溶岩流

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火口から噴き出す溶岩流、ハワイ・キラウエア火山

溶岩流(ようがんりゅう、lava flow)とは、火山噴火に伴って地下のマグマが液状の溶岩として地表に出現し、低地へ流出する状況。およびその結果地表に残された特徴的な地形。一般に火山の噴火=溶岩の流出と考えられがちだが、溶岩流を伴わない噴火も多い。溶岩流が生成する条件として、下記2項目が挙げられる。

  • マグマが充分な流動性を有していること。
  • 流れるのに充分な量のマグマが地表に噴出すること。

なお、マグマが水中に出現した場合は、急冷されて枕状溶岩やハイアロクラスタイトとなる。

目次

[編集] 溶岩の流動性

溶岩の流動性はその温度成分結晶の含有量によって著しく異なる。溶岩の主成分は二酸化ケイ素だが、その比率が増えるに従って流動性が低下する。

二酸化ケイ素を多く含む流紋岩質溶岩は流動性が非常に低く、溶岩が地上に出た場合、有珠山側火山である昭和新山のような溶岩ドームを形成し、溶岩流を形成しないことが多い。だがデイサイトや流紋岩など流動性に乏しい溶岩でもまれに溶岩流を発生することがある。この場合、溶岩流の厚さが100mを超えるので、小さく丸い山脈のように見える。雲仙普賢岳の新焼溶岩流が好例。

逆に二酸化ケイ素の少ない玄武岩質溶岩を噴出するハワイ諸島や伊豆大島での噴火では、火口から噴出した溶岩は十分な流動性を有し、長い距離を流れ下り典型的な溶岩流となる

[編集] 溶岩の噴出量

小規模な噴火では、火山灰の噴出のみで溶岩が流出しない場合もある。溶岩噴出量が多い場合は、流動性の少ない溶岩でも溶岩流を形成することが多い。例えば大正の桜島噴火の場合 安山岩質溶岩はやや流動性に欠けるが、高所にある火口から大量の溶岩が出て溶岩流となって海まで流れ下り、桜島の面積を広げた。この噴火の前まで桜島は文字通り島であったが、溶岩流が桜島と大隅半島の海峡を埋め地続きとなった。

[編集] 溶岩流地形

溶岩が流れ、冷え固まった後は溶岩皺、溶岩堤防、プレッシャーリッジなどの特徴的な地形を残す。流動性の低い安山岩質溶岩の場合、数mから数十mの大きな岩塊がごろごろ転がった地形を残す。例:浅間山の鬼押し出し、桜島の大正溶岩。

流動性の良い玄武岩質溶岩の場合、表面がつるつるのパホイホイと表面がガラガラしたアアに分類される。パホイホイとアアはハワイ語に由来した火山用語である。パホイホイは縄を意味し、溶岩流表面の滑らかな縄状の模様を表している。また、アアはガサガサとしたスパイク状の溶岩表面を裸足で歩いたときのハワイ人の苦痛のうめき声から取られた。同じ火山の溶岩流でも時期や場所によってパホイホイになったりアアになったりしているので、両者はかなり微妙な条件変化で形成されると思われる。

[編集] 溶岩流の例

[編集] 超大規模溶岩流

インドデカン高原は日本の約6倍の面積がある玄武岩質の高原。この高原の生成時には非常に活発な噴火活動があったと推定され、洪水玄武岩と呼ばれているが、詳細は不明である。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年9月11日 (金) 09:22 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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