猫又

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佐脇嵩之『百怪図巻』の「猫また」

猫又(ねこまた、猫股とも書く)は、日本伝説の生物で、年をとった(一説には10歳以上、あるいは40歳以上、100歳以上とも[要出典])飼いが変化した妖怪とされる。

目次

[編集] 語源

尾の先が二股に分かれている。先端がさすまた状になっている程度から、根元から2本生えているものまで様々に描かれている。

人に呪いをかけるとき、その人をまたいで呪いをかける方法がある。猫がまたいで呪いをかけるから、猫またぎ、略して猫又ともいう。こちらが語源であり、尾が二股に分かれているというのは後代(遅くとも江戸時代まで)の付与という説もある。

[編集] 概要

人語を解し、人語を話す。

人を喰い殺して、その人に成り代わることもあるとされ、このシチュエーションは南総里見八犬伝でも登場する。また、雌の猫又はときおり男の夢に現れ、精を奪ってゆくともされる。(夢魔

猫をいじめると祟られるとされている。さらにその猫又が修学を積んで、無限に生きられるようになったものを「猫魈(ねこしょう)」という。

猫が女性的であるとする傾向は多くの文化でみられる。日本でも同様に猫は女性の隠喩である。

なおカナダにて尻尾の二つある猫の写真がとられている[1]

[編集] 文献・伝承

老いた飼い猫が化けるという伝承は江戸時代以降に多く見られるが、それより古く鎌倉時代にさかのぼると、猫又は山中の猛獣として恐れられるものとされている。藤原定家による『明月記』には、天福元年に南都(現・奈良県)で猫胯(猫又)が人を食い殺したと記述がある[2](これは狂犬病の獣との説もある[3])。また同じく鎌倉時代の作とされる『徒然草』第89段には、

「奥山に、猫またといふものありて、人を食ふなる」と人の言ひけるに……

の有名な話がある。

このように山中の山猫の伝承は各地にあり、富山県猫又山福島県猫魔ヶ岳などにも猫又の名が残されている[2]

[編集] 仙狸

他には、中国で「仙狸(せんり。「狸」は山猫の意)」という猫の妖怪が伝えられている。年経た山猫が神通力を身につけた存在で、美男美女に化けて人間の精気を吸うとされる[4]

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  1. ^ Winged Cats
  2. ^ 京極夏彦多田克己 『妖怪図巻』 国書刊行会、2000年、170-171頁。
  3. ^ 村上健司 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、261頁。
  4. ^ 『真・女神転生悪魔事典』 新紀元社、2003年、94頁。

[編集] 関連事項

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月24日 (火) 02:00 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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