麻雀

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麻雀マージャン、Mahjong)とは中国を起源とし、世界中で親しまれている4人用(原則)のを使ったテーブルゲームである。

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目次

[編集] 概要

4人のプレイヤーがテーブルを囲み、136枚あまりのを引いてを揃えることを数回行い、得点を重ねてゆくゲーム。勝敗はゲーム終了時における得点の多寡と順位で決定される。ゲームのルールは非常に複雑であるが、発祥の地である中国のほか、日本アメリカ合衆国などの国々で親しまれている。

現在の中国語においては麻雀のことを一般に「麻将」(マージャン majiang)という。「麻雀」(マーチュエ maque)は中国語ではスズメを意味する。現在では中国ルールによる麻雀を中国麻雀と呼び、日本における麻雀と区別している。

日本においては34種類136枚の牌を使うのが一般的で、麻雀卓と呼ばれる麻雀専用のテーブルが用いられる。麻雀卓などの専用の道具がなくともプレイできるように、カードにした簡易版の道具も市販されている。使用する道具や採用するルールについては国や地域によって異なる点が多く、日本国内でも標準的とされるルールのほかに様々なローカルルールが存在する。

2009年現在の日本では、家庭や麻雀店(雀荘)で遊ばれるほかコンピュータゲームオンラインゲームでもプレイすることが出来る。昭和期における麻雀ブームの時期と比較すると雀荘の数や麻雀専門誌の数は減少傾向にあるが、コンピュータとの対戦やネットワークを通じた不特定の相手との対戦が可能になったことで、形を変えた人気を保っている。また、効率性を思考することや指先の運動により認知症の予防にも役立つという説もある[1]

[編集] 歴史

[編集] 中国における誕生

杭州市の公園で麻雀を楽しむ中国の人々

麻雀の起源には諸説がある。紀元前6世紀頃、孔子が発明したという説もあるが[2]、有力ではない。

最も有力な説は同治年間(1862年 - 1874年)に寧波の人陳魚門が、代(1368年 - 1644年)からあったカードゲーム「馬吊(馬弔、マージャオ、マーティエ)」と、「骨牌」というゲームを合体させて麻雀を完成させたというものである[3]。もっとも代(618年 - 690年・705年 - 907年)[3]または、明代にはすでにサイコロとカードを使った「葉子(エーツー、イェージ)」という麻雀に似たゲームがあったという[4]

麻雀は1949年に中華民国政府によって禁止された[5]。大陸の政府が共産党政府に替わると全てのギャンブルが禁止された。しかし文化大革命後、ギャンブルでない麻雀は許されるようになり、1985年には禁止令が解除された[6]

[編集] アメリカ合衆国における受容と発展

学校で麻雀を学ぶアメリカ合衆国の学生

1895年、アメリカ合衆国の人類学者スチュワート・カリンは麻雀に言及した記事を書いた。これは中国語以外の言語で書かれた最初の麻雀についての記述であった。1910年までにはフランス語日本語の文献も出揃った。1920年、アバークロンビー・アンド・フィッチ社は初めて合衆国に麻雀を輸入し、販売を開始した[7]。麻雀セットはニューヨーク市を中心にヒット商品となり、合計で12000セットを売り上げた[7] 。また、同時期にジョセフ・パーク・バブコットが世界初の麻雀本となる"Rules of Mah-Jongg"を出版した。

1920年代の合衆国で麻雀は全ての人種の間で流行し、アメリカ式のルールが生まれ、多くの「マージャン・ナイト」が開かれた。人々は中国風の装飾が施された部屋に着飾って集まり、これに親しんだ[8]。エディ・キャンターの"Since Ma is Playing Mah Jong"など、マージャンを主題にした流行歌も幾つか生まれた[9]

1937年には初のルールブックとなる"Maajh: The American Version of the Ancient Chinese Game."が出版されるとともに、全米麻雀リーグ (National Mah Jongg League, NMJL) が発足した。しかし、合衆国における麻雀の流行は一過性のものに終わった。

