炎上 (ネット用語)
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炎上(えんじょう)とは、サイト管理者の意図する範囲を大幅に超え、非難・批判のコメントやトラックバックが殺到することである(意図したものは「釣り」と呼ばれる)[1]
目次 |
[編集] 概説
ブログやSNS内の日記は、別途設定をしない限り、誰でもコメント欄にメッセージを残すことが出来る。ブログ執筆者の発言や行動に反応して、多数の閲覧者がコメントを集中的に寄せる状態を炎上と表現する。この場合、コメントには当該発言に対する否定的な意見や、発言に無関係な中傷を包含するものが多い。
元々は、ネットニュース(ニュースグループ)において、意見の対立が次第に感情的な人格批判の応酬になって行く様子を「フレーミング」と呼んでいた事に由来しており、この用語はRFC1855にも記載されている。小倉秀夫は「コメントスクラム」という造語を提唱しているが[2]、あまり使用されていない。
なお、議論は全く無く、無意味な書き込みや煽り文句ばかりの状態は「荒らされる」と表現される。これは例えば、有名人が逮捕されたときや、有名でなくとも世間を震撼とさせる凶悪事件の被疑者主催のブログが明らかになったときに、「逮捕記念」などのコメントが殺到した場合をいう。また、インターネット掲示板やチャットに、趣旨と関係のない書き込みや批判、誹謗中傷が多数寄せられ機能不全に陥ることも「荒らされる」という。炎上しているブログが便乗・愉快犯によって「荒らされる」ことも多々見受けられる。
[編集] 原因
学びとコンピューターハンドブック[3]によると以下の5つが主原因とされている。
[編集] 反社会的な記事・言動
SNS日記や簡易ブログは未成年の利用も多いため、飲酒や喫煙に関しての日記が第三者に発見され、2ちゃんねるなどに晒されることで炎上につながる。また、自身の犯罪行為、反道徳的行動の自慢や、他人の犯罪行為の擁護・社会的弱者の悪口など、反道徳的に受け取れる発言も炎上の原因となる。
テレビやラジオの番組で非常識なコメントや視聴者を不快にさせる言動があった場合も炎上の原因になる。
[編集] 間違った知識の知ったかぶり
法律や科学知識、または社会問題の原因に関して、間違った知識を根拠に他者を批判すると炎上の原因となる。特に有名人・知識人などが間違うと揚げ足取り的な炎上が起こる。
[編集] 主義の対立
主義・イデオロギー上の対立から、炎上にいたる場合もある。政治的社会的に対立が鮮明なイシューについて、ある一方の立場からの発言をすると、その反対の立場の者から火がつく。対象者は政治家や弁護士、市民団体など、それなりに社会的地位があることが多い。特定の立場からの否定的コメントが一度に多数投稿される事例も後を立たない。
主義・イデオロギーに関わる発言をする場合、反論をあらかじめ想定した理論武装を行い、再反論の準備をすべきである。炎上の度合いによってはコメントを承認制にしたり、コメントできないようにしたりしてしまうのが賢明な場合もある。感情的に反論を行うことや、対立論者による指摘、不都合なコメントの削除は事態の悪化を招く為、すべきではない。最悪の場合は炎上に対処しきれずにサイトの閉鎖に追い込まれる。ただし、コメント不可措置などは、炎上の現場が2ちゃんねるやmixiなどの外部サイトに移行し、本人の知らないところで燃え広がる可能性もあることに留意されたい。
[編集] 提灯記事
企業などから金品を受け取り、指定商品の広告記事を書く事に関して、広告であることを明示しないと炎上が起こる場合がある。これは米国でもFlogと呼ばれ、問題とされている。
[編集] 身分を隠して自組織の擁護
上記提灯記事に類するが、企業や組織に所属する者がその企業や組織を擁護する記事を身分を隠して第三者を装って書いた場合に炎上する。例として、新聞社の記者が第三者を装い、自社の記事を攻撃した者を非難した際に、ドメインの登録名から身分が判明し、炎上した例がある。
[編集] その他
単純な揚げ足取りから盛り上がって炎上する場合もある。ただ、それなりの訪問者がいるブログでもない限り、心配の必要はない。
[編集] 対処法
