発車標

発車標の最新ニュースをまとめて検索!

線路別発車標。左から発車順-発車時刻-列車種別-行き先-編成両数(LED方式, 京阪 樟葉駅

発車標(はっしゃひょう)は、鉄道旅客駅において、直近の列車の発車情報を示す標識である。

目次

[編集] 概要

1995年頃までは反転フラップ式(パタパタ式)のもの、字幕式(車両に装備されている方向幕と同じ方式)のものが使われていたが、現在では表示素子にLEDを用いた電光掲示板が主流で、液晶ディスプレイプラズマディスプレイなどのフラットパネルディスプレイが用いられている例もある。

LEDの場合、赤・緑(黄緑)・橙の3色(橙色は赤色と緑色LEDによる)が主流で、フォントは16x16ドット、24x24ドットの場合がある。JR東日本(横浜駅を除く)など、多くの駅では16x16ドット文字が使われているが、複雑な漢字の視認性に欠ける。近年、青色LEDの実用化によりフルカラーLEDの製品が登場しているが、それらは24x24ドット文字の製品が使用されている。

[編集] 表示方式

[編集] 表示コンテンツ

ファイル:大船駅電光掲示板001.JPG

    • 改札コンコース設置 = 電車種別、発車時刻、行き先、のりば(番線)、停車駅 等
    • ホーム設置 = 電車種別、発車時刻、行き先、先発次発案内、電車の接近案内 等
  • バスターミナル
    • 行先、発車時刻 等
  • 空港
    • 航空会社、便名、出発時刻、目的地、ゲート 等
    • 空港では到着便についても表示される。

地下鉄など運行数の多い路線では行き先しか表示されないタイプもある。

種別や行き先などは、日本語表記を上に大きく書き、その下に英語表記が入る場合が多い。しかし、LED式、液晶式などでは、日本語表記、英語表記を交互に表示するものが多い。この場合は日本語が長く表示されることが多い。

また行灯式の場合は、その構造上、種別・行き先・のりば程度しか表示できない。

3色LEDでは他の表示方式と異なり、3つの色の中から選択しなければならない。優等列車などは赤色が選択されることが多い。

[編集] 筐体

表示面(LEDそのもの)を目立たせるため、筐体色はグレーなどくすんだ色が用いられる事が多い。近年は白など明るい色が使われだしている。デザインは鉄道会社毎にある程度統一されているが、会社によっては設置時期に差があるなどして、統一感の無い場合もある。天井から吊り下げられている場合、両面表示のものが主流だが、片面表示の場合、表示面の反対面は広告掲示などに使われていることが多い。

出発時刻を表示する関係から、時計と一緒に設置される、もしくは時計(アナログ式、デジタル式)を筐体内に組み込む場合も多い。

[編集] 通信インフラ

3色タイプLEDでは、登場当時の標準的(19200bit/sec程度)な電子機器の接続方式であった「RS-485」回線のものが多い。最近登場したフルカラーLED製品では、安価な汎用部品が多数出回り最も標準的な通信回線である「イーサネット」(LAN)が用いられている。

[編集] コスト面

フルカラーLEDへの更新は、機器をまるごと取り替える場合の他に、コスト節約のため、列車種別部分など一部のモジュール(表示部)のみをフルカラーに取替え、機器全体(行先表示部など)は従来の3色LED(赤緑橙)のまま使用する混在例もある。ダイヤ改正のため従来の表示色では列車種別が分かりにくくなる場合など、広範囲に亘って一斉に取り替える必要がある場合に行うことが多い。

JR東日本のATOS型と言われるタイプの発車標は、導入台数も極めて多いためコストの安い16x16ドットのLEDがほとんどである。この場合、英語表記などが非常に窮屈で読みづらい場合がある(JR横浜駅は当初より24x24ドットの製品を設置している)。

[編集] 欠点

行灯式や反転式、字幕式では、駅名(特に終着駅)の改称や新規列車の運転などがあった場合、表示を書き直す必要がある。特に、通常の列車では運行しない経路や行き先の臨時列車には対応できない場合が多い。

LED式、液晶式等のディスプレイの場合、ホーム上など日差しが差し込む場合、極端に見えにくくなる。これは反転式ではありえなかった欠点である。

[編集] 寿命

LED方式の場合はスイッチング電源で使用される電解コンデンサの寿命、LED素子の輝度低下などが製品の寿命を左右する。いずれにせよ周囲温度の影響を大きく受ける。寒冷地である北海道地区では同一製品が10年を超えて使用される場合が多々見られる。(一般に電子部品は、高温になるほど劣化が早く進行するため、寒冷地では電子部品の劣化の進行が遅くなる)

設置環境は一般家庭、オフィス等と比べ、温度、埃など過酷である。冷却ファンがゴミを吸い取るなどするため、半年に1度程度のメンテナンス、清掃を必要とする。適切なメンテナンスを行うことで延命を期待する事が出来る。

[編集] 普及

首都圏関西圏などの鉄道会社では概ね普及している。一方で地方においては、その中心となる駅以外での普及が遅れている。

[編集] メーカー

専業で発車標のみを作るメーカーはない。大抵の場合、信号系、駅名標、その他広告関連の掲示板など兼ねて営業展開している。

[編集] 外国の例

[編集] 参考文献

  • 鉄道ジャーナル 2004年9月号 特集「LEDとLED表示装置がもたらしたもの 電気と光のインフォメーション」

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ


最終更新 2009年9月25日 (金) 19:07 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【発車標】変更履歴

ご利用上の注意

もっと調べる!