[編集] 日本における受容と発展

[編集] 初期

日本人で初めて麻雀に言及したのはおそらく夏目漱石で、『満韓ところどころ』(1909年)に大連での見聞として「四人で博奕を打っていた。(略)厚みも大きさも将棋の飛車角ぐらいに当る札を五六十枚ほど四人で分けて、それをいろいろに並べかえて勝負を決していた」とある。実際の牌が日本に伝わったのも明治末期で、大正中期以降はルール面において独自の変化を遂げつつ各地に広まっていったともいうが、一般に認知されるようになったのは関東大震災の後である。神楽坂カフェー・プランタン文藝春秋菊池寛らが麻雀に熱中し、次第に雑誌等にも取上げられるようになった。文芸春秋社では自ら麻雀牌を販売していた。

[編集] 第二次麻雀ブーム

第二次世界大戦後は中国伝来の麻雀は絶滅し、アメリカ式麻雀をアレンジした日本式の麻雀に取って代わられた。1965年、阿佐田哲也は『麻雀放浪記』シリーズの連載を開始。1970年には阿佐田、小島武夫古川凱章らが麻雀新撰組を結成[10]。1972年には『近代麻雀』が創刊され、麻雀ブームが起きた。この時期、多くの大学生やサラリーマンが手軽な小遣い稼ぎやコミュニケーションツールとして麻雀に親しんだ。

[編集] 麻雀ゲームの普及

麻雀におけるコンピュータゲームの普及は1975年頃からであるが、業務用(アーケードゲーム)で現在のものに近いゲームシステムが導入された最初の麻雀コンピュータゲームは1981年3月のジャンピューターアルファ電子)であった。このゲームは一世を風靡し、ゲームセンターや喫茶店に数多く見ることができた。その後、対戦相手のコンピュータの画像を女性をモチーフとしプレイヤーが勝つ毎にその女性の衣服を脱がせるという、いわゆる「脱衣麻雀」のコンセプトが大当たりした。年代と共に映像技術も向上し、性能や官能性もアップした。ゲームセンターでは麻雀ゲームはアダルトゲームの代名詞でもあった。並行して暴力団はこれをポーカーゲーム同様、賭博筐体として使用し「一発勝負のポーカーとコツコツ遊べる麻雀」という図式で流行したが、2000年代以降は賭博喫茶の取り締まりも厳しく存在自体が珍しい。

2002年には通信機能を持たせ全国の人と対戦できる形のコンピュータ麻雀ゲーム麻雀格闘倶楽部が稼動を開始し、2004年には携帯麻雀ゲーム『雀ナビ四人麻雀オンライン』が稼動を開始した[11]

[編集] 1990年代以降

1990年天野晴夫が『リーチ麻雀論改革派』(南雲社)において麻雀戦術論からの抽象の排除を提唱した。その中で小島武夫、田村光昭など当時の有名麻雀プロや在野の桜井章一らの麻雀論を「ツキ」「勘」「流れ」といった抽象論に支配されている非科学的なものであると批判した。天野は抽象的な要因を考慮することは的確な情報判断を鈍らせる原因にこそなれ、麻雀の上達には繋がらないと主張した。これがいわゆる「デジタル雀士」のさきがけである。

2004年とつげき東北の『科学する麻雀』が講談社現代新書から出版された。とつげきは前の局の結果が次の局に影響を及ぼすとするいわゆる「流れ論」を徹底的に否定しており、本著でも確率論を基礎とした統計学的な麻雀戦略を提唱している。「このような時にはこう打つ」と明確にかつ論理的に場面に応じた打ち方を指導している点が特徴の一つである。また、C言語のソースや数式がふんだんに載っている点は麻雀書としては前代未聞であった。

