異常
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異常(いじょう)とは、「正常でない」「通常でない」「健常でない」などとされることの総称。特に人に向けて使われる場合は犯罪学や社会心理学においてラベリング理論で指摘されるような手法を採る場合に好んで用いられてきた。倫理面において何を以って異常と為すかは議論が多く(伝統的な倫理学では「正しさ」を扱うが、「異常」の規定は行わない)一定の見解は存在しない。例えば、同性愛などは一時期は異常とされたが、現在は容認する国も多いことなどが挙げられる(性に関しては変態も参照)。ただし、優生学の呼び換えとして、先天異常、染色体異常などといった概念が用いられる傾向があるが、やはり前提となる「何を異常とするか」についての検証が欠落している。
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[編集] 「異常」の定義について
もともとは異常というものの定義自体が存在しなかったと思われる。これは、神話などで混沌とした状態が描かれている事からも分かる。しかし、やがて優劣的な観点から倫理的なものが広がるにつれ、権力的に優位に立つ者からの他者に対する差別的意識から異常という概念が生まれたと考えられる。
そして、権力的に弱い位置に立つものという意味から派生し、力関係として弱いものに対しても異常という言葉が使われるようになったと考えられる。
- 「肉体の異常」
- 肉体に関して異常とされるものに奇形、病気、怪我などがある。しかし、本人が必要以上に心配している場合には身体醜形障害とみなされる。
- 「精神の異常」
- 精神に関して異常とされるものは精神病、人格障害などである。しかし、これに関する基準は曖昧であり、必ずしも異常と言えないのではないかという意見も多い。
- 「製造物の異常」
- 製造物に関する異常は初期不良、故障、バグなどである。エラーも参照。
[編集] 優劣の評価
劣っている物や人物への蔑称として「異常」という言葉が使われる事がある。
逆に非常に優れた物や人物への畏怖の念をこめて、「異常」という言葉が使われる事もある。
[編集] 「異常」と「異状」の使い分け
日本語における「異常」と「異状」の2つの単語は、発音が同じである上に意味も似通っている。大まかな使い分け方はあるもののグレーゾーンも存在し、それゆえ書き間違いや変換ミスは後を絶たない。
使い分けは以下の通りである。
- 異常 …… 普通とは違うさまを示す。「異常だ」「異常な」という形容動詞や「異常事態」「異常気象」などの複合語として用いることが多い。正常の対義語。大辞林第二版による説明: 異常
- 異状 …… 普通とは違うさまのほか、事物の中にある普通とは違う箇所という意味にも用いる。形容動詞になることはないが、1個2個と数えることができる。大辞林第二版による説明: 異状


