石鎚山

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石鎚山

石鎚山天狗岳 (2005年平成17年)8月25日撮影)
標高 1,982m
位置 北緯33度46分03秒
東経133度06分54秒
所在地 愛媛県西条市久万高原町
山系 四国山地
種類 山塊
初登頂 850年(灼然、上仙)
  

石鎚山(いしづちさん、いしづちやま)は、四国山地西部に位置する標高1,982mので、近畿以西の西日本最高峰である[1]愛媛県西条市久万高原町の境界に位置する。

目次

[編集] 概要

石鎚山は、山岳信仰修験道)の山として知られる。日本百名山日本百景の一つであり、日本七霊山のひとつとされ、霊峰石鎚山とも呼ばれる。石鎚山地の中心的な山であり、石鎚国定公園に指定されている。

正確には、最高峰に位置する天狗岳(てんぐだけ、標高1,982m)・石鎚神社山頂社のある弥山(みせん、標高1,974m)・南尖峰(なんせんぽう、標高1,982m)の一連の総体山を石鎚山と呼ぶ。

なお、三角点は天狗岳や弥山には設置されておらず、弥山の北西にある1,920.63mのピークに三等三角点「石鎚山」が設置されている[2]。神社の敷地を避けたものと思われる。石鎚山系の一等三角点「面河山」は南西側の二ノ森山頂(1,929.24m)に設置されている。

第三紀の1500万年前ごろまで、活火山として活動しており、山体は三波川変性帯を覆う、安山岩からなる[3]。この安山岩は山頂の南側の面河渓谷を中心とする直径約7kmに分布しており、カルデラを形成していた。ちなみに、このカルデラは日本で一般的なじょうご型カルデラではなく、環状割れ目噴火によるバイアス式カルデラである。約2万年前の最終氷期にこの辺りは周氷河作用がはたらき、岩石が砕かれ岩稜の山が形成されたと推定される[3]

[編集] 登山

石鎚山の頂は、通常は天狗岳のことを指すが、弥山から天狗岳までが岩場であることや、天狗岳に多人数がとどまれるスペースがないこともあり、天狗岳直前(約100m手前)の弥山までの登山者も多い。なお弥山には石鎚神社の鎮座のほか山頂小屋がある。

弥山まで3箇所の場があり、下から「一の鎖」(33メートル)、「二の鎖」(65メートル)、最後は「三の鎖」(67メートル)と続くが迂回路もある。また「一の鎖」の手前に前社ヶ森の岩峰にかかる「試しの鎖」(74メートル)があり、これが最も急勾配である。山頂からは瀬戸内海、および土佐湾、見通しのよい日には大山を始めとする中国山地九州九重連山まで望むことができる。

主な登山口は、石鎚登山ロープウェイから石鎚神社成就社、土小屋、面河渓谷。成就からの登山道が表参道、面河からが裏参道と呼ばれる[4]。毎年、7月1日には「お山開き」の神事が執り行われ、多くの信者が参拝登山に訪れる。

天狗岳直下には傾斜が強くオーバーハングした北壁が落ちており、クライマーに四国唯一といってもよいロッククライミングのフィールドを提供している。また南西斜面の中の沢・南沢は沢登りのルートとして知られる。堂ケ森から二ノ森経由で石鎚まで縦走するルートもある。

[編集] 動植物

石鎚山及びその周辺の森林は、暖帯林(カシ林)から温帯林(ブナ林)、標高1700メートル以上の亜寒帯林(ダケカンバ林、シラビソ(シコクシラベ)林)と変化に富んでいる。この亜高山帯針葉樹林は日本最南端のものであり[3]、多様な動物相を呈しており、クマタカハヤブサヤマネなどの生息地として重要であることから、国指定石鎚山系鳥獣保護区(大規模生息地)に指定されている(面積10,858ha、うち特別保護地区802ha)。

[編集] 石鎚山を模式産地とする生物

  • イシズチトゲアシイエバエ Phaonia ishizuchiensis Shinonaga et Kano, 1971 イエバエ科トゲアシイエバエ亜科
    • 1969年6月29日篠永哲採集の1雄標本をホロタイプ、4雄標本をパラタイプに指定して新種記載された

[編集] 文学・メディア

[編集] 脚注

  1. ^ 日本国内では石鎚山より西に、また南に、それより高い地点はない。
  2. ^ 国土地理院 基準点成果等閲覧サービス
  3. ^ 田代博、藤本一美、清水長正、高田将志 『山の地図と地形』 山と渓谷社、1996年
  4. ^ 『アルペンガイド 中国・四国の山』 山と渓谷社、1998年

[編集] 関連項目

瓶ヶ森からの石鎚山

[編集] 外部リンク


最終更新 2009年11月14日 (土) 09:14 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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