無線用語
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無線用語(むせんようご)とは、無線通信において内容を簡潔に表現する目的で用いられる用語である。法令で定義されている(またはその意味から派生した)用語の他、略語、俗語も多い。無線局運用規則第十条第2項に「無線通信に使用する用語は、できる限り簡潔でなければならない」とある。
一部には必要以上の俗語(特に大型トラックなどの違法CB無線に由来するものが多い)の多用を不快に感じる人もいるので、俗語の使用には注意を要することがある。なお、用語のほとんどは、電信略語に発祥を持つものであり、故に口語では使わないが、下記の表で特に注記がなければ、電話で使われる場合もある。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| AS | (電信)お待ちください。 |
| AR | (電信)送信終了。 |
| B4 | (電信)Beforeの略。コンテストの時、“QSO B4”と返されたら重複交信なので注意。 |
| BECUZ | (電信)Becauseの略。なぜなら。 |
| BF | FBを逆にして「悪い」。日本でしか通用しない。 |
| BK | (電信)Breakの略 (1)疑問文の後で、その回答を即座に送ってほしい時にKの代わりに使い、受けた側は回答の前後にこれを置いて返信する。 (2)他局間の交信に割り込む場合の合図。電話でも「ブレイク」として使う。 |
| BT | (電信)元来は欧文モールスの等号「=」であり、文章間の区切りに使用される。 |
| BURO | (電信)ビューロー(後述の「ビューロー」、QSLカードの項目を参照) |
| C | (電信) (1)seeの略。見る。会う。 (2)Yes、肯定 |
| CFM | (電信)確認してください(確認しました)。 |
| CL | (電信)Closeの略。閉局。 |
| CQ -・・--- | (電信)和文モールス符号を使って交信する局に対するCQ呼出し(-・・---は、和文で「ホレ」、本文の意)。本来は「QOD6」というQ符号が和文モールス符号を意味するが、アマチュア無線では和文コードの「ホレ」が慣習的に使われている。 |
| CQデルタデンマークエックスレイ | CQDX(遠くの不特定局の呼び出し)を基にしたCB用語(これではCQDDXになってしまう)。「コーリングCQユアスタンディングバイ」同様の言い回し。アマチュア無線では使わない。 |
| CUD | (電信)couldの略。「~できましたか。(canの過去形)」 |
| DE | (電信)こちらは…です。(自局の呼出符号の前に付ける) |
| DR | (電信)Dearの略。(親しみを込めて)~さん。 |
| ES | (電信)and |
| EX | (1) (電信)調整符号 (2) 元~。 |
| FB | Fine Businessの略で「良い」「素晴らしい」。電信、電話ともに広く使われている。 |
| FER | (電信)Forの略。モールス符号ではEが最も短い符号であるため、このように略される。 |
| FOTO | (電信)Photoの略。 |
| HPE CU AGN | (電信)I hope to see you againの略。またお会いしましょう。 |
| GA | (電信)(1)Good Afternoonの略。こんにちは。(海外局との交信では相手局の時間に合わせる、またはFRM JA(日本より)を付して日本時間で。以下同じ) (2)Go Aheadの略。どうぞ(あまり使われない 周波数占用権を譲る時の合図)。 |
| GB | (電信)Good Byeの略。さようなら。 |
| GE | (電信)Good Eveningの略。こんばんは。 |
| GL | (1) Grid Locator(グリッド・ロケーター)の略 (2) (電信)Good Luckの略。 |
| GM | (電信)Good Morningの略。おはようございます。 |
| GUD | (電信)Goodの略。良い。素晴らしい。 |
| Hi | 電信で笑い声を表す。モールス符号では「・・・・ ・・」(Iの・・の間隔を通常より少し空けて打つことがある)。主として文書でのみ使用(文中の(笑)と同義)。 |
| HH | (電信)訂正 |
| HW? | (電信)How?の略。どうですか。 |
| K | (電信)どうぞ。送信してください。 |
| KN | (電信)他局の割り込みを許さない「どうぞ」。 |
| LID | poor operator。下手な運用者。lid(蓋)から、“蓋をしたくなるひどいオペレート”の意。プロの通信業界では和文で「ヘボカワレ」という語も存在した。 |
| /M | (電信)呼出符号の後に付けてモービル(自動車)から運用中。同様に、海上では/MM、航空機では/AM。 |
| NIL | (電信)こちらから伝送するものはありません。 |
| NW | (電信)Nowの略 (1) 今 (2) さて(話題を変えるときに使う) |
| OM | Old Manの略。転じて、(年配の)男性の敬称。初交信でハンドルネームが判らない相手にもこの呼びかけを使う。 |
| OP | (電信)Operatorの略。運用者の名称。ハンドルネームを用いることが多い。 |
| OT | Old Timerの略。長年無線業界に携わって来た(終戦直後に活動を始める・戦前からの活動歴がある等、OMより更にキャリアを積んでいる)人に対する敬称。 |
| PSE | (電信)Pleaseの略。“どうぞ~を送ってください”若しくは“お願いします”。 |
| PWR | (1) (電信)出力電力。空中線電力。 (2) 電源(これは無線以外にもしばしば見かける) |
| QR | Q符号のQRM(混信)の略といわれる。CBで使用(これではQRMなのかQRN(雑音)なのか分からない)。派生して交通渋滞や多忙な状況を表しているといわれる。 |
| RIG | (電信)無線機 |
| SIGS | (電信)Signalsの略。信号。 |
| SRI | (電信)Sorryの略。すみません。 |
