火栓は2個程度であり、徒に多数の消火栓を開くと水圧が著しく低下し消火活動に重大な支障を来たす。

尚、屋内1号消火栓や屋外消火栓は近隣の建物の初期消火にも有効である。阪神・淡路大震災時には、屋内消火栓のホースを建物から集めて伸ばし、放水して延焼を防いだ事例もある。

水はバルブを閉めれば止まるが、ポンプはポンプ室内でしか停止できないので、鎮火後は管理者等へ知らせて停止の手配をする。

屋内消火栓の操作は難しい物ではない。有効に消火栓設備を操作できたなら、火災による損害は著しく減少するであろう。


水は燃えているものに正対し、直接圧力水を掛けるようにすべきである。火災時に消火栓の操作を支障なく行うには、防煙マスク等の呼吸保護具の設置も望まれる。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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最終更新 2009年8月29日 (土) 06:58 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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