存在しないブログは炎上のしようがないのだから、まずは軽い気持ちでブログを始めようと思わないことである。 どうしてもブログを書きたいのであれば、常に不特定多数が見るものであることを忘れず、特に個人特定できるようなブログは日記気分で書かないことが大切である。 万が一、このような事態が発生した場合には、率直な謝罪の書き込みを行う他、各種コメント、あるいはコメント欄自体の削除や、単に無視するという対処がある。 また予防策として、炎上しそうな話題を取り上げることを前提とするのであれば、コメントやトラックバックを始めから不可能に設定する方法がある。
[編集] ブログにコメントが殺到した事件の例
[編集] 千葉主婦ブログの例
2003年5月18日、千葉県在住のとある主婦が、居酒屋で自身の子供が騒いでいたことに店員が愚痴をこぼしたことに憤慨し、店員全員を呼びつけて土下座させ、店内で暴れたとする自身の凶行をブログに掲載。これが2ちゃんねる上に瞬く間に浸透し、主婦一家の住所が特定された上に、その他の物議を醸す行為も晒されるに至った。主婦は、最終的にはブログに謝罪文を掲載し、ブログ閉鎖に至った。この出来事は2ちゃんねるだけでの話題に留まらず、写真週刊誌にまで掲載されている[要出典]。
この事件がいわゆる「炎上」の始まりと言われているが、ブログが一般に普及していない当時は「炎上」という言葉で呼ばれることはなかった。
[編集] 記者ブログの例
新聞記者が運営するブログが炎上する事件が起きている。
- スマトラ島沖地震で日本人が犠牲になった事に対し、「今回犠牲になった人々に対し“自己責任”として捜索・救助費用を政府が請求すべきではないか・・・という議論がナンセンスであるのと同様に、イラクに行って武装グループに拉致された人々(イラク日本人人質事件)を“自己責任”と非難するのもナンセンスである」と発言。
- 2005年初頭にNHKと朝日新聞との間で非難の応酬となったNHK番組改変問題に関し、自称新聞記者がブログで「朝日新聞は正しい」と発言したが、彼自身が朝日新聞の所属であると2ちゃんねるで書き込まれた。
この2つは反対意見に対し「ネット右翼」などといった指摘で対応するなどし、最終的に閉鎖に追い込まれた。
- 産経新聞の連載小説「あじさい日記」(渡辺淳一著)の内容に“あり得ない”とする声が相次いだが、担当記者ブログ「あじさい日記ブログ〜美人編集者のつぶやき」は読者からの反響を無視。上司の片山雅文・東京本社文化部長までが記者の対応を支持するコメントを投稿し、「産経は読者よりライターが大事なのか」「裏切られた思い。30年来の愛読者だったが契約を切る」と発言する声も出る騒ぎになる[4]。ブログは小説の完結を以って更新終了。
[編集] 山本一郎ブログの例
切込隊長のペンネームで知られる山本一郎の言動に嘘があるのではないかと2005年4月から次々に指摘され炎上。日本経済新聞2006年4月15日朝刊で「短命のカリスマ」と題して事件が取り上げられた。
[編集] 放尿医師事件
2005年6月1日、兵庫県内の病院に勤務していた医師が山形県の温泉に旅行した際に温泉内で放尿したことを写真と共にブログに掲載。そのことが2ちゃんねるに掲載され、過去のブログの記事(裁判中の写真を無断撮影し掲載、遺体の写真の掲載など)も含めて炎上し、医師の個人情報が特定され勤務先の病院のみならず親族が経営している病院にまで飛び火した。
結局、その医師はブログでのことについて単に面白おかしく書いただけとして、事実を否定したうえで全面閉鎖。また、掲載内容の無断転載については法的処置を取ると警告したこともあってか、事態は収束へと向かった。
[編集] エアロバキバキ事件
自称「池袋王者ブクロキング」と名乗る男子大学生が、自身のブログに以下の内容を投稿した。
ブログ主はスクーターを運転中に乗用車に対して追突しそうになった。衝突は免れたものの、転倒して運転していたスクーターのエアロパーツが壊れてしまった。そこで腹いせに乗用車の運転手をその妻子の目の前で車から引きずり下ろし、罵声を吐いて土下座させ、乗用車のエアロパーツを破壊した。
これによりブログが炎上。加えて、自分の所有する自動車のナンバープレートの違法取得など、数々の違法行為が発覚した。本件と併せて当該ブログだけでなく、大学、就職内定先、さらには父親の勤務先にまで抗議が相次いだ。ブログ主は大学から厳重注意を受け、事件を知った内定先からは内定を取り消される結果に至った。のちに内定先の関連会社の従業員が出したインターネット社会を論じた本にも、本件が炎上事件の一例として掲載されることになった。
