特性要因図

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特性要因図(とくせいよういんず)は、石川馨が考案した、特性と要因の関係を系統的に線で結んで(魚の骨のように)表した図をいう。フィッシュボーン チャートとも呼ばれる[1]

特性とは、管理の成績・成果として得るべき指標(不良率、在庫金額など)をいう。要因 (Factor) とは、特性に影響する(と思われる)管理事項をいう。原因とは、トラブルなど特定の結果に関与した要因をいう。多くの場合、適切な管理を欠いた故にトラブルを引き起こした要因をいう。ちなみに、原因 (Cause) と理由 (Reason) の違いは、前者が客観的な因果関係であるのに対し、後者は判断・行為の根拠をいう(例:Aが原因となって結果Bが発生したとの判断の理由はCである)。

[編集] 目的別の使い分け

  • 管理用特性要因図

予防目的で管理を必要とする事項をすべて列挙したもの。実績前だから現場データがなく、専ら知識・経験・理論から心配事を網羅的にトップ・ダウン(演繹的)に列挙する。対策はすべての要因に講じる。

  • 解析用特性要因図

現に発生したトラブルの現場データ(特徴)を収集し、データからボトム・アップ(帰納的)に推定した要因を推定し列挙して対策を講じる。この場合、原因を明確にしてから対策を講じる場合(原因確定型)と、疑わしいものに対策を講じてゆく場合(対策先行型)がある。逐次対策を講じてゆく中で効果が出れば、その要因が原因であったことが検証される。

  • 対策先行型にも2種類のアプローチ

第1は原因候補たる要因を特性要因図に溜め込んた後で検証方法を検討するタイプ(溜め込み型)である。疑わしい要因が多数あって、実験計画法で影響力を検証する要因、対策を講じて効果を検証する要因など、取り扱いを分けることが多い。
第2は、疑わしい要因を発見し次第に対策を講ずるタイプ(逐次実施型)である。1つの要因でも対策を講じて結果を見れば、効果があってもなくても、そのことがデータ(ヒント)になって真の原因を推定しやすくなる。故に、QCサークルで最も多用される活動タイプであるが、このタイプのQCストーリーが欠落しており適切に指導されないため、虚偽発表の一因となっている。

  • 誤りやすい点

1.原因を追跡すると称して管理用-特性要因図を作成する誤った指導例が多く見られる。
 a)プロセス設計時に管理用-特性要因図を作成して予防策を講じている場合は、実際のプロセスでトラブルが発生したときに原因追求のための解析用-特性要因図を現場データを基に作成すればよい。
 b)プロセス設計時に管理用-特性要因図を作成していない場合は、実際のプロセスでトラブルが発生したときに、管理用と解析用の2つを作成しなければならない。
 c)しかし誤った指導例では、上のa)、b)いずれの場合にも管理用のみを作成して「重要と思われる要因に印をつける」とするものである。
2.上の誤りの場合に、「要因をブレーンストーミングやなぜなぜ分析によって多数列挙する」という二重の誤りを犯すことが多い。ブレーンストーミングやなぜなぜ分析は、特性要因図を作成するための手法ではないことに注意を要する。

  • 系統図の使用が便利

特性要因図は「魚の骨図表」 (Fishbone Diagram) とも呼ばれ、当初はそのような形に作成された。しかし、要因を増やしたり要因に対する対策や効果を付記したりするスペースを予め用意することが難しい。そこで、実用上は表形式で作成することが多く行われる。これは新QC七つ道具の「系統図法」の一種と考えられる。

[編集] 脚注

  1. ^ Microsoft At Home マガジン

[編集] 外部リンク

  • 要因分析 [1]
  • 特性要因図、QC工程表、工程FMEA [2]

最終更新 2009年11月27日 (金) 00:13 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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