| TEST | (電信)(1) コンテストの略 (2) 無線機器の試験 |
| TKS、TNX | (電信)Thanksの略。 |
| TU | (電信)Thank youの略。ありがとう。 |
| UR | (電信)Yourの略。あなたの。 |
| VA | (電信)通信終了。転じて、さようなら。アマチュア無線では、ここだけ速度を遅くして打ち、直後に短点(ドット)を2個送る(E Eと聞こえる)慣習がある。 |
| VIA(バイア) | ~経由で。ラテン語が発祥。「ビューロー経由」は「VIA BURO」(「BY THE BURO」ではない) |
| VVV | (電信)調整信号。日本語では「本日は晴天なり」 |
| VY | (電信)Veryの略。とても。 |
| WX | 天気 (=Weather) |
| X、XYL | 奥さん。ex(=元)YLから派生。文字の形から謙譲表現で「バッテン」とも。 |
| YL | Young Ladyの略、若い女性。転じて、年齢に関係なく女性のことを指す。 |
| YM | Young Manの略、若い男性。 |
| 73(セブンティースリー) | 男性に対して「さようなら」の意。Best regardsに相当する。初心者が間違って、723(セブンツースリー)と言うことがある。 |
| 88(エイティーエイト) | 本来は女性から男性に対して「さようなら」の意。Love and kissesに相当する。日本では何故か男性から女性に比較的気軽に使われているが、原意からすると海外では女性に対して使うことは意味不明かつ失礼である。 |
| アリゲーター | (他局を)喰って(=強い電波で被せて)ばかりの局・電波は強いが受信の能力が弱い局をワニに例えてこう呼ぶ(耳は小さいくせに口はデカい)。衛星通信で嫌われる行為の一つ。 |
| アルコール変調、AC変調 | 酒に酔った状態。 |
| アンカバー、UC | 不法局、違法局。原語はUndercovered. |
| お初(おはつ)、ファースト、1st | 初対面の交信 |
| 貴局 | 相手局に対する呼称 |
| 局長、局長さん | 無線局に対する敬語の一種(?)。免許の上では個人局であれば誰でも局長である。 |
| 現着 | 「現地に到着」の略。警察・消防無線用語「現場(げんじょう)到着!」がCBに転用された。 |
| コマーシャル | 仕事(職業)を指す。勤務先は「コマーシャルベース」という。CB由来らしい。 |
| サイレントキー | 電鍵が沈黙する、転じて無線家が亡くなること。 |
| 上空 | モービル(自動車)局で、橋の上を通行中のことを○○橋上空と呼ぶことがある。CB由来らしい。 |
| スライド | モービル(自動車)局同士がすれ違うことを言う。英語のslideにすれ違うという意味はなく、誤用がCBで広まった。ハイパワーCB局の場合、相手の無線機の受信部を破壊する恐れがあるため、スライド時は送信を止めるのがマナーである。 |
| セカンド、2nd | (1)2回目の交信。コンテストでは重複交信は得点計上出来ないのでこの表現で注意を受ける。また、通常時における偶然の再交信もこの表現で挨拶する。 (2)自分の子ども。第2高調波(セカンドハーモニクス)から。親は基本波(ファンダメンタルウェーブ)になる。 |
| たぬき、たぬきワッチ | 他局の交信を聞かないふりをして密かに聞いていること |
| チャージ | 食事。 |
| チャンネルチェック | 自局が電波を出すに先立ち、当該周波数が他局の交信に使用されていないことを確認する「問いかけ」。本来は当該周波数を十分に聴取し、使用されていなければ電波を出しても良いが、電波をすぐに出したいときに十分に聴取するのは合理的とは言えないため、日常生活における礼儀作法が応用された。特急等の自由席で空席かどうか不明のとき、「空いてますか?」と問いかけるのと同じである。 |
| 当局 | 自局(自分自身)に対する呼称 |
| 入感 | 電波が受信できている状態。関西地方では相手局を呼び出すのに「感ありや?」と言うことがある。 |
| ニューヨーク | 入浴。CB由来らしい。 |
| 発報、発砲 | 電波を発信すること。CB由来。 |
| ビューロー | QSLカードの転送業務を行う組織。電信用語では"BURO"。日本の場合、元は巣鴨の事務局で行なっていたのを、島根県の会社にアウトソーシングした事から、「島根経由で」という事も。 |
| ファイナル | (1)交信を終了すること (2)送信機の終段素子 |
| ペディション、ペディ | 和製英語。本来はexpeditionが転じたDX-peditionである。欧文でpeditionと書くと、そもそもそんな英単語は存在しないので、英語話者には全く通じない。 |
| マル | 了解のこと。アクセントはどういうわけか「マ」にある。CB由来。 |
| メインチャンネル | FMモードにおける呼び出し周波数。145MHz,433MHzなど。対して呼出し後に移る周波数は「サブチャンネル」という。 |
| よいしょ~ | トラック運転手が走行中に口癖のように使う。無線は電話と違い片通話であるので、送信中は一人で喋り続けなければならない。用件の無い単なる暇つぶしの交信のときは、間が持たないので、このような言葉を挿入して喋りが途切れないようにする。 |
| ラウンドテーブルQSO | 3局以上が交代で送信しながら交信すること。ラウンドテーブルは「円卓」の意。 |
| ラグチュー | 仲間の局との長時間に渡る交信。 |
| ワッチ (Watch) | 傍受。本来の発音は「ウォッチ」。 |
備考:文字の上にある棒線は、文字間の空白を空けずに連続して打つことを示す。
例えばSOS=“・・・---・・・”
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最終更新 2009年10月5日 (月) 15:08 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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