狂言回し
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狂言回し(きょうげんまわし)とは、物語において、観客(あるいは読み手などの受け手)に物語の進行の理解を手助けするために登場する役割のこと。場合によっては物語の進行役も務める。狂言廻しとも称される。
狂言の世界から生まれた言葉だが、今ではあらゆる分野のフィクション全般で広く使われる。
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[編集] 概要
大雑把に言うと「進行役」「語り部」であるが、作品によってその登場頻度はまちまちであり、出突っ張りで完全な進行役の場合もあれば、物語の冒頭と最後だけに現れて解説を加えるだけだったり、あるいは物語が分かりにくくなった時だけに現れて観客の理解の手助けをするだけなど、その使われ方は様々である。
物語の中の世界において観客の視点を代行する役割を果たすため、基本的には、物語そのものに関わることはない(ただし、そうした観客の予想を裏切る様な仕掛けが作り手によって施されている場合も有り、例えば、一見、主人公のようだが実は狂言回しに過ぎなかったとか、あるいはその逆に、狂言回しのように見えたが、実は物語の鍵を握る重要人物であった、と言うような捻った使われ方をする場合もある)。物語によっては複数の狂言回しが登場する場合もある(極めて長大な物語の場合や、受け手にいくつかの異なった視点から物語を捉えて欲しい場合など)。
[編集] 狂言回しの例
[編集] 演劇
- 隊長(天保十二年のシェイクスピア)
- 下総に住む百姓たちの元締め的な存在。シェイクスピアの全37作品が入り混じる世界を縦横無尽に闊歩し、物語の裏事情や場面の解説などをしてくれる。時には、『語り手の特権』として劇中の時間を停止させたりすることも。
[編集] 映画
[編集] テレビドラマ
[編集] 漫画・アニメ
- 超人ロック
- 彼は一応主人公であるが、不死の超人であるため物事を達観し、表舞台にはほとんど出ようとせず、物語にもほとんど関わらないこともある。それでいて千年単位で刻まれる宇宙年代記の歴史の転換点に必ずと言ってよいほど立会い、歴史の影で重要な役割を果たすため、狂言回し的な役割の主人公と言われることがある。
- 火の鳥
- 実際の主人公は火の鳥にまつわる人々で(編により異なる)、基本的には傍観者である。また、主要な登場人物である猿田彦の血を引く物が、編によって、主人公を務めたり、狂言回しを務めたりしている。
- 峠草平(アドルフに告ぐ)
- 本作の冒頭で自らを狂言回しであると語っている。オリンピックに沸きあがるベルリンで起きた弟の不審な死に方から物語は始まり、本作におけるキーワードである「手紙」を手にしたことから自身も陰謀に巻き込まれていく。
- 本作の主人公である3人のアドルフが全員死に絶えた後、この一連の事件を書き記した本を記し、本作は彼の回想という形式を取る。
[編集] 小説
- ジョン・H・ワトスン(シャーロック・ホームズシリーズ)
- 小説自体がワトスンの記録による物という体裁を取っており、典型的な語り部型の狂言回し。読み手をミスディレクションに誘い込んだりもする。
- ジェイムズ・シェパード(アクロイド殺し)
- 物語の語り手であり、一見、狂言回しに見える人物なのだが、実は重大な秘密を抱えている。狂言回しのように見せかけていながら、実はそうではないという手法の典型例の一つ。
- ブギーポップ(ブギーポップシリーズ)
- 本作の主人公は一巻ごとに交代し、ブギーポップは最後にだけ登場して物語を締める役割である。「火の鳥」や「超人ロック」と同じく、狂言回しタイプのタイトルロール。
[編集] ゲーム
- レックナート(幻想水滸伝シリーズ)
- 主人公はシリーズ毎に異なる。シリーズ全てに登場するが登場シーンは少ないがストーリー上重要なキャラクターで、主人公たちに重要なヒントを与えたりする。エンディングによってはラストには必ず登場する。
[編集] 関連項目
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最終更新 2009年10月8日 (木) 16:11 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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