王猛
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王猛(おうもう、325年 - 375年)は中国の前秦の苻堅に仕えた宰相。字は景略。北海出身。
漢人の有力貴族の家に生まれ、博学でことに兵書を好んだ。東晋の桓温が前秦を北伐したときに訪ねていき、虱をつぶしながら天下の大事を堂々と論じ合ったという。その際に東晋への仕官を勧められたがこれを断り、後に異民族の王符堅の枢機に参与した。苻堅は「劉備が諸葛亮を得たのと同じように大切な存在だ」といって重用した。
王猛は儒教に基づく教育の普及、戸籍制度の確立、街道整備や農業奨励など、内政の充実に力を注ぎ、氏族の力を抑えて民族間の融和を図る一方で軍事面でも370年に前燕を、376年に前涼をそれぞれ滅ぼして中国北部を統一し、この時代ではまれにみる平和な時代を築き上げた。死に臨んで苻堅に「願わくは晋をもって図とするなかれ」と奏上したにもかかわらず、7年後苻堅は東晋に攻め込んで大敗。まもなく前秦は滅ぶ。
聖王として語られることの多い苻堅だが、その功績の大半以上は王猛なしでは為し得ないものであった。また子の王永も苻丕に仕えて斜陽の前秦を支えている。
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