これらデジタル麻雀に対して「ツキ」「勘」「流れ」を重視する雀士も多く、そのような戦術論はアナログやオカルトと呼ばれている。なお、デジタルとオカルトのどちらにも属さない雀士も存在し、「打点」「相手に与えるダメージ」「心理的な押し引き」などを重視し、「打撃系」と呼ばれている。

[編集] 道具

麻雀牌セット一式

以下では日本において麻雀で使われる道具類について説明する。

[編集]

詳細は「麻雀牌」を参照

日本では、中国で用いられるものより小さめの34種136枚の牌を使用するのが一般的である。牌の種類には萬子(マンズ)・筒子(ピンズ)・索子(ソーズ)・字牌(ツーパイ)がある。萬子・筒子・索子はそれぞれ一から九までの9種、字牌はさらに三元牌と四風牌に分かれ、三元牌は白發中の3種、四風牌は東南西北の4種である。これら34種がそれぞれ4枚ずつ、計136枚である。

この他に花牌と呼ばれる牌が4種1枚ずつあるが、花牌は一般的なルールでは使用されないことが多い。そのため日本で販売される麻雀牌では花牌をなくし、その代わりに赤牌を追加したセットが多い。

[編集] 点棒

左から10000点、5000点、1000点、100点

点棒(てんぼう)は各プレイヤーの得点を表すために用いる細い棒である。正式にはチョーマ籌馬)と呼ばれる。

特にでなければならない理由はなく、海外ではカードやチップも使われる。

点数の最小単位は100点だが、大量の点棒を扱わなくていいように、数種類の点数が用意されている。

  • 万点棒 - 1本につき1万点。最も複雑な意匠である。最も高額な点棒であり初期状態では1人あたり1本しか配分されないことから、「連隊旗」とも呼ばれている。
  • 5000点棒 - 1本につき5000点。5個の赤点の意匠。
  • 1000点棒 - 1本につき1000点。1個の赤点の意匠。立直の際はこれを場に供託する。
  • 100点棒 - 1本につき100点。8個の黒点の意匠。連荘の際などに本場数を表す積み符としても用いられる。シバ棒ともいう。
  • (500点棒 - 標準的なセットにはない。やりとりをスムーズにするために用いられることもある)


[編集] 起家マーク

起家マーク(チーチャマーク)は最初の親が誰かを示す目印となる物。

表面に“東”、裏面には“南”と書かれている。一般的ではないが“南”のかわりに“北”と書かれているものやサイコロ状のものに東南西北が書かれ、格子にはめ込むタイプのものもある。これは場風の明示を兼ねるため使用される。

[編集] サイコロ

最初の親を決めるとき及び配牌時に取り始める山を決めるために、サイコロを使用する。通常は6面ダイス2個を使用するが、12面サイコロを用いる場合もある。その場合は1つのサイコロは1から12が、もう1つのサイコロには東西南北がかかれている。

[編集] 焼き鳥マーク

まだ和了(アガリ)していないことを示す目印となる物。アガリ成立の時点で裏返しにする。一度も和了しないまま競技単位を終えることを俗に焼き鳥と呼び、ペナルティを受けるローカルルールがある。

[編集] 麻雀卓

麻雀卓(マージャンたく)または雀卓(ジャンたく)は、麻雀を行うための卓で、通常60~70cm四方の正方形のテーブルである。四国地方では正三角形の卓が使われている[要出典]

家庭や旅館などの座敷用には座卓を、椅子に腰をかけながら麻雀を行う時には立卓を使用する。緑色のフェルト張りになっている場合が多く、洗牌(シーパイ、牌をかき混ぜる作業)に向いている。現在では、洗牌と山積みを電動で行う全自動麻雀卓が多い。

他の主な特徴として、

  • 麻雀牌が卓よりこぼれないように卓の周りに枠を設けている。
  • 麻雀牌の音を吸収するため、また麻雀牌が痛まないようにラシャ等のマットを敷いている。
  • 点棒を収納する引き出しを備えている(関西向けには引き出しではなく卓の枠部分に固定され、全員に中身が見えるように作られた点棒箱を備えているものもある)。