[編集] きんもーっ☆事件
東京国際展示場で開催されたコミックマーケットに移動販売店舗車で出店したネイサンズのアルバイトとして働いていた女子大学生が、2005年8月13日から2日間にわたり、来客に対して「オタ」「きんもーっ☆」等と表現し、投稿。炎上に至った。
アルバイトとはいえ店員が客を侮辱したとして、ネイサンズに苦情が殺到した。これによりネイサンズは事実関係を調査の上、該当するフランチャイズとそのアルバイトに対して不快感と遺憾の意を表明した。自身の謝罪は行わなかった。
この事件は従業員のブログが原因で、会社がそれに対する声明発表を迫られることになった、日本国内での最初期の事例となった。また、炎上という言葉はこれら事件以降、一般的に認知されるようになった。
[編集] 江ノ電バス事件
2005年9月、男性フリージャーナリストが、「妻が自転車で公道を走行中に江ノ電バスに幅寄せされ、車外マイクで怒鳴られた」として、バス会社にクレームをつけた後、謝罪に訪れた運転士とその上司の顔写真と実名、会社名を堂々とブログに載せた上に、脅迫紛いの罵声を浴びさせていたことをブログに書き込み、炎上。2ちゃんねるにブログの内容が事実と異なっているとの書き込みがなされたことをきっかけに炎上へと発展した。
批判的なコメントに対して挑発的な返答をした事もあり、炎上が加速しブログは炎上発生から1日で閉鎖に追い込まれた。しかも、過去の日記に児童に対して性的虐待を行っていたともとれる記述があったため責任追及が始まり、勤務先の大学を自主退職する羽目になった。
[編集] キックボクサー暴行盗撮事件
2005年10月、HNデビルマンを名乗るキックボクサー庵谷鷹志が、店内でオタクを盗撮してブログで公開、「死ねば良いのに」と言い放ったことを書き込んだ。これが2ちゃんねるで取り上げられると、批判は常習的な暴行やレイプ未遂などを書き綴った過去の日記に飛び火した。
騒ぎを知った庵谷は最終的にサイトを段階的に閉鎖した。
[編集] 宣伝ブログの例
2005年10月、ソニーが発売予定のウォークマンをある個人に試用してもらい、その感想を関連会社であるソニーコミュニケーションネットワークが運営するSo-netのブログに綴ってもらうという企画をスタートした。
しかし、ブログを書いている個人が「モニター消費者」であるかのような印象操作を行っているが、実は社員もしくは関連企業の人間によるヤラセである可能性が指摘された。
- それに付属するパソコン接続用ソフトウェアはネットで不具合を指摘する声が多数あったにも関わらず、それに対する言及がない。
- 「Macでは接続できないのでWindowsマシンを買ってきた」と言うが、それ以前の日付ですでにWindows用のキーボードが写真に写っている。
- (競合相手の製品である)「Macは使いにくい」という発言が目立つ。
そして、その点を突くコメントが殺到した。次第に(ブログ主が女性だった事から)下品なコメントも寄せられるようになり、ソニーは「(一般消費者のモニターであるかのような)誤解を与えた」と謝罪しブログや関連ページを閉鎖した。
また、ソニーはアメリカ合衆国でも1年後の2006年12月に類似した騒動として、PSPの宣伝として口コミのマーケティング企業経由で個人ブログに見せかけたページを作ったところ批判が集中。アメリカの連邦取引委員会で企業が根回しして個人ブログを宣伝する行為を禁じる法律を提出するまでに至った[5]。
[編集] 経済産業省部長の例
2006年2月、経済産業省消費経済部長が開設したブログにおいて、PSE問題に絡み、2006年4月以降にPSEマークがない製品の販売・購入しないよう法律を守ってほしいと記載したところ、多くの質問・批判コメントが殺到した。
当初は私的か公的か明らかにせず、勤務時間と思われる時間内に更新していたことや、疑問や不満の高まっていたPSE法の施行に関する質問がコメント欄に相次いだが、「皆様のお役に立つ情報をお届けしたいと思います」という当初の表現通りにそれらには一切答えず、一方的に情報を発信するだけだったことから炎上。2月1日に開設したブログは同25日に閉鎖された。
[編集] かっつ事件
