獣亜綱
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| 獣亜綱 Theria |
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![]() ハツカネズミ(Mus musculus) |
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| 地質時代 | |||||||||||||||
| ジュラ紀後期? - 完新世(現代) | |||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||
| Theria Parker & Haswell, 1897 |
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| 下綱 | |||||||||||||||
獣亜綱 (Theria) または真獣亜綱は哺乳綱に属する分類群の一つで、分類学においては亜綱の階級が与えられる。真獣亜綱とも。現存する哺乳類のほぼ全ての種がこの分類群に属している。このグループは、歯列などの形態により、真獣下綱と後獣下綱にさらに分類される。例外はカモノハシとハリモグラで、これらは原獣亜綱カモノハシ目(単孔目)の動物である。
目次 |
[編集] 形態
真獣下綱、後獣下綱及び初期絶滅群に共通する形態としては、
などが挙げられるが、最大の特徴とも言えるのは、トリボスフェニック(tribosphenic) 型後臼歯の獲得である。これは、tribo(トリボ)=噛み砕く、sphene(スフェン=楔形、転じて切り裂く)[3]の名の通り、破砕と切断の機能を兼ね備えた臼歯である。これにより真獣類は食性を多様化し、様々なニッチを獲得することが出来たとされる[4]。
真獣類は更に真獣下綱と後獣下綱に二分されるが、この両者の相違点は、
- 胎盤の有無。
- 歯列の構成。
などである。
[編集] 起源
従来獣亜綱は化石記録から北半球起源とされてきた。しかし、かつてゴンドワナ大陸の一部であったマダガスカルでジュラ紀中期に発見された Ambondro mahabo(アンボンドロ・マハボ )はトリボスフェニック型の臼歯を持っており、この説を揺るがしている[5]。しかし、これは単孔類につながる系統であるとの反論もあり[6]、結論を見ていない。[7]
[編集] 分子系統学からの新説
生物分類における従来の形態学的な方法論とは異なる、ゲノム解析によるアプローチを有する分子系統学から、近年驚くべき報告が成されている。有袋類は、有胎盤類(真獣類)よりも単孔類に近縁であるというもので(Marsupionta仮説)、これが本当ならば、獣亜綱という分類が意義を失うばかりでなく、古生物学で蓄積された知見が大きく刷新される必要が出てくる。もし、単孔類と有袋類が新しいグループを形成したとするならば、有袋類の胎生と有胎盤類の胎生はそれぞれ別々に獲得した形態であるか、もしくは単孔類の卵生が先祖帰りのように再獲得した形態であるということになる。
しかしこれは、塩基組成のバイアスのためともいわれ、この影響を排除した場合、後獣下綱と真獣下綱を単系統とする仮説が支持された。更に、二つの遺伝子に見つかった三つの挿入、欠失という決定的な証拠も提出された。そのため、獣亜綱が単系統群であるのはほぼ完全に証明されたといわれる。[8]
[編集] 分類
- 原獣亜綱 Prototheria / Australosphenida
- 獣形類 Theriiformes
- †異獣亜綱 Allotheria (†は絶滅)
- †三錐歯目(正三錐歯目 / 三丘歯目) Triconodonta (Eutriconodonta)
- 全獣類 Holotheria
- †相称歯目 Symmetrodonta
- ザテリア類 Zatheria
- †ペラムス科 Peramuridae
- 獣亜綱(真獣亜綱) Theria
- †パッポーテリウム科 Pappotheriidae
- 後獣下綱 Metatheria
- 真獣下綱 Eutheria
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
[編集] 参考文献
- 遠藤秀紀 『哺乳類の進化』 東京大学出版会、2002年、52頁。ISBN 978-4-13-060182-5。
- 『地球を支配した恐竜と巨大生物たち』 日経サイエンス編集部、日経サイエンス社〈別冊日経サイエンス〉、2004年、78 - 79頁。ISBN 4-7973-3547-5。
- 瀬戸口烈司 『有袋類の道 : アジア起源に浮かぶ点と線』 新樹社、2006年、136 - 137頁。ISBN 4-7875-8549-5。