なお、点棒箱は通常全員分の点棒が入るサイズに作られるが関西では原点を超えた点棒を卓上に晒すルールが多いため、原点1人分の点棒が入るサイズとなっている。

また、こたつやちょうど良い大きさの卓袱台が置いてある家庭等ではわざわざ麻雀専用にしか使い道がない麻雀卓を購入するのではなく、麻雀用のマットを購入しそれらの上で麻雀を行うこともある。こたつについては、最初から天板の裏に緑のフェルトを張ったものも以前はよく見られた。

最近の雀荘はすべての卓を全自動麻雀卓で営業しているのが一般的であり、近年は麻雀卓といえば全自動麻雀卓を指す事が多い。風営法では、全自動麻雀卓(テレジャンも含む)とそれ以外の麻雀卓(マグジャンなどの半自動卓を含む)が厳密に区別されており、徴収可能な料金の上限が異なっている。

[編集] ルール

詳細は「麻雀のルール」を参照

一般的には4人で行うゲームであるが、三人麻雀もある。

各プレイヤーは13枚の牌を手牌として対戦相手に見えないようにして目前に配置し、順にから牌を1枚自摸しては1枚捨てる行為を繰り返す。この手順を摸打といい、数回から十数回の摸打を通して手牌13枚とアガリ牌1枚を合わせた計14枚を定められた形に揃えることを目指す。アガリ形の組み合わせに応じて点棒のやりとりが行われ、最終的に最も多くの得点を保持していた者を勝者とする。

前述のように採用するルールについては国や地域によって異なる点が多いが、日本においては一般に花牌を使用しないルール(清麻雀)、立直を役として採用するルール(立直麻雀)が採用されている。

[編集] 麻雀に関する文化

[編集] 雀荘

雀荘(ジャンそう)とは、市中にある、料金を払って麻雀をプレイできる場である。正式には麻雀荘と呼ぶ。

日本国内の雀荘は法律上風俗営業にあたるため、風俗営業法上開店には営業所ごとに当該営業所の所在地を管轄する都道府県公安委員会の許可を受けなければならない。また、同法により原則として午前0時から日出時までの営業は禁止されている。しかし現実にはフリー雀荘の多くで深夜営業が行われており、店はシャッターを下ろし音や光が外部に漏れないようにしてこっそりと営業されている。スラングでは「ナイト」「ナイター」などと呼ばれ、店によってはこの時間帯の入出店は出来ない(つまり、午前0時(午後12時)の時点で店内にいる客は日の出までは退場できない)場合がある。

営業の形式には、大きく分けて2種類ある。3人から4人あるいはそれ以上の人数で店舗に出向き、麻雀卓を借りる「セット」形式と1人で行って見知らぬ相手と対戦する「フリー」形式である。セット雀荘には「貸卓専門」、フリー雀荘には「お一人様でも遊べます」といった内容の看板などが掲げられており、それによって営業形態を察することができる。セット雀荘のほとんどは貸卓を専門としているが、フリー雀荘は貸卓営業を併行して行っていることが多い。遊技料は風営法により定められており、現在は客1人当たりの時間を基礎として計算する場合1時間630円(全自動卓)、1卓につき時間を基礎として計算する場合1時間2520円(全自動卓)を超えないこととなっている。よってフリー雀荘の多くは1回○○円となっているが、1時間換算で料金が上記を超える場合は違法である。個室を提供する(但し、完全な密室にしてはならないため各部屋は施錠できず、窓が設けられている)高級なセット雀荘や、黙認される上限ギリギリのレートで営業するフリー雀荘では上限いっぱいの料金を設定している。

[編集] 徹夜マージャン(徹マン)