2006年7月、「かっつ」を名乗る学生が、アルバイト先の書店で勤務中に来店した皮膚病患者を携帯電話で「テローンと」盗撮し、SNSの自身の日記に「ミイラ」「くせぇ」と写真付で書き込みをし、たまたま当該の日記を読んだ第三者がこの日記を匿名掲示板に転載し、炎上した。かっつはSNSを退会に追い込まれた。また、かっつの友人で、医学生などもその中傷文を見て面白がっていたために、それらの友人も日記が延焼し、同様に退会することとなった。
SNSでの日記を機に炎上する事件の最初の事例となり、大学などでは「炎上するようなブログをSNSで書かないこと」などを学生に指導するようになった。
[編集] 高岡蒼甫の例
2006年7月、高岡蒼甫と女優宮崎あおいの交際が写真週刊誌上で報道され、これに反発する古くからの宮崎ファンが、2ちゃんねるで高岡の過去の「個人的には日本という国はあまり好きではない」[6]」などの発言に反応して、「反日小僧」などと罵倒する書き込みが大量に行われた。これに対して高岡が7月21日に自身のブログで、「ネットの中だけ必死」「たまには外に出て陽を浴びてほしい」などと書き込んだため、炎上。25日にはブログが閉鎖された。
[編集] 萩原智子の例
水泳選手で、当時スポーツコメンテーターをしていた萩原智子が2006年8月26日のJリーグ・ヴァンフォーレ甲府対ジュビロ磐田の試合を観戦に行った際、磐田の選手紹介の際に甲府サポーターがブーイングをしたことに対し「なんともいえない悲しさに包まれました」 という内容の記事を山梨日日新聞に寄稿し、2006年9月5日に掲載された。
ブーイングは前の試合で当時甲府に所属していた倉貫一毅を負傷させてしまった福西崇史に対して行われ、萩原はその実情を知らずに寄稿したものであるが、この記事の内容に甲府サポーターが反発し、ブログが2ちゃんねるに晒され、炎上。萩原はブログのコメント欄を一時停止にした上で謝罪する事態に陥った。
その一方でブーイングを正当化し、異を唱えた萩原のブログを荒らした甲府サポーターも他サポーターやネットユーザーから非難され、甲府サポーターの関連掲示板も炎上した。炎上させた側もその時の行動のまずさから炎上させられた。
[編集] 悠仁親王生誕関連
悠仁親王生誕翌日の2006年9月7日、乙武洋匡が自身のブログで、国民の過剰な騒ぎ立てに対する不満と、メディアが伝えている「めでたい」の対象が出産そのものか、天皇家の跡継ぎとしての「男児」の出産かについて疑問を投げかけ批判した。
2ちゃんねるのニュース速報板に取り上げられ、押しかけた2ちゃんねらーによってコメント欄に批判が殺到。またこの事態を受けてインターネットのポータルサイトがいち早くニュース記事にしてしまったため、ブログのトラックバックにも多数の批判記事が殺到する事態が生じた。
同日、乙武は事態収拾のため弁明記事を掲載したが、付け加えられた各釈明部分が新たに反感を呼び、更なる批判が殺到した。また、記事を誤解してブログに押し寄せてきた人々を揶揄したり、ブログで乙武の障害をネタにしたりアスキーアートなどの手段で荒らした人々を批判する声などが見受けられた。
弁明記事掲載後、ブログが閉鎖されることは無かったが、無法地帯のまま放置された状態が続き、ブログを含めた公式ホームページの更新は1ヶ月以上もの間一切されなかった。炎上事件から1ヶ月近く経過して初めてのブログに記事が掲載されたが、コメントとトラックバックの受付が停止された。
ヘアメイクアーティストを自称するきっこが運営するサイト「きっこの日記」においても、9月6日に男児出産に対する国民の反応を「茶番劇」と評した内容の記事を掲載したのち、当該部分を削除するということがあった[7]。この記事は掲示板等のネットコミュニティーで相当の批判があったようだが、きっこ側は未完成の記事を誤って掲載してしまったとしている。「きっこの日記」にはコメント・トラックバックが実装されていないため炎上しなかった[8]。
[編集] 大黒摩季ブログの例
2007年5月27日に放送されたフジテレビ系番組「ウチくる!?」で大黒摩季が出演した。その番組でかつて在籍していたビーイングで歌手デビュー前にTUBEやB'zなどのバックコーラスをしていたことが話題にのぼっていた際、「(コーラス時代に)コイツ下手くそだなっていうアイドルもいっぱいいたでしょ」と聞かれ、「はい。何でアンタの気持ち悪い音程に合わせて私が歌わねばならないのだ! カワイイってことはこういうことか! やっぱ顔か〜! 体か〜!」と返した。
