熱雑音

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熱雑音(ねつざつおん)は、抵抗体内の電子の不規則な振動によって生じる雑音のことをいう。1927年にこの現象を発見した2人のベル研究所の研究者ジョン・ジョンソン(John Bertrand Johnson、1887-1970)およびハリー・ナイキストHarry Nyquist、1889-1976)の名前からジョンソン・ノイズまたはジョンソン・ナイキスト・ノイズとも呼ばれる。

抵抗体内で発生する雑音の電圧Vn[V]、電流In[A]は次式で与えられる。

Vn = \sqrt{4kTR \Delta f}
In = \sqrt{4kT \Delta f\over R}

ここでk はボルツマン定数、Tは導体の温度(K)、Δfは帯域幅(Hz)、Rは抵抗値(Ω)である。

従ってノイズの大きさ Pn(W)は次式で与えられる。

Pn = 4kTΔf

また、雑音元(信号元)から回路に入力される雑音電力を入力雑音電力と言い、電気通信分野での増幅器雑音計算には専らこちらが使用される。 その電力Ni[W]は計算上、雑音電圧の2乗を入出力インピーダンスの4倍で割った値となり、次式で与えられる。

Ni = kTΔf

ノイズの大きさは温度できまる。

室温(300K)のノイズ(入力雑音電力)の大きさをデシベル単位で表わすとP(dBm)は

P = − 174 + 10logf)

である。

熱雑音が問題になるような領域はきわめて小さい信号を扱う場合で、そのような場合は、増幅器を極低温まで冷却して極限まで雑音性能を高めることなどがされる。

熱雑音が有効活用される例として、コンピュータ乱数発生器に熱雑音を用いる物がある。

最終更新 2009年7月9日 (木) 12:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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