雀荘以外の場所では、麻雀が夜通しで行われることも多い。こうした麻雀は徹夜マージャン、もしくは略して徹マンと呼ばれる。

参加人数が4人しかいなければ、寝る事もままならず体力的にもかなりきつい。それでも大学生など若者を中心に、麻雀愛好家は徹夜マージャンを盛んに行う傾向にある。参加人数が5人以上であれば1人は競技に参加できない半荘が発生するため、抜け番の者は仮眠を取って次の半荘に備えることができる。

[編集] 健康マージャン

賭博と酒、タバコ、徹夜などを廃した麻雀。

映像作品に玉利祐助監督の長編記録映画「少子超高齢化する現代社会における『健康マージャン』の社会性の報告」がある

[編集] 雀士

雀士の資格・語義は一義的ではない。麻雀愛好家という程度の意味(麻雀子と同義)に解されることも多い。

[編集] プロ雀士

競技麻雀のプロ団体は現在7団体あり、このいずれかに所属する選手をプロ雀士と呼ぶ。プロという用語を「プロフェッショナル」ではなく「プロパー」(生え抜き)の略として解釈する者もいる(五十嵐毅など)。ただし麻雀教室の開設や執筆活動、TV出演などといった、いわゆるプロ活動を行うためには実質的にいずれかの団体に所属する必要がある(プロ団体に所属のないフリープロも少ないながら存在するがフリープロで活動をするためには実績があり、かつ団体の名前がなくとも通用するほど著名でないとプロとして成り立たない)。またプロ活動においても、知名度などの点で雀士としてはアマチュアであるが別の観点からプロ活動を行っている著名人(芸能人や文筆家など)と競合することも多々ある。

[編集] 麻雀愛好家の著名人

[編集] 出版物

[編集] 麻雀専門誌

昭和期の麻雀ブームの頃は専門誌が刊行されたが、現在では一般の書店に並ぶ専門誌は存在しない。

  • 麻雀@(2007年2月23日発売号をもって休刊)
  • 麻雀四季報(麻雀ファン倶楽部発行、直接購入でのみ入手可能)
  • 月刊プロ麻雀(ブレインスポーツマガジン社、休刊)
  • 別冊近代麻雀(竹書房、休刊)

[編集] 麻雀漫画専門誌

麻雀を題材とした漫画のみを掲載した雑誌。現在発行されているのは竹書房から刊行されている2誌のみ。

[編集] 映画

[編集] Vシネマ

[編集] テレビ番組

[編集] 地上波

[編集] アニメーション作品

[編集] MONDO21

MONDO21では、多くの麻雀番組を放映している。詳細はMONDO21#麻雀を参照。

  • 麻雀デラックス(MONDO21)
  • モンド21麻雀プロリーグ(MONDO21)

[編集] CS放送

  • 麻雀脳(フジテレビNEXT)