その後、5月28日朝に、ZARDの坂井泉水が5月26日に慶應病院で転落し、翌27日に死亡していたことが報道された。2ちゃんねる上では「大黒がビーイング・TUBE・B'zの名前をあげたが、(大黒がコーラスを担当していた)ZARDの名前を出さなかったこと」と「顔か〜! 体か〜!と容姿を強調したこと」などから、「下手くそなアイドル」がレースクイーン歴がある坂井を指したのではないかと話題に上り、大黒のブログに書き込みが殺到する事態が発生。中には「坂井は大黒の発言を放送前に知って自殺したのではないか」という憶測まで現れるようになった。
最終的に大黒のブログは書き込みを削除され、書き込みを制限したブログを再開することになった。大黒の現在の所属事務所は「坂井さんを指して言ったものではない。放送は一部編集されており、誰か特定できる人物を挙げたものではなかった」と説明。大黒も再開したブログで坂井の訃報に追悼コメントを出した。
[編集] 評論家ブログの例
2006年10月19日、評論家の池内ひろ美が居酒屋に居合わせ職についての愚痴をこぼしていたトヨタ自動車の期間工の男性らについて、「彼らはトヨタと漢字で書けるのか?」などと記事を掲載し、「職業差別だ」と批判するコメントが書き込まれ、炎上した。この記事掲載後、批判のコメントが殺到。池内は反論として「居酒屋に居合わせた男性らを批判しただけで職業差別は行っていない」と書き込み、さらに炎上することになった。このことで池内に対して批判が殺到しただけではなく、最終的には後述するように池内に脅迫を行い男性が逮捕されるという事態に発展した。これを受けて、池内は一時的にブログを閉鎖した。[9]。
2007年2月27日、東京都日野市在住の45歳会社員の男性が、池内への脅迫と名古屋での池内の講演を中止させた威力業務妨害の疑いで警視庁に逮捕された。なお、2007年10月15日に東京地裁で男性への判決が下され、懲役1年、執行猶予4年となった。炎上により逮捕者が出た最初の事例となった。
[編集] 大学准教授ブログの例
2008年4月22日、青山学院大学准教授である瀬尾佳美が本人が運営するブログで同日死刑判決が出された光市母子殺害事件に言及した際に、「少年に対する死刑判決が重過ぎる」と前置きした上で、「永山則夫連続射殺事件の4人を例にした際、今回の事件は1.5人だ(赤ん坊はちょっとしたことですぐ死んでしまうので、傷害致死の可能性は捨てきれない)」と発言し、炎上。
この事件では更に瀬尾当人が、ブログの当該記事に抗議のコメントを寄せた利用者の接続情報を公開した上で、「ブログなどを開設すると本当の身の程知らずの馬鹿(というか知恵遅れか?)がコメントしてくる」などと発言を繰り返した[10]事から火に油を注ぐ事態となってしまい、「高速道路を180km/hで走行した」など道路交通法違反をうかがわせる発言、新潟県中越沖地震に関して、阪神・淡路大震災の死者と比較して不適切な発言を行った事、北朝鮮拉致問題に関連して北朝鮮による日本人拉致を肯定する発言[11]などの別の記事が多数発掘される事態となり、勤務する青山学院大学に抗議電話が相次ぎ、青山学院学長が青山学院ホームページ上に掲載された見解で遺憾の意を表明すると共に謝罪をし、特別委員会が設置され処分を検討される事態となった。
[編集] 芸人名誉毀損一斉検挙事件の例
2009年2月5日、警視庁は、お笑いタレントのスマイリーキクチが女子高生コンクリート詰め殺人事件に関与したという前提でコメント欄に誹謗中傷する書き込みをした18人の男女を名誉毀損容疑で書類送検し、それとは別に脅迫を行った1名を脅迫容疑で書類送検した。(最終的にはその多くが不起訴となった)
スマイリーキクチや所属事務所は事件とは無関係であり事実無根であると一部のネットにて表明し、刑事告訴を明言していたとしている。書き込んだ者たちは噂を真に受けていたとみられるが、書籍などでスマイリーキクチ氏のかかわりを匂わす物もある。そのため正義感から書き込んだ意図もあり対応には批判も多かった。また長年の黙認とテレビでの凶悪な発言と不良行為を売りにしたことが背景にあるとの指摘があった。
警察の検挙を受け、スマイリーキクチは「10年間もの間、事実無根の噂で誹謗中傷を受けた。家族や友人に被害を受けるのではと思い被害届を出した[12]。今後はこのようなことが無いようにしてほしい[13]」とコメントした。
ブログ炎上で一斉検挙となった初のケースである。
[編集] その他の「炎上」の事例
- 上田桃子(プロゴルファー)がテレビ番組に出演した際の発言で、別のスポーツに熱中する人を見下したと批判する者が現れ、ブログが炎上した。後日、本人は謝罪している。
- 吉野紗香(タレント)がドラマでどんな役に挑戦したいなどの気持ちを表明した際、「おまえにあの役はつとまらない」「勘違いするな」など罵倒コメントが相次いだ。
- 2008年5月、新山千春(タレント)が自身のブログで「娘を連れてスーパーに行ったときに娘が売り物のコロッケを精算前に食べてしまった」ことを告白。その行為を「僕は(彼女はブログでの一人称が“僕”である)怒りません、かわいいじゃないか」と書きこみ、炎上。これに対し批判的な内容のコメントを削除したうえで文章中の「怒りません」を「どなりません」に書き換えたことや、後日「僕は人のブログに人を傷つけることを書く人が大嫌いです」という内容の記事をアップしたことでさらに炎上した。その後も地震を楽しんでいるように受け取れる表現があったこと、マナーに反する行動を取った写真をアップしたこと(指摘されてすぐ削除している)、テレビ出演した際の発言内容などで炎上を繰り返している。
- 2007年末、SNS内の日記にて有名私立大附属高校生が「僕はケンタッキーフライドチキンでアルバイトしていた際に店内でゴキブリを揚げたことがある」と書きこみ、炎上した。その後、内容は受け狙いの作り話だったと説明した。SNSを退会することになったほか、卒業間近の高校を自主退学する結果となった。更に、ケンタッキーフライドチキンへの問い合わせの一部始終がネットラジオで公開され、その後ニコニコ動画にアップされた事により、この時に対応した高月一郎への批判も高まり、該当動画( http://www.nicovideo.jp/watch/sm1706010 )も炎上する結果となった。ただし、この動画自体が批判を目的として掲載されていることもあり、現在でも確認する事が出来る。
- 2007年10月、千葉ロッテマリーンズのサブローが、クライマックスシリーズ第2ステージを前に、「これで終わるかもしれん」と公式ブログに書き込んだところ、ファンから“選手がそんな弱気でどうする!勝ちに行こうよ!”と200件もの激励コメントが相次いだ。
- 2008年8月に女子大生2人組が広島市にある原爆ドームを背景にダンスを踊った動画をニコニコ動画にアップロードし披露したところコメント欄に批判が集中し、炎上。彼女らはこれまで日本各地の名所・景勝地で踊った動画をアップロードし、その後動画はYouTubeなどにアップロードされ、さらに彼女たちのブログに飛び火。アップロードした女子大生のブログに1500以上のコメントがつくなど炎上したため2人は謝罪、その後ブログを閉鎖するに至った。ドームを「名所」と取るか「慰霊碑」と取るか、受け手により行為そのものの評価が分かれた結果炎上してしまった。
- AKB48のメンバー大島麻衣が、2008年1月14日放送のテレビ番組[14]で、スカートをはいて電車に乗ると足をじろじろ見られるのが不快であるとの趣旨の発言をした。放送後、大島のブログに「自分から見せといて痴漢呼ばわりか」などと批判する書き込みが殺到して炎上した。この件について大島はブログで謝罪した[15]。
- 谷桃子(グラビアアイドル)がテレビ番組で、海外に仕事に行った際に自宅の暖房を消し忘れてしまったが、その分の電気料金を払うことに不満を持ち支払いをしたくないため、電力会社に電話すると「おっしゃっている意味がわかりません。」と言われ「こっちこそ意味わかんない、30分ほど話をしたが埒があかない」と発言し、炎上した。批判コメントは削除されている。