[編集] その他

[編集] ゲーム

麻雀ゲームソフト一覧を参照。
また、脱衣系については脱衣麻雀も参照。

[編集] 麻雀用語から派生した言葉

和(が)る/和了る(アガる)
ゲームに勝利すること(「上がる」の当て字)。主に簡易麻雀類(ポンジャンなど)やトランプゲーム(セブンブリッジババ抜きなど)で使う用語。アガるなどと呼ぶこともある。
連荘(レンチャン)
親が和了して再度親を続けること。転じて、同じことが続けて起きること。パチンコにおいて大当たりが連続する(確率変動)が続くことや、シフト制の勤務形態で連続して出勤することを指すことが多い。
立直が掛かる(リーチがかかる)
門前で聴牌し、今後一切手を変えない旨を宣言(その代わり、和了したら1翻を得られる)する際に発声する用語。転じて、一大事が差し迫っていること。また、パチンコやパチスロで大当たりの一歩手前の状態になること。リーチ (パチンコ)を参照。その他ボードゲームビンゴゲームなど、ゲーム一般でもゴール(上がり)直前の状態を指す言葉として用いられる。リーチ (ゲーム)を参照。
テンパる
聴牌(てんぱい)するの意。危険牌を捨てるか聴牌を崩すかの選択を迫られる事が多く、転じて手詰まりの状態、物事を抱え過ぎた状態などからパニックに陥ることを指す。また和了に向けて緊張する様子から、同様の心理状態をも指す。英語のtemper由来の説もある。
オーラス
「オールラスト」(和製英語)の略語で、最後の一局(南4局)をいう(英語ではjust the last)。転じて、物事の最後の意。TV番組『なるほど!ザ・ワールド』で司会の愛川欽也が「オーラスです、恋人選び」というフレーズからも一般化した。
ラス前
上記「オーラス」に関連し、「オールラストの1局前」の略語で最後の1局の1つ前の南3局を指す(英語ではthe last but one)。南4局にはゲーム終了に際して様々な縛りがあるため、縛りのない南3局は大切な局となる。転じて物事の終了前の大切な時期、または男女の別れや夫婦の離婚の前などのもつれた時期などを指す。
面子(メンツ)
和了に必要な牌の組み合わせ。また、麻雀を行うのに必要なメンバー。転じて、ある集まりの参加者をもいう。
対面(トイメン)
マージャン卓を隔てた向かい側の席。また、その席の人。転じて、真向かいの位置。また、その位置の人。
錯和(チョンボ)
冲和とも書く。和了が成立していないのに和了を宣言すること。転じて大失敗や大失態、反則の意。
白板(パイパン)
三元牌の1つ。通称「ハク、またはしろ」。字も絵も一切彫られていない真っ白の状態であることから女性の無毛症、または女性の陰毛を剃り落とした状態。
安全牌
河に捨ててもロンあがりされる可能性がない牌のこと。アンパイとも言う。転じてスポーツなどで確実に勝ちを計算できる相手、あるいはいつでも自分の恋人や結婚相手になってくれる人を指す。「安全策」を言い換えて「アンパイ」と使うこともある。
盲牌(モーパイ)
目を使わず指で掴んだときの感覚だけで牌の種類を当てる行為。対局中、まだ自分のツモ番でないときにこの行為をすると先ヅモと同じ行為と見なされ、場合によってはマナー違反とされる場合がある。転じて、何が入っているか分からない食玩などを袋の上から触って希望するものを選ぶ行為を指す。
食い下がる
鳴くことで役の価値を下げること。転じて、妥協すること。
両面(リャンメン)
2つ連続した数牌2牌の組み合わせで、その両側のいずれかの数牌がくれば順子(シュンツ)になる塔子(ターツ)を指す。アメフトにおいて攻守ともに出場している状態を指す言葉として使われている。
嵌張(カンチャン)
1つ飛びの数牌2牌の組み合わせで、その間の数牌がくれば順子(シュンツ)になる塔子(ターツ)を指す。野球において打者が打ち上げたフライが野手と野手との間にポトリと落ちるようなヒットの事を「カンチャンヒット」という場合がある(ポテンヒット・テキサスヒットなどと同じ意味で使用する)。
アリアリ
後付けあり、喰い断ありの関東の標準的なルールのことをさす場合と、コーヒーの砂糖とミルクありのことを指す場合がある。

[編集] 賭け麻雀

一般に麻雀はギャンブル的な要素を持つ遊技と認識されており、大人に限らず未成年者がプレーする場合でも金品のやりとりを伴うことが多い。日本において賭博は原則は違法行為にあたり、暴力団が絡むこともあって、これが麻雀に悪いイメージを与えている。なおギャンブルとしてではなく、純粋な競技としての麻雀を競技麻雀またはノーレート麻雀と呼ぶ。いっぽうで個人間での賭博が自由主義上で原則合法なアメリカなどの国では男性仲間同士でお互いの家でビールを飲みながらポーカーをするなど、庶民文化の一つであるだけでなく各自が同額の賭金を持ち込んで優勝者が最後に全参加者の賭け金を独り占めするトーナメント制の試合が堂々とテレビで放映されるなど、ギャンブルそのものに犯罪というイメージそのものがない。