- サイバーエージェントが2009年5月13日(水)に女性の婚活をサポートするために始めたモバイルサイト「男の子牧場」は、サービスの開始直後から個人情報保護の侵害などを指摘され、同社の広報担当者のブログが炎上する事態となった[16][17]。同社は直ちに「男の子牧場」のサービスを見直した。週明けの2009年5月18日(月)に新規会員登録を停止し、その翌日の2009年5月19日(火)にサービスを停止した[18][19]。同社は「サービスを再開する予定はない」としているとのこと(産経新聞の報道[19])。同社のプレスリリースには「ご提供頂きました登録情報、及び男性プロフィール情報につきましては、当社で責任をもって廃棄させて頂きます」と明言されている[18][19]。
- 2009年9月5日に放送されたエンタの神様において、男女コンビサジタリのネタが途中から痴話喧嘩の様な展開になり、ネタだといった説明もないまま女性メンバーまいのビンタで終了したため、放送後、双方のブログに「ネタだとしても不快」と批判が殺到した[20]。その後まいがブログを更新したが、明確に謝罪する内容はなく、炎上は続いている。一方、男性メンバーである清水シュンは9日にブログを更新し、謝罪したためある程度炎上は収まっている。
[編集] 脚注
- ^ 「学びとコンピューターハンドブック」(東京電機大学出版 CIEC編集 68P~72P)
- ^ 小倉秀夫 (2005-04-16). "コメントスクラムについて". 小倉秀夫の「IT法のTop Front」. Wired Vision. 2008-12-27 閲覧。
- ^ (東京電機大学出版 CIEC編集 68P~72P)
- ^ 編集部Uさんの「あじさい日記ブログ〜美人編集者のつぶやき」:イザ!
- ^ 野放しだった偽ブログの口コミ広告が、規制の対象に - 米国 AFP BB News - BETA -
- ^ “[[1]]”. Chosun Online エンタメコリア (朝鮮日報). (2006-03-12) 2008-12-27 閲覧。
- ^ “[知られたくない?削除部分]”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2006-09-07) 2008-12-27 閲覧。
- ^ 「トラックバックの意義が分からない、また不毛な論争はする気もないのでコメントも受けない。悪しからず」と宣言している。
- ^ “[「職業差別」で炎上]”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2006-11-20) 2009-02-06 閲覧。
- ^ 「茨城から馬鹿が来る」おいしいものが食べたい、2007年2月12日
- ^ 「6ヵ国協議成果なし」日々の気になるトピックス、2006年12月25日
- ^ [[2]]. スポーツニッポン. (2009-02-05) 2009-02-06 閲覧。
- ^ [[3]]. サンケイスポーツ. (2009-02-05) 2009-02-06 閲覧。
- ^ 2008年1月14日放送の日本テレビ系「オジサンズイレブン」 - 成人式を迎えた新成人の男女100人と11人のおじさん(テリー伊藤ら)が討論をするバラエティー番組
- ^ Jcastニュース - 「足を見るオジサンはチカン」 アイドル「AKB48」大島ブログが大炎上
- ^ ITmedia News 「男の子牧場」炎上、「牧場メーカー」「女の子牧場」などパロディサイト乱立 2009年5月15日
- ^ ZAKZAK - 男性を家畜扱い「男の子牧場」開始2日で存亡の危機 2009/05/16
- ^ い ろ CyberAgentプレスリリース2009年05月18日 「男の子牧場」のサービス停止について 2009年5月21日閲覧
- ^ い ろ は 「男の子牧場」サービス停止 家畜扱い批判受け - 産経ニュース 2009.5.18 19:57 2009年5月23日閲覧。
- ^ 「サジタリ」コントで「痴話ゲンカ」 ネタでも引いたとブログ炎上
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- デジタルARENA / インターネットの危ない話 - 炎上という現象を中立的・実践的に述べ、炎上を避けたい、炎上しつつあるという人に参考になる
最終更新 2009年11月12日 (木) 13:39 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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