麻雀は零和ゲーム(全員の点数の合計が常に一定:ゼロサムゲーム)であるため点数のやりとりをそのまま掛け金のやりとりに換算しやすい。さらに思考ゲームであると同時に偶然の要素も強く、運・実力共に結果に反映されることからギャンブルとして馴染みやすい。

結果に従ってやりとりする金額は普通、ウマ等を考慮した得失点1000点につき何円という形でレートが設定される。1000点あたり10円なら「点1(テンイチ)」、50円なら「点5(テンゴ)」、100円なら「ピン」(または「テンピン」)、200円なら「リャンピン」、1000円なら「デカピン」と言われる。日本の法律および判例では、金銭については額の多少に関わらず一時の娯楽に供するものとはみなされない(大審院大正13年2月9日、最判昭和23年10月7日など)ため、原理的にはこれらすべてのレートに対し賭博罪が成立する。ただ実際には、1000点あたり200円を超えるレート設定でない限り賭博罪による摘発が行われていないのが現状である。1000点あたり1000円を超えるような高レートの設定といった、高額の金品等を賭けるケースは、人目を忍んでマンションの一室で催されるという意味でマンション麻雀などと呼ばれる。

その他のギャンブル(カジノなどで行われている多くのものや公営競技など)と異なる点として、点棒の移動によって異なる負け金を勝負の後に出すことから控除率の計算が難しいが、ギャンブルとしては公営競技などと比しても破格の高さで特に1000点20円以下の低レートでは控除率が100%を超えることすらある。例として、1000点20円、2の2-4のレートで場代が1人250円の場合で30000点丁度の一人浮きトップを取った場合を例に取ればトップ者の収入(=敗者の支出合計)は800円であるが、これに対しハウスが徴収するコミッション(控除額)は1000円となる。したがって、控除率は125%となる

なお、負けた者の支払いが本人によって行われない場合(たとえば大会においてスポンサーがあり、勝者に賞金を提供するなど)、または勝った者の利益が本人の手に渡らない場合は賭博罪には当たらない。

雀荘で見知らぬ客同士が卓を囲む場合は、レート設定で対立することのないように雀荘側で公式レートを定めていることが多い。この公式レートはウマとあわせて店外に掲示されているが、「風速」などと婉曲表現されていたりサイコロの目のイラストで示されていることが多い。例えば「風速0.5」とあれば、それは1000点で50円のレートであるという意味である。

[編集] 注釈

  1. ^ 麻雀で認知症予防 佐賀中部広域連合 - 佐賀新聞
  2. ^ Butler, Jonathan. The Tiles of Mah Jong. 1996.
  3. ^ 永松憲一『麻雀の原理を探る』東京図書出版会、2001年、15ページ。
  4. ^ Yèzí in Ming Dynasty
  5. ^ Carlisle, Rodney P. (2009). Encyclopedia of Play in Today's Society. SAGE. ISBN 9781412966702. 
  6. ^ "转发公安部关于废止部分规范性文件的通知". Guangdong Provincial Public Security Department. 25 October 2009 閲覧。
  7. ^ [1], A&F Careers, History, "1920"
  8. ^ Bryson,Bill, Made in America. Harper, 1996, ch. 16.
  9. ^ Eddie Cantor and his mahjong song
  10. ^ 「麻雀新撰組 in the 70s'」、『近代麻雀』第30巻第7号、竹書房、2008年3月、11から14ページ。
  11. ^ 株式会社ウィンライト 沿革

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ
ウィキブックス
ウィキブックス麻雀関連の教科書や解説書があります。

最終更新 2009年11月26日 (木) 